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461 先生がいっぱい?

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   青葉ちゃんたちのことを知って、光の精霊王様は、どはちゅ⋯どはぢゅ
『怒髪天を衝く、ね』
そう、それです。それを突っついちゃったので
『なにか違うわね?』
⋯ついちゃった
『まあ、ひらがなになっちゃったみたいだけど、いいかしら?』
ありがとうございます。
えっと、とにかく、それをついちゃって、怒りが身長?
『怒り心頭ね⋯大丈夫かしら?この子』ふぅ⋯
サーヤはまだ二歳だから大丈夫!『そうねぇ』
多分?
『あらあらまあまあ、自分で多分って言っちゃったの?』
えっとえっと、とにかく、たくさん怒っちゃった
『初めからそう言えば良かったんじゃない?』
知ってる言葉を使いたいお年頃なんだよ
『そう⋯』
そうなのです。

〖よく、会話が成り立ってるわね~。サーヤ喋ってないのに〗
ジーニ様、そこは気にしちゃダメなんだよ。
〖そうね⋯〗
とにかく!たくさんたくさん怒っちゃった光の精霊王様は、そこらじゅうを焦がしちゃったので


『光のお姉様、お怒りになるお気持ちは、よぉく分かりますわ。分かりますが、物事には、限・度、というものがございます。お分かりですか?』
『はいですわ⋯』

今、光の精霊王様は正座して、アイナ様からお説教されています。青葉ちゃんたちは、また小さくなって、じぃじの背中でオロオロしてます。

『まして、ここには強者揃いではございますが、サーヤちゃんたちのように小さい子もたくさんいるのです。お分かりですか?』
『はいですわ⋯』

『更に今、ここは聖域となり、日々、新たな妖精さんたちも誕生しております』
『はいですわ⋯』


「しょうなにょ?」
『知らなかったわねぇ』
〖そうなのよ。見かけたらご挨拶してあげてね〗
「あ~い」
『分かったわ』
サーヤはジーニ様のお膝の上でお返事します。 おばあちゃんはサーヤのお膝の上です。


『生まれたばかりの妖精さんたちが、あんな攻撃に当たったらどうなるかおわかりですよね?』
『はいですわ⋯』
『それに、光だけではなく、雷まで纏わせるとは何事ですか。見てくださいませ。周りを』
『はい⋯』
『そこらじゅう、こんなに焦がしてしまわれて、火事にでもなったらどうするおつもりですか?』
『はい⋯』
『精霊樹だとて、ハチさんたちの巣がございますのよ?何かあったらどうするおつもりですか?』
『はい⋯』
どんどん小さくなる光の精霊王様。いつの間にか語尾の『ですわ』が消えてます。その時

『⋯⋯』そろ~り
『お母様!サボらないでくださいませ!』キッ!
アイナ様、ぐりんっと結葉様の方を向いて怒りました!

『いやぁん。サボってないわぁ』
『たった今逃げようとなさいましたわよね?』
『してないわぁ』
してたよね?サーヤも見たよ。

『結葉様が逃げまくるから、そこらじゅう焦げ焦げにゃ!責任持って治すにゃよ!』
ニャーニャにゃんもお怒りです。

『ああ~ん。アイナとニャーニャがひどいわぁ』
『『ひどくないですわ(にゃ)!!』』
『あぁ~ん』
うん。頑張って治してね結葉様。

『あの、そろそろ、足もですわね⋯?』
その隙にそろーっと逃げ出そうとする光の精霊王様⋯
『お姉様?まだお話は済んでませんわよ?』ギロっ
『は、はい⋯』
『だいたい、お姉様はもう少し周りをですね⋯』
お話はまだまだ続きそうです。

「あいなしゃま、おちゃべり、じょうじゅね~」
全然、突っかからないで、どんどんお話してます。凄いです。どうやって息してるんだろね?
「しゃしゅが、しぇんしぇい」
すごいすごい。

『先生?それより前に、あれをお喋りと言っていいのかしら?』
〖あ~そういえば、前にもアイナとニャーニャはたくさんおしゃべり出来るから、おしゃべりの先生だって言ってたわねぇ。でも、あれをおしゃべりというかは⋯〗
ちらりっ

『だいたいお姉様はですねっ⋯!』
『ごめんなさいですわ~』

〖疑問ねぇ〗
『あらあらまあまあ』
まだおしゃべり続いてます。
「しゅごいね~」
さすがです。
『あらあらまあまあ、おばあちゃんはちょっとサーヤが心配よ』
「う?」
何がかな?
〖まあまあ、いいじゃない?〗
「あい」
『そうかしらねぇ?』
ジーニ様が頭なでなでしてくれていると

『あの、お茶お持ちしました。どうぞ』
『甘いものもお持ちしました。少しおくつろぎ下さい』

山桜桃ちゃんと春陽くんが、お茶とクッキーを持ってきてくれました。サーヤたちお子様にはミルクです。
「あいがちょ~」
二人もさすがです!

『あらあらまあまあ。お手伝いしなくてごめんなさいね。ありがとう』
〖ありがとう。本当によく気が利くわね。あなた達も休むのよ〗
おばあちゃんとジーニ様も感心してます。
『ありがとうございます』
『そうさせていただきます』
もう少し、楽にしてくれていいのにね?

ぱくぱくっ。クッキー美味しいです。ミルクもほんのりハチミツ味です。もう、ほんとにさすがです。
「おいちいね~」もぐもぐ
〖ほんとね~〗もぐもぐ
『ジーニ様、もっと材料を天界に送ってちょうだい』
〖うぐっ〗
「ふあっ」
おばあちゃんが、ジト目。な、気がします。
〖そ、そうね。分かったわ〗
やっぱり気のせいじゃなかったみたいです。

『うん。これで全部治ったかにゃ?お疲れ様にゃ。結葉様』
『ほんとぉ?終わり~?』
『まだにゃよ。ご主人のお説教が待ってるにゃ』
『そんなぁ~』
『そんなぁじゃないにゃ!そもそも結葉様がですにゃ⋯!』

あ、あれぇ?あっちでもおしゃべり
『どう見てもお説教よね?』
〖そうねぇ〗もぐもぐ
おしゃべりが始まっちゃいました。
「しゃしゅが、しぇんしぇいちゃち」
こくこく。みるく
「おいち」ぷはぁ
〖そうねぇ。紅茶も美味しいわ〗ふぅ~

紅茶を美味しそうに飲むジーニ様を見ておばあちゃんが
『う~ん、紅茶のフレーバーも増やしたいわね』
って、考え出しました。

〖フレーバー?〗
『紅茶はね、色んな飲み方ができるのよ』
あ~そういえば、色々やってたね~。たとえば
「しょうが?」
『そうねぇ。生姜は色々と使えるしね』
「ちなもん?」
『シナモンは後でいいから欲しいわね。生姜は育て始めたのよね?』
「あい。かりゃだいいかりゃ」
『そうねぇ、代謝が上がるからね。料理にもいいけど、生姜紅茶は女性の味方だからいいわよね。手軽だし』
「ちょっちょ、かりゃい」
ピリってするの
『そうねぇ?子どもにはちょっと辛いかもね』
〖ちょっと⋯それ、もっと詳しく話しなさい〗
「ふえ?」
『あ、あらあらまあまあ?』
ジ、ジーニ様が
〖代謝?女性の味方?〗
「ふわわわ」
『あらあらまあまあ?えっと?まだ、無理だから、出来たらね?』
〖そう。約束よ?〗
『も、もちろんよ』

おばあちゃんも、さすがです!これがおいちゃんなら、間違いなくこれからが大変でした!
やっぱり
「おばあちゃん、いちばん、しぇんしぇい」
『あらあらまあまあ?ありがとう?』
先生がいっぱいです!
〖ふふ。サーヤにかかればみんな先生ね〗
「う?あい!」
そうかも~

『まあ、その先生たちもそろそろ休憩が必要じゃないかしら?』
〖そうねぇ。そろそろ懲りたでしょうしねぇ〗
「あい。しょだね~」
でも、結葉様はあんまりしないかも?
〖ま、まあ、そこは置いときましょう〗
「しょだね~」

そんなこんなで
〖アイナ、ニャーニャ、そろそろお茶にしたら?〗
『せっかく入れてくれたのに、冷めちゃうわよ?』

『あら、そうですわね。申し訳ございませんですわ』
『山桜桃ちゃん、春陽くん、ごめんにゃ』
『『い、いえ』』
と、ジーニ様とおばあちゃんの声掛けで、ようやく開放された光の精霊王と結葉様でした。

『助かりましたわ⋯』
『疲れたわぁ』
あ、そんなこと言っちゃったら

『お姉様?』
『結葉様?』
『『まだお話が足りませんか(にゃ)』?』
『『ごめんなさい(ですわ)』』

ほらね?あ~あ⋯
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