633 / 681
連載
ある日の誕生日ダンジョン日記 番外編
しおりを挟む
突如沸いた誕生日からのダンジョン作り!
『あらあらまあまあ、なんでこんなことに?』
『凛さん、時には諦めと開き直りも必要だ』
『諦めと開き直り⋯』
そうね、そうかもしれないわね
きゅるる『ゲンさん、凛さん、早く来る』
『おう』
『あらあらまあまあ、今行くわ』
やるなら徹底的に!よね。
『やっぱりぃ、かわいい魔物は必須よねぇ♪』
『でもお母様、ダンジョンなのですから、かわいい魔物だけではダメですわよ』
『そうですわよね。やはり、戦うことも覚えませんと』
『そうにゃね。外に出たらダンジョンじゃなくても魔物はいるにゃ。今のままだとある意味心配にゃ。特にサーヤちゃんがにゃ』
『ええ~?』
あらあらまあまあ、何だか分かった気がするわ。
〖なるほど。ニャーニャの言うこともわかるわね。今のサーヤなら、怖い魔物でも、もふもふしてたら〗
〖あら、確かに「もふもふーっ」て、抱きつきかねないですね〗
『そうですにゃよね』
『それは困りますわね』
そうよね。私もそう思うわ。我が孫ながら、時々もふもふを食べちゃうんじゃないかと思うものね?
『そうねぇ。それじゃあ、見るからに悪ぅ~いお顔の魔獣を作るとかぁ?』
〖そうですね。でしたら⋯〗
『エル様、何かいい考えが?』
『我らも協力するぞ』
こちらはダンジョンの魔物をどうするか、そしてあちらは
『ヴァルカン様、ドロップアイテムはどうなさいますか?魔物の核や、素材が一般的ですが』
『宝箱の中身と、隠し部屋もありますな』
親方たちとヴァル様たちが魔物以外の話し合いをしてるわね。
〖ん。その前に、俺もヴァルでいいぞ。話し方ももっと普通にしろよ。堅苦しいのは苦手なんだ〗
『そうだぜ。俺にも医神や精霊王たちと同じでよろしくな!』
『『『し、しかし』』』
『『『それは⋯』』』
あらあらまあまあ、親方たち、尊敬する鍛治神様相手にたしかにいつもより固いものね。
〖んじゃ、命令だ!普通にしろ!じゃないと口聞いてやんねぇぞ!〗
『『『『『『ええ!?』』』』』』
『そうだぜ。ほら、普通にしろ普通に!結葉と同じにな!』ニカッ
『『『えええ?』』』
『『『そそそ、それはさすがに』』』
ヴァル様と牙王様とドワーフさん達が楽しそうね。
きゅるる『宝箱にもぬいぐるみとか、おもちゃとか入れる』
『でもさ、一般的には貴重な武器とか、防具とか、マジックアイテムだろ?』
『秘薬とかね』
『そうだよね。入ってない時やミミックだっているよ』
きゅるる『全部やる』
〖ならよ、いっそ⋯〗
『なるほどな』
ヴァル様も何か思いついたみたいね。
その頃、サーヤたちは
「いっちに、いっちに」ぱしゃぱしゃ
ぴゅいきゅい『『いっちにいっちに』』ぱしゃぱしゃ
『その調子。みんな上手』
『うん。あそこまでがんばってみよう』
『あともう少し』
『足止めないで~』
「『『『『『は~い』』』』』」ぱしゃぱしゃ
『ほっほ。ダンジョンのことはまだ内緒だがの』
『ダンジョンと言えば、色んな環境があるからのぉ』
『そうだな。一面海なんてのもあるしな。練習しておいて損はないだろ』
『出来ればもう少し初級の攻撃魔法も増やしたいところですね』
『そうじゃのぉ。出来れば全属性揃えたいのぉ』
『そうじゃの。何人かで分担するとかの』
ツンツン
『ん?おお、サーヤのゴーレムたちに小鬼たち、どうしたのかの?』
『『『⋯⋯』』』ごごご
『『『う~』』』ぴきひゅ~ばり
『ほっほ。そうだの。ストーンバレットにアイスバレット』
『ほっほ。ウインドカッターにサンダーアロー』
『そうだったな』
『頼もしい護衛がいたわね』
『『『⋯』』』こくこく
『『『⋯』』』にこっ
泉で青葉ちゃんたちが、サーヤたちの手を取って泳ぎの練習。じぃじたちや吹雪や白雪が練習を見守り、頼もしい小さな護衛たちもがんばってます。
そんなこんなで数日後
「ふわああああっ」きらきら
『『『『『うわあああっ』』』』』きらきら
『うふふ。みんなおめめキラキラねぇ』
〖作ったかいがあったわね〗
〖そうですね〗
いよいよ解禁!聖域特製ダンジョン!森の中に登場です!
森の中に突如現れた洞窟!入口はなんと、ファンシーなくまさんのお顔!『あ~ん』と開けたお口の中に入ると⋯
「きりゃきりゃっ」
『うん!色んな色のキラキラだね~』
「ふわふわっ」
ぴゅいきゅい『『うん!おはな、ふわふわ!』』
「ぷりゅんぷりゅんっ」
『『うん!木の実』』
『『『ぷるんぷるんっ』』』
「もふもふもふもふ~っ!」
みゃあ『すごいにゃっ』
『おめ目が合ったのだ!』
きゅるるん『『『『『『『『『うごいた~っ』』』』』』』』』
『『『とんでるだよっ』』』
パステルカラーの虹色の世界!くまさんのお口の中なのに、広がっているのは、青いお空に淡いピンクや黄色に白い綿菓子みたいな雲。一面に広がるお花畑は、パステルカラーの色とりどりのお花畑!お花がぽわんっと開くたんびにシャボン玉が飛び立ちます。だから、洞窟の中はぷかぷかとシャボン玉がいくつも浮かんでます。
妖精トリオがシャボン玉を突っつくと、パチンっと弾けて、中からきらきらクリスタルが!
『『『わ~サーヤみて~いしだよ~』』』
「ふお~きりゃきりゃ~」
『ぼくもやる~』つんっ
「さーやみょっ」つんっ
ぱちんぱちんっ
ぴゅいきゅい『『でた~』』
『『あれ~?』』
『『『いろちがうね~』』』
みゃあ『かたちみもにゃ!』
「ちやうにぇ~」
色とりどりな透明な石とか、真珠みたいのとか、色々キレイ!
つんっぼわんっ
『うわぁなのだ!』
きゅるるん『『『おはなさわったら』』』
きゅるるん『『『『なんかでてきたよ!』』』』
「ふお~?」
パステルピンクの綿?
『あまいにおいする~』
「ふお?ほんちょだ!」
食べられる?
ぴゅいきゅい『『あ、みてみて~』』
『『なんか来たよ!』』
『『『まんまる?』』』
「ふおおっもふもふ~っ」
『え~?もふもふのスライム~?』
みゃあ『ぽよんぽよんしてるにゃ!』
ぱくっ
『た、食べたのだ!』
「ふお?」
もふもふスライムさんが綿食べた!
きゅるるん『『『みて~おかおが』』』
きゅるるん『『『『サーヤがおいしいのたべたときのおかお!』』』』
『うわ~とろけてるんだな』
『ほっぺおちそうにしてるんだな』
『おいしいだか?』
うわ~プルプルふるえて喜んでる~?
『ク、クゥ、見て、木の上』
『え?り、凛さん?』
『ちがいます。もふもふのこぐまさんです』
『こぐまさんが、木の実食べてます』
「ふおお?」
『ほんとだ~』
フゥが見つけたのは、木の上でお菓子みたいな木の実を食べてるくまさん!リアルなテディベアさん!山桜桃ちゃんたち、呆然!
ぴゅいきゅい『『あ、とりさん!』』
『『まっしろ!』』
『『『まんまる!』』』
みゃあ『おだんごにゃ!』
『キレイに並んでるのだ!それに』
「もふもふっ」
すごいすごい!もふもふ天国!テレビで見たことある寒いとこにいるとりさんみたいです!
『ね、ねえ、青葉』
『この泉』
『ぬいぐるみが泳いでる』
『み、水吸わないのかしら?』
『『『さ、さあ?』』』
「ふおお?いるかしゃんっ」
もちもちビーズクッションみたいなイルカさんです!謎です!でもかわいいです!亀さんもメンダコさんも泳いでます!
『『『⋯っ、さーやちゃん、みて』』』
「ふお?らいちゃん、ちゅむちゃん、ひょうちゃん?」
『『『かこまれ、てる』』』
「ふえ?」
かこまれてる~?
「ふおお?」
ほんとだっ!色をなもふもふに囲まれてます!
みんなぬいぐるみさんみたいです!背中にちっちゃい羽が生えたもふもふなヘビさんまでいるよ!
みんなおめめクリクリ!もふもふかわいい~!
『あれ~?サーヤ、みんな何か持ってるよ~?』
ぴゅいきゅい『『ほんとだ~』』
ぬいぐるみみたいなかわいい動物さんたちが二本足で立って、みんな何か持ってます!
ぽてぽて
とてとて
ぴょんぴょん
ぽよんぽよん
「ふお?」
な、なんかみんなが持ってるものを差し出してる?
『なぁに?くれるの~?』
こくこく
ぴゅいきゅい『『なんで~?』』
ぐいぐい
『『ええ~?』』
『『『いいの~?』』』
みゃあ『どうしたらいいにゃ?』
『誰か~教えてなのだ』
「ふお~?」
な、なんか、ちびっこたちみんなプレゼント攻撃されてます!
きゅるるん『『『『『『『わ?ぬいぐるみのクモさん?』』』』』』』
『『『ええ?どうしたらいいだ?』』』
『『『ぁ、ぁわわ』』』
『ええ?なんで?』
『わたし達も?』
『な、なぜでしょう?』
『ああ?待ってください』
子グモちゃんや、ぽぽちゃんたちや、小鬼ちゃんだけじゃなくて、フゥたちや、山桜桃ちゃんたちも?それに
ぱしゃーんっ
『わっわっ』
『イルカさんたちも?』
『『なんで?』』
『『『『『『どして?』』』』』』
青葉ちゃんや、泉の精霊、妖精さんたちも?
〖ふふふ。受け取ってあげて〗
〖それはね?あなた達への誕生日プレゼントよ〗
「ほえ?」
誕生日プレゼント?
『たんじょうび~?』
『ジーニ様、シア様』
『なんですか?それ?』
え?ハクもフゥもクゥもお誕生日知らない?
『うふふ。お誕生日はねぇ?生まれてきてくれてありがとう、おめでとうって、感謝する日なんですってぇ。素敵よねぇ』
結葉様がみんなに説明してくれます。
『生まれてきてくれてありがとう?』
『おめでとうですか?』
『そうよぉ』
ええ?山桜桃ちゃんたちも知らない?
『あらあらまあまあ、サーヤ、そうなんですって。この世界、お誕生日って概念がないんですって。びっくりね』
「あ、あい」
『だからな、今回はみんなまとめて初めての誕生日だ!今度からは生まれた季節が分かるやつから順番にやろうな』
「あい!」
そうなんだね!
「みんにゃ、おたんじょーび、おめでちょー!」ぱちぱち
『うん?生まれてきてくれてありがとう~?』
「しょう!うまりぇちぇきちぇくりぇちゃかりゃ、みんにゃ、にゃかよち!」
生まれてきてくれたから、会えたんだよ!
『っ!そっか~♪生まれてきてくれてありがとうだね~♪』
ぴゅいきゅい『『うん!ありがとう~』』
『『おめでとう~』』
『あれ~?じゃあ、お父さんにもじぃじたちにもありがとう?』
ぴゅいきゅい『『お~!』』
ぴゅい『おとうしゃんいなかったら』
きゅい『モモとスイいないね』
「ふお~」
ほんとだ!
「おばあちゃん、おいちゃんみょ!」
サーヤいないね
『ほんとだね~』
『『ジーニ様たちもだよ』』
『『『みんないないと』』』
みゃあ『ねぇねと、おっきなごしゅじんと、おやかたたちにもにゃ』
『みんなみんな会えなかったのだ!』
きゅるるん『『『ほんとだね』』』
きゅるるん『『『『みんなあえなかった』』』』
『そうなんだな。じゃあ、ジーニ様たちもみんな、おめでとうなんだな』
『ほんとなんだな。みんなみんなおめでとうありがとうなんだな!』
『にいちゃん、ちいにいちゃん、たんじょうびすごいひなんだな!』
『『そうなんだな』』
『私達も、結葉様のおかげ』
『じぃじと』
『亀じぃもだね』
『そうだね』
『『『わたしたちの』』』
『『『おじいちゃんだもんね!』』』
『じゃあ、みんなでジー二様たちにも言わなきゃな』
『そうね。わたしたち、感謝しなきゃ』
『お誕生日はお祝いして感謝する日なんですね』
『それじゃあ、みんなで言わないとですね』
フゥとクゥと山桜桃ちゃんと春陽くんが、ちびっこたちをまとめて
『『じゃあ、みんな、並んで並んで』』
『『せーのっ』』
「あいがちょう~!」
『『『『『ありがとう~』』』』』
『『『『『おめでとう~!』』』』』
わ~い!みんなお誕生日~!
しーん⋯
「うにゅ?」
『あれぇ~?』
ぴゅいきゅい『『しずか~?』』
『『どうしたのかな?』』
『『『あ、イルさまだ』』』
みゃあ『バートさんもいるにゃ』
『でも、みんな動かないのだ』
『『『ぅ、ぅごいてるみたい?』』』
『『『あ、ふるえてるだ?』』』
「うにゅ?」
小鬼ちゃんたちと、ぽぽちゃんがそういうから、みんなでじっと見てたら
びゅんっ
ぎゅうっ
『『サーヤっ』』ぎゅうう
『サーヤこそ生まれてきてくれて、ありがとう。おばあちゃんの宝物よ』
『うううっサーヤ、ありがとうなっ』
「ふおお?」
おばあちゃん、おいちゃん?泣いてる?
〖ああっサーヤっ〗
〖お母様っここはお譲りしないとっ〗ぐすっ
〖そ、そうだよ。魔神ちゃん、でも、ありがとうって、おめでとうって〗ぐすっ
〖〖〖うわああんっサーヤ~〗〗〗
『何ですか、その泣き方』ぐす
〖そっくりですね〗ぐす
〖ううっ仕方ねぇじゃねぇか〗くっ
『そうだぜ。サーヤたちが俺たちにありがとうって』くっ
〖『うおおおんっ』〗
〖『⋯くっ』〗
あれぇ?こっちも泣いてる?
『お父さんも、吹雪じぃじも、白雪ばぁばもどうしたの~?』
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん?』』
あ、こっちもぎゅう~ってなってるね
『どうもしないぞ。だが、ありがとうハク』
『優しい子だ』
『自慢の優しい孫よ』
『えへへ~?よくわかんないけど、ありがとう~』
『モモ、スイ、ありがとう』ぎゅう?
ぴゅいきゅい『『うん?どういたちまちて!』』
きゅるる『子どもたち、いい子に育った』きゅっ
きゅるるん『『『ほんと?』』』
きゅるるん『『『『やったー♪』』』』
『あああ、あの?』
『なんで?』
『結葉様?』
『アイナ様、リノ様?』
『『『じぃじたちも?』』』
『『『どうしたの?』』』
『うふふ。いいじゃない?私達、家族なんだしぃ』むぎゅう
『そうですわ。抱きしめたってなんの不思議はありませんわ』むぎゅう
『そうですわ。私達のかわいい末の妹たちですもの。ほら、ニャーニャも』むぎゅう
みゃあ『ねぇね?どうしたにゃ?』
『なんでもないにゃ!みんないい子にゃ!』ぐりぐり
あっちもこっちも、むぎゅう~です。
『ほっほ。これはやられたのぉ』
『ほっほ。そうだのぉ』
『これは、俺たちがプレゼントもらっちまったな』
『そうだねぇ。プレゼントした側だったはずなんだけどねぇ』
『見ろよ、神様たち』
『うわぁ、イル様たちのまわり』
『涙ってあんなになるんだね』
『水溜まりかよ』
そんな、思わぬ反撃を受けた大人たちが、何とか復活すると
〖このダンジョンはね?あなたたちへの誕生日プレゼントよ〗
〖かわいいもふもふや、くまさん達はこのダンジョンだけにいるの〗
「ふお~ぷりぇじぇんちょ」
『もうもらったよ~』
ぴゅいきゅい『た~くさん』
もふもふさん達から、持ちきれなくて、周りにいっぱい!
〖そうだね。でもね、この新しいもふもふたちも、プレゼントなんだよ〗
『新しいお友達ですから、仲良くして上げてくださいね』
「ふおお」
『『おともだち!』』
『『『やったー!』』』
わ~い!もふもふし放題!
〖ですが、いいですか?サーヤたち、ここは仮にもダンジョンです〗
「う?」
だから?そういえば、ダンジョンって何?
〖ダンジョンっていうのはな?魔物を倒して、レベルアップしたりするんだ。時には倒した魔物がアイテムを落とす時があるんだぞ。お宝だ〗ニッ
『隠し部屋とか、宝箱があったりな。冒険みたいだろ?』ニカッ
「ふおおおおお」キラキラ
『冒険~?』きらきら
ぴゅいきゅい『『ちたい!』』きらきら
『『『『『したい!』』』』』
だよね?
『あれ?じゃあこの子たちも?』
『討伐するんですか?』
『『ダメです!こんな可愛いのに!』』
「ふお?」
それは
「『『『『『だめーっ』』』』』」
もふもふとかわいいは正義!
〖その通りです。この子達はお友達と言ったでしょう?ですが⋯〗
「で、でしゅが?」
なに?
〖ダンジョンってのはな、迷路になってたり、階層になってたりするんだ。ここは地下に何階かある。でもな?〗
『そこには悪い魔物がいて、地下から出てきて、こいつらを襲っちまうかもしれないんだ』
「ふお?」
それも
「『『『『『だめーっ』』』』』」
そんなのダメだよっ
『そうよねぇ?だからねぇ?』
〖みんなで時々、力を合わせて地下の魔物を倒して欲しいの〗
〖大事なことよ。怖いかもしれないけど大丈夫かしら?〗
「あいっ!」
『『今から行こ~』』
『『『すぐいこう~』』』
『『『『『うん!』』』』』
〖くすくす。やる気まんまんだね。でもね?敵ももふもふかもしれないよ?倒せるかな?〗
「ふお?」
イル様ほんと?わるいのにもふもふ?
「だ、だいじぶ!」
この子達はもうお友達だから、守らなきゃ!
『偉いですね。では、さっそく行きましょうか。大丈夫。初めはわかりやすいと思いますよ』ふふ
「しょ、しょにゃにょ?
じゃあ安心?でも、バードさん、悪い子の笑い方?
『何ですか?』
なんでもありませんよ。
そして
〖あ、いましたよ〗
「ふお?もふもふっ⋯う?」
ほんと?後ろ向いて座ってるあれ?でもあれはもふも⋯ふ?
サーヤたちの気配に振り向いたそれは
「ふあ?」
キシャーッ!
「ひぎゃーっみきしゃーっ」
ぐるぐるぐるっ
『うわーんっ凍っちゃえーっ』
カキーン
ぴゅいきゅい『『こっちみないでーっ』』
ぼんっ
かわいいもふもふだと思ったのにーっ顔中お口だよ!牙がいっぱいだよ!
『あ~過剰防衛だな』
『あらあらまあまあ、やりすぎね』
「ひぎゃーっつちにょとんがりーっ」バキバキ
『『ぎゃーっ!葉っぱ飛んでけーっ』』しゅぱぱぱ
『『『つるーっつかまえてーっ』』』ぐるぐる
〖あちゃ~分かりやすく怖くしすぎじゃない?〗
『まあ、いいのではないですか?』
〖皆さん、ドロップアイテム拾いましょうね〗
〖医神、きっと聞こえてないわよ〗
〖そうですね。みんな悲鳴上げながら戦ってますから〗
〖わはは!中々強いな〗
『だな。一撃だ』
「ひぎゃーっ」
こわいよーっ
『『『『『ぎゃーっ』』』』』
まあ、無事にレベルアップも出来そうだし、誕生日プレゼントは成功⋯かな?
•*¨*•.¸☆*・゚•*¨*•.¸☆*・゚
またまた遅くなってすみません。
感想やエールもありがとうございます。
『あらあらまあまあ、なんでこんなことに?』
『凛さん、時には諦めと開き直りも必要だ』
『諦めと開き直り⋯』
そうね、そうかもしれないわね
きゅるる『ゲンさん、凛さん、早く来る』
『おう』
『あらあらまあまあ、今行くわ』
やるなら徹底的に!よね。
『やっぱりぃ、かわいい魔物は必須よねぇ♪』
『でもお母様、ダンジョンなのですから、かわいい魔物だけではダメですわよ』
『そうですわよね。やはり、戦うことも覚えませんと』
『そうにゃね。外に出たらダンジョンじゃなくても魔物はいるにゃ。今のままだとある意味心配にゃ。特にサーヤちゃんがにゃ』
『ええ~?』
あらあらまあまあ、何だか分かった気がするわ。
〖なるほど。ニャーニャの言うこともわかるわね。今のサーヤなら、怖い魔物でも、もふもふしてたら〗
〖あら、確かに「もふもふーっ」て、抱きつきかねないですね〗
『そうですにゃよね』
『それは困りますわね』
そうよね。私もそう思うわ。我が孫ながら、時々もふもふを食べちゃうんじゃないかと思うものね?
『そうねぇ。それじゃあ、見るからに悪ぅ~いお顔の魔獣を作るとかぁ?』
〖そうですね。でしたら⋯〗
『エル様、何かいい考えが?』
『我らも協力するぞ』
こちらはダンジョンの魔物をどうするか、そしてあちらは
『ヴァルカン様、ドロップアイテムはどうなさいますか?魔物の核や、素材が一般的ですが』
『宝箱の中身と、隠し部屋もありますな』
親方たちとヴァル様たちが魔物以外の話し合いをしてるわね。
〖ん。その前に、俺もヴァルでいいぞ。話し方ももっと普通にしろよ。堅苦しいのは苦手なんだ〗
『そうだぜ。俺にも医神や精霊王たちと同じでよろしくな!』
『『『し、しかし』』』
『『『それは⋯』』』
あらあらまあまあ、親方たち、尊敬する鍛治神様相手にたしかにいつもより固いものね。
〖んじゃ、命令だ!普通にしろ!じゃないと口聞いてやんねぇぞ!〗
『『『『『『ええ!?』』』』』』
『そうだぜ。ほら、普通にしろ普通に!結葉と同じにな!』ニカッ
『『『えええ?』』』
『『『そそそ、それはさすがに』』』
ヴァル様と牙王様とドワーフさん達が楽しそうね。
きゅるる『宝箱にもぬいぐるみとか、おもちゃとか入れる』
『でもさ、一般的には貴重な武器とか、防具とか、マジックアイテムだろ?』
『秘薬とかね』
『そうだよね。入ってない時やミミックだっているよ』
きゅるる『全部やる』
〖ならよ、いっそ⋯〗
『なるほどな』
ヴァル様も何か思いついたみたいね。
その頃、サーヤたちは
「いっちに、いっちに」ぱしゃぱしゃ
ぴゅいきゅい『『いっちにいっちに』』ぱしゃぱしゃ
『その調子。みんな上手』
『うん。あそこまでがんばってみよう』
『あともう少し』
『足止めないで~』
「『『『『『は~い』』』』』」ぱしゃぱしゃ
『ほっほ。ダンジョンのことはまだ内緒だがの』
『ダンジョンと言えば、色んな環境があるからのぉ』
『そうだな。一面海なんてのもあるしな。練習しておいて損はないだろ』
『出来ればもう少し初級の攻撃魔法も増やしたいところですね』
『そうじゃのぉ。出来れば全属性揃えたいのぉ』
『そうじゃの。何人かで分担するとかの』
ツンツン
『ん?おお、サーヤのゴーレムたちに小鬼たち、どうしたのかの?』
『『『⋯⋯』』』ごごご
『『『う~』』』ぴきひゅ~ばり
『ほっほ。そうだの。ストーンバレットにアイスバレット』
『ほっほ。ウインドカッターにサンダーアロー』
『そうだったな』
『頼もしい護衛がいたわね』
『『『⋯』』』こくこく
『『『⋯』』』にこっ
泉で青葉ちゃんたちが、サーヤたちの手を取って泳ぎの練習。じぃじたちや吹雪や白雪が練習を見守り、頼もしい小さな護衛たちもがんばってます。
そんなこんなで数日後
「ふわああああっ」きらきら
『『『『『うわあああっ』』』』』きらきら
『うふふ。みんなおめめキラキラねぇ』
〖作ったかいがあったわね〗
〖そうですね〗
いよいよ解禁!聖域特製ダンジョン!森の中に登場です!
森の中に突如現れた洞窟!入口はなんと、ファンシーなくまさんのお顔!『あ~ん』と開けたお口の中に入ると⋯
「きりゃきりゃっ」
『うん!色んな色のキラキラだね~』
「ふわふわっ」
ぴゅいきゅい『『うん!おはな、ふわふわ!』』
「ぷりゅんぷりゅんっ」
『『うん!木の実』』
『『『ぷるんぷるんっ』』』
「もふもふもふもふ~っ!」
みゃあ『すごいにゃっ』
『おめ目が合ったのだ!』
きゅるるん『『『『『『『『『うごいた~っ』』』』』』』』』
『『『とんでるだよっ』』』
パステルカラーの虹色の世界!くまさんのお口の中なのに、広がっているのは、青いお空に淡いピンクや黄色に白い綿菓子みたいな雲。一面に広がるお花畑は、パステルカラーの色とりどりのお花畑!お花がぽわんっと開くたんびにシャボン玉が飛び立ちます。だから、洞窟の中はぷかぷかとシャボン玉がいくつも浮かんでます。
妖精トリオがシャボン玉を突っつくと、パチンっと弾けて、中からきらきらクリスタルが!
『『『わ~サーヤみて~いしだよ~』』』
「ふお~きりゃきりゃ~」
『ぼくもやる~』つんっ
「さーやみょっ」つんっ
ぱちんぱちんっ
ぴゅいきゅい『『でた~』』
『『あれ~?』』
『『『いろちがうね~』』』
みゃあ『かたちみもにゃ!』
「ちやうにぇ~」
色とりどりな透明な石とか、真珠みたいのとか、色々キレイ!
つんっぼわんっ
『うわぁなのだ!』
きゅるるん『『『おはなさわったら』』』
きゅるるん『『『『なんかでてきたよ!』』』』
「ふお~?」
パステルピンクの綿?
『あまいにおいする~』
「ふお?ほんちょだ!」
食べられる?
ぴゅいきゅい『『あ、みてみて~』』
『『なんか来たよ!』』
『『『まんまる?』』』
「ふおおっもふもふ~っ」
『え~?もふもふのスライム~?』
みゃあ『ぽよんぽよんしてるにゃ!』
ぱくっ
『た、食べたのだ!』
「ふお?」
もふもふスライムさんが綿食べた!
きゅるるん『『『みて~おかおが』』』
きゅるるん『『『『サーヤがおいしいのたべたときのおかお!』』』』
『うわ~とろけてるんだな』
『ほっぺおちそうにしてるんだな』
『おいしいだか?』
うわ~プルプルふるえて喜んでる~?
『ク、クゥ、見て、木の上』
『え?り、凛さん?』
『ちがいます。もふもふのこぐまさんです』
『こぐまさんが、木の実食べてます』
「ふおお?」
『ほんとだ~』
フゥが見つけたのは、木の上でお菓子みたいな木の実を食べてるくまさん!リアルなテディベアさん!山桜桃ちゃんたち、呆然!
ぴゅいきゅい『『あ、とりさん!』』
『『まっしろ!』』
『『『まんまる!』』』
みゃあ『おだんごにゃ!』
『キレイに並んでるのだ!それに』
「もふもふっ」
すごいすごい!もふもふ天国!テレビで見たことある寒いとこにいるとりさんみたいです!
『ね、ねえ、青葉』
『この泉』
『ぬいぐるみが泳いでる』
『み、水吸わないのかしら?』
『『『さ、さあ?』』』
「ふおお?いるかしゃんっ」
もちもちビーズクッションみたいなイルカさんです!謎です!でもかわいいです!亀さんもメンダコさんも泳いでます!
『『『⋯っ、さーやちゃん、みて』』』
「ふお?らいちゃん、ちゅむちゃん、ひょうちゃん?」
『『『かこまれ、てる』』』
「ふえ?」
かこまれてる~?
「ふおお?」
ほんとだっ!色をなもふもふに囲まれてます!
みんなぬいぐるみさんみたいです!背中にちっちゃい羽が生えたもふもふなヘビさんまでいるよ!
みんなおめめクリクリ!もふもふかわいい~!
『あれ~?サーヤ、みんな何か持ってるよ~?』
ぴゅいきゅい『『ほんとだ~』』
ぬいぐるみみたいなかわいい動物さんたちが二本足で立って、みんな何か持ってます!
ぽてぽて
とてとて
ぴょんぴょん
ぽよんぽよん
「ふお?」
な、なんかみんなが持ってるものを差し出してる?
『なぁに?くれるの~?』
こくこく
ぴゅいきゅい『『なんで~?』』
ぐいぐい
『『ええ~?』』
『『『いいの~?』』』
みゃあ『どうしたらいいにゃ?』
『誰か~教えてなのだ』
「ふお~?」
な、なんか、ちびっこたちみんなプレゼント攻撃されてます!
きゅるるん『『『『『『『わ?ぬいぐるみのクモさん?』』』』』』』
『『『ええ?どうしたらいいだ?』』』
『『『ぁ、ぁわわ』』』
『ええ?なんで?』
『わたし達も?』
『な、なぜでしょう?』
『ああ?待ってください』
子グモちゃんや、ぽぽちゃんたちや、小鬼ちゃんだけじゃなくて、フゥたちや、山桜桃ちゃんたちも?それに
ぱしゃーんっ
『わっわっ』
『イルカさんたちも?』
『『なんで?』』
『『『『『『どして?』』』』』』
青葉ちゃんや、泉の精霊、妖精さんたちも?
〖ふふふ。受け取ってあげて〗
〖それはね?あなた達への誕生日プレゼントよ〗
「ほえ?」
誕生日プレゼント?
『たんじょうび~?』
『ジーニ様、シア様』
『なんですか?それ?』
え?ハクもフゥもクゥもお誕生日知らない?
『うふふ。お誕生日はねぇ?生まれてきてくれてありがとう、おめでとうって、感謝する日なんですってぇ。素敵よねぇ』
結葉様がみんなに説明してくれます。
『生まれてきてくれてありがとう?』
『おめでとうですか?』
『そうよぉ』
ええ?山桜桃ちゃんたちも知らない?
『あらあらまあまあ、サーヤ、そうなんですって。この世界、お誕生日って概念がないんですって。びっくりね』
「あ、あい」
『だからな、今回はみんなまとめて初めての誕生日だ!今度からは生まれた季節が分かるやつから順番にやろうな』
「あい!」
そうなんだね!
「みんにゃ、おたんじょーび、おめでちょー!」ぱちぱち
『うん?生まれてきてくれてありがとう~?』
「しょう!うまりぇちぇきちぇくりぇちゃかりゃ、みんにゃ、にゃかよち!」
生まれてきてくれたから、会えたんだよ!
『っ!そっか~♪生まれてきてくれてありがとうだね~♪』
ぴゅいきゅい『『うん!ありがとう~』』
『『おめでとう~』』
『あれ~?じゃあ、お父さんにもじぃじたちにもありがとう?』
ぴゅいきゅい『『お~!』』
ぴゅい『おとうしゃんいなかったら』
きゅい『モモとスイいないね』
「ふお~」
ほんとだ!
「おばあちゃん、おいちゃんみょ!」
サーヤいないね
『ほんとだね~』
『『ジーニ様たちもだよ』』
『『『みんないないと』』』
みゃあ『ねぇねと、おっきなごしゅじんと、おやかたたちにもにゃ』
『みんなみんな会えなかったのだ!』
きゅるるん『『『ほんとだね』』』
きゅるるん『『『『みんなあえなかった』』』』
『そうなんだな。じゃあ、ジーニ様たちもみんな、おめでとうなんだな』
『ほんとなんだな。みんなみんなおめでとうありがとうなんだな!』
『にいちゃん、ちいにいちゃん、たんじょうびすごいひなんだな!』
『『そうなんだな』』
『私達も、結葉様のおかげ』
『じぃじと』
『亀じぃもだね』
『そうだね』
『『『わたしたちの』』』
『『『おじいちゃんだもんね!』』』
『じゃあ、みんなでジー二様たちにも言わなきゃな』
『そうね。わたしたち、感謝しなきゃ』
『お誕生日はお祝いして感謝する日なんですね』
『それじゃあ、みんなで言わないとですね』
フゥとクゥと山桜桃ちゃんと春陽くんが、ちびっこたちをまとめて
『『じゃあ、みんな、並んで並んで』』
『『せーのっ』』
「あいがちょう~!」
『『『『『ありがとう~』』』』』
『『『『『おめでとう~!』』』』』
わ~い!みんなお誕生日~!
しーん⋯
「うにゅ?」
『あれぇ~?』
ぴゅいきゅい『『しずか~?』』
『『どうしたのかな?』』
『『『あ、イルさまだ』』』
みゃあ『バートさんもいるにゃ』
『でも、みんな動かないのだ』
『『『ぅ、ぅごいてるみたい?』』』
『『『あ、ふるえてるだ?』』』
「うにゅ?」
小鬼ちゃんたちと、ぽぽちゃんがそういうから、みんなでじっと見てたら
びゅんっ
ぎゅうっ
『『サーヤっ』』ぎゅうう
『サーヤこそ生まれてきてくれて、ありがとう。おばあちゃんの宝物よ』
『うううっサーヤ、ありがとうなっ』
「ふおお?」
おばあちゃん、おいちゃん?泣いてる?
〖ああっサーヤっ〗
〖お母様っここはお譲りしないとっ〗ぐすっ
〖そ、そうだよ。魔神ちゃん、でも、ありがとうって、おめでとうって〗ぐすっ
〖〖〖うわああんっサーヤ~〗〗〗
『何ですか、その泣き方』ぐす
〖そっくりですね〗ぐす
〖ううっ仕方ねぇじゃねぇか〗くっ
『そうだぜ。サーヤたちが俺たちにありがとうって』くっ
〖『うおおおんっ』〗
〖『⋯くっ』〗
あれぇ?こっちも泣いてる?
『お父さんも、吹雪じぃじも、白雪ばぁばもどうしたの~?』
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん?』』
あ、こっちもぎゅう~ってなってるね
『どうもしないぞ。だが、ありがとうハク』
『優しい子だ』
『自慢の優しい孫よ』
『えへへ~?よくわかんないけど、ありがとう~』
『モモ、スイ、ありがとう』ぎゅう?
ぴゅいきゅい『『うん?どういたちまちて!』』
きゅるる『子どもたち、いい子に育った』きゅっ
きゅるるん『『『ほんと?』』』
きゅるるん『『『『やったー♪』』』』
『あああ、あの?』
『なんで?』
『結葉様?』
『アイナ様、リノ様?』
『『『じぃじたちも?』』』
『『『どうしたの?』』』
『うふふ。いいじゃない?私達、家族なんだしぃ』むぎゅう
『そうですわ。抱きしめたってなんの不思議はありませんわ』むぎゅう
『そうですわ。私達のかわいい末の妹たちですもの。ほら、ニャーニャも』むぎゅう
みゃあ『ねぇね?どうしたにゃ?』
『なんでもないにゃ!みんないい子にゃ!』ぐりぐり
あっちもこっちも、むぎゅう~です。
『ほっほ。これはやられたのぉ』
『ほっほ。そうだのぉ』
『これは、俺たちがプレゼントもらっちまったな』
『そうだねぇ。プレゼントした側だったはずなんだけどねぇ』
『見ろよ、神様たち』
『うわぁ、イル様たちのまわり』
『涙ってあんなになるんだね』
『水溜まりかよ』
そんな、思わぬ反撃を受けた大人たちが、何とか復活すると
〖このダンジョンはね?あなたたちへの誕生日プレゼントよ〗
〖かわいいもふもふや、くまさん達はこのダンジョンだけにいるの〗
「ふお~ぷりぇじぇんちょ」
『もうもらったよ~』
ぴゅいきゅい『た~くさん』
もふもふさん達から、持ちきれなくて、周りにいっぱい!
〖そうだね。でもね、この新しいもふもふたちも、プレゼントなんだよ〗
『新しいお友達ですから、仲良くして上げてくださいね』
「ふおお」
『『おともだち!』』
『『『やったー!』』』
わ~い!もふもふし放題!
〖ですが、いいですか?サーヤたち、ここは仮にもダンジョンです〗
「う?」
だから?そういえば、ダンジョンって何?
〖ダンジョンっていうのはな?魔物を倒して、レベルアップしたりするんだ。時には倒した魔物がアイテムを落とす時があるんだぞ。お宝だ〗ニッ
『隠し部屋とか、宝箱があったりな。冒険みたいだろ?』ニカッ
「ふおおおおお」キラキラ
『冒険~?』きらきら
ぴゅいきゅい『『ちたい!』』きらきら
『『『『『したい!』』』』』
だよね?
『あれ?じゃあこの子たちも?』
『討伐するんですか?』
『『ダメです!こんな可愛いのに!』』
「ふお?」
それは
「『『『『『だめーっ』』』』』」
もふもふとかわいいは正義!
〖その通りです。この子達はお友達と言ったでしょう?ですが⋯〗
「で、でしゅが?」
なに?
〖ダンジョンってのはな、迷路になってたり、階層になってたりするんだ。ここは地下に何階かある。でもな?〗
『そこには悪い魔物がいて、地下から出てきて、こいつらを襲っちまうかもしれないんだ』
「ふお?」
それも
「『『『『『だめーっ』』』』』」
そんなのダメだよっ
『そうよねぇ?だからねぇ?』
〖みんなで時々、力を合わせて地下の魔物を倒して欲しいの〗
〖大事なことよ。怖いかもしれないけど大丈夫かしら?〗
「あいっ!」
『『今から行こ~』』
『『『すぐいこう~』』』
『『『『『うん!』』』』』
〖くすくす。やる気まんまんだね。でもね?敵ももふもふかもしれないよ?倒せるかな?〗
「ふお?」
イル様ほんと?わるいのにもふもふ?
「だ、だいじぶ!」
この子達はもうお友達だから、守らなきゃ!
『偉いですね。では、さっそく行きましょうか。大丈夫。初めはわかりやすいと思いますよ』ふふ
「しょ、しょにゃにょ?
じゃあ安心?でも、バードさん、悪い子の笑い方?
『何ですか?』
なんでもありませんよ。
そして
〖あ、いましたよ〗
「ふお?もふもふっ⋯う?」
ほんと?後ろ向いて座ってるあれ?でもあれはもふも⋯ふ?
サーヤたちの気配に振り向いたそれは
「ふあ?」
キシャーッ!
「ひぎゃーっみきしゃーっ」
ぐるぐるぐるっ
『うわーんっ凍っちゃえーっ』
カキーン
ぴゅいきゅい『『こっちみないでーっ』』
ぼんっ
かわいいもふもふだと思ったのにーっ顔中お口だよ!牙がいっぱいだよ!
『あ~過剰防衛だな』
『あらあらまあまあ、やりすぎね』
「ひぎゃーっつちにょとんがりーっ」バキバキ
『『ぎゃーっ!葉っぱ飛んでけーっ』』しゅぱぱぱ
『『『つるーっつかまえてーっ』』』ぐるぐる
〖あちゃ~分かりやすく怖くしすぎじゃない?〗
『まあ、いいのではないですか?』
〖皆さん、ドロップアイテム拾いましょうね〗
〖医神、きっと聞こえてないわよ〗
〖そうですね。みんな悲鳴上げながら戦ってますから〗
〖わはは!中々強いな〗
『だな。一撃だ』
「ひぎゃーっ」
こわいよーっ
『『『『『ぎゃーっ』』』』』
まあ、無事にレベルアップも出来そうだし、誕生日プレゼントは成功⋯かな?
•*¨*•.¸☆*・゚•*¨*•.¸☆*・゚
またまた遅くなってすみません。
感想やエールもありがとうございます。
20
お気に入りに追加
5,309
あなたにおすすめの小説
もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!
ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー]
特別賞受賞 書籍化決定!!
応援くださった皆様、ありがとうございます!!
望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。
そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。
神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。
そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。
これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、
たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。
もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!
ありぽん
ファンタジー
いつも『もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!』をご愛読いただき、ありがとうございます。
10月21日、『もふもち』コミカライズの配信がスタートしました!!
江戸はち先生に可愛いジョーディ達を描いていただきました。
先生、ありがとうございます。
今後とも小説のジョーディ達、そしてコミカライズのジョーディ達を、よろしくお願いいたします。
*********
小学3年生の如月啓太は、病気により小学校に通えないまま、病院で息を引き取った。
次に気が付いたとき、啓太の前に女神さま現れて、啓太自身の話を聞くことに。
そして啓太は別の世界の、マカリスター侯爵家次男、ジョーディ・マカリスターとして転生することが決まる。
すくすくそだった啓太改めジョーディは1歳に。
そしてジョーディには友達がいっぱい。でも友達は友達でも、人間の友達ではありません。
ダークウルフの子供にホワイトキャットの子供に。何故か魔獣の友達だらけ。
そんなジョーディの毎日は、父(ラディス)母(ルリエット)長男(マイケル)、そしてお友達魔獣達と一緒に、騒がしくも楽しく過ぎていきます。
小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!
ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち?
突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。
よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!
ひより のどか
ファンタジー
ねぇたまと、妹と、もふもふな家族と幸せに暮らしていたフィリー。そんな日常が崩れ去った。
一見、まだ小さな子どもたち。実は国が支配したがる程の大きな力を持っていて?
主人公フィリーは、実は違う世界で生きた記憶を持っていて?前世の記憶を活かして魔法の世界で代活躍?
「ねぇたまたちは、ぼくがまもりゅのら!」
『わふっ』
もふもふな家族も一緒にたくましく楽しく生きてくぞ!
異世界でチート無双! いやいや神の使いのミスによる、僕の相棒もふもふの成長物語
ありぽん
ファンタジー
ある異世界で生きるアーベル。アーベルにはある秘密があった。何故か彼は地球での記憶をそのままに転生していたのだ。
彼の地球での一生は、仕事ばかりで家族を顧みず、そのせいで彼の周りからは人が離れていき。最後は1人きりで寿命を終えるという寂しいもので。
そのため新たな人生は、家族のために生きようと誓い、そしてできるならばまったりと暮らしたいと思っていた。
そんなマーベルは5歳の誕生日を迎え、神からの贈り物を授かるために教会へ。しかし同じ歳の子供達が、さまざまな素晴らしい力を授かる中、何故かアーベルが授かった力はあまりにも弱く。
だがアーベルはまったく気にならなかった。何故なら授かった力は、彼にとっては素晴らしい物だったからだ。
その力を使い、家族にもふもふ魔獣達を迎え、充実した生活を送っていたアーベル。
しかし変化の時は突然訪れた。そしてその変化により、彼ともふもふ魔獣達の理想としている生活から徐々に離れ始め?
これはアーベルの成長物語、いやいや彼のもふもふ達の成長物語である。
エリアスとドラゴンともふもふは、今日も元気に遊んでいます!?
ありぽん
ファンタジー
アルフォート家の3男、エリアス・アルフォート3歳は、毎日楽しく屋敷の広い広い庭を、お友達のぷるちゃん(スライム)とウルちゃん(ホワイトウルフ)と一緒に走り回っておりました。
そして4歳の誕生日の日。この日は庭でエリアスの誕生日パーティーが開かれていました。その時何処からかエリアスの事を呼ぶ声が。その声を前に聞いた事があるエリアスは、声のする庭の奥へ、ぷるちゃんとウルちゃんと3人進んで行きます。そこでエリアス達を待っていたものは?
剣と魔法そしてもふもふの溢れる世界で、繰り広げられるエリアスの大冒険。周りを巻き込みながら、今日もエリアスはやらかします!
*エリアス本人登場は2話からとなります。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。