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415 おばあちゃんの計画?
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慌ただしい足音と共に、部屋に飛び込んできたのは、ゲンだった。
後ろからはドワーフ達が続く。親方たちもいる。
どうやらドワーフロードを使って迎えに行ってくれたらしい。
『⋯⋯』ゼェゼェ
肩で息をするゲン。
『キヨさん』とは、サーヤのおばあちゃんのことね。名前以外何も言えず黙り込んじゃったわ。無理もないわよね。と、思っていると
『あらあらまあまあ、ゲンさん、お久しぶり。まあまあ、しばらく見ないうちに若返っちゃってぇ。羨ましいわぁ』
ずるっ
さすが、サーヤのおばあちゃん⋯
みんな滑ってしまったわね。
『キ、キヨさん』
『はい?』
『キヨさんは、また、随分とまた、つるぺたなもんに⋯』
シュパッ!くるくるっ!ドカーンッ
『ぐわあっ』
〖え?〗
え?飛び蹴り?
『あらあらまあまあ、この編みぐるみは仮の姿なのよ。それにかわいいでしょ?』
『そ、そうだな。それで、なんでこんな姿に?』
シュパッ!ゲシッ!ドカンっ!
『ぐはっ』
〖ええ?〗
ま、回し蹴り?
『かわいいでしょ?』
『あ、ああ。そうだな。それで、なんでこんな可愛い姿に?』
頭を擦りながらゲンが聞く。
そうよ、なぜその姿?それに
〖なぜ、サーヤには黙っているの?〗
みんなの視線がおばあちゃんに集中する。
『あらあらまあまあ、大注目?それがね?私にもよく分からないのだけどね?あの日の前日、突然、お守りにしていた勾玉が割れたのよ』
あの日とは、サーヤたちが襲われた?
『あの日⋯』
『そう、あの日の前日。お茶飲んでたらね?突然、ぱかっと真っ二つに。しかもね?飲もうとしてた水出しの緑茶に落ちちゃって~』はぁ~ぁ
『は?』
〖え?まさか〗
お茶に落ちたって⋯
〖〖もしかして?〗〗
『飲んじゃったのぉ?』
結葉⋯そんな直球で
『そうなのよぉ。もうビックリよね~うふふふ』
あっ、認めちゃうのね
『飲み込んじまったのかよ⋯』
『そうなのよぉ』
バシバシバシバシ!
『いててっ』
いつの間にかゲンの頭に張り付いていたおばあちゃん。ゲンの頭をバシバシ叩いてるけど、さっきから、けっこう激しいわね⋯
『でも、もう片割れは飲む前に気づいてね?どういう訳か、この子に入れなきゃいけない気がしてね?』
自分?のお腹をぽんぽんしながら言う。
『それで、この子に入れといたら』
〖なぜか、魂が半分ずつになっちゃったと⋯〗
『そうみたいなのよぉ』
バシバシバシっ
『いててっ』
はぁ⋯でもそれで、
〖どおりで、目覚めないわけよね〗
納得いったわ~
『あっ、多分向こうも目覚めたと思うわよ?なんだか、そんな感じがするの』
やっぱり。と、言うことは⋯
『ちょっと待ってぇ?向こうってぇ?』
結葉⋯ほんとに直球ね
〖実はね、おばあちゃんが亡くなった時、日本の神様がね、異世界の神の気配に気づいてくれてね?〗
『異世界の神⋯』
みんなの顔が険しくなった
〖亡くなった時の状況や、それまでの経緯を調べてくれてね?これはおかしいと、それに、こんな澄んだ魂をこのままにしてはいけないと、魂と体を神界に引き上げてくれて、うちの主神に連絡をくれたのよ。それで、引き取ってうちの神殿で目覚めてくれるのを待っていたのだけど、まったく目覚める気配がなくてね。それがようやく⋯〗
『そうだったのぉ』
『あ、では、それで割れた石から魔力が靄のように見えたのですわね』
『なるほどにゃ。天界のおばあちゃんの石に流れてたのにゃね』
そう。さっきアイナが見たサーヤの魔力は天界に流れていたんでしょうね。
〖恐らくね。本当に、サーヤのおばあちゃんに気づいてくれた日本の神様には感謝だわ。本当にうちの主神とは、大違いの出来た神様よね〗
〖お母様ったら、お父様が泣きますわよ〗
〖いいのよ、泣かせとけば〗
ふんっ
〖ひどいよぉ、魔神ちゃん⋯〗しくしく
〖だから、泣かせとけば⋯って?主神!?〗
〖お父様!?〗
〖なぜ、バートではなくあなたが来るのですか?〗
〖医神までひどい!?しくしくしくしく〗
まさかの主神様降臨!?
『あらぁ、主神様また来ちゃったのぉ?』
〖ええ?こっちもひどい!?〗ガーンっ
結葉様まで!イル様不憫!
『あ、あれが主神様なのか?』
『な、なんだかイメージが⋯』
主神の姿に驚くドワーフたちに、アルコン様が
『そうか、ドワーフたちはまだお会いしたことなかったな?あのお方が主神イリューシア様だ』
『『あの方が⋯』』
ドワーフたちの目線の先には
〖魔神ちゃんも、シアもひどいよぉ。連絡くらいくれてもいいじゃないさ~〗
〖主神うるさい〗
〖お父様、今はそれどころでは⋯〗
泣きつく主神様の姿が⋯でも、本題を思い出せば
〖そうだったね。天界でずっと眠っていたあの人が、突然起きたから、きっとこちらで何かをやらかしたんだろうと思って、確認をしに来たんだよ〗
ちゃんとシャキッとできるのである。
〖やらかしは決定なのね?〗
〖違うのかい?〗
〖違わないわ⋯〗
〖違わないですね⋯〗
〖ほらぁ~〗
さすが仲良し家族⋯
『息ぴったしじゃないか』
『やっぱり神様でも』
『家族は家族なんだな』
『ちょっと安心するね』
『まあ、主神様は』
『意外だったけどねぇ』
ドワーフさんたち、下手したら不敬になりますよ?大丈夫だけど
『あらあらまあまあ、やっぱり、もう一人の私も目覚めたのねぇ』
おばあちゃん、のんき⋯
〖え?サーヤのおばあちゃん?〗
『はい。そうですよ。孫が大変お世話になりまして。その上、この度は私まで。ありがとうございます』
お辞儀しながらお礼を言うくまのぬいぐるみのおばあちゃん。
〖いえいえ。こちらこそ、なんとお詫びを申したら良いか⋯それにサーヤをいい子に育てて頂いて、なんとお礼を申したら良いか、ありがとうございます〗
『いえいえ。こちらこそ』
〖いえいえ。そんな〗
『いえいえ』
〖いえいえ〗
スパーン!!
〖痛~い。何するの魔神ちゃん~〗うるうる
〖うるさい。話が進まないでしょう!〗
〖ううぅ。ごめんよ~〗
『あらあらまあまあ』
どこまでも、おばあちゃんはマイペース
『どこの家も女が強いんだな』
『『そうだな』』
『『『なんだい?』』』
『『『なんでもない』』』
ドワーフさんたちも、仲良し家族だね。
『あ、あの、それで?キヨさん、サーヤにはまだ言わないって言うのは?』
ゲンがちっとも進まない話に、業を煮やして、突っ込んだ。すると、答えてくれたのは
〖ああ。そうだったね〗
主神イル様。
〖実はね、天界のおばあちゃんが、目覚めて直ぐに言うんだよ。天界と地上で、別々に修行すれば一石二鳥だから、天界で武神から体術や剣術を、聖域で魔神ちゃんに魔法を習いたいって〗
『ええ。時間が惜しいですから。いつか、私が天界の体に戻るまで、それまでサーヤには正体を隠した方がいいかと思って。くまの編みぐるみがおばあちゃんだなんて、サーヤが混乱しちゃうでしょ?いくらこの姿が可愛いくて、愛らしいからって』
おばあちゃんは、自分たちがひとつになった時に正体を明かしたいようだけど⋯
〖無理じゃないかしら?〗
〖でしょ?やっぱり無理だと思うよね?〗
〖思いますね〗
〖私も思います〗
神様全員、無理宣言。
『あら、何故かしら?』
首を傾げるくまのぬいぐ⋯『編みぐるみよ』編みぐるみのおばあちゃん。
〖だって、魔法の練習、時間が惜しいってことは昼間やるでしょ?〗
『そうね』
〖そうしたら、嫌でもサーヤに動いてる姿、見られるでしょ?〗
『そこは隠れて?』
『いやいや、無理だろ』
ゲンからも突っ込みが
『え~?』
〖え~?ではなくて、そうなれば、間違いなく、ばれるわよ〗
『え~?くまのぬいぐるみだし、喋らなければ分からないでしょ?』
どこまでも、のんきなおばあちゃん。
〖〖〖〖いやいやいやいや〗〗〗〗
神様全否定!!
『絶対バレるわ!』
ゲンから更に突っ込み。
『逆になんでバレないと思うのか』
『不思議だわねぇ』
『『これだけそっくりなのに』』
アルコン様、結葉様の言葉に一同、うんうんと、頷く。
『え~?みんなひどいわ』
〖〖〖〖ひどくない〗〗〗〗
神様全員、キッパリ!
『え~』
『やっぱりサーヤの祖母殿だの』
『ほんにのぉ』
じぃじたちの言葉に、全員
うんうん。
後ろからはドワーフ達が続く。親方たちもいる。
どうやらドワーフロードを使って迎えに行ってくれたらしい。
『⋯⋯』ゼェゼェ
肩で息をするゲン。
『キヨさん』とは、サーヤのおばあちゃんのことね。名前以外何も言えず黙り込んじゃったわ。無理もないわよね。と、思っていると
『あらあらまあまあ、ゲンさん、お久しぶり。まあまあ、しばらく見ないうちに若返っちゃってぇ。羨ましいわぁ』
ずるっ
さすが、サーヤのおばあちゃん⋯
みんな滑ってしまったわね。
『キ、キヨさん』
『はい?』
『キヨさんは、また、随分とまた、つるぺたなもんに⋯』
シュパッ!くるくるっ!ドカーンッ
『ぐわあっ』
〖え?〗
え?飛び蹴り?
『あらあらまあまあ、この編みぐるみは仮の姿なのよ。それにかわいいでしょ?』
『そ、そうだな。それで、なんでこんな姿に?』
シュパッ!ゲシッ!ドカンっ!
『ぐはっ』
〖ええ?〗
ま、回し蹴り?
『かわいいでしょ?』
『あ、ああ。そうだな。それで、なんでこんな可愛い姿に?』
頭を擦りながらゲンが聞く。
そうよ、なぜその姿?それに
〖なぜ、サーヤには黙っているの?〗
みんなの視線がおばあちゃんに集中する。
『あらあらまあまあ、大注目?それがね?私にもよく分からないのだけどね?あの日の前日、突然、お守りにしていた勾玉が割れたのよ』
あの日とは、サーヤたちが襲われた?
『あの日⋯』
『そう、あの日の前日。お茶飲んでたらね?突然、ぱかっと真っ二つに。しかもね?飲もうとしてた水出しの緑茶に落ちちゃって~』はぁ~ぁ
『は?』
〖え?まさか〗
お茶に落ちたって⋯
〖〖もしかして?〗〗
『飲んじゃったのぉ?』
結葉⋯そんな直球で
『そうなのよぉ。もうビックリよね~うふふふ』
あっ、認めちゃうのね
『飲み込んじまったのかよ⋯』
『そうなのよぉ』
バシバシバシバシ!
『いててっ』
いつの間にかゲンの頭に張り付いていたおばあちゃん。ゲンの頭をバシバシ叩いてるけど、さっきから、けっこう激しいわね⋯
『でも、もう片割れは飲む前に気づいてね?どういう訳か、この子に入れなきゃいけない気がしてね?』
自分?のお腹をぽんぽんしながら言う。
『それで、この子に入れといたら』
〖なぜか、魂が半分ずつになっちゃったと⋯〗
『そうみたいなのよぉ』
バシバシバシっ
『いててっ』
はぁ⋯でもそれで、
〖どおりで、目覚めないわけよね〗
納得いったわ~
『あっ、多分向こうも目覚めたと思うわよ?なんだか、そんな感じがするの』
やっぱり。と、言うことは⋯
『ちょっと待ってぇ?向こうってぇ?』
結葉⋯ほんとに直球ね
〖実はね、おばあちゃんが亡くなった時、日本の神様がね、異世界の神の気配に気づいてくれてね?〗
『異世界の神⋯』
みんなの顔が険しくなった
〖亡くなった時の状況や、それまでの経緯を調べてくれてね?これはおかしいと、それに、こんな澄んだ魂をこのままにしてはいけないと、魂と体を神界に引き上げてくれて、うちの主神に連絡をくれたのよ。それで、引き取ってうちの神殿で目覚めてくれるのを待っていたのだけど、まったく目覚める気配がなくてね。それがようやく⋯〗
『そうだったのぉ』
『あ、では、それで割れた石から魔力が靄のように見えたのですわね』
『なるほどにゃ。天界のおばあちゃんの石に流れてたのにゃね』
そう。さっきアイナが見たサーヤの魔力は天界に流れていたんでしょうね。
〖恐らくね。本当に、サーヤのおばあちゃんに気づいてくれた日本の神様には感謝だわ。本当にうちの主神とは、大違いの出来た神様よね〗
〖お母様ったら、お父様が泣きますわよ〗
〖いいのよ、泣かせとけば〗
ふんっ
〖ひどいよぉ、魔神ちゃん⋯〗しくしく
〖だから、泣かせとけば⋯って?主神!?〗
〖お父様!?〗
〖なぜ、バートではなくあなたが来るのですか?〗
〖医神までひどい!?しくしくしくしく〗
まさかの主神様降臨!?
『あらぁ、主神様また来ちゃったのぉ?』
〖ええ?こっちもひどい!?〗ガーンっ
結葉様まで!イル様不憫!
『あ、あれが主神様なのか?』
『な、なんだかイメージが⋯』
主神の姿に驚くドワーフたちに、アルコン様が
『そうか、ドワーフたちはまだお会いしたことなかったな?あのお方が主神イリューシア様だ』
『『あの方が⋯』』
ドワーフたちの目線の先には
〖魔神ちゃんも、シアもひどいよぉ。連絡くらいくれてもいいじゃないさ~〗
〖主神うるさい〗
〖お父様、今はそれどころでは⋯〗
泣きつく主神様の姿が⋯でも、本題を思い出せば
〖そうだったね。天界でずっと眠っていたあの人が、突然起きたから、きっとこちらで何かをやらかしたんだろうと思って、確認をしに来たんだよ〗
ちゃんとシャキッとできるのである。
〖やらかしは決定なのね?〗
〖違うのかい?〗
〖違わないわ⋯〗
〖違わないですね⋯〗
〖ほらぁ~〗
さすが仲良し家族⋯
『息ぴったしじゃないか』
『やっぱり神様でも』
『家族は家族なんだな』
『ちょっと安心するね』
『まあ、主神様は』
『意外だったけどねぇ』
ドワーフさんたち、下手したら不敬になりますよ?大丈夫だけど
『あらあらまあまあ、やっぱり、もう一人の私も目覚めたのねぇ』
おばあちゃん、のんき⋯
〖え?サーヤのおばあちゃん?〗
『はい。そうですよ。孫が大変お世話になりまして。その上、この度は私まで。ありがとうございます』
お辞儀しながらお礼を言うくまのぬいぐるみのおばあちゃん。
〖いえいえ。こちらこそ、なんとお詫びを申したら良いか⋯それにサーヤをいい子に育てて頂いて、なんとお礼を申したら良いか、ありがとうございます〗
『いえいえ。こちらこそ』
〖いえいえ。そんな〗
『いえいえ』
〖いえいえ〗
スパーン!!
〖痛~い。何するの魔神ちゃん~〗うるうる
〖うるさい。話が進まないでしょう!〗
〖ううぅ。ごめんよ~〗
『あらあらまあまあ』
どこまでも、おばあちゃんはマイペース
『どこの家も女が強いんだな』
『『そうだな』』
『『『なんだい?』』』
『『『なんでもない』』』
ドワーフさんたちも、仲良し家族だね。
『あ、あの、それで?キヨさん、サーヤにはまだ言わないって言うのは?』
ゲンがちっとも進まない話に、業を煮やして、突っ込んだ。すると、答えてくれたのは
〖ああ。そうだったね〗
主神イル様。
〖実はね、天界のおばあちゃんが、目覚めて直ぐに言うんだよ。天界と地上で、別々に修行すれば一石二鳥だから、天界で武神から体術や剣術を、聖域で魔神ちゃんに魔法を習いたいって〗
『ええ。時間が惜しいですから。いつか、私が天界の体に戻るまで、それまでサーヤには正体を隠した方がいいかと思って。くまの編みぐるみがおばあちゃんだなんて、サーヤが混乱しちゃうでしょ?いくらこの姿が可愛いくて、愛らしいからって』
おばあちゃんは、自分たちがひとつになった時に正体を明かしたいようだけど⋯
〖無理じゃないかしら?〗
〖でしょ?やっぱり無理だと思うよね?〗
〖思いますね〗
〖私も思います〗
神様全員、無理宣言。
『あら、何故かしら?』
首を傾げるくまのぬいぐ⋯『編みぐるみよ』編みぐるみのおばあちゃん。
〖だって、魔法の練習、時間が惜しいってことは昼間やるでしょ?〗
『そうね』
〖そうしたら、嫌でもサーヤに動いてる姿、見られるでしょ?〗
『そこは隠れて?』
『いやいや、無理だろ』
ゲンからも突っ込みが
『え~?』
〖え~?ではなくて、そうなれば、間違いなく、ばれるわよ〗
『え~?くまのぬいぐるみだし、喋らなければ分からないでしょ?』
どこまでも、のんきなおばあちゃん。
〖〖〖〖いやいやいやいや〗〗〗〗
神様全否定!!
『絶対バレるわ!』
ゲンから更に突っ込み。
『逆になんでバレないと思うのか』
『不思議だわねぇ』
『『これだけそっくりなのに』』
アルコン様、結葉様の言葉に一同、うんうんと、頷く。
『え~?みんなひどいわ』
〖〖〖〖ひどくない〗〗〗〗
神様全員、キッパリ!
『え~』
『やっぱりサーヤの祖母殿だの』
『ほんにのぉ』
じぃじたちの言葉に、全員
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