596 / 681
連載
559 神罰の終わり
しおりを挟む
『姉様っ』
『『日の巫女っ』』
カッ!
一瞬生まれた隙を逃さず、鎧の背後に回った鍛治神様は、一気に神気を放つ。
〖頼むぞ。ここ以外ならお手上げだっ〗
狙ったのは襟首、正しくは襟の裏。
今思えば、あのひねくれ精霊は、俺たちに見えないところと言ってから、わざと俺たちにに聞こえるように鎧に襟を付けるなどと言いやがったんだ。だとすると、精霊石を隠すなら、
〖襟の裏!違うか?答えやがれ!このひねくれ精霊!さっさと起きろーっ!〗
キーンっ
どうだ?手応えはあった気がするが
『う~~るっさいわねっ!誰が『ひねくれ精霊』よ!この、脳の中まで筋肉野郎がーっ』
ピカーーッ!
『『『わーっ』』』
『『まぶしいっ』』
『姉様ーっ』
〖やっと起きやがったか。この野郎〗
何とか鎧の精霊を叩き起こせたな。
『さすがですね。鍛治神様』
〖いや、手こずって悪かったな〗
『とんでもない。私たちでは間違いなく、あの子を傷つけてましたよ』
〖⋯いや、まだ安心はできないぞ〗
『そうですね』
明らかに操られていたからな。まだ何かあると思った方がいいだろう。
ふら~
〖おっと〗がしゃんっ
危なかった。解放されて気を失ったか。さて⋯と
〖誰が脳筋だ!?あ?神に向かっていい度胸だな。それより、やっと起きやがってこの野郎が。見ろ!この惨状を。はやく解放してやれ。こいつと⋯それから他の奴らもな〗
『分かってるわよ。それか私は野郎じゃないわよ!誰よ、まったくこんな気持ち悪い魔法陣!よくも人の鎧に書いてくれたわね!?』
〖あ?魔法陣だ?ちょっ⋯〗
〖ちょっと待って〗
サーッ
〖主神っ!?〗
『主神様っ』
主神が光と共に現れた。
〖主神、来ちまったのかよ?〗
〖うん。来るつもりなかったんだけどね?鎧ちゃん。悪いんだけど、その魔法陣見せてくれるかな?〗
『え?しゅ、主神様?ははは、はい。ですが、魔法陣は鎧の中でございまして』
流石の鎧の精霊も主神の登場には驚いたようだ。だが、魔法陣と聞いたら確認しない訳には行かないからな。ああ、エルフたち全員膝まづいちまったぞ。
〖そう⋯鎧ちゃん。その子、鎧から出してあげられるかな?〗
『この子は出すことは出来ると思います。ですが、一緒にいる精霊が、魔法陣と繋げられてしまっているようでして⋯』
〖チッ、えげつないことしやがる〗
そこから操って、力も奪ってやがるのか
〖そう。じゃあ、とりあえず、その子だけでも出してあげよう。鍛治神、手伝ってあげてよ〗
〖ああ。魔法陣は胸の辺りか?〗
『そうだよ。胸当ての裏にある』
〖分かった。お前の力でそこ以外外せるな?〗
『勿論だよ。そっちこそしっかり支えてあげてよ』
〖分かってるよ。隊長〗
『かしこまりました』
俺と隊長で左右から支えて立たせると
『じゃあ、いくよ。えいっ』ガシャンっ
鎧の精霊の掛け声で胸当てを残し、全身を覆っていた鎧が外れる。兜の下から明らかに、まだ十歳にも満たない少女が現れた。
『姉様っ』
『『日の巫女っ』』
『まだダメです』
『落ち着いて』
今にもこちらに駆け寄りそうな家族を、隊員たちが引き止めている
〖隊長、引き離すぞ〗
『はい』
隊長と二人で胸当てから後ろに少女を引き離すと
バチバチバチバチっ
と、音を立てながら、少女の体の中から精霊が引き離される
〖チッ、やっぱりえげつない〗
『お気持ちはわかりますが、慎重に』
〖分かってるよ〗
だが、胸くそ悪いっ!何てことをしやがるんだ
〖酷いことをするね。その子に無理やり精霊を憑依させて、その魔法陣に魔力の鎖で縛り付けたんだ。そのままゆっくり引き離して。鎧ちゃん、協力してね〗
『お任せ下さい』
〖いい?その子と精霊を完全に引き離した瞬間に、鎧ちゃんはこの忌々しい鎖を断ち切って。その剣に僕の加護も与えたからね。僕はこの魔法陣を何とかするよ〗
僕の考えが正しければ、この魔力の流れの先にヤツがいる。
〖分かった。⋯無理はするなよ〗
主神のやつ、ヤツを追う気だな。
〖うん〗
『主神様、いつでもどうぞ』
鎧の精霊が剣を構える
みんなが意識を集中させる
『鍛治神様、引き離したら直ぐに』
〖ああ、任せるぞ。俺は主神の補佐に入る〗
『はい』
〖いくよ。せーのっ〗
〖『セイッ』〗
グイ⋯ッ バリバリバリッ!
〖離れた!〗
『今です!』
『ハッ!』
ズバっ
『主神様っ!』
〖ありがとう⋯逃がさないよっ〗
ドンッ!
精霊が引き離され、見えるようになった赤黒い魔法陣。
『精霊の血でっ⋯許せない』ギリッ
鎧の精霊が魔法陣を見て怒りを新たにする。
主神は顕になった魔法陣に、力を送り込む
〖⋯⋯〗
〖無理すんなよ。主神⋯〗
目を閉じて、魔法陣から伸びる魔力の糸を辿る。
ヤツが本当に実体を持ったのだとしたら、早すぎる。
だとしたら、必ず誰かを犠牲にして力を得ているはず。
何かを媒体として
必ず、その媒体だけでも破壊するよ。出来れば、ヤツも何とか出来れば⋯早く早く、でも慎重に⋯
主神の額から汗が⋯
〖主神〗
深追いはするなよ
〖⋯見つけたっ〗カッ
主神の目が開き、鋭く光る
暗闇の中、フードを被った黒ずくめの男⋯その手にある物は、真っ黒な水晶?魔法陣から伸びている糸はそこにっ
〖破壊させてもらうよ〗
ドンッ⋯カッ!
伸びる魔力の糸に沿って、魔力を飛ばす
〖行け〗
カッ!
【なっ!?】
バリンっ!
〖お前の好きにはさせないよ〗
ギリッ
【主神っまた邪魔をっ】
ビキビキッ
〖絶対に許さないよ。かわいそうな精霊やエルフ達は解放させてもらう〗
ドンッ!
【ヤメローッ】
ビキビギビキッ⋯パリーンっ
【クソーッ】
魔道具は破壊出来たみたいだけど
〖まだだよ。その体に取り込まれた子たちも解放させてもらうよ〗
ギュインッ
【クッ】
ドンッ!
【グワァッ】
パーッ!
〖⋯くっ〗よろり
〖主神っ〗がしっ
〖もう少しっ〗ぐっ
〖無理すんなっつってんのによ〗
【クソっやっと、やっと手に入れた力だったのに】
〖認めないよ。それはお前の力なんかじゃない。返してもらうよ〗ぐぐっ
『主神様!?』
『鍛治神、見て!魔法陣がっ』
〖書き換えられてる!?〗
〖帰っておいで。こっちだよ〗ぱああっ
【グワアッ抜けていくっ戻れ貴様らっ】
〖黙ってくれるかな?さあ、みんな、こっちだよ〗ぱああっ
〖光が⋯戻って来るぞ〗
『ええ、帰ってきますね』
ぱああっ
魔法陣が光り、その中からいくつもの光が溢れてきた
『ああ、お帰り。同胞たち』
鎧の精霊が腕を広げて迎える
【クソっ!主神っ覚えてろ!許さんからなっ】
〖それはこっちのセリフだよ〗ドンッ
【グワアッ】
ザアッ
〖⋯⋯ふぅ〗ヨロッ
〖主神、お疲れ〗
〖うん。まあ、今回はこんなもんかな〗
〖じゃあ、やっぱり⋯〗
〖うん。ダメージは与えられたとはずだから、しばらくは大丈夫じゃないかな〗
〖そうか⋯逃げたか〗
〖うん。ごめんね〗
〖いいや。間接的な接触しか出来なかったんだ。上出来だよ〗
〖うん。ありがとう〗
今回は、取り込まれた子たちが戻ってこれたから、良しとしてもらおうかな。
〖さあ、みんな、こんな所からは、さっさと出ようか〗
〖そうだな。主神にはまだ仕事が残ってるだろ〗
〖そうだね〗
〖しっかし、大変だな主神。バートの説教は免れないぞ。わざとだろ?ヤツの狙いを自分に変えようとしたんだろ?〗
〖え~?なんのことかな?〗
〖とぼけんじゃねぇよ。覚悟しとけよ〗
〖分かったよ〗
そして、みんなまとめて天界へ
天界へ戻った主神は神罰を下す。そして⋯
『分かってるんですか?貴方がどれだけ無謀なことをなさったのか』
〖だって⋯〗
『だってではありません』
〖でもぉ⋯〗
『でもでもありません』
案の定、無茶をしたことでバートに叱られる主神様。さっきまでは正座させられていたが、今回はさすがに
〖な、なあ、バート、流石に寝かせてやった方が〗
〖そ、そうだぞ。だいぶ無理したみたいだしよ〗
鍛治神と迎えに来た武神がとりなし
『だいたい貴方はですね』
〖うわ~ん、だから、ごめんってば~〗
今、主神はベッドの中。脇にはバートが仁王立ち。
〖あ~あ、さっきまでは、まあまあカッコ良かったのにな〗
〖何か、いつも最後はこうなるんだよな〗
『そうですね。ですが、主神様はやはりこうでないと』
〖そうだな〗
〖護衛にまでは言われるなんてな〗
『まあ、ヤツが来たら私たちがお護りします。私たちは主神様の護衛ですからね』
〖そうだな〗
〖おし!俺がまた鍛えてやるぞ〗
『よろしくお願いいたします』
『聞いてらっしゃいますか?』
〖うわ~ん、ぼく、頑張ったのに~〗
あ~あ。
『『日の巫女っ』』
カッ!
一瞬生まれた隙を逃さず、鎧の背後に回った鍛治神様は、一気に神気を放つ。
〖頼むぞ。ここ以外ならお手上げだっ〗
狙ったのは襟首、正しくは襟の裏。
今思えば、あのひねくれ精霊は、俺たちに見えないところと言ってから、わざと俺たちにに聞こえるように鎧に襟を付けるなどと言いやがったんだ。だとすると、精霊石を隠すなら、
〖襟の裏!違うか?答えやがれ!このひねくれ精霊!さっさと起きろーっ!〗
キーンっ
どうだ?手応えはあった気がするが
『う~~るっさいわねっ!誰が『ひねくれ精霊』よ!この、脳の中まで筋肉野郎がーっ』
ピカーーッ!
『『『わーっ』』』
『『まぶしいっ』』
『姉様ーっ』
〖やっと起きやがったか。この野郎〗
何とか鎧の精霊を叩き起こせたな。
『さすがですね。鍛治神様』
〖いや、手こずって悪かったな〗
『とんでもない。私たちでは間違いなく、あの子を傷つけてましたよ』
〖⋯いや、まだ安心はできないぞ〗
『そうですね』
明らかに操られていたからな。まだ何かあると思った方がいいだろう。
ふら~
〖おっと〗がしゃんっ
危なかった。解放されて気を失ったか。さて⋯と
〖誰が脳筋だ!?あ?神に向かっていい度胸だな。それより、やっと起きやがってこの野郎が。見ろ!この惨状を。はやく解放してやれ。こいつと⋯それから他の奴らもな〗
『分かってるわよ。それか私は野郎じゃないわよ!誰よ、まったくこんな気持ち悪い魔法陣!よくも人の鎧に書いてくれたわね!?』
〖あ?魔法陣だ?ちょっ⋯〗
〖ちょっと待って〗
サーッ
〖主神っ!?〗
『主神様っ』
主神が光と共に現れた。
〖主神、来ちまったのかよ?〗
〖うん。来るつもりなかったんだけどね?鎧ちゃん。悪いんだけど、その魔法陣見せてくれるかな?〗
『え?しゅ、主神様?ははは、はい。ですが、魔法陣は鎧の中でございまして』
流石の鎧の精霊も主神の登場には驚いたようだ。だが、魔法陣と聞いたら確認しない訳には行かないからな。ああ、エルフたち全員膝まづいちまったぞ。
〖そう⋯鎧ちゃん。その子、鎧から出してあげられるかな?〗
『この子は出すことは出来ると思います。ですが、一緒にいる精霊が、魔法陣と繋げられてしまっているようでして⋯』
〖チッ、えげつないことしやがる〗
そこから操って、力も奪ってやがるのか
〖そう。じゃあ、とりあえず、その子だけでも出してあげよう。鍛治神、手伝ってあげてよ〗
〖ああ。魔法陣は胸の辺りか?〗
『そうだよ。胸当ての裏にある』
〖分かった。お前の力でそこ以外外せるな?〗
『勿論だよ。そっちこそしっかり支えてあげてよ』
〖分かってるよ。隊長〗
『かしこまりました』
俺と隊長で左右から支えて立たせると
『じゃあ、いくよ。えいっ』ガシャンっ
鎧の精霊の掛け声で胸当てを残し、全身を覆っていた鎧が外れる。兜の下から明らかに、まだ十歳にも満たない少女が現れた。
『姉様っ』
『『日の巫女っ』』
『まだダメです』
『落ち着いて』
今にもこちらに駆け寄りそうな家族を、隊員たちが引き止めている
〖隊長、引き離すぞ〗
『はい』
隊長と二人で胸当てから後ろに少女を引き離すと
バチバチバチバチっ
と、音を立てながら、少女の体の中から精霊が引き離される
〖チッ、やっぱりえげつない〗
『お気持ちはわかりますが、慎重に』
〖分かってるよ〗
だが、胸くそ悪いっ!何てことをしやがるんだ
〖酷いことをするね。その子に無理やり精霊を憑依させて、その魔法陣に魔力の鎖で縛り付けたんだ。そのままゆっくり引き離して。鎧ちゃん、協力してね〗
『お任せ下さい』
〖いい?その子と精霊を完全に引き離した瞬間に、鎧ちゃんはこの忌々しい鎖を断ち切って。その剣に僕の加護も与えたからね。僕はこの魔法陣を何とかするよ〗
僕の考えが正しければ、この魔力の流れの先にヤツがいる。
〖分かった。⋯無理はするなよ〗
主神のやつ、ヤツを追う気だな。
〖うん〗
『主神様、いつでもどうぞ』
鎧の精霊が剣を構える
みんなが意識を集中させる
『鍛治神様、引き離したら直ぐに』
〖ああ、任せるぞ。俺は主神の補佐に入る〗
『はい』
〖いくよ。せーのっ〗
〖『セイッ』〗
グイ⋯ッ バリバリバリッ!
〖離れた!〗
『今です!』
『ハッ!』
ズバっ
『主神様っ!』
〖ありがとう⋯逃がさないよっ〗
ドンッ!
精霊が引き離され、見えるようになった赤黒い魔法陣。
『精霊の血でっ⋯許せない』ギリッ
鎧の精霊が魔法陣を見て怒りを新たにする。
主神は顕になった魔法陣に、力を送り込む
〖⋯⋯〗
〖無理すんなよ。主神⋯〗
目を閉じて、魔法陣から伸びる魔力の糸を辿る。
ヤツが本当に実体を持ったのだとしたら、早すぎる。
だとしたら、必ず誰かを犠牲にして力を得ているはず。
何かを媒体として
必ず、その媒体だけでも破壊するよ。出来れば、ヤツも何とか出来れば⋯早く早く、でも慎重に⋯
主神の額から汗が⋯
〖主神〗
深追いはするなよ
〖⋯見つけたっ〗カッ
主神の目が開き、鋭く光る
暗闇の中、フードを被った黒ずくめの男⋯その手にある物は、真っ黒な水晶?魔法陣から伸びている糸はそこにっ
〖破壊させてもらうよ〗
ドンッ⋯カッ!
伸びる魔力の糸に沿って、魔力を飛ばす
〖行け〗
カッ!
【なっ!?】
バリンっ!
〖お前の好きにはさせないよ〗
ギリッ
【主神っまた邪魔をっ】
ビキビキッ
〖絶対に許さないよ。かわいそうな精霊やエルフ達は解放させてもらう〗
ドンッ!
【ヤメローッ】
ビキビギビキッ⋯パリーンっ
【クソーッ】
魔道具は破壊出来たみたいだけど
〖まだだよ。その体に取り込まれた子たちも解放させてもらうよ〗
ギュインッ
【クッ】
ドンッ!
【グワァッ】
パーッ!
〖⋯くっ〗よろり
〖主神っ〗がしっ
〖もう少しっ〗ぐっ
〖無理すんなっつってんのによ〗
【クソっやっと、やっと手に入れた力だったのに】
〖認めないよ。それはお前の力なんかじゃない。返してもらうよ〗ぐぐっ
『主神様!?』
『鍛治神、見て!魔法陣がっ』
〖書き換えられてる!?〗
〖帰っておいで。こっちだよ〗ぱああっ
【グワアッ抜けていくっ戻れ貴様らっ】
〖黙ってくれるかな?さあ、みんな、こっちだよ〗ぱああっ
〖光が⋯戻って来るぞ〗
『ええ、帰ってきますね』
ぱああっ
魔法陣が光り、その中からいくつもの光が溢れてきた
『ああ、お帰り。同胞たち』
鎧の精霊が腕を広げて迎える
【クソっ!主神っ覚えてろ!許さんからなっ】
〖それはこっちのセリフだよ〗ドンッ
【グワアッ】
ザアッ
〖⋯⋯ふぅ〗ヨロッ
〖主神、お疲れ〗
〖うん。まあ、今回はこんなもんかな〗
〖じゃあ、やっぱり⋯〗
〖うん。ダメージは与えられたとはずだから、しばらくは大丈夫じゃないかな〗
〖そうか⋯逃げたか〗
〖うん。ごめんね〗
〖いいや。間接的な接触しか出来なかったんだ。上出来だよ〗
〖うん。ありがとう〗
今回は、取り込まれた子たちが戻ってこれたから、良しとしてもらおうかな。
〖さあ、みんな、こんな所からは、さっさと出ようか〗
〖そうだな。主神にはまだ仕事が残ってるだろ〗
〖そうだね〗
〖しっかし、大変だな主神。バートの説教は免れないぞ。わざとだろ?ヤツの狙いを自分に変えようとしたんだろ?〗
〖え~?なんのことかな?〗
〖とぼけんじゃねぇよ。覚悟しとけよ〗
〖分かったよ〗
そして、みんなまとめて天界へ
天界へ戻った主神は神罰を下す。そして⋯
『分かってるんですか?貴方がどれだけ無謀なことをなさったのか』
〖だって⋯〗
『だってではありません』
〖でもぉ⋯〗
『でもでもありません』
案の定、無茶をしたことでバートに叱られる主神様。さっきまでは正座させられていたが、今回はさすがに
〖な、なあ、バート、流石に寝かせてやった方が〗
〖そ、そうだぞ。だいぶ無理したみたいだしよ〗
鍛治神と迎えに来た武神がとりなし
『だいたい貴方はですね』
〖うわ~ん、だから、ごめんってば~〗
今、主神はベッドの中。脇にはバートが仁王立ち。
〖あ~あ、さっきまでは、まあまあカッコ良かったのにな〗
〖何か、いつも最後はこうなるんだよな〗
『そうですね。ですが、主神様はやはりこうでないと』
〖そうだな〗
〖護衛にまでは言われるなんてな〗
『まあ、ヤツが来たら私たちがお護りします。私たちは主神様の護衛ですからね』
〖そうだな〗
〖おし!俺がまた鍛えてやるぞ〗
『よろしくお願いいたします』
『聞いてらっしゃいますか?』
〖うわ~ん、ぼく、頑張ったのに~〗
あ~あ。
30
お気に入りに追加
5,305
あなたにおすすめの小説
転生美女は元おばあちゃん!同じ世界に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!
ひより のどか
ファンタジー
目が覚めたら知らない世界に。しかもここはこの世界の神様達がいる天界らしい。そこで驚くべき話を聞かされる。
私は前の世界で孫を守って死に、この世界に転生したが、ある事情で長いこと眠っていたこと。
そして、可愛い孫も、なんと隣人までもがこの世界に転生し、今は地上で暮らしていること。
早く孫たちの元へ行きたいが、そうもいかない事情が⋯
私は孫を守るため、孫に会うまでに強くなることを決意する。
『待っていて私のかわいい子⋯必ず、強くなって会いに行くから』
そのために私は⋯
『地上に降りて冒険者になる!』
これは転生して若返ったおばあちゃんが、可愛い孫を今度こそ守るため、冒険者になって活躍するお話⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
こちらは『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』のスピンオフとなります。おばあちゃんこと凛さんが主人公!
が、こちらだけでも楽しんでいただけるように頑張ります。『転生初日に~』共々、よろしくお願いいたします。
また、全くの別のお話『小さな小さな花うさぎさん達に誘われて』というお話も始めました。
こちらも、よろしくお願いします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!
ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー]
特別賞受賞 書籍化決定!!
応援くださった皆様、ありがとうございます!!
望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。
そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。
神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。
そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。
これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、
たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。
小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!
ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち?
突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。
よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!
ありぽん
ファンタジー
いつも『もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!』をご愛読いただき、ありがとうございます。
10月21日、『もふもち』コミカライズの配信がスタートしました!!
江戸はち先生に可愛いジョーディ達を描いていただきました。
先生、ありがとうございます。
今後とも小説のジョーディ達、そしてコミカライズのジョーディ達を、よろしくお願いいたします。
*********
小学3年生の如月啓太は、病気により小学校に通えないまま、病院で息を引き取った。
次に気が付いたとき、啓太の前に女神さま現れて、啓太自身の話を聞くことに。
そして啓太は別の世界の、マカリスター侯爵家次男、ジョーディ・マカリスターとして転生することが決まる。
すくすくそだった啓太改めジョーディは1歳に。
そしてジョーディには友達がいっぱい。でも友達は友達でも、人間の友達ではありません。
ダークウルフの子供にホワイトキャットの子供に。何故か魔獣の友達だらけ。
そんなジョーディの毎日は、父(ラディス)母(ルリエット)長男(マイケル)、そしてお友達魔獣達と一緒に、騒がしくも楽しく過ぎていきます。
小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!
ひより のどか
ファンタジー
ねぇたまと、妹と、もふもふな家族と幸せに暮らしていたフィリー。そんな日常が崩れ去った。
一見、まだ小さな子どもたち。実は国が支配したがる程の大きな力を持っていて?
主人公フィリーは、実は違う世界で生きた記憶を持っていて?前世の記憶を活かして魔法の世界で代活躍?
「ねぇたまたちは、ぼくがまもりゅのら!」
『わふっ』
もふもふな家族も一緒にたくましく楽しく生きてくぞ!
神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました
Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。
実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。
何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・
何故か神獣に転生していた!
始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。
更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。
人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m
なるべく返信できるように努力します。
作業厨から始まる異世界転生 レベル上げ? それなら三百年程やりました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
第十五回ファンタジー小説大賞で奨励賞に選ばれました!
4月19日、一巻が刊行されました!
俺の名前は中山佑輔(なかやまゆうすけ)。作業ゲーが大好きなアラフォーのおっさんだ。みんなからは世界一の作業厨なんて呼ばれてたりもする。
そんな俺はある日、ゲーム中に心不全を起こして、そのまま死んでしまったんだ。
だけど、女神さまのお陰で、剣と魔法のファンタジーな世界に転生することが出来た。しかも!若くててかっこいい身体と寿命で死なないおまけつき!
俺はそこで、ひたすらレベル上げを頑張った。やっぱり、異世界に来たのなら、俺TUEEEEEとかやってみたいからな。
まあ、三百年程で、世界最強と言えるだけの強さを手に入れたんだ。だが、俺はその強さには満足出来なかった。
そう、俺はレベル上げやスキル取得だけをやっていた結果、戦闘技術を上げることをしなくなっていたんだ。
レベル差の暴力で勝っても、嬉しくない。そう思った俺は、戦闘技術も磨いたんだ。他にも、モノづくりなどの戦闘以外のものにも手を出し始めた。
そしたらもう……とんでもない年月が経過していた。だが、ここまでくると、俺の知識だけでは、出来ないことも増えてきた。
「久しぶりに、人間に会ってみようかな?」
そう思い始めた頃、我が家に客がやってきた。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。