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ある日の誕生日日記2 番外編
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ある日のいつもの昼下がり、なんてことない会話だったはずが⋯
『うふふ♪記憶に残る特別な体験♪それならぁ、ダンジョンを作っちゃおうと思ってぇ♪』にまぁ
結葉様から飛び出たとんでも発言!!
〖〖〖〖はあああ?〗〗〗〗
『『『『『『は?』』』』』』
『『『『ええ?』』』』
神様たちですら間抜けな声を出すほど理解不能な発言。
神様たちですらそんななのだから、結葉様の滅茶苦茶に免疫のあるはずのドワーフさんたちも、アルコン様達だって『何言ってんだこいつ!?』となるのは当然のお話⋯
『『う~ん⋯』』ばたんっ
『にゃーっ!ご主人、リノ様、しっかりするにゃーっ!死んじゃダメにゃーっ!』
まして、免疫ありありなアイナ様とリノ様が気絶してしまうほどの衝撃!
『あらぁ?みんなどうしたのぉ?』きょとん
『あらあらまあまあ、結葉様⋯』ずきずき
あ、どうしようかしら?聖域に来てから初めての頭痛がする気がするわ。私はかわいいくまの編みぐるみなはずなのに?
『凛さん、何を言ったらこうなるんだ?』ずきずき
『あらあらまあまあ?』だらだら
あら嫌だわ。ゲンさんまで頭が痛そうにしてるわ。
〖そうよ。私たちがいた時はそんなこと言ってなかったわよね?〗
〖そうですわ。普通にプレゼントの話だったはずでしたよね?〗
〖〖凛?〗〗じとーっ
『あらあらまあまあ?』だらだら
私もこんな大事になるとは思ってなかったのよ
『ええぇ、だってぇ、凛が記憶に残る特別な体験って言うからぁ』
結葉様!?そこだけ言うの!?
〖〖凛?〗〗じとー
ほら!?ジーニ様たちが誤解しちゃったじゃないの!
『あらあらまあまあ、違うのよ?私は結葉様がプレゼントをどうするか迷ってらしたから、物じゃなくてもいいのよってお話をね?一緒にお料理したり、ピクニックに行ったりとか、そういったことを言ったつもりだったのよ?』あせあせ
それが何故、ダンジョンに結びつくのか私も知りたいわ。
〖〖あ~なるほど〗〗
〖普通の相手でしたら、それで良かったでしょうが、相手が普通じゃない結葉ですからね〗
〖そうね。今回、凛は完全に言葉を〗
〖〖間違えましたね〗〗
うんうん
『あらあらまあまあ⋯』だらだら
皆さんに頷かれてしまったわ
『ええ~みんなして酷いわぁ』ぷくぅ
結葉様、空気を読んで下さいな。かわいくほっぺた膨らませてもダメよ。既に皆さんの視線が痛いわ。
『なあ、ところでダンジョンってさ、どんなもんなんだ?そもそも、そんな簡単に作れるもんなのか?』
あ、あら、もう一人の空気を読まない発言をゲンさんが。でも、もしかして助かったかしら?
〖ん?そうか、ゲンたちがいた世界は魔法が無かったんだな。じゃあ、ダンジョンを知らなくて当然か〗
ヴァル様がそういうと
『そうなんだよ。マンガや小説の中には出てくるんだけどな?魔物を倒したらドロップアイテムが手に入ったり、貴重な素材が手に入ったり、宝箱とか隠し部屋とか、ダンジョンボスとか、レベリングしたりとか、何より美味いもんが手に入るとか、ほんとにそんな感じなのか?』わくわく
〖え?ええ、まあ、そうね?〗
〖そ、そうですね?概ね、間違いではない、でしょうか?〗
『マジか!』ずずいっ
〖〖え、ええ⋯〗〗じりっ
『すげえな!』わくわく
〖し、師匠?〗ひくっ
〖な、何だ?ゲンがおかしいぞ?〗
『何であんなに嬉しそうなんだ?』
『あらあらまあまあ、ゲンさんが少年に戻ってしまったわ⋯』だらだら
全然大丈夫じゃなかったわ。ゲンさん、何気に冒険もののお話とか好きだったものね⋯
『そんで、そのダンジョンは、ほんとに作れるのか?』わくわく
〖え、ええ、まあ、ここにいる連中なら作れるわね?〗ヒクッ
〖そ、そうですね〗ぎゅう
〖⋯⋯〗カチン
『あらあらまあまあ、あのジーニ様が完全に引きつったお顔で後ずさりしてるわね』だらだら
『凛さん、ダメじゃないか。ちゃんと現実を見ないと。シア様なんかジーニ様にしがみついてるじゃないか』ぽん
『罪作りな発言しちまったみたいだね。まさか、ゲンがあんなに食いつくとはね』ぽん
『あれじゃ、冒険に出られる歳になった時のウチらの息子と変わらないね。ご覧よエル様を』ぽん
『『『完全に引いてるね』』』ぽぽんっ
『あ、あらあらまあまあ?』だらだら
おかみさんたちに囲まれちゃったわ
『あらぁ?サーヤたちのプレゼントのつもりだったのにぃ、ゲンのプレゼントになっちゃったかしらぁ?』こてん
『そ、そんなことはねぇぞ!サーヤの好きなかわいいもふもふとか、おもちゃとか、サーヤの好きな食材とか、サーヤのための道具とか、宝探しみたいに出来たらサーヤも喜ぶしな?』あせあせ
『⋯分かりやすいな、おい』
〖なら、ついでに、違うフロアに倒しがいのある魔物とか、面白い武器なんかが手に入る宝箱とかあったら?〗
『もちろんオレが!あっ!』
〖『⋯⋯』〗
『⋯⋯』
『⋯単純だな、おい』じとー
〖簡単に引っかかったな〗じとー
『な、なんの事だ?わ、わははは』
『あらあらまあまあ、ゲンさんたら、牙王様とヴァル様に遊ばれてるわね』
仕方ないわね~
『ん?サーヤちゃんたちのおもちゃに道具?』
『ねえ、それってさ』
『うん。ねぇ、ジーニ様、そのお宝ってさ、うちらが作って宝箱にいれられるなんてことは』
〖ん?できるわね〗
『『『できるのかい!?』』』ずずずいっ
〖え、ええ〗じりっ
『あらあらまあまあ?』だらだら
今度はおかみさんたちのスイッチが?
『な、なあ、なら、ヴァルカン様』
『俺らが打った武器なんかを隠すのも』
『出来たりとか?』
〖ん?もちろん出来るな〗
『『『ほんとですか!?』』』
〖お、おう〗じりっ
『あらあらまあまあ?』だらだら
親方たちまで?
『『『凛さん!』』』
『『『ゲン!』』』
『『は、はい!?』』
な、何かしら?
な、なんだ?
『『『こうしちゃいられないよ!』』』
『『『さっそくっ』』』
きゅるる『待った』
『『『え?』』』
『『『なんだよ?』』』
きゅるる『他にもできることあるかも。聞く』キランッ
『『『あ、そうだよね』』』
『『『す、すまん』』』
『あらあらまあまあ、絹さんまで』だらだら
何だか、どんどん大事に⋯
きゅるる『例えば、サーヤの好きそうな魔物を作れるとか』キランッ
『絹、あわよくば、その素材を⋯とか考えているのでは?』
きゅるる『当然』キランッ
『そうか⋯』はぁ⋯
『あらあらまあまあ』だらだら
ギン様の予感は的中したようね
きゅるる『それで?作れる?』ギランッ
〖え?ええ、と⋯ま、まあ、ねぇ?〗ひくっ
〖で、できないことも、ない、ですね?〗ひくっ
きゅるる『そう。結葉様、作ろう、ダンジョン』ギランッ!
『あらぁ、賛成してくれるのぉ?嬉しいぃ』ぎゅっ
『あらあらまあまあ?』
絹さんに結葉様がだきついちゃったわ
『こほん。し、仕方ないね』
『そうだね。本来なら結葉様を止めるんだけど』
『今回は特別だからね』
『ふ、ふん。そうだな』
『仕方ないから手伝ってやるよ』
『いいか?仕方なくだからな?』
『『『決して面白そうとか思ってないからね!』』』
『『『誤解すんじゃねぇぞ!ふん!』』』
『うふふ♪分かってるわぁ♪』にこにこ
『お、俺も手伝うぞ!』
『あらあらまあまあ⋯』
おかみさんや親方だけじゃなくてゲンさんまで⋯
『ジーニ様、よろしいのですか?』
『我は知らんぞ』
ギン様とアルコン様、同感よ
〖あ、あはははは〗
〖ど、どうしましょうか?お母様〗
ああ、ごめんなさいね。何か私の何気ない言葉からこんなことになるなんて
〖おーい、医神。大丈夫か?〗
『おお、医神が固まるのなんて初めて見たぜ』
〖『さすがだな、凛』〗
『あらあらまあまあ⋯』
う、嬉しくないわ
『よし!んじゃ、ジーニ様、シア様、エル様にヴァルカン様頼むぜ!』
『そうだね。どんなダンジョンにするか具体的に決めないとね!』
『ええ~?なんでぇ?発案者は私なのにぃ』
『あのね、結葉様に任せちゃいけないくらいの良識は』
『『『『『『あるんだよ!』』』』』』
『ええ~ひどぉい』ぷくぅ
『『『『『『ひどくないっ!』』』』』』
〖は、はは、良識があるなら〗
〖ダンジョンは諦めて⋯〗
『『『『『『それは無い!』』』』』』
あらあらまあまあ、そんなはっきりと⋯
きゅるる『さあ、行こう』
〖〖ええぇ~〗〗ずるずる
『あらあらまあまあ⋯』
ジーニ様たち攫われちゃったわ
コンコン
〖おーい!医神!しっかりしろ~〗
『すげぇ。かちんこちん。どうするよ?』
〖仕方ねぇから、持ってくか。おらよっと〗ひょい
『あとで医神に殺されないといいけどな』
〖嫌なこと言うなよ〗
『あらあらまあまあ⋯』
すごいわ。エル様、丸太のように直立不動で肩に担がれてるわ
『お、俺も行ってくる』そそくさ
『あらあらまあまあ⋯』
ゲンさん⋯子供じゃないのよ
『ふぅ⋯仕方ないのぉ』
『どうするのかの?こちらは⋯』
『えっ?』びくぅっ
そ、蒼さんに青磁さん?い、いつの間に?
『ん?まあ、ともかくのぉ』
『こちらをどうしたもんかの』
こちら?あっ
『ご主人ーっリノ様ーっしっかりするにゃーっ』
『あ、あらあらまあまあ⋯』
アイナ様、リノ様、まだ気絶してらしたのね
『この惨状』
『どうしたもんかのぉ』
『あ、あは、あはははは』
あらあらまあまあ⋯
『仕方ない。私が運ぼう』
『我が手伝おう。だが、どこに運ぶのだ?』
『どことは?』
『決まっている。平穏か混沌か』
『あ~』
『あらあらまあまあ⋯』
アルコン様ったら
『ほう。上手いこと言ったものですのぉ』
『ほんにの。サーヤたちの元(平穏)へ行くか、ドワーフたちの元(混沌)へ行くか』
『『言い得て妙ですの(ぉ)』』
ほんとねぇ
『あ~何があったか尋ねられても困りますし、ひとまず混沌へ⋯』
『だろうな⋯』
『『はぁ⋯』』
『あらあらまあまあ⋯』
ギン様、アルコン様、巻き込んでごめんなさいね。
しゅるしゅるしゅるっ
『あ、あらあらまあまあ?』
な、何かしら?
しゅぱっ
『あ~れ~?』
飛んでるわ~
すとんっ
きゅるる『何してる?凛さんも行く』
『あ、あらあらまあまあ?』
絹さん?わざわざ戻ってこなくても良かったのに
きゅるる『さあ、行こう』スタスタ
『あ~れ~』
誰か~攫われるわ~
『行ってしまったのぉ』
『では、ワシらは平穏の地に行くとするかの』
『『誤魔化さんといかんからの(ぉ)』』
『じじぃども、頼んだぞ』
『悪いな』
『『ほっほ。任されましょう』』
こうして、突如ダンジョンプロジェクトが発動されたのでした。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
長いこと間が開きまして、すみません。ちょっと何かあると昔から終わった直後から体調おかしくなる弱弱体質でして((>_< ;))
なるべく続き急ぎます。
お気に入り登録消さないでくれた方、エールを下さった方ありがとうございます。
『うふふ♪記憶に残る特別な体験♪それならぁ、ダンジョンを作っちゃおうと思ってぇ♪』にまぁ
結葉様から飛び出たとんでも発言!!
〖〖〖〖はあああ?〗〗〗〗
『『『『『『は?』』』』』』
『『『『ええ?』』』』
神様たちですら間抜けな声を出すほど理解不能な発言。
神様たちですらそんななのだから、結葉様の滅茶苦茶に免疫のあるはずのドワーフさんたちも、アルコン様達だって『何言ってんだこいつ!?』となるのは当然のお話⋯
『『う~ん⋯』』ばたんっ
『にゃーっ!ご主人、リノ様、しっかりするにゃーっ!死んじゃダメにゃーっ!』
まして、免疫ありありなアイナ様とリノ様が気絶してしまうほどの衝撃!
『あらぁ?みんなどうしたのぉ?』きょとん
『あらあらまあまあ、結葉様⋯』ずきずき
あ、どうしようかしら?聖域に来てから初めての頭痛がする気がするわ。私はかわいいくまの編みぐるみなはずなのに?
『凛さん、何を言ったらこうなるんだ?』ずきずき
『あらあらまあまあ?』だらだら
あら嫌だわ。ゲンさんまで頭が痛そうにしてるわ。
〖そうよ。私たちがいた時はそんなこと言ってなかったわよね?〗
〖そうですわ。普通にプレゼントの話だったはずでしたよね?〗
〖〖凛?〗〗じとーっ
『あらあらまあまあ?』だらだら
私もこんな大事になるとは思ってなかったのよ
『ええぇ、だってぇ、凛が記憶に残る特別な体験って言うからぁ』
結葉様!?そこだけ言うの!?
〖〖凛?〗〗じとー
ほら!?ジーニ様たちが誤解しちゃったじゃないの!
『あらあらまあまあ、違うのよ?私は結葉様がプレゼントをどうするか迷ってらしたから、物じゃなくてもいいのよってお話をね?一緒にお料理したり、ピクニックに行ったりとか、そういったことを言ったつもりだったのよ?』あせあせ
それが何故、ダンジョンに結びつくのか私も知りたいわ。
〖〖あ~なるほど〗〗
〖普通の相手でしたら、それで良かったでしょうが、相手が普通じゃない結葉ですからね〗
〖そうね。今回、凛は完全に言葉を〗
〖〖間違えましたね〗〗
うんうん
『あらあらまあまあ⋯』だらだら
皆さんに頷かれてしまったわ
『ええ~みんなして酷いわぁ』ぷくぅ
結葉様、空気を読んで下さいな。かわいくほっぺた膨らませてもダメよ。既に皆さんの視線が痛いわ。
『なあ、ところでダンジョンってさ、どんなもんなんだ?そもそも、そんな簡単に作れるもんなのか?』
あ、あら、もう一人の空気を読まない発言をゲンさんが。でも、もしかして助かったかしら?
〖ん?そうか、ゲンたちがいた世界は魔法が無かったんだな。じゃあ、ダンジョンを知らなくて当然か〗
ヴァル様がそういうと
『そうなんだよ。マンガや小説の中には出てくるんだけどな?魔物を倒したらドロップアイテムが手に入ったり、貴重な素材が手に入ったり、宝箱とか隠し部屋とか、ダンジョンボスとか、レベリングしたりとか、何より美味いもんが手に入るとか、ほんとにそんな感じなのか?』わくわく
〖え?ええ、まあ、そうね?〗
〖そ、そうですね?概ね、間違いではない、でしょうか?〗
『マジか!』ずずいっ
〖〖え、ええ⋯〗〗じりっ
『すげえな!』わくわく
〖し、師匠?〗ひくっ
〖な、何だ?ゲンがおかしいぞ?〗
『何であんなに嬉しそうなんだ?』
『あらあらまあまあ、ゲンさんが少年に戻ってしまったわ⋯』だらだら
全然大丈夫じゃなかったわ。ゲンさん、何気に冒険もののお話とか好きだったものね⋯
『そんで、そのダンジョンは、ほんとに作れるのか?』わくわく
〖え、ええ、まあ、ここにいる連中なら作れるわね?〗ヒクッ
〖そ、そうですね〗ぎゅう
〖⋯⋯〗カチン
『あらあらまあまあ、あのジーニ様が完全に引きつったお顔で後ずさりしてるわね』だらだら
『凛さん、ダメじゃないか。ちゃんと現実を見ないと。シア様なんかジーニ様にしがみついてるじゃないか』ぽん
『罪作りな発言しちまったみたいだね。まさか、ゲンがあんなに食いつくとはね』ぽん
『あれじゃ、冒険に出られる歳になった時のウチらの息子と変わらないね。ご覧よエル様を』ぽん
『『『完全に引いてるね』』』ぽぽんっ
『あ、あらあらまあまあ?』だらだら
おかみさんたちに囲まれちゃったわ
『あらぁ?サーヤたちのプレゼントのつもりだったのにぃ、ゲンのプレゼントになっちゃったかしらぁ?』こてん
『そ、そんなことはねぇぞ!サーヤの好きなかわいいもふもふとか、おもちゃとか、サーヤの好きな食材とか、サーヤのための道具とか、宝探しみたいに出来たらサーヤも喜ぶしな?』あせあせ
『⋯分かりやすいな、おい』
〖なら、ついでに、違うフロアに倒しがいのある魔物とか、面白い武器なんかが手に入る宝箱とかあったら?〗
『もちろんオレが!あっ!』
〖『⋯⋯』〗
『⋯⋯』
『⋯単純だな、おい』じとー
〖簡単に引っかかったな〗じとー
『な、なんの事だ?わ、わははは』
『あらあらまあまあ、ゲンさんたら、牙王様とヴァル様に遊ばれてるわね』
仕方ないわね~
『ん?サーヤちゃんたちのおもちゃに道具?』
『ねえ、それってさ』
『うん。ねぇ、ジーニ様、そのお宝ってさ、うちらが作って宝箱にいれられるなんてことは』
〖ん?できるわね〗
『『『できるのかい!?』』』ずずずいっ
〖え、ええ〗じりっ
『あらあらまあまあ?』だらだら
今度はおかみさんたちのスイッチが?
『な、なあ、なら、ヴァルカン様』
『俺らが打った武器なんかを隠すのも』
『出来たりとか?』
〖ん?もちろん出来るな〗
『『『ほんとですか!?』』』
〖お、おう〗じりっ
『あらあらまあまあ?』だらだら
親方たちまで?
『『『凛さん!』』』
『『『ゲン!』』』
『『は、はい!?』』
な、何かしら?
な、なんだ?
『『『こうしちゃいられないよ!』』』
『『『さっそくっ』』』
きゅるる『待った』
『『『え?』』』
『『『なんだよ?』』』
きゅるる『他にもできることあるかも。聞く』キランッ
『『『あ、そうだよね』』』
『『『す、すまん』』』
『あらあらまあまあ、絹さんまで』だらだら
何だか、どんどん大事に⋯
きゅるる『例えば、サーヤの好きそうな魔物を作れるとか』キランッ
『絹、あわよくば、その素材を⋯とか考えているのでは?』
きゅるる『当然』キランッ
『そうか⋯』はぁ⋯
『あらあらまあまあ』だらだら
ギン様の予感は的中したようね
きゅるる『それで?作れる?』ギランッ
〖え?ええ、と⋯ま、まあ、ねぇ?〗ひくっ
〖で、できないことも、ない、ですね?〗ひくっ
きゅるる『そう。結葉様、作ろう、ダンジョン』ギランッ!
『あらぁ、賛成してくれるのぉ?嬉しいぃ』ぎゅっ
『あらあらまあまあ?』
絹さんに結葉様がだきついちゃったわ
『こほん。し、仕方ないね』
『そうだね。本来なら結葉様を止めるんだけど』
『今回は特別だからね』
『ふ、ふん。そうだな』
『仕方ないから手伝ってやるよ』
『いいか?仕方なくだからな?』
『『『決して面白そうとか思ってないからね!』』』
『『『誤解すんじゃねぇぞ!ふん!』』』
『うふふ♪分かってるわぁ♪』にこにこ
『お、俺も手伝うぞ!』
『あらあらまあまあ⋯』
おかみさんや親方だけじゃなくてゲンさんまで⋯
『ジーニ様、よろしいのですか?』
『我は知らんぞ』
ギン様とアルコン様、同感よ
〖あ、あはははは〗
〖ど、どうしましょうか?お母様〗
ああ、ごめんなさいね。何か私の何気ない言葉からこんなことになるなんて
〖おーい、医神。大丈夫か?〗
『おお、医神が固まるのなんて初めて見たぜ』
〖『さすがだな、凛』〗
『あらあらまあまあ⋯』
う、嬉しくないわ
『よし!んじゃ、ジーニ様、シア様、エル様にヴァルカン様頼むぜ!』
『そうだね。どんなダンジョンにするか具体的に決めないとね!』
『ええ~?なんでぇ?発案者は私なのにぃ』
『あのね、結葉様に任せちゃいけないくらいの良識は』
『『『『『『あるんだよ!』』』』』』
『ええ~ひどぉい』ぷくぅ
『『『『『『ひどくないっ!』』』』』』
〖は、はは、良識があるなら〗
〖ダンジョンは諦めて⋯〗
『『『『『『それは無い!』』』』』』
あらあらまあまあ、そんなはっきりと⋯
きゅるる『さあ、行こう』
〖〖ええぇ~〗〗ずるずる
『あらあらまあまあ⋯』
ジーニ様たち攫われちゃったわ
コンコン
〖おーい!医神!しっかりしろ~〗
『すげぇ。かちんこちん。どうするよ?』
〖仕方ねぇから、持ってくか。おらよっと〗ひょい
『あとで医神に殺されないといいけどな』
〖嫌なこと言うなよ〗
『あらあらまあまあ⋯』
すごいわ。エル様、丸太のように直立不動で肩に担がれてるわ
『お、俺も行ってくる』そそくさ
『あらあらまあまあ⋯』
ゲンさん⋯子供じゃないのよ
『ふぅ⋯仕方ないのぉ』
『どうするのかの?こちらは⋯』
『えっ?』びくぅっ
そ、蒼さんに青磁さん?い、いつの間に?
『ん?まあ、ともかくのぉ』
『こちらをどうしたもんかの』
こちら?あっ
『ご主人ーっリノ様ーっしっかりするにゃーっ』
『あ、あらあらまあまあ⋯』
アイナ様、リノ様、まだ気絶してらしたのね
『この惨状』
『どうしたもんかのぉ』
『あ、あは、あはははは』
あらあらまあまあ⋯
『仕方ない。私が運ぼう』
『我が手伝おう。だが、どこに運ぶのだ?』
『どことは?』
『決まっている。平穏か混沌か』
『あ~』
『あらあらまあまあ⋯』
アルコン様ったら
『ほう。上手いこと言ったものですのぉ』
『ほんにの。サーヤたちの元(平穏)へ行くか、ドワーフたちの元(混沌)へ行くか』
『『言い得て妙ですの(ぉ)』』
ほんとねぇ
『あ~何があったか尋ねられても困りますし、ひとまず混沌へ⋯』
『だろうな⋯』
『『はぁ⋯』』
『あらあらまあまあ⋯』
ギン様、アルコン様、巻き込んでごめんなさいね。
しゅるしゅるしゅるっ
『あ、あらあらまあまあ?』
な、何かしら?
しゅぱっ
『あ~れ~?』
飛んでるわ~
すとんっ
きゅるる『何してる?凛さんも行く』
『あ、あらあらまあまあ?』
絹さん?わざわざ戻ってこなくても良かったのに
きゅるる『さあ、行こう』スタスタ
『あ~れ~』
誰か~攫われるわ~
『行ってしまったのぉ』
『では、ワシらは平穏の地に行くとするかの』
『『誤魔化さんといかんからの(ぉ)』』
『じじぃども、頼んだぞ』
『悪いな』
『『ほっほ。任されましょう』』
こうして、突如ダンジョンプロジェクトが発動されたのでした。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
長いこと間が開きまして、すみません。ちょっと何かあると昔から終わった直後から体調おかしくなる弱弱体質でして((>_< ;))
なるべく続き急ぎます。
お気に入り登録消さないでくれた方、エールを下さった方ありがとうございます。
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作業厨から始まる異世界転生 レベル上げ? それなら三百年程やりました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
第十五回ファンタジー小説大賞で奨励賞に選ばれました!
4月19日、一巻が刊行されました!
俺の名前は中山佑輔(なかやまゆうすけ)。作業ゲーが大好きなアラフォーのおっさんだ。みんなからは世界一の作業厨なんて呼ばれてたりもする。
そんな俺はある日、ゲーム中に心不全を起こして、そのまま死んでしまったんだ。
だけど、女神さまのお陰で、剣と魔法のファンタジーな世界に転生することが出来た。しかも!若くててかっこいい身体と寿命で死なないおまけつき!
俺はそこで、ひたすらレベル上げを頑張った。やっぱり、異世界に来たのなら、俺TUEEEEEとかやってみたいからな。
まあ、三百年程で、世界最強と言えるだけの強さを手に入れたんだ。だが、俺はその強さには満足出来なかった。
そう、俺はレベル上げやスキル取得だけをやっていた結果、戦闘技術を上げることをしなくなっていたんだ。
レベル差の暴力で勝っても、嬉しくない。そう思った俺は、戦闘技術も磨いたんだ。他にも、モノづくりなどの戦闘以外のものにも手を出し始めた。
そしたらもう……とんでもない年月が経過していた。だが、ここまでくると、俺の知識だけでは、出来ないことも増えてきた。
「久しぶりに、人間に会ってみようかな?」
そう思い始めた頃、我が家に客がやってきた。
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