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連載
ある日の体育の日日記④ 番外編
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そして、お弁当も食べ終わり、けふっ
『さあ、午後の部、まずは大人による障害アンド借り物競争~』
『本来なら別の競技を無理矢理合わせたそうです』
『どうなることやら?』
『さあ、位置について~用意、ドン!』
「おいちゃ~ん」
『おとうさ~ん』
ぴゅいきゅい『『がんばれ~』』
きゅるるん『『『おかあさ~ん』』』
きゅるるん『『『『がんばって~』』』』
うさ耳応援団、再び!フレーフレーっ!
そう、選手は、おいちゃん、ギン様、アルコン様、絹さんです。
まずは、借り物みたいです。走って止まって、なんか拾った紙見て⋯あれ?
「こっち?」
『来たね~』
ぴゅいきゅい『『なんで?』』
きゅるるん『『『『『『『さあ?』』』』』』』
どどどどどっ
『サーヤ!』
「ほえ?」
『あらあらまあまあ?』
ひょいっ!しゅるる!
「うにゅ?」
だっこひも?
『ハク、一緒に来るのだ』
『ええ~?』
だだっ
ハクも?
『モモ、スイ、行くぞ』
ぴゅきゅ『『え?』』
どどどっ
双子もアルコン様の両脇に抱えられてる?
きゅるる『子どもたち』
しゅるる
きゅるるん『『『『『『『むぐ?』』』』』』』
簀巻き?
『ここで情報が入りました!それぞれのお題です』
『あ~なるほど。たいせつなもの、こども、カラフルなもの、小さいもの、です。まあ、クリアですね』
「うきゃああっ」
それどころじゃないよ~
『サーヤ、舌噛むなよっと』
ぴょんとぴょんっ
ゆれる~っ中身でちゃう~
『ゲンさんすごい速さでハードルを飛んでいきます!』
『つづいて、アルコン様、ギン、ハク親子、絹さんは⋯子グモちゃんたち風になびいてるけど大丈夫かしら?』
きゅるるん~『『『『『『『むぐぐ~』』』』』』』
へいきじゃないよ~
『さあ、続く平均台は難なくこなした面々、ネット潜りに苦戦しております』
『アルコン様は完全に角と翼が引っかかってますね』
『サーヤ腕出すな!』
「はう~」
めがまわる~
『ハク、大丈夫か?』
『うん!』
きゅるる『楽勝』
きゅるるん『『『『『『『きゅう⋯』』』』』』』
ぴゅきゅ『『おとうしゃ~ん』』
『むむ。こうなったら、ふん!』ブチブチ!
『あ、アルコン様網を破壊しました!』
『あ~あ。さあ、次は、パン食い競走?どうやらぶら下がったパンを手を使わずに手に入れるようです』
『ほら、サーヤ、ぱくっ』
「あ、あい。ぱくっ」
おいちゃんに持ちあげられて、ぱくっ
「うにゅ」
逃げる~。えいっぱくっ!ぱくっ!
『でかした!行くぞ!』
あんぱんだ~。
『ふむ。ハク、ほら今だ』
『うん』
今度はギン様が人化してハクを持ちあげ、すぐさま元に戻って走ります。
『アルコン様も絹さんも子供たちを使ってゲット 』
『あとは直線勝負!』
『うおおっ』
「うきゃあっ」
ゆれる~っがくんがくんっ
『ハクっがんばれっ』
『うんっ』
ぱんぱんっ
『結果発表~』
『一位、ゲンさん』
『二位、ギン様』
『三位、絹さん』
『四位、アルコン様。立派な角と羽が仇になりましたね』
『それにしても、ちびっこたち見事にぐったりですね。特にサーヤちゃん大丈夫でしょうか?』
『みんな~大丈夫~?』
ぴゅいきゅい『『きゅう⋯』』
きゅるるん『『『『むぐう⋯』』』』
「へにゃあ⋯」
ダメです~
〖はい。また救護班入りますよ。ふむ。みんな見事に酔ってますね。あと、子グモたちは、はやく簀巻きから解放してあげてください〗
きゅるる『あっ、忘れてた』
忘れないで~
〖まあ、一応ハイヒールをかけておきましょう。ハクにも⋯はい。いかがですか?〗
「あい。あいがちょ」
またまたありがとうです。
〖いえいえ。みんなこの後も頑張って下さいね〗にっこり
「あい!」
『『『『『は~い』』』』』
『さあ、お次は徒競走ですね』
『色々混ぜ混ぜ?なにこれ?』
『よく分かりませんが』
『一組目行きましょう~』
『あ~これは何となく』
『分かりますね~』
〖サーヤ~がんばるんだよ~〗
「あ~い」
かけっこがんばるよ!でも、なんか、コースの途中に何かあるよ?
『そう。主神様が先に言ってしまいましたが』
『さーやちゃん、ぽぽちゃん、つくしちゃん、なずなちゃんです』
『ほぼ同じ大きさですね』
『さあ、後ろ姿にご注目』
『位置について~用意、ドン!』
「ふにゅっ」ぽてぽて
『みんながんばるんだな』とてとて
『『はいなんだな』』とてとて
「あいっ」ててて
『本人たちはきっと、タタタッと走っているつもりでしょうが』
『ぽてぽてかわいい♪絶対、絹さん親子と、おかみさんたちと、凛さんの狙い通りよね』
ぬっ
きゅるる『その通り』
『よりおしりをぽってりと』
『より足を短く』
『モデルは』
『ひよこちゃんのおしりよ!』
『『わあっ』』
『また急に』
『でも、なるほど』
『『ひよこちゃんのおしり⋯』』
ぽてぽてぴよぴよ
『『ぷっ』』
「おいっちにおいっちに」ぴよぴゃ
『あとちょっとなんだな』ぴよぴよ
『がんばるんだな』ぴよぴよ
『にいちゃんたち、まってなんだな』ぴよぴよ
あ、あれは?なぜここで?
「けん・けん・ぱっ」おっとっと
『ええ?けん・けん・ぱっ』ぐらり
『わあ、あしがとどかないだよ』ぷるぷる
『ぐらぐらするだ~』ぷるぷる
『おっと、突然のけんけんぱっ!これはサーヤちゃんたちだけのようです!』
『短い足と大きなおしりをしっかりと活かしてますね!』
『『ぐふっ』』
『にゅふっ』
『んも~アイナちゃんたち、血がなくなっちゃうわよぉ』
『サーヤちゃん、あと少しですよ』
『みんな、ここがゴールですよ』
『『がんばれ~』』
「あ、あい」いっちにっ
『『『はいなんだなっ』』』
『さあ、ゴールです!一位はぽぽちゃん!』
『二位はつくしちゃん』
『三位サーヤちゃん』
『四位なずなちゃんでした』
『『皆さん、拍手!』』
わああああっ
「にゃんか?」
『違うことで実況されてたような?』
『『んだ』』
『『気にしちゃダメ』』
『『かわいいからいいんです』』
フゥたちが、力説?
『ほら』
『その証拠に』
『『あちらを⋯』』
「うにゅ?」
『『『ええ?』』』
〖あ~ん♪かわいいかわいいかわいい~♪〗
〖やっぱり隠さなきゃ!〗
〖落ち着いてください〗
〖『無駄ですよ』〗
『『ぐふっ』』どくどく
『にゅふっ』どくどく
『ちょっとぉ?なんで血の海ぃ?』
『『ね?』』
「あ、あい」
『『『こ、こわいだ』』』
がくぶる
『それより次よ』
『ハクは子犬に戻ってるな』
「う?」
『ハンデじゃない?それより不気味なのは』
『モモとスイ』
『『なんで背中?』』
『『嫌な予感します』』
「ほえ?」
ハクはちっちゃいもふもふで、鹿の子ちゃんもいるし、フライはなぜかトレちゃんといて、しかも高いとこにいます。フルーと、妖精トリオはいつも通りだけど、
『絹さんいるだ』
『子グモちゃんたちじゃないだか?』
『こグモちゃんみえないだよ』
そうなのです。それに
『モモとスイ』
『まだ後ろ向いてるわね?』
『『やっぱり不気味です』』
『さあ!次はそれぞれ、体の大きさが違うちびっこたちが、得意技を使って良し!というルールだそうです』
『ハクだけはハンデで小さくなってます』
あ、やっぱりハンデなんだ?
『それでは、位置について~用意、ドン!』
ぴゅんっ!
ばびゅんっ!
ボンボンっ!
『『きゃあ?』』
『『うわあ?』』
どてんっ
「ふあ?」
『『『え~?』』』
シーン
『ハッ!な、なんだかとんでもないことが起きましたが』
『ハクくんたち、固まってないでがんばって~』
『あ、そうだった~』
『はっ、いくでしゅっ』
『ぼくもっ』
『『『いそげ~』』』
「がんばりぇ~」
『『『がんばるだ~』』』
『今ゴールっ!でも』
『えっと、ジーニ様?』
〖はいはい。映し出すわよ。はい!〗
パッとお空に映し出されたスローモーションの映像には
『え、ええと?双子ちゃんは口からドラゴンブレスを後ろに向かって吐き出して?その勢いで飛んで?』
『フライは、トレちゃんのてっぺんから、バッと、飛んで?』
『え?もしかして、絹さんが弾丸みたいに飛ばしたこの黒いスジって⋯』
『『キャーっ!子グモちゃんたち?どこーっ?』』
『こ、こここ、ここです。』
『ゴールテープに』
『『突き刺さってます~』』
吹き飛ばされてたフゥ、クゥ、山桜桃、春陽が見せたテープに子グモちゃんたちが刺さってます。
きゅるるん『『『『『『『きゅう⋯』』』』』』』
『これ、自分で何もしてないけど?』
『順番どうしたら?』
『もう、まとめてみんな一位でいいんじゃなぁい?』
『わあっ結葉様』
『また急に』
『ほらほら、進めて進めてぇ』
『は、はい。では、今のレースはみんな一位でおめでとう!で、い、いいのかしら?』
『つ、次に行きましょう。次は最後の種目、二人三脚です』
『こちらは身長の都合上、赤、白関係なくなっています!』
『もう何でもあり!』
「う?」
これなに?おばあちゃんが、サーヤとおばあちゃんの足を結んでます。
『あらあらまあまあ、嬉しいわ。夢が叶って』
「ふにゅ?」
何言ったのかな?下向いてるから聞こえなかったよ?
『あらあらまあまあ、うふふ。楽しいわねって言ったのよ』
「あい!ちゃのちい!」
でも、これ、どうするの?
『この状態で走るのよ』
「ふお?」
転んじゃうよ?
『うふふ。そうね。転ばないように、決めた足から掛け声をかけながら走るのよ。練習してみましょ。こっちの結んでる足からね。せーのっ』
「『いっち・に~、いっち・に~』」
『そうそう。上手よ。がんばりましょうね』
「あい!」
『それでは、選手の紹介です。まずは』
『モモとスイ!』
わああああっ
ぴゅきゅ『『はい!』』
『双子パワーでどんな走りを見せるでしょうか?』
『モモ、スイ、がんばれ!』
ぴゅきゅ『『おとうしゃ~ん』』ぶんぶん
『続きましては、ぽぽちゃんとつくしちゃん!』
『『はいなんだなっ!』』
『なずなちゃんは次回に期待!』
『にいちゃん、ちいにいちゃん、がんばるだ!』
『『わかったんだな!』』
『次は、ニャーニャとココロ!』
みゃ『『はいにゃ!』』
『ケット・シーの底力見せられるか?』
『ニャーニャ、ココロ、頑張ってくださいませ!』
みゃあ『『おませにゃ!』』
『そして、サーヤと凛さん!』
『はい!』
「あい!」
『さあ、どんな活躍を見せてくれるでしょうか?心配です』
『サーヤちゃん、くれぐれも気をつけてね!凛さんほどほどにね!』
「う、うにゃ?」
『あらあらまあまあ、失礼ね?』
『サーヤ、凛さん、がんばれよ!』
〖〖サーヤ~〗〗
〖お母様、お父様、今から泣かなくても⋯〗
「あい!がんばりゅ!」
『あらあらまあまあ、がんばらないとね?』
「あいっ」
『それでは、位置について~、用意、ドン!』
『サーヤ、行くわよ』
「あい」
『せーのっ』
『「いっち・に、いっち・に」』
『みんな、慎重にスタート!』
『肩を組んで、よちよち、かわいいですね』
ぴゅきゅ『『よいしょっよいしょっ』』
『ココロ、スピードあげるにゃよ』
みゃあ『はいにゃ!まけないにゃ』
『つくし、大丈夫だか?』
『大丈夫なんだな!』
『サーヤ、がんばって』
「あいっ」
『みんながんばれ~』
『『あと少しだよ~』』
『『『がんばれ~』』』
きゅるるん『『『フレーっ』』』
きゅるるん『『『『フレーっ』』』』
『頑張れなのだっ』
『さあ、横一線!ゴールはすぐそこ!』
『どのチームが勝つのか!?』
「ふあっ」よろ
『サーヤっ』
『あ、危ないっ』
『サーヤちゃんがまたっ』
「ふにゅっ」
ころばないもんっ
『あらあらまあまあ?』
「ありゃ?」みょんっ
転ばないけど?
『あらあらまあまあ?』
『おいおい⋯』
『飛んでるわねぇ~』
『『飛んでますわねぇ』』
〖〖サーヤ~〗〗だばーっ
〖お母様、お父様⋯〗
〖ほっときましょう。シア〗
『そうですよ。シア様』
「ほえ~?」
『あらあらまあまあ?』
べしゃっ
しーん⋯
『こ、これ一応ゴールかしら?』
『まあ、全身ゴール切ってるしね?』
『『顔面からだけど⋯』』
わああああっ
『い、一位は、サーヤと凛さん!』
『おめでとう!』
『二位は、ケット・シーコンビ!』
『三位は、ぽぽちゃん兄弟!』
『四位は、ぽんぽこりんなお腹がちょっと邪魔しちゃった双子!』
『とにかく、救護班出動ですよ!』
『なんか適当にされたようにゃ?』
みゃあ『たしかににゃ』
ぴゅいきゅい『『ぽんぽこりんじゃないの!』』
『まあ、みんな頑張ったからよかっただよ』
『そうなんだな』
「きゅう⋯」
『あらあらまあまあ?サーヤ、大丈夫?見事に顔面からいっちゃったわね』
〖はいはい。本日三回目の救護班です。ふむ⋯なぜ鼻の頭じゃなく、鼻の下を擦りむいてるの不思議ですが、かわいい顔が台無しですからね⋯はい。治りましたよ〗
「ふにゅ~」
『サーヤ?』
〖まだ痛いとこありますか?〗
「だいじぶ。でみょ~」
『〖でも?〗』
「ちかれちゃ~」
ヘロヘロです。
『あらあらまあまあ』
〖ふふ。そうですね。頑張りましたからね〗
「あい~」
『サーヤ、凛さん』
「おいちゃん」
『あらあらまあまあ、ゲンさんまで』
『おめでとう。良かったな凛さん』
『あらあらまあまあ、そうね、ありがとう』
「うにゅ?」
何がかな?
『え~何とか全種目終わりました!』
『皆様、お忘れでしょうが、赤、白、勝敗は⋯』
ジャジャン!
『『同点優勝!』』
『どちらも優勝です!』
『おめでとうございます!』
「やっちゃあ♪」
『あらあらまあまあ、良かったわね』
〖〖サーヤ~〗〗だばーっ
〖がんばったね~〗だばー
〖えらいわ~〗だばー
〖ええ、そうですね〗うるっ
『シア様、感染してますよ』ぐすっ
そんなこんなで、聖域運動会は無事閉会です。
良かった良かった⋯
「まちゃ、やりゅ?」
『そうね。出来たらいいわね』
『今度は俺がもっと出られるように頼むな』
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
二日がかりになっちゃいました。
お読み頂きありがとうございます。
『さあ、午後の部、まずは大人による障害アンド借り物競争~』
『本来なら別の競技を無理矢理合わせたそうです』
『どうなることやら?』
『さあ、位置について~用意、ドン!』
「おいちゃ~ん」
『おとうさ~ん』
ぴゅいきゅい『『がんばれ~』』
きゅるるん『『『おかあさ~ん』』』
きゅるるん『『『『がんばって~』』』』
うさ耳応援団、再び!フレーフレーっ!
そう、選手は、おいちゃん、ギン様、アルコン様、絹さんです。
まずは、借り物みたいです。走って止まって、なんか拾った紙見て⋯あれ?
「こっち?」
『来たね~』
ぴゅいきゅい『『なんで?』』
きゅるるん『『『『『『『さあ?』』』』』』』
どどどどどっ
『サーヤ!』
「ほえ?」
『あらあらまあまあ?』
ひょいっ!しゅるる!
「うにゅ?」
だっこひも?
『ハク、一緒に来るのだ』
『ええ~?』
だだっ
ハクも?
『モモ、スイ、行くぞ』
ぴゅきゅ『『え?』』
どどどっ
双子もアルコン様の両脇に抱えられてる?
きゅるる『子どもたち』
しゅるる
きゅるるん『『『『『『『むぐ?』』』』』』』
簀巻き?
『ここで情報が入りました!それぞれのお題です』
『あ~なるほど。たいせつなもの、こども、カラフルなもの、小さいもの、です。まあ、クリアですね』
「うきゃああっ」
それどころじゃないよ~
『サーヤ、舌噛むなよっと』
ぴょんとぴょんっ
ゆれる~っ中身でちゃう~
『ゲンさんすごい速さでハードルを飛んでいきます!』
『つづいて、アルコン様、ギン、ハク親子、絹さんは⋯子グモちゃんたち風になびいてるけど大丈夫かしら?』
きゅるるん~『『『『『『『むぐぐ~』』』』』』』
へいきじゃないよ~
『さあ、続く平均台は難なくこなした面々、ネット潜りに苦戦しております』
『アルコン様は完全に角と翼が引っかかってますね』
『サーヤ腕出すな!』
「はう~」
めがまわる~
『ハク、大丈夫か?』
『うん!』
きゅるる『楽勝』
きゅるるん『『『『『『『きゅう⋯』』』』』』』
ぴゅきゅ『『おとうしゃ~ん』』
『むむ。こうなったら、ふん!』ブチブチ!
『あ、アルコン様網を破壊しました!』
『あ~あ。さあ、次は、パン食い競走?どうやらぶら下がったパンを手を使わずに手に入れるようです』
『ほら、サーヤ、ぱくっ』
「あ、あい。ぱくっ」
おいちゃんに持ちあげられて、ぱくっ
「うにゅ」
逃げる~。えいっぱくっ!ぱくっ!
『でかした!行くぞ!』
あんぱんだ~。
『ふむ。ハク、ほら今だ』
『うん』
今度はギン様が人化してハクを持ちあげ、すぐさま元に戻って走ります。
『アルコン様も絹さんも子供たちを使ってゲット 』
『あとは直線勝負!』
『うおおっ』
「うきゃあっ」
ゆれる~っがくんがくんっ
『ハクっがんばれっ』
『うんっ』
ぱんぱんっ
『結果発表~』
『一位、ゲンさん』
『二位、ギン様』
『三位、絹さん』
『四位、アルコン様。立派な角と羽が仇になりましたね』
『それにしても、ちびっこたち見事にぐったりですね。特にサーヤちゃん大丈夫でしょうか?』
『みんな~大丈夫~?』
ぴゅいきゅい『『きゅう⋯』』
きゅるるん『『『『むぐう⋯』』』』
「へにゃあ⋯」
ダメです~
〖はい。また救護班入りますよ。ふむ。みんな見事に酔ってますね。あと、子グモたちは、はやく簀巻きから解放してあげてください〗
きゅるる『あっ、忘れてた』
忘れないで~
〖まあ、一応ハイヒールをかけておきましょう。ハクにも⋯はい。いかがですか?〗
「あい。あいがちょ」
またまたありがとうです。
〖いえいえ。みんなこの後も頑張って下さいね〗にっこり
「あい!」
『『『『『は~い』』』』』
『さあ、お次は徒競走ですね』
『色々混ぜ混ぜ?なにこれ?』
『よく分かりませんが』
『一組目行きましょう~』
『あ~これは何となく』
『分かりますね~』
〖サーヤ~がんばるんだよ~〗
「あ~い」
かけっこがんばるよ!でも、なんか、コースの途中に何かあるよ?
『そう。主神様が先に言ってしまいましたが』
『さーやちゃん、ぽぽちゃん、つくしちゃん、なずなちゃんです』
『ほぼ同じ大きさですね』
『さあ、後ろ姿にご注目』
『位置について~用意、ドン!』
「ふにゅっ」ぽてぽて
『みんながんばるんだな』とてとて
『『はいなんだな』』とてとて
「あいっ」ててて
『本人たちはきっと、タタタッと走っているつもりでしょうが』
『ぽてぽてかわいい♪絶対、絹さん親子と、おかみさんたちと、凛さんの狙い通りよね』
ぬっ
きゅるる『その通り』
『よりおしりをぽってりと』
『より足を短く』
『モデルは』
『ひよこちゃんのおしりよ!』
『『わあっ』』
『また急に』
『でも、なるほど』
『『ひよこちゃんのおしり⋯』』
ぽてぽてぴよぴよ
『『ぷっ』』
「おいっちにおいっちに」ぴよぴゃ
『あとちょっとなんだな』ぴよぴよ
『がんばるんだな』ぴよぴよ
『にいちゃんたち、まってなんだな』ぴよぴよ
あ、あれは?なぜここで?
「けん・けん・ぱっ」おっとっと
『ええ?けん・けん・ぱっ』ぐらり
『わあ、あしがとどかないだよ』ぷるぷる
『ぐらぐらするだ~』ぷるぷる
『おっと、突然のけんけんぱっ!これはサーヤちゃんたちだけのようです!』
『短い足と大きなおしりをしっかりと活かしてますね!』
『『ぐふっ』』
『にゅふっ』
『んも~アイナちゃんたち、血がなくなっちゃうわよぉ』
『サーヤちゃん、あと少しですよ』
『みんな、ここがゴールですよ』
『『がんばれ~』』
「あ、あい」いっちにっ
『『『はいなんだなっ』』』
『さあ、ゴールです!一位はぽぽちゃん!』
『二位はつくしちゃん』
『三位サーヤちゃん』
『四位なずなちゃんでした』
『『皆さん、拍手!』』
わああああっ
「にゃんか?」
『違うことで実況されてたような?』
『『んだ』』
『『気にしちゃダメ』』
『『かわいいからいいんです』』
フゥたちが、力説?
『ほら』
『その証拠に』
『『あちらを⋯』』
「うにゅ?」
『『『ええ?』』』
〖あ~ん♪かわいいかわいいかわいい~♪〗
〖やっぱり隠さなきゃ!〗
〖落ち着いてください〗
〖『無駄ですよ』〗
『『ぐふっ』』どくどく
『にゅふっ』どくどく
『ちょっとぉ?なんで血の海ぃ?』
『『ね?』』
「あ、あい」
『『『こ、こわいだ』』』
がくぶる
『それより次よ』
『ハクは子犬に戻ってるな』
「う?」
『ハンデじゃない?それより不気味なのは』
『モモとスイ』
『『なんで背中?』』
『『嫌な予感します』』
「ほえ?」
ハクはちっちゃいもふもふで、鹿の子ちゃんもいるし、フライはなぜかトレちゃんといて、しかも高いとこにいます。フルーと、妖精トリオはいつも通りだけど、
『絹さんいるだ』
『子グモちゃんたちじゃないだか?』
『こグモちゃんみえないだよ』
そうなのです。それに
『モモとスイ』
『まだ後ろ向いてるわね?』
『『やっぱり不気味です』』
『さあ!次はそれぞれ、体の大きさが違うちびっこたちが、得意技を使って良し!というルールだそうです』
『ハクだけはハンデで小さくなってます』
あ、やっぱりハンデなんだ?
『それでは、位置について~用意、ドン!』
ぴゅんっ!
ばびゅんっ!
ボンボンっ!
『『きゃあ?』』
『『うわあ?』』
どてんっ
「ふあ?」
『『『え~?』』』
シーン
『ハッ!な、なんだかとんでもないことが起きましたが』
『ハクくんたち、固まってないでがんばって~』
『あ、そうだった~』
『はっ、いくでしゅっ』
『ぼくもっ』
『『『いそげ~』』』
「がんばりぇ~」
『『『がんばるだ~』』』
『今ゴールっ!でも』
『えっと、ジーニ様?』
〖はいはい。映し出すわよ。はい!〗
パッとお空に映し出されたスローモーションの映像には
『え、ええと?双子ちゃんは口からドラゴンブレスを後ろに向かって吐き出して?その勢いで飛んで?』
『フライは、トレちゃんのてっぺんから、バッと、飛んで?』
『え?もしかして、絹さんが弾丸みたいに飛ばしたこの黒いスジって⋯』
『『キャーっ!子グモちゃんたち?どこーっ?』』
『こ、こここ、ここです。』
『ゴールテープに』
『『突き刺さってます~』』
吹き飛ばされてたフゥ、クゥ、山桜桃、春陽が見せたテープに子グモちゃんたちが刺さってます。
きゅるるん『『『『『『『きゅう⋯』』』』』』』
『これ、自分で何もしてないけど?』
『順番どうしたら?』
『もう、まとめてみんな一位でいいんじゃなぁい?』
『わあっ結葉様』
『また急に』
『ほらほら、進めて進めてぇ』
『は、はい。では、今のレースはみんな一位でおめでとう!で、い、いいのかしら?』
『つ、次に行きましょう。次は最後の種目、二人三脚です』
『こちらは身長の都合上、赤、白関係なくなっています!』
『もう何でもあり!』
「う?」
これなに?おばあちゃんが、サーヤとおばあちゃんの足を結んでます。
『あらあらまあまあ、嬉しいわ。夢が叶って』
「ふにゅ?」
何言ったのかな?下向いてるから聞こえなかったよ?
『あらあらまあまあ、うふふ。楽しいわねって言ったのよ』
「あい!ちゃのちい!」
でも、これ、どうするの?
『この状態で走るのよ』
「ふお?」
転んじゃうよ?
『うふふ。そうね。転ばないように、決めた足から掛け声をかけながら走るのよ。練習してみましょ。こっちの結んでる足からね。せーのっ』
「『いっち・に~、いっち・に~』」
『そうそう。上手よ。がんばりましょうね』
「あい!」
『それでは、選手の紹介です。まずは』
『モモとスイ!』
わああああっ
ぴゅきゅ『『はい!』』
『双子パワーでどんな走りを見せるでしょうか?』
『モモ、スイ、がんばれ!』
ぴゅきゅ『『おとうしゃ~ん』』ぶんぶん
『続きましては、ぽぽちゃんとつくしちゃん!』
『『はいなんだなっ!』』
『なずなちゃんは次回に期待!』
『にいちゃん、ちいにいちゃん、がんばるだ!』
『『わかったんだな!』』
『次は、ニャーニャとココロ!』
みゃ『『はいにゃ!』』
『ケット・シーの底力見せられるか?』
『ニャーニャ、ココロ、頑張ってくださいませ!』
みゃあ『『おませにゃ!』』
『そして、サーヤと凛さん!』
『はい!』
「あい!」
『さあ、どんな活躍を見せてくれるでしょうか?心配です』
『サーヤちゃん、くれぐれも気をつけてね!凛さんほどほどにね!』
「う、うにゃ?」
『あらあらまあまあ、失礼ね?』
『サーヤ、凛さん、がんばれよ!』
〖〖サーヤ~〗〗
〖お母様、お父様、今から泣かなくても⋯〗
「あい!がんばりゅ!」
『あらあらまあまあ、がんばらないとね?』
「あいっ」
『それでは、位置について~、用意、ドン!』
『サーヤ、行くわよ』
「あい」
『せーのっ』
『「いっち・に、いっち・に」』
『みんな、慎重にスタート!』
『肩を組んで、よちよち、かわいいですね』
ぴゅきゅ『『よいしょっよいしょっ』』
『ココロ、スピードあげるにゃよ』
みゃあ『はいにゃ!まけないにゃ』
『つくし、大丈夫だか?』
『大丈夫なんだな!』
『サーヤ、がんばって』
「あいっ」
『みんながんばれ~』
『『あと少しだよ~』』
『『『がんばれ~』』』
きゅるるん『『『フレーっ』』』
きゅるるん『『『『フレーっ』』』』
『頑張れなのだっ』
『さあ、横一線!ゴールはすぐそこ!』
『どのチームが勝つのか!?』
「ふあっ」よろ
『サーヤっ』
『あ、危ないっ』
『サーヤちゃんがまたっ』
「ふにゅっ」
ころばないもんっ
『あらあらまあまあ?』
「ありゃ?」みょんっ
転ばないけど?
『あらあらまあまあ?』
『おいおい⋯』
『飛んでるわねぇ~』
『『飛んでますわねぇ』』
〖〖サーヤ~〗〗だばーっ
〖お母様、お父様⋯〗
〖ほっときましょう。シア〗
『そうですよ。シア様』
「ほえ~?」
『あらあらまあまあ?』
べしゃっ
しーん⋯
『こ、これ一応ゴールかしら?』
『まあ、全身ゴール切ってるしね?』
『『顔面からだけど⋯』』
わああああっ
『い、一位は、サーヤと凛さん!』
『おめでとう!』
『二位は、ケット・シーコンビ!』
『三位は、ぽぽちゃん兄弟!』
『四位は、ぽんぽこりんなお腹がちょっと邪魔しちゃった双子!』
『とにかく、救護班出動ですよ!』
『なんか適当にされたようにゃ?』
みゃあ『たしかににゃ』
ぴゅいきゅい『『ぽんぽこりんじゃないの!』』
『まあ、みんな頑張ったからよかっただよ』
『そうなんだな』
「きゅう⋯」
『あらあらまあまあ?サーヤ、大丈夫?見事に顔面からいっちゃったわね』
〖はいはい。本日三回目の救護班です。ふむ⋯なぜ鼻の頭じゃなく、鼻の下を擦りむいてるの不思議ですが、かわいい顔が台無しですからね⋯はい。治りましたよ〗
「ふにゅ~」
『サーヤ?』
〖まだ痛いとこありますか?〗
「だいじぶ。でみょ~」
『〖でも?〗』
「ちかれちゃ~」
ヘロヘロです。
『あらあらまあまあ』
〖ふふ。そうですね。頑張りましたからね〗
「あい~」
『サーヤ、凛さん』
「おいちゃん」
『あらあらまあまあ、ゲンさんまで』
『おめでとう。良かったな凛さん』
『あらあらまあまあ、そうね、ありがとう』
「うにゅ?」
何がかな?
『え~何とか全種目終わりました!』
『皆様、お忘れでしょうが、赤、白、勝敗は⋯』
ジャジャン!
『『同点優勝!』』
『どちらも優勝です!』
『おめでとうございます!』
「やっちゃあ♪」
『あらあらまあまあ、良かったわね』
〖〖サーヤ~〗〗だばーっ
〖がんばったね~〗だばー
〖えらいわ~〗だばー
〖ええ、そうですね〗うるっ
『シア様、感染してますよ』ぐすっ
そんなこんなで、聖域運動会は無事閉会です。
良かった良かった⋯
「まちゃ、やりゅ?」
『そうね。出来たらいいわね』
『今度は俺がもっと出られるように頼むな』
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
二日がかりになっちゃいました。
お読み頂きありがとうございます。
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