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411 かわいそう⋯

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    怒涛のご飯が終わって、食後の緑茶をずずっと。
「ふい~」
落ち着きます。ハクたちは麦茶です。

『あ~おいしかったね~』
「あい」
ぴゅいきゅい『『またやりたいね~』』
『『またお手伝いするよ~』』
『『『はいはいはーい!やるよ~!』』』
みゃ『ココロもにゃ』
『姫もやるのだ~!』
「さーやみょ!」
みんなやる気満々です!食いしん坊がいっぱいですね!

『では、明日の朝もお願いしますね』
『また、美味しいジュース、すりすりお願いします。今日、上手にされてましたから』
山桜桃ちゃんと春陽くんが、にこにことお願いします。

「あ~い!」
『い~よぉ』
ぴゅいきゅい『『やるよ~』』
『『あっ!でもぉ』』
『『『おきられるかな?』』』
ちろ~っ

「うにゅ?」
なぁに?なんでみんなサーヤを見るの?
「さーや、は!おきりぇりゅもん!」
失礼ですよ!ぷんぷん!

『そうよね、サーヤ、は、起きてるのよね?』
『ただ、起きるた~んびに、何かがあるんだよな?』
『毎朝ドキドキです』
『明日も何かがあるんでしょうか?』

フゥたちと、山桜桃ちゃんたちがひどい~。
確かに、毎回何かあるけどぉ、サーヤのせいじゃないも~ん。
「ぶー」

〖くすくす。ホントに毎回驚くわよね~〗
『念の為に四人がかりで行ってるのに、結局、それじゃ済まないものねぇ』
ジーニ様と結葉様まで~ひどい⋯しくしく。

『まあまあ、明日も私らが手伝うからさ』
『そうだよ。今日は、調味料の使い方教わったからね』
『明日の朝はウチらが作ったっていいよ』
『『『わはははは』』』
ドワーフのおかみさんたち、素敵です!パチパチパチパチ!

『『あ、ありがとうございます』』
『パン種は仕込み方が分かってますので』
『今から作りますね』
『そうすれば、明日の朝』
『焼けば大丈夫です!』

「うにゅ?」
山桜桃ちゃんたちまだ働くの?おねんねした方がいいよ?
『ありがとうございます。サーヤちゃん』にこ
『でも、ドワーフさん達にも焼きたてのパンを食べていただきたいので、大丈夫です』にこ
そう?無理しないでね?
『『はい!』』
うんうん。良いお返事です。

『しかし、何度見ても不思議だよな?』
『ほんとだよね』
何がですか?
『なんで、これで会話が成り立つんだろね?』
今更ですよ。
『今更って言われてもね                                                                                                                                                        
考えたら負けです。
『そういうもんか?』
そういうもんです。
『そうかい⋯』
ふふふ。だって今だって⋯ふふふ。

『まあ、じゃあ、それはそういう事にしといて』
『パンは実があるんじゃないのかい?』
『仕込むって?』
ふふふ。気づきましたね?

『はい!パンの実も美味しいですが、ゲンさんに教えてもらった小麦から焼くパンはとても美味しいんですよ!』
『酵母というものも、手作りなんです。パンに初めからナッツや、フルーツを練り込むこともできるんですよ!』

うわぁ、山桜桃ちゃんたちが、すごい嬉しいそうに説明してくれてます。そうだよね、今まで無かったんだもんね。

『へ~。それはすごいね』
『その仕込みってやつ、教えておくれよ』
『一緒にやれば早く終わるよ』
『練り込むってんなら力仕事か?だったら俺もやるぞ』
お~!ドワーフさんたち、山桜桃ちゃんたちを手伝ってくれるの?ありがとう。

『『ええ?でも』』
ありゃ、また気にしてる?

『なんだい?遠慮はなしって言ったろ?』バンッ
『いたっ』
いちゃっ
『これから一緒に生活すんだよ?家族も同然なんだよ?』バンッ
『あいたっ』
いちゃちゃっ
『それに私らも新しいもんは楽しみなんだからさ!』バンバンッ
『『いたたっ』』
あいちゃちゃっ
『なんでサーヤまで痛がってんだ?』
ありゃ?なんとなく?

『だからね?ほら、やるよ』
『先に洗い物も⋯おや?』
『ないね。洗い物?』
あっ、それはね~?

ぷるぷるぷい~
『ふい~っ』
『くったくった~』
『まんぞく~』
って声が聞こえそうに背中?を合わせてまったりしてるミニすらちゃんたちだよ~。
いい仕事をするのですよ。机までピッカピカ!

『お~。すごいね』
『いい子たちだね』
『いい仕事っぷりだね』
おかみさんたちが褒めると、みんなぷるぷるくねくねしてます。かわい~照れてる~

『そ、それでは、お願いします』
『助かります』
叩かれた背中をさすさすしてるね。

『あいよっ!』
『んじゃ、やろうかね』
『しっかり教えておくれよ』
『力仕事は任せろ!』むきっ

「ふお~」
おっちゃんが立派な力こぶを!すごいです!思わず手を伸ばすと

『ん?気になるか?ほれ!』
ぷら~んぷら~ん!

おぉ!
「しゅごいしゅご~い!ふへへへ」
ぷら~んぷら~ん!
『凄いか?サーヤくらいなんでもねぇぞ?ガハハハ』

ぴゅいきゅい『『あ~いいな~』』
双子も飛んできました。
『ん?こんなんアルコン様はそれこそ余裕だろ?』
『そうだな』
ぴゅいきゅい『『ほんと~?』』
『ああ。余裕だぞ』
ぴゅいきゅい『『じゃあ、えいっ!』』
びたっびたっ
『ぶふっ!モモ、スイ⋯』
ぴゅいきゅい『『なぁに~?きゃはは~』』

モモ、スイ、なぁに?って
『⋯なあ、なんでそれで双子は、アルコン様の顔に抱きつくんだ?』
「しゃあ?」
なんでだろね?

ぴゅいきゅい『『きゃはは♪』』
『⋯モモ、スイ。息をさせてくれ』もごもご
ぴゅいきゅい『『いや~♪』』
ありゃりゃ
〖うぐぐ〗
アルコン様、大丈夫?優しいから、無理に引き離せないんだろうけど、双子楽しそうだし。でも
『顔、青いよな?』
「あい」
もう、むらさき?

〖はいはい。そろそろちびっこたちは寝る準備しましょう〗
ジーニ様が声をかけてきました。もうそんなお時間ですか?仕方ないですね。

「あ~い」
『は~い』
ぴゅいきゅい『『は~い』』ぱたた
『ぶはっ!はあ、やっと空気が⋯』ぜぇはぁ
アルコン様、そこまでがまんしなくても⋯

『こんなこと言っちゃなんだが、アルコン様って、時々ぬけてるような?』
「あい」
大正解だよ。おっちゃん。

ぴゅいきゅい『『おとうしゃんは~』』
ぴゅい『かっこいいよ~』
きゅい『すごいんだよ~』
『モモ、スイ』うる

ぴゅい『でも~』
きゅい『ときどき~』
ぴゅいきゅい『『ダメダメなの~』』
『うぐっ』ずどんっ

あ~アルコン様がぁ
〖結局、上げて落とされたわね〗ふぅ
せっかく助け舟出してあげたのに。ダメねぇ。ってジーニ様が呆れてます。あ、やっぱり助けてくれたんだね。それにしても~

『そうか。なんか、不憫だな』
「あい。かわいしょう⋯」

ぴゅいきゅい『『だ~めだめ♪きゃはは』』
『うぐぐっ』ずずーん

『遊ばれてるな』
「あい」うりゅうりゅ
かわいそう⋯

☆   ☆   ☆   ☆   ☆
すみません。遅くなりました
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