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488 妖精トリオがんばって!
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サーヤたちがギン様をもふもふ
『サーヤだけだよね~?』
ぴゅいきゅい『『うん』』
『『『『『サーヤだけ~』』』』』
⋯サーヤたちがギン様をもふもふしてる時、おいちゃんたちは
『へ~色の違いは効果の強さを表してるのか?』
『あらあらまあまあ。爆発なんて物騒だけど綺麗な葉っぱね。まるでもみじの紅葉みたいね~。この色、染めものとかに使えないかしらね?』
きゅるる『染め物!?』
きゅるるん『『『ぼくたち』』』
きゅるるん『『きれいないろのはっぱ』』
きゅるるん『『あつめてくる~』』
しゅたたたっ
逃げたちびっこたちとは対照的に、大人たち、はまじまじと葉っぱを見てます。絹さん親子はおばあちゃんの言葉で色んな葉っぱを探しに行っちゃいました。
『妖精トリオ偉いな。よく知ってたな』
『ほんと、流石だね』
親方夫婦は妖精トリオを褒めてます。三人は
『『『それほどでも~』』』
って照れ照れくねくねです。
『この葉っぱはね、体を温める効果があるんだよ』
『雪山に鉱石採り行く時なんか重宝するな』
「ふおっ?」
寒いのに行くの!?雪の中!?
〖サーヤ、鉱石を求めるドワーフに季節なんか関係ないのよ〗
そ、そっか~
『普通は風邪薬なんかにするんだけどねぇ』
妖精トリオの説明もそんな感じだったよね~
『あと炉の火力をちょっくら上げたい時に使ったりな。ガハハハ』
「ふえっ?」
え?火事にならない?
〖その使い方はどうかと思うわよ〗
ドワーフさん達の使い方講座にジーニ様のツッコミが入ったよ。やっぱり、ほんとは最後のはダメなんだね。
〖そりゃそうよ。爆薬にも使えるくらいなんだから〗
「ほえ?」
それは絶対ダメなやつ!どっかーん!
『お?これ、鑑定したら料理にも使えそうだぞ?色で辛みも違うみたいだな』
『あらあら?赤みが強くなると辛みも強くなるのね。確かにお薬にするよりスープとかにした方が摂取しやすいかもしれないわね?』
『代謝アップに脂肪燃焼なんて効果もあるみたいだぞ?』
『あらあらまあまあ、ダイエットにも使えそうね?』
あっ!そのキーワードは~
ガシッ
『『え?』』
あっ逃げ遅れたね⋯
〖ゲン、凛、そこのとこもう少し詳しく聞かせてくれるわよね?〗ニコニコ
『『あっ』』
あ~捕まっちゃった
『ゲンさん、凛さん、聞かせてくれますよね?』にこにこ
〖『ね?』〗
あ~ジーニ様とフゥがぁ⋯やっちゃったね
『『いや、その⋯』』
〖『うふふふふ。逃がさないわぁ』〗
おいちゃん、おばあちゃん、どんまい!
『うふふ。あっちはほっといてぇ。せっかく見つけたんだから覚えなきゃねぇ。サーヤたちはこの葉っぱ、どんな名前だったら覚えやすいかしらぁ?』
『『『え?』』』
「う?」
結葉様?おなまえ、もうあるんじゃないの?だって、妖精トリオが『『『え?』』』って驚いてるよ?
『うふふ。例えばの話しよぉ。だってぇ、ちびっこたちが覚えやすい方がいいじゃなぁい?』
あっ、そういうことか~。あだ名みたいな感じかな?それじゃあ~
「あかいかりゃ、あかちゃん?」
『それだと~ほんとの赤ちゃんと間違っちゃうんじゃないかな~?』
そっかぁ。じゃあ~
「かりゃだ、ぽっぽしゅりゅかりゃ、ぽっぽちゃん?」
ぴゅい『ぽっぽちゃんだと』
きゅい『ぽぽちゃんみたいだよ?』
『それに、ぽっぽより』
『ぽかぽか?』
みゃあ『でもにゃ、ばくはつしちゃうともいってたにゃ?』
『ポカポカどころじゃないのだ。ドッカンなのだ』
そっかあ~、じゃあ、どういうのがいいかな?
「うにゅ~」
『う~ん』
悩みますね。
『うふふ。おもしろいわねぇ』
結葉様、笑ってないで一緒に考えて?みんな、悩んでるんだから。妖精トリオ以外は⋯
『え?え?』
『だってだって?』
『ほんとのおなまえ?』
オロオロしてる妖精トリオに
『そうだな、名前があるのにな⋯でもな、何を言っても無駄な気がするぞ。かわいそうだがな』
『『『えええ?』』』
ギン様が妖精トリオに何か言ったら、妖精トリオがなんでかしおしおです。
『なんか、かわいそうなんだな』
『よしよしなんだな』
『元気出すんだな』
ぽぽちゃん兄弟がどうしてか妖精トリオをなでなでしてます。なんでかな?サーヤもしてほしいな。
『う~ん?火が燃えてるみたいなんだから、燃えちゃい草(そう)は~?』
ハクがまさかのダジャレで来ました!でもいいかも!
ぴゅいきゅい『『じゃあ、やせちゃいそうは~?』』
〖『いいわね!それ!』〗
ぴゅいきゅい『『ぴゃっ!?』』ビタビタッ
「うぷっ?」
ジーニ様?フゥ?急に出てきちゃダメだよ。モモとスイが驚いちゃったでしょ?二人に張り付かれたサーヤも驚いちゃうよ。
〖あ、あら、私としたことが?おほほほほ〗
『ハッ、わたし今なにを!?』
え~?フゥは記憶喪失?
『うふふ。いいわねぇ、燃えちゃい草。採用しちゃいましょう』
「ふえ?」
『え~?採用?いいの~?』
まさかの採用に、発案者のハクまでびっくりしてるよ。しかも『やせちゃいそう』は何気に却下されてるね。
『いいのよぉ♪覚えやすいのが大事でしょう?』
「しょ、しょっか?」
だけど~
『嬉しいけど~』
ぴゅいきゅい『『ないてるよ?』』
『『妖精トリオ』』
みゃあ『おめめ、ひらいたまんま、なみだながれてるにゃ』
『ほんとにいいのだ?』
『『『⋯⋯』』』だばー
そうだよね?フィオ、ヴェル、アーブ、なんかごめんね。
『いいのよぉ♪さぁさぁ、次行きましょ~?』
『『『⋯⋯』』』だばー
『フィオ、ヴェル、アーブ、気をしっかりもて。相手は結葉だ。諦めも肝心だ⋯』ぽんぽん
さすがのアルコン様まで、妖精トリオを慰めてます。
結葉様、いいの?みんなで結葉様見たり、妖精トリオ見たりどうしていいか分からないので
「じゃ、じゃあこりぇ?」
妖精トリオにさっき見つけたのを見せます。細長い葉っぱがね?氷柱みたいにたくさんぶら下がってるの。色もね、薄い水色でほんとに氷みたいなんだよ。キラキラして綺麗なの。
『ぐすん。これはね、おねつさげるの』
『ぐすん。おくすりにもなるし、たべてもいいし、こうやってね?』
『ぐすん。ひろげて、おみずつけると、くっつくの』
三人でプチッと葉っぱを一枚ちぎってよいしょよいしょって広げます。びっくりです!細長い葉っぱがくるくる丸まって細くなってたの!
それにお水をつけて、サーヤのおでこにピタッてしてくれました。
「ふお?ひんやり、きもち~♪」
なんか、こんなのあったね?なんだっけ?
『あらあらまあまあ、お熱ある時におでこに貼るシートみたいね』
そう!それだね!気持ちいいの!
『そうでしょ?』
『いたいとこにはってもいいんだよ』
『いたいのもとれるの』
『熱だけじゃなくて痛みもなのか?そりゃもう、万能湿布だな』
「しゅごいにぇ~」
『そうだな。妖精トリオが今日は先生だな』
すご~い!妖精トリオ物知り!おいちゃんも感心してます。
『『『それほどでも~♪』』』
また照れ照れくねくねダンスだ~。
『私らも、よく使ってたよ。これ』
『そういや、聖域に来てから使ってないね?』
『温泉入ってるからかね?』
ドワーフさんたちの愛用品だったんだね。
『あらあらまあまあ?確かに温泉はコリや打ち身なんかにも効くけど、冷やすことにはならないわよ?』
おばあちゃんが不思議そうに聞くと
『ああ、温めながら痛みを取るのもあるんだよ。これの亜種でね、群生地の中に時々⋯ああ、あったね。これだよ』
おカミさんが周りをキョロキョロすると、一株だけ薄いオレンジの同じ形の葉っぱが!
『これをね、肩とか腰に貼るとね』
『じんわり温まって気持ちいいんだよ』
『冷たいのも使うけどね』
『へ~面白いわねぇ』
おカミさんたちの説明に興味しんしんのおばあちゃん。
『じゃあ、これの名前はどうするぅ?』
え?また?
「え、えちょ?こおっちゃいしょう?」
冷たくてヒンヤリしてるから、なんとかこたえてみると
『いいかも~たしかに氷みたいだよね~』
ぴゅいきゅい『『わかりやしゅいかも?』』
『じゃあ、凍っちゃい草で決まりねぇ♪』
そ、そんな簡単に?いいの?
『『でも~』』
みゃあ『妖精トリオが~』
『あ~完全に泣いてるのだ』
フルーとフライたちが言う通り
『『『うぅぅ⋯おなまえ』』』だばだば
あああ、また泣いちゃった⋯
『よしよしなんだな』
『泣かないでなんだな』
『大丈夫なんだな!オイラたちはちゃんとした名前で覚えるんだな!』
『そうだよ。私らはそもそも知ってるしね』
『まったく結葉様は』
『あとでアイナ様に報告するからね』
ぽぽちゃんたちとおカミさんたちが必死に慰めてます。ご、ごめんね。サーヤもあとで覚えるからね!たぶん⋯
『それで、ホントの名前はなんなんだ?』
『そうよね?教えて貰えないかしら?』
おいちゃんとおばあちゃんも、妖精トリオになんとか泣き止んで欲しくて慌ててます。
『ぐすっ。さいしょのはね』
『ぐすっ。トンガラシソソウっていうの』
『ぐすっ。つぎのはね、レイシップソウっていうの』
まだぐすぐすしながら妖精トリオが教えてくれます。だけど、
『は?トウガラシ?』
『シソ?』
おばあちゃんとおいちゃんのお顔がヒクヒクッてしてる?
『ちがうよ?』
『トンガラシソソウ』
『だよ?』
妖精トリオが大真面目に訂正します。
『そう、そうだよな、トンガラシソ草な』
『大丈夫、覚えたわ』
『『『よかった~』』』にこにこ
良かったね~。サーヤも覚えるからね!たぶん⋯
『それとな?まさかオンシップ草なんてのは?』
『あったりするのかしら?』
『なんでしってるの~?』
『それがそうだよ~』
『オレンジの~』
おいちゃんとおばあちゃんが、まさかねって言いながら聞いたのは、そのまさかだったみたいです。
『ははは⋯そうか。適当に言ってみたら当たったみたいだな。びっくりだな』
『あらあらまあまあ、本当ね、びっくりね。おほほ』
おいちゃん、おばあちゃん?なんだかお疲れ?
『そうなの~?』
『すごいね~』
『おめでとう~』
ぱちぱちぱちって妖精トリオに拍手されておいちゃんとおばあちゃん、
『あ、ありがとな。ははは』
『ありがとう。おほほ』
お顔がヒクヒクしてます。
『な、なあ、凛さん。この世界の植物って』
『おほほほ、世界は不思議に満ち溢れてるわね~』
はははは、おほほほっておいちゃんとおばあちゃんがずっと笑ってます。壊れちゃった?
あとね?サーヤはね『ダジャレにみちあふれてる』の間違いだと思うな~。
他には何があるんだろね?
『サーヤだけだよね~?』
ぴゅいきゅい『『うん』』
『『『『『サーヤだけ~』』』』』
⋯サーヤたちがギン様をもふもふしてる時、おいちゃんたちは
『へ~色の違いは効果の強さを表してるのか?』
『あらあらまあまあ。爆発なんて物騒だけど綺麗な葉っぱね。まるでもみじの紅葉みたいね~。この色、染めものとかに使えないかしらね?』
きゅるる『染め物!?』
きゅるるん『『『ぼくたち』』』
きゅるるん『『きれいないろのはっぱ』』
きゅるるん『『あつめてくる~』』
しゅたたたっ
逃げたちびっこたちとは対照的に、大人たち、はまじまじと葉っぱを見てます。絹さん親子はおばあちゃんの言葉で色んな葉っぱを探しに行っちゃいました。
『妖精トリオ偉いな。よく知ってたな』
『ほんと、流石だね』
親方夫婦は妖精トリオを褒めてます。三人は
『『『それほどでも~』』』
って照れ照れくねくねです。
『この葉っぱはね、体を温める効果があるんだよ』
『雪山に鉱石採り行く時なんか重宝するな』
「ふおっ?」
寒いのに行くの!?雪の中!?
〖サーヤ、鉱石を求めるドワーフに季節なんか関係ないのよ〗
そ、そっか~
『普通は風邪薬なんかにするんだけどねぇ』
妖精トリオの説明もそんな感じだったよね~
『あと炉の火力をちょっくら上げたい時に使ったりな。ガハハハ』
「ふえっ?」
え?火事にならない?
〖その使い方はどうかと思うわよ〗
ドワーフさん達の使い方講座にジーニ様のツッコミが入ったよ。やっぱり、ほんとは最後のはダメなんだね。
〖そりゃそうよ。爆薬にも使えるくらいなんだから〗
「ほえ?」
それは絶対ダメなやつ!どっかーん!
『お?これ、鑑定したら料理にも使えそうだぞ?色で辛みも違うみたいだな』
『あらあら?赤みが強くなると辛みも強くなるのね。確かにお薬にするよりスープとかにした方が摂取しやすいかもしれないわね?』
『代謝アップに脂肪燃焼なんて効果もあるみたいだぞ?』
『あらあらまあまあ、ダイエットにも使えそうね?』
あっ!そのキーワードは~
ガシッ
『『え?』』
あっ逃げ遅れたね⋯
〖ゲン、凛、そこのとこもう少し詳しく聞かせてくれるわよね?〗ニコニコ
『『あっ』』
あ~捕まっちゃった
『ゲンさん、凛さん、聞かせてくれますよね?』にこにこ
〖『ね?』〗
あ~ジーニ様とフゥがぁ⋯やっちゃったね
『『いや、その⋯』』
〖『うふふふふ。逃がさないわぁ』〗
おいちゃん、おばあちゃん、どんまい!
『うふふ。あっちはほっといてぇ。せっかく見つけたんだから覚えなきゃねぇ。サーヤたちはこの葉っぱ、どんな名前だったら覚えやすいかしらぁ?』
『『『え?』』』
「う?」
結葉様?おなまえ、もうあるんじゃないの?だって、妖精トリオが『『『え?』』』って驚いてるよ?
『うふふ。例えばの話しよぉ。だってぇ、ちびっこたちが覚えやすい方がいいじゃなぁい?』
あっ、そういうことか~。あだ名みたいな感じかな?それじゃあ~
「あかいかりゃ、あかちゃん?」
『それだと~ほんとの赤ちゃんと間違っちゃうんじゃないかな~?』
そっかぁ。じゃあ~
「かりゃだ、ぽっぽしゅりゅかりゃ、ぽっぽちゃん?」
ぴゅい『ぽっぽちゃんだと』
きゅい『ぽぽちゃんみたいだよ?』
『それに、ぽっぽより』
『ぽかぽか?』
みゃあ『でもにゃ、ばくはつしちゃうともいってたにゃ?』
『ポカポカどころじゃないのだ。ドッカンなのだ』
そっかあ~、じゃあ、どういうのがいいかな?
「うにゅ~」
『う~ん』
悩みますね。
『うふふ。おもしろいわねぇ』
結葉様、笑ってないで一緒に考えて?みんな、悩んでるんだから。妖精トリオ以外は⋯
『え?え?』
『だってだって?』
『ほんとのおなまえ?』
オロオロしてる妖精トリオに
『そうだな、名前があるのにな⋯でもな、何を言っても無駄な気がするぞ。かわいそうだがな』
『『『えええ?』』』
ギン様が妖精トリオに何か言ったら、妖精トリオがなんでかしおしおです。
『なんか、かわいそうなんだな』
『よしよしなんだな』
『元気出すんだな』
ぽぽちゃん兄弟がどうしてか妖精トリオをなでなでしてます。なんでかな?サーヤもしてほしいな。
『う~ん?火が燃えてるみたいなんだから、燃えちゃい草(そう)は~?』
ハクがまさかのダジャレで来ました!でもいいかも!
ぴゅいきゅい『『じゃあ、やせちゃいそうは~?』』
〖『いいわね!それ!』〗
ぴゅいきゅい『『ぴゃっ!?』』ビタビタッ
「うぷっ?」
ジーニ様?フゥ?急に出てきちゃダメだよ。モモとスイが驚いちゃったでしょ?二人に張り付かれたサーヤも驚いちゃうよ。
〖あ、あら、私としたことが?おほほほほ〗
『ハッ、わたし今なにを!?』
え~?フゥは記憶喪失?
『うふふ。いいわねぇ、燃えちゃい草。採用しちゃいましょう』
「ふえ?」
『え~?採用?いいの~?』
まさかの採用に、発案者のハクまでびっくりしてるよ。しかも『やせちゃいそう』は何気に却下されてるね。
『いいのよぉ♪覚えやすいのが大事でしょう?』
「しょ、しょっか?」
だけど~
『嬉しいけど~』
ぴゅいきゅい『『ないてるよ?』』
『『妖精トリオ』』
みゃあ『おめめ、ひらいたまんま、なみだながれてるにゃ』
『ほんとにいいのだ?』
『『『⋯⋯』』』だばー
そうだよね?フィオ、ヴェル、アーブ、なんかごめんね。
『いいのよぉ♪さぁさぁ、次行きましょ~?』
『『『⋯⋯』』』だばー
『フィオ、ヴェル、アーブ、気をしっかりもて。相手は結葉だ。諦めも肝心だ⋯』ぽんぽん
さすがのアルコン様まで、妖精トリオを慰めてます。
結葉様、いいの?みんなで結葉様見たり、妖精トリオ見たりどうしていいか分からないので
「じゃ、じゃあこりぇ?」
妖精トリオにさっき見つけたのを見せます。細長い葉っぱがね?氷柱みたいにたくさんぶら下がってるの。色もね、薄い水色でほんとに氷みたいなんだよ。キラキラして綺麗なの。
『ぐすん。これはね、おねつさげるの』
『ぐすん。おくすりにもなるし、たべてもいいし、こうやってね?』
『ぐすん。ひろげて、おみずつけると、くっつくの』
三人でプチッと葉っぱを一枚ちぎってよいしょよいしょって広げます。びっくりです!細長い葉っぱがくるくる丸まって細くなってたの!
それにお水をつけて、サーヤのおでこにピタッてしてくれました。
「ふお?ひんやり、きもち~♪」
なんか、こんなのあったね?なんだっけ?
『あらあらまあまあ、お熱ある時におでこに貼るシートみたいね』
そう!それだね!気持ちいいの!
『そうでしょ?』
『いたいとこにはってもいいんだよ』
『いたいのもとれるの』
『熱だけじゃなくて痛みもなのか?そりゃもう、万能湿布だな』
「しゅごいにぇ~」
『そうだな。妖精トリオが今日は先生だな』
すご~い!妖精トリオ物知り!おいちゃんも感心してます。
『『『それほどでも~♪』』』
また照れ照れくねくねダンスだ~。
『私らも、よく使ってたよ。これ』
『そういや、聖域に来てから使ってないね?』
『温泉入ってるからかね?』
ドワーフさんたちの愛用品だったんだね。
『あらあらまあまあ?確かに温泉はコリや打ち身なんかにも効くけど、冷やすことにはならないわよ?』
おばあちゃんが不思議そうに聞くと
『ああ、温めながら痛みを取るのもあるんだよ。これの亜種でね、群生地の中に時々⋯ああ、あったね。これだよ』
おカミさんが周りをキョロキョロすると、一株だけ薄いオレンジの同じ形の葉っぱが!
『これをね、肩とか腰に貼るとね』
『じんわり温まって気持ちいいんだよ』
『冷たいのも使うけどね』
『へ~面白いわねぇ』
おカミさんたちの説明に興味しんしんのおばあちゃん。
『じゃあ、これの名前はどうするぅ?』
え?また?
「え、えちょ?こおっちゃいしょう?」
冷たくてヒンヤリしてるから、なんとかこたえてみると
『いいかも~たしかに氷みたいだよね~』
ぴゅいきゅい『『わかりやしゅいかも?』』
『じゃあ、凍っちゃい草で決まりねぇ♪』
そ、そんな簡単に?いいの?
『『でも~』』
みゃあ『妖精トリオが~』
『あ~完全に泣いてるのだ』
フルーとフライたちが言う通り
『『『うぅぅ⋯おなまえ』』』だばだば
あああ、また泣いちゃった⋯
『よしよしなんだな』
『泣かないでなんだな』
『大丈夫なんだな!オイラたちはちゃんとした名前で覚えるんだな!』
『そうだよ。私らはそもそも知ってるしね』
『まったく結葉様は』
『あとでアイナ様に報告するからね』
ぽぽちゃんたちとおカミさんたちが必死に慰めてます。ご、ごめんね。サーヤもあとで覚えるからね!たぶん⋯
『それで、ホントの名前はなんなんだ?』
『そうよね?教えて貰えないかしら?』
おいちゃんとおばあちゃんも、妖精トリオになんとか泣き止んで欲しくて慌ててます。
『ぐすっ。さいしょのはね』
『ぐすっ。トンガラシソソウっていうの』
『ぐすっ。つぎのはね、レイシップソウっていうの』
まだぐすぐすしながら妖精トリオが教えてくれます。だけど、
『は?トウガラシ?』
『シソ?』
おばあちゃんとおいちゃんのお顔がヒクヒクッてしてる?
『ちがうよ?』
『トンガラシソソウ』
『だよ?』
妖精トリオが大真面目に訂正します。
『そう、そうだよな、トンガラシソ草な』
『大丈夫、覚えたわ』
『『『よかった~』』』にこにこ
良かったね~。サーヤも覚えるからね!たぶん⋯
『それとな?まさかオンシップ草なんてのは?』
『あったりするのかしら?』
『なんでしってるの~?』
『それがそうだよ~』
『オレンジの~』
おいちゃんとおばあちゃんが、まさかねって言いながら聞いたのは、そのまさかだったみたいです。
『ははは⋯そうか。適当に言ってみたら当たったみたいだな。びっくりだな』
『あらあらまあまあ、本当ね、びっくりね。おほほ』
おいちゃん、おばあちゃん?なんだかお疲れ?
『そうなの~?』
『すごいね~』
『おめでとう~』
ぱちぱちぱちって妖精トリオに拍手されておいちゃんとおばあちゃん、
『あ、ありがとな。ははは』
『ありがとう。おほほ』
お顔がヒクヒクしてます。
『な、なあ、凛さん。この世界の植物って』
『おほほほ、世界は不思議に満ち溢れてるわね~』
はははは、おほほほっておいちゃんとおばあちゃんがずっと笑ってます。壊れちゃった?
あとね?サーヤはね『ダジャレにみちあふれてる』の間違いだと思うな~。
他には何があるんだろね?
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そんな俺はある日、ゲーム中に心不全を起こして、そのまま死んでしまったんだ。
だけど、女神さまのお陰で、剣と魔法のファンタジーな世界に転生することが出来た。しかも!若くててかっこいい身体と寿命で死なないおまけつき!
俺はそこで、ひたすらレベル上げを頑張った。やっぱり、異世界に来たのなら、俺TUEEEEEとかやってみたいからな。
まあ、三百年程で、世界最強と言えるだけの強さを手に入れたんだ。だが、俺はその強さには満足出来なかった。
そう、俺はレベル上げやスキル取得だけをやっていた結果、戦闘技術を上げることをしなくなっていたんだ。
レベル差の暴力で勝っても、嬉しくない。そう思った俺は、戦闘技術も磨いたんだ。他にも、モノづくりなどの戦闘以外のものにも手を出し始めた。
そしたらもう……とんでもない年月が経過していた。だが、ここまでくると、俺の知識だけでは、出来ないことも増えてきた。
「久しぶりに、人間に会ってみようかな?」
そう思い始めた頃、我が家に客がやってきた。
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