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ある日のぽぽちゃん日記 番外編
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オイラの名前はたんぽぽ。みんなからは、ぽぽちゃんと呼ばれているだ。モール族だ。だども、サーヤちゃんは、もぐらさんって言うだ。
そんなオイラは、ほんの数日前まで、名前もなかったし、それどころか、体の色が違うと言う理由で仲間はずれにされてただ。
でも、弟と妹はそんなこと関係なく懐いてくれてたし、両親も家族だけの時は優しくしてくれてただよ。
そんなある日、今日はやけにぽかぽかして気持ちいいな~と、
『今日はぽかぽかだ~』
『ぽかぽかだ~』
『そうだな~気持ちいいだな~』
弟と妹と日向ぼっこをしていただ。気持ちよくて弟たちは、寝てしまっただよ。その時
『なんだか?突然のこの息苦しさはよ!?』
『こんただ居心地の悪いとこさなんぞいられるか!』
『こんな場所とっとと出てくだ』
いつも威張り散らして、オイラを仲間外れにするこの群れの長家族が言いだすと、他のみんなも、そういえば少しいつもより動きづらいような?とか、空気が重いとか言い出しただよ。
こんなに気持ちのいい日は初めてだというぐらいなのに。不思議なことを言うもんだな。
だども、残念ながらオイラたちの両親も少し息苦しさを感じるらしいだよ。
そして
『きっと、おめえさがいるせいだ!』
『おめえはついてくるな!』
『一緒に来ることは許さねぇだ!』
と、長家族に言われただ。
『そ、そんな!』
『この子だけ置いていくなんて出来ません!!』
父ちゃんと母ちゃんが反論してくれただども
『やめなさい。言うことを聞くだ』
『そうよ。群れにいられなくなるだよ』
『チビたちもいるだろう』
周りの仲間に窘められた両親は黙り込んでしまっただよ。そして、小さい声でオイラに
『すまん』
と言う父ちゃん。母ちゃんは泣いているだ。きっと平穏に暮らすためには仕方ないんだな。だから
『分かっただ。チビたちを頼むだよ』
父親にそう伝えるしかなかっただよ。
『早く行くだ!』
『置いてくだよ!』
と急かす奴らと共に行くために、両親は弟たちを抱えて連れていっただ。人目がない時には多少話しかけてくれてた幼なじみたちもバツが悪そうについていっただ。
一人残されたオイラは土に潜って、これからどうするかと悩んでいるうちに寝てしまったようなんだな。今日はぽかぽかだからなぁ。そしたらば、
『ん~眩しいだな。おかしいだな?土の中にいたはずなんだな?』
どうやら、知らないうちに掘り出されたらしいんだな。
そこには今まで見たこともないすごい人たちが集まってただ。
その中心にいたのは、銀色の髪と目をした小さい女の子だっただよ。その子はやたらキラキラした目で、近寄ってきて、オイラのことを抱きしめてきただ。「もふもふもふもふ」と謎の呪文を唱えながら⋯オイラ、生命の危機を感じただが、それがサーヤちゃんだっただよ。
それからはびっくりすることばかりだっただよ。みんなと違うと言われたこの体の色が、実は上位種だったからだとか、オイラたちは気持ちよかったのに、他のみんなが息苦しさを感じたのは、心が綺麗か穢れているかの差だったとか⋯。両親のことを思うと少し残念なんだな。
ここのみんなは、オイラのことをとっても褒めてくれるだよ。特にサーヤちゃんは、「すち」と言って抱きついてきてくれるだ。ハクくんたちにも『好き』って言ってもらえただ。
こんなこと初めてで、ムズムズして、どうしていいか分からなくなるだよ。
オイラにも出来ることがあるならと、泉の底にある大きな木の根元の土の周りをほぐしただよ。それだけなのに、すごく感謝されただ。やっぱりこんなこと初めてで、またムズムズしただ。
それにしても不思議な光景だったんだな。
キレイな泉の底から戻ると、オイラの弟と妹、それから両親と何人かの仲間が戻って来ていただ。
弟と妹には、泣いて叱られてしまったんだな。悪いことしただ。
両親と仲間には謝られただよ。でも、あの時はああするしかなかったんじゃないかと思うんだな。だから、もう謝ってくれなくてもいいんだな。
ジーニ様があとでこっそり、
〖弟くんと、妹ちゃんは、あなたに似たのね。とっても優しい子たちよ。大事にしないとね〗
と、言ってくれただよ。
『はいなんだな。大事にしますだよ!』
自慢の弟と妹なんだな。
〖ふふ。そうね〗なでなで
神様に撫でていただいてしまっただ。オイラにはもったいないんだな。
でも残念ながら、
〖ご両親と仲間はまだ様子見ね。あなた達兄弟は、すぐにサーヤに名前をつけてもらいましょう。ご両親たちは、その内、みんなが認めてくれたら、あなたが名前を付けてあげたらいいわ〗
と、言ってくれただ。
ちょっと残念だったども、優しい笑顔で
〖大丈夫よ。そんなに長いこと待つことはないと思うわ。今は反省させることも大切よ。信じて待ちましょう〗
とも、言ってくれただよ。
『はいなんだな』
オイラは信じて待つことにしただ。
そして、オイラはたんぽぽ、弟はつくし、妹はなずなと言う名前を貰っただ。
更にもふもふ?になったらしいオイラたちは、サーヤちゃんにまた抱きつかれてもふもふされただ。それは今もなんだな⋯
「もふもふもふもふ~♪」
そしてついに
〖ぽぽ。前に私が言ったこと覚えてるかしら?〗
と、ジーニ様が聞いてきてくれただ
『みんなの名前のことだか?』
オイラ、ドキドキして聞いただよ。
〖そうよ。みんな、よく働いてくれてるし、サーヤたちとも仲良くしてくれてるわ。もういいんじゃないかしら?〗
と、優しく言ってくれただよ。
『あ、ありがとうなんだな!』
〖うふふ。頑張ってね〗なでなで
はっ!名前?ど、どうするだか?
『くすくす。ぽぽちゃん、ゲンさんがヒントをくださると思いますわよ』
『凛さんもにゃ。聞いてみるといいにゃ』
アイナ様とニャーニャ様がいつの間にかそばにいて教えてくれただ。
『ありがとうございますなんだな。さっそく聞いてきますなんだな!』
ぺこっとお辞儀をしてゲンさんたちの所へ走っただよ。
そこで教えてもらったのは、
『あのね?春の七草というのがあってね、なずなもその一つなのよ。だから、そこからつけたらどうかしら?』
サーヤちゃんのおばちゃん、凛さんが教えてくれただ。
『セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。これが春の七草だよ』
『ホトケノザはタビラコとも言うし、オオバコという説もあるみたいね』
名前にしづらいと思ったのか、ゲンさんのあげた名前に、凛さんが補足してくれただよ。
『ありがとうなんだな。みんなで相談してみるんだな』
父ちゃんと、母ちゃん、幼なじみは三人。一つ余るけど、その内仲間が増えるかもしれないし、いまはここからみんなで考えるんだな。
さあ、つくしとなずなと一緒にみんなの所へ行くだ!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ぽぽちゃん家族と幼なじみたちの名前に、メグミ様に頂いた案、七草粥の材料、春の七草を使わせてもらいました。誰がどれになるかは、ぽぽちゃん次第(笑)
メグミ様ありがとうございましたm(*_ _)m
皆様、これからもよろしくお願いいたしますm(*_ _)m
そんなオイラは、ほんの数日前まで、名前もなかったし、それどころか、体の色が違うと言う理由で仲間はずれにされてただ。
でも、弟と妹はそんなこと関係なく懐いてくれてたし、両親も家族だけの時は優しくしてくれてただよ。
そんなある日、今日はやけにぽかぽかして気持ちいいな~と、
『今日はぽかぽかだ~』
『ぽかぽかだ~』
『そうだな~気持ちいいだな~』
弟と妹と日向ぼっこをしていただ。気持ちよくて弟たちは、寝てしまっただよ。その時
『なんだか?突然のこの息苦しさはよ!?』
『こんただ居心地の悪いとこさなんぞいられるか!』
『こんな場所とっとと出てくだ』
いつも威張り散らして、オイラを仲間外れにするこの群れの長家族が言いだすと、他のみんなも、そういえば少しいつもより動きづらいような?とか、空気が重いとか言い出しただよ。
こんなに気持ちのいい日は初めてだというぐらいなのに。不思議なことを言うもんだな。
だども、残念ながらオイラたちの両親も少し息苦しさを感じるらしいだよ。
そして
『きっと、おめえさがいるせいだ!』
『おめえはついてくるな!』
『一緒に来ることは許さねぇだ!』
と、長家族に言われただ。
『そ、そんな!』
『この子だけ置いていくなんて出来ません!!』
父ちゃんと母ちゃんが反論してくれただども
『やめなさい。言うことを聞くだ』
『そうよ。群れにいられなくなるだよ』
『チビたちもいるだろう』
周りの仲間に窘められた両親は黙り込んでしまっただよ。そして、小さい声でオイラに
『すまん』
と言う父ちゃん。母ちゃんは泣いているだ。きっと平穏に暮らすためには仕方ないんだな。だから
『分かっただ。チビたちを頼むだよ』
父親にそう伝えるしかなかっただよ。
『早く行くだ!』
『置いてくだよ!』
と急かす奴らと共に行くために、両親は弟たちを抱えて連れていっただ。人目がない時には多少話しかけてくれてた幼なじみたちもバツが悪そうについていっただ。
一人残されたオイラは土に潜って、これからどうするかと悩んでいるうちに寝てしまったようなんだな。今日はぽかぽかだからなぁ。そしたらば、
『ん~眩しいだな。おかしいだな?土の中にいたはずなんだな?』
どうやら、知らないうちに掘り出されたらしいんだな。
そこには今まで見たこともないすごい人たちが集まってただ。
その中心にいたのは、銀色の髪と目をした小さい女の子だっただよ。その子はやたらキラキラした目で、近寄ってきて、オイラのことを抱きしめてきただ。「もふもふもふもふ」と謎の呪文を唱えながら⋯オイラ、生命の危機を感じただが、それがサーヤちゃんだっただよ。
それからはびっくりすることばかりだっただよ。みんなと違うと言われたこの体の色が、実は上位種だったからだとか、オイラたちは気持ちよかったのに、他のみんなが息苦しさを感じたのは、心が綺麗か穢れているかの差だったとか⋯。両親のことを思うと少し残念なんだな。
ここのみんなは、オイラのことをとっても褒めてくれるだよ。特にサーヤちゃんは、「すち」と言って抱きついてきてくれるだ。ハクくんたちにも『好き』って言ってもらえただ。
こんなこと初めてで、ムズムズして、どうしていいか分からなくなるだよ。
オイラにも出来ることがあるならと、泉の底にある大きな木の根元の土の周りをほぐしただよ。それだけなのに、すごく感謝されただ。やっぱりこんなこと初めてで、またムズムズしただ。
それにしても不思議な光景だったんだな。
キレイな泉の底から戻ると、オイラの弟と妹、それから両親と何人かの仲間が戻って来ていただ。
弟と妹には、泣いて叱られてしまったんだな。悪いことしただ。
両親と仲間には謝られただよ。でも、あの時はああするしかなかったんじゃないかと思うんだな。だから、もう謝ってくれなくてもいいんだな。
ジーニ様があとでこっそり、
〖弟くんと、妹ちゃんは、あなたに似たのね。とっても優しい子たちよ。大事にしないとね〗
と、言ってくれただよ。
『はいなんだな。大事にしますだよ!』
自慢の弟と妹なんだな。
〖ふふ。そうね〗なでなで
神様に撫でていただいてしまっただ。オイラにはもったいないんだな。
でも残念ながら、
〖ご両親と仲間はまだ様子見ね。あなた達兄弟は、すぐにサーヤに名前をつけてもらいましょう。ご両親たちは、その内、みんなが認めてくれたら、あなたが名前を付けてあげたらいいわ〗
と、言ってくれただ。
ちょっと残念だったども、優しい笑顔で
〖大丈夫よ。そんなに長いこと待つことはないと思うわ。今は反省させることも大切よ。信じて待ちましょう〗
とも、言ってくれただよ。
『はいなんだな』
オイラは信じて待つことにしただ。
そして、オイラはたんぽぽ、弟はつくし、妹はなずなと言う名前を貰っただ。
更にもふもふ?になったらしいオイラたちは、サーヤちゃんにまた抱きつかれてもふもふされただ。それは今もなんだな⋯
「もふもふもふもふ~♪」
そしてついに
〖ぽぽ。前に私が言ったこと覚えてるかしら?〗
と、ジーニ様が聞いてきてくれただ
『みんなの名前のことだか?』
オイラ、ドキドキして聞いただよ。
〖そうよ。みんな、よく働いてくれてるし、サーヤたちとも仲良くしてくれてるわ。もういいんじゃないかしら?〗
と、優しく言ってくれただよ。
『あ、ありがとうなんだな!』
〖うふふ。頑張ってね〗なでなで
はっ!名前?ど、どうするだか?
『くすくす。ぽぽちゃん、ゲンさんがヒントをくださると思いますわよ』
『凛さんもにゃ。聞いてみるといいにゃ』
アイナ様とニャーニャ様がいつの間にかそばにいて教えてくれただ。
『ありがとうございますなんだな。さっそく聞いてきますなんだな!』
ぺこっとお辞儀をしてゲンさんたちの所へ走っただよ。
そこで教えてもらったのは、
『あのね?春の七草というのがあってね、なずなもその一つなのよ。だから、そこからつけたらどうかしら?』
サーヤちゃんのおばちゃん、凛さんが教えてくれただ。
『セリ、ナズナ、オギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。これが春の七草だよ』
『ホトケノザはタビラコとも言うし、オオバコという説もあるみたいね』
名前にしづらいと思ったのか、ゲンさんのあげた名前に、凛さんが補足してくれただよ。
『ありがとうなんだな。みんなで相談してみるんだな』
父ちゃんと、母ちゃん、幼なじみは三人。一つ余るけど、その内仲間が増えるかもしれないし、いまはここからみんなで考えるんだな。
さあ、つくしとなずなと一緒にみんなの所へ行くだ!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ぽぽちゃん家族と幼なじみたちの名前に、メグミ様に頂いた案、七草粥の材料、春の七草を使わせてもらいました。誰がどれになるかは、ぽぽちゃん次第(笑)
メグミ様ありがとうございましたm(*_ _)m
皆様、これからもよろしくお願いいたしますm(*_ _)m
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