上 下
427 / 681
連載

447 ああぁ⋯

しおりを挟む
   おばあちゃんとみあちゃんがジーニ様に怒られつつも、力の加減を覚えてるみたいです。

パーンっ!
〖ぎゃーっ〗
的、こっぱみじん⋯

『ねぇ?なんで内側から破裂したのぉ?』
『魔力の玉が的の中に入り込んだよな?』
『はい。吸い込まれたような?』

『あらあらまあまあ、ちょっと振動が激しかったかしら?』
『名付けて『みんなが見えないくらい細かく振動してる玉』』
『あらあらまあまあ?『超振動玉』位でいいんじゃないかしら?』

『⋯⋯』
『ご主人~っ』
ゆさゆさっ
『⋯かわいそう』

加減?加減ってなんだろね?


そんなこんなで
〖ふぅ⋯〗よろり
ジーニ様、大丈夫?おばあちゃんたちが、ごめんなさい。

〖こほん。いい?みんなも聞いてね。今、練習しているのは、何も攻撃する時だけに使える技じゃないの。仲間に合図を送りたい時、仲間を助ける時にも使えるわ〗
ジーニ様、よろよろだけど、ちびっこたちの先生に復活です。

「うにゅ?いちゃいいちゃい、しにゃい?」
どーんって、当たったら痛いよね?

『ほっほ。サーヤ、もしじゃよ?サーヤたちが楽しく遊んでる時に、危険がせまるとしようかの。ワシらは気づいたが、遠くて、とても声は届かん。駆けつけようにも間に合わん。声がたとえ届いたとしても、間に合わん。そういう時、みんなならどうするかの?』
じぃじがなぞなぞみたいに聞いてきました。

「うにゅ~?みんにゃ、あぶにゃい⋯」
どうしよう?

『声が届いたとしても、間に合わないんだよね~?』
『そうじゃのぉ。ハクならどうするかのぉ?』
『ぼくなら~?ん~吠える?じゃ、ダメだよね~?声だもんね~』
『そうじゃのぉ』
『う~ん』
ハクも考えます。そんなハクにギン様が

『ハクと、そうだなモモとスイならば、まったくダメなわけじゃないぞ。フェンリルとドラゴンは「咆哮」が使える。だが、使い方を誤れば、敵も味方も関係なく動きを止めてしまう可能性もあるんだ』
と、説明すると
『そっか~。じゃあ、ぼくは咆哮っていうのも練習しないとだね~』
ぴゅい『わたちも!』
きゅい『ぼくも!』
『そうだな。近いうちにな』
ギン様がにっこり笑います。きっとやる気になってくれて嬉しいんだね。

『でも、質問の正解ではないんだよね~?』
『そうだな。ハクや双子じゃなくてもできる方法じゃないといけないな』
『う~ん。むずかしいね~』
ぴゅいきゅい『『むじゅかち~』』
「むじゅかちいにぇ~」
う~ん。って考えてたらモモとスイが

ぴゅいきゅい『『あっ!ばびゅんって、いち、なげたら?』』
石?
『あっそうか~』
「でみょ、とぢょくかにゃ?」
『そうだよね~?それに、ぼく投げられないしね~?』
だよね~?蹴る?

『それに、石なかったら?』
『木の実投げる?』
フルーとフライも石じゃないって思ってるみたいです。そうだよね、投げるものがないかもしれないもんね。

『ほっほ。でもの、みんないい所まできとるの』
『石や、木の実の代わりになるものを考えてみたらどうかのぉ』
じぃじたちが楽しそうに、もう少しで答えが出るんじゃないかの、っていいます。

「かわりなりゅ?」
『なんだろね~?』
ぴゅいきゅい『『う~ん?』』
『ぼくたち、答えになるもの』
『知ってるんだよね?』
そうだよね?そうじゃないと問題にならないもんね?

『『『あっ』』』
妖精トリオ?
『わかったかも~』
『みんな、さっきからしってるよ~』
『れんしゅうしてたもんね~』

練習してた?練習?
「ふあっ」
あ~!!
『そっかあ~魔力飛ばせばいいんだ~』
ぴゅいきゅい『『たしかに~』』
『でもぉ、さっきのモモとスイのは』
『みんな焦げちゃうね?』
あっ⋯

『それをいったら~』
『おばあちゃんたちのも』
『あな、あいちゃうね?』
うわぁ⋯

『そうだのぉ』
『今のままではだめだの』
そうだよね~?

〖ふふ。じぃじ達のおかげで答えが出たわね。そう、上手く使えば、合図や牽制にも使えるし、コントロールがしっかりしていたら、相手だけを吹き飛ばすことだってできるわ。でも今のままだとみんな吹き飛んじゃうわね〗
たしかに~。だめだめだね~。

『サーヤちゃん、みなさん、今はまだ属性を乗せてませんが、例えばこんな風に』
ぱしゅっもくもくもくもく

「ふあっ」
アイナ様が飛ばした玉がもくもくです!
『そっかあ、土なら目くらましが出来るんだね~?』
うわぁ、忍者さんみたい~

『そうにゃ!水とか風とか属性を変えれば、まだまだ色々できるにゃ』
ニャーニャにゃんがハク正解にゃって、褒めてくれます。

ぴゅいきゅい『『お~!』』
『『なるほど~』』
『そのためには』
『いろんなつよさもできないと』
『だめなんだね~』
うんうん。そうだね。

〖そうよ。気づいてくれて嬉しいわ。慣れたらこんな風に〗
ぽんぽんぽんって、ジーニ様の頭の上にいくつも魔力の玉が浮いてます!

「ふお~お!」
『すご~い』
ぴゅいきゅい『『いっぱい!』』

〖ふふ。こんな風にいくつも待機させたり、形だって〗
すうっ!うわぁ~みんな槍の先みたいにとんがっちゃった!痛そう!

〖そう。こんな風に、より攻撃的にしたり、属性も〗
すうっ!うわぁ!みんな違う色になっちゃった!
そして、的に向かって、シュンッ!パーンっ!

「ふわぁ~」
それぞれ眩しい光を出したり、水浸しになったり、火に包まれたりしてます。でも、

「みんにゃ、こわれてにゃい?」
『ほんとだ~なんで~?』
ぴゅいきゅい『『すごいおとしたよね~?』』
『『どうなってるの~?』』
『『『ふしぎ~』』』
みゃあ『ふしぎにゃ』
みんなで、的を一生懸命見るけど、傷がありません。

〖破裂音を派手に鳴るようにしたのよ。すごい音がすると、それだけでびっくりするでしょう?〗
ジーニ様が、くすくす笑ってます。

「あい。ちゅよしょう」
『そうだよね~?見た目だって迫力あったし~』
ぴゅいきゅい『『だまされちゃった~』』
『『本当だね~』』
『ジーニさま』
『だますの』
『じょうず~』
みゃあ『すごいにゃ』
みんなでおめめパチパチ。びっくりだよね~

〖そう?ありがとう。で、いいのかしらね?〗くすくす
いいんだよ~

「できりゅかにゃ?」
『練習しよう~』
ぴゅいきゅい『『うん!』』

『ね、ねえ?』がくがく
『みんな⋯』ぶるぶる

『『『フライ、フルー?』』』
みゃあ『どうしたにゃ?』
フライとフルー?震えてる?

『『あ、あれ⋯』』がくぶるがくぶる
あれ?⋯あっ!

ぶつぶつぶつぶつ
『⋯よね』
こくん『⋯』

あ、あれ?おばあちゃん?みあちゃん?


『あらあらまあまあ。確かに、色んな可能性があるわねぇ。でも、スナイパーみたいに精度をあげれば、たとえ人質を取られても、狙えるわね⋯』
こくん『指鉄砲。ばびゅん』
『でも、サーヤなら小さいから持ち上げられちゃうわね』
こくん『危ない』
『うふふ。色々試さないといけないわね』
こくん『研究する』
『そうね。サーヤを傷つけようとするやつに容赦は無用よね』
こくん『徹底排除』
『うふふふふ』
『くふふふふ』


お、おばあちゃん?みあちゃん?
「こ、こわこわこわ⋯」
なんのお話してるの?
『う、うん。なんか近寄っちゃ』
ぴゅいきゅい『『ダメダメ?』』
『『なんか、悪いお顔してる?』』
編みぐるみなのに⋯
『『『なんだろ~こわ~い』』』
みゃあ『ね、ねぇね~』
『だ、大丈夫にゃ、ココロ⋯多分?』
後ずさりするちびっ子たち。
『きゃははは♪』
姫ちゃん、余裕⋯

〖あ、あのね、凛?みあ?だからね、今はまず基礎を⋯〗
ジーニ様、頑張って!

ぶつぶつぶつぶつ
『ゲンさんにも協力してもらって』
こくん『最強の助っ人』
えええ?

〖いやいやいやいや、やめて?〗
〖それは流石に〗
〖シャレにもならないですね〗
神様たちが三人ともお顔ヒクヒク!

ぶつぶつぶつぶつ
『ふふふふ、見てなさい。目に物見せて⋯』
『くふふふふ』
こ、こわこわこわこわ

〖やめて?本気でやめて?〗
ジーニ様、泣いてる⋯
『あらぁ、混ぜるな危険ってやつかしらぁ?』
『お母様!冗談言ってる場合ではありませんわ!』
『そうにゃ!止めるにゃ!』
『誰が止めるんだ?ギンか?』
『わ、私には無理です!アルコン様こそ!』
ふいっ。あっ、アルコン様聞こえないフリした。
『無理だろうのぉ』
『無理だの』
ああ、おばあちゃんが、どんどん⋯
きゅるる『危険物扱い』
絹さん、はっきり言っちゃった⋯

『ふふふふふふふふ』
『くふふふふふふふ』
ああぁ、おばあちゃんたちがごめんなさい⋯


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

可愛いけど最強? 異世界でもふもふ友達と大冒険!

ありぽん
ファンタジー
[お知らせ] 書籍化決定!! 皆様、応援ありがとうございます!!      2023年03月20日頃出荷予定です!! 詳しくは今後の刊行予定をご覧ください。  施設で暮らす中学1年生の長瀬蓮。毎日施設の人間にいいように使われる蓮は、今日もいつものように、施設の雑用を押し付けられ。ようやく自分の部屋へ戻った時には、夜22時を過ぎていた。  そして自分お部屋へ戻り、宿題をやる前に少し休みたいと、ベッドに倒れ込んだ瞬間それは起こった。  強い光が蓮を包み込み、あまりの強い光に目をつぶる蓮。ようやく光が止んできたのが分かりそっと目を開けると…。そこは今まで蓮が居た自分の部屋ではなく、木々が生い茂る場所で。しかも何か体に違和感をおぼえ。  これは蓮が神様の手違いにより異世界に飛ばされ、そこで沢山の友達(もふもふ)と出会い、幸せに暮らす物語。 HOTランキングに載せていただきました。皆様ありがとうございます!! お気に入り登録2500ありがとうございます!!

転生美女は元おばあちゃん!同じ世界に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!

ひより のどか
ファンタジー
目が覚めたら知らない世界に。しかもここはこの世界の神様達がいる天界らしい。そこで驚くべき話を聞かされる。 私は前の世界で孫を守って死に、この世界に転生したが、ある事情で長いこと眠っていたこと。 そして、可愛い孫も、なんと隣人までもがこの世界に転生し、今は地上で暮らしていること。 早く孫たちの元へ行きたいが、そうもいかない事情が⋯ 私は孫を守るため、孫に会うまでに強くなることを決意する。 『待っていて私のかわいい子⋯必ず、強くなって会いに行くから』 そのために私は⋯ 『地上に降りて冒険者になる!』 これは転生して若返ったおばあちゃんが、可愛い孫を今度こそ守るため、冒険者になって活躍するお話⋯ ☆。.:*・゜☆。.:*・゜ こちらは『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』のスピンオフとなります。おばあちゃんこと凛さんが主人公! が、こちらだけでも楽しんでいただけるように頑張ります。『転生初日に~』共々、よろしくお願いいたします。 また、全くの別のお話『小さな小さな花うさぎさん達に誘われて』というお話も始めました。 こちらも、よろしくお願いします。 *8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。

もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!

ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー] 特別賞受賞 書籍化決定!! 応援くださった皆様、ありがとうございます!! 望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。 そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。 神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。 そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。 これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、 たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。

小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!

ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち? 突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯? ☆。.:*・゜☆。.:*・゜ 『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。 よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。 *8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。

もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん
ファンタジー
いつも『もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!』をご愛読いただき、ありがとうございます。 10月21日、『もふもち』コミカライズの配信がスタートしました!! 江戸はち先生に可愛いジョーディ達を描いていただきました。 先生、ありがとうございます。 今後とも小説のジョーディ達、そしてコミカライズのジョーディ達を、よろしくお願いいたします。       ********* 小学3年生の如月啓太は、病気により小学校に通えないまま、病院で息を引き取った。 次に気が付いたとき、啓太の前に女神さま現れて、啓太自身の話を聞くことに。 そして啓太は別の世界の、マカリスター侯爵家次男、ジョーディ・マカリスターとして転生することが決まる。 すくすくそだった啓太改めジョーディは1歳に。 そしてジョーディには友達がいっぱい。でも友達は友達でも、人間の友達ではありません。 ダークウルフの子供にホワイトキャットの子供に。何故か魔獣の友達だらけ。 そんなジョーディの毎日は、父(ラディス)母(ルリエット)長男(マイケル)、そしてお友達魔獣達と一緒に、騒がしくも楽しく過ぎていきます。

小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!

ひより のどか
ファンタジー
ねぇたまと、妹と、もふもふな家族と幸せに暮らしていたフィリー。そんな日常が崩れ去った。 一見、まだ小さな子どもたち。実は国が支配したがる程の大きな力を持っていて? 主人公フィリーは、実は違う世界で生きた記憶を持っていて?前世の記憶を活かして魔法の世界で代活躍? 「ねぇたまたちは、ぼくがまもりゅのら!」 『わふっ』 もふもふな家族も一緒にたくましく楽しく生きてくぞ!

神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました

Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。 実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。 何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・ 何故か神獣に転生していた! 始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。 更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。 人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m なるべく返信できるように努力します。

転生したらチートすぎて逆に怖い

至宝里清
ファンタジー
前世は苦労性のお姉ちゃん 愛されることを望んでいた… 神様のミスで刺されて転生! 運命の番と出会って…? 貰った能力は努力次第でスーパーチート! 番と幸せになるために無双します! 溺愛する家族もだいすき! 恋愛です! 無事1章完結しました!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。