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376 実験は成功したけど⋯
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実験は成功したけど、それは良かったんだけど、だけど、ジーニ様たちが周りをずら~って囲んでます。
こわこわこわこわ⋯
『サ、サーヤちゃん』
「ゆすらちゃん」
ギューッと抱き合ってがたぶる⋯違った、ガクブルです。
〖サーヤ、山桜桃、それは何?〗
ジーニ様、怖いです。笑顔なのに笑ってないですっ
「じ、じっけん、ちたにょ」
こくこくこくこく。
山桜桃ちゃんがサーヤの言葉にこくこくしてます。
〖実験?色んな形にすること?〗
ぶんぶん。首を横に振って答えます。
「いりょんにゃ、かたちできりゅ、ちってた。えちょか、じちょか」
『へ~絵とか字も出来るのねぇ?面白いわねぇ。あとでやってみようかしらぁ』
結葉様が楽しそうに言ってます。色々やってみてね。
『じゃあ、実験は果物かい』
『あれは色々出来そうだね』
『初めに生地に何か混ぜ込んでも良さそうだね』
さすがドワーフのおかみさんたちです。鋭い!
「しょれも、ありゅ。まっちゃ、ふりゅーちゅ、よーぐりゅちょ、ちょこ」
指を折りながら思いついたのを言っていくと
『サーヤ、ちょこ、とは何かの?』
『フルーツと、ヨーグルトは分かるのぉ。抹茶も緑茶で作るとゲンが言っておったしのぉ。じゃが』
『『ちょこ、は初耳だの(ぉ)』』
そ、そうでした。まだなかった~!
「かかお、っちぇ、おまめかりゃ、ちゅくりゅ、あみゃ~い、おかち」
でも、作り方知らない~
『おかし?』
『絶対、美味しいやつ』
揚羽ちゃん牡丹ちゃんまで!
『でもぉ、ゲンがいないと作れないってことねぇ?』
「あい」
結葉様、その通りです。
〖それでは、ちょこ、は今は保留で大丈夫ですね。では、実験は果物を乗せて焼くことですね?〗
エル様まで?でも、その通りなので、こくこくしておきます。
「ひっくりかえしぇりゅかにゃ?の、じっけん」
美味しいのは分かってたから~。あ、でも、なんのフルーツが美味しいかは、また、じっけん~♪
〖なるほど。結果は成功だったわけですね〗
「あい」
大成功だよ。シア様もやってみてね♪
『でも、サーヤちゃんでしたら、魔法でも出来たのではないでしょうか?』
『そうにゃね~。風か空の魔法で出来そうにゃね~』
「ほえ?」
『あっ?』
アイナ様とニャーニャにゃんの爆弾発言に、山桜桃ちゃんと思わず見つめあっちゃいました。
「しょ、しょんにゃ、うらわじゃが」
『お、思いつきもしませんでした』
お料理は、ちゃんとお手手でっとしか思ってませんでした。
「おばあちゃん、おいちくなぁりぇ、げんきなぁりぇ、あいじょうこめちぇ、ちゅくりゅかりゃ、おいち、いっちぇちゃ」
丁寧に感謝しながら作るんだよ。
『まあ!そうですわね。その通りですわ。素敵なおばあちゃんですわね。美味しくなぁれ、元気になぁれですか。私もやってみますわ!』
『そうにゃね。ニャーニャも感謝しながら丁寧にやってみるにゃ!』
「あい!」
やってみて!おいしくなるよ!
〖そうね。私も愛情込めて作ろうかしら〗
〖お父様にですか?〗くすっ
〖ち、違うわよ!何言ってるのよ!?サーヤによっ〗
〖はいはい。そうですね〗くすくす
え~?そこはイル様にあげようよ~。泣いちゃうよ~?
『いいおばあちゃんだねぇ。サーヤちゃんがちっこいのに、よくお手伝いしてたのも頷けるね』
『サーヤちゃんのことを思いながら、愛情込めて作ってたのが分かるね』
『ほんとだね。サーヤちゃん、おばあちゃんと一緒にお料理楽しかったんだね?』
「あい!たにょちい!」にぱあっ
おかみさんたち、すごいね!よくわかったね!
あれ?ジーニ様たちなんか泣いてる?気のせいかな?
『まあ、料理は慣れだしね』
『手に伝わる感触みたいのもあるしね』
『それに、適した魔法をみんなが使えるわけじゃないしね』
ドワーフのおかみさんたちが、
『思いつかなくても仕方ないさね~』
と、言ってくれます。そうだよね?そうだよね?
『ん~そうだよな?魔法を使わないでも簡単にひっくり返したり、色んな形が出来たらいいよな?』
ドワーフのおっちゃんが考え込むように言ってます。
でも、そういうのあったね!
「しょういうにょ、あっちゃ」
『え?どういうやつだ?』
ん~?と思い出してみるけどぉ、ぷにぷにシリコンはここには無いから~?その前は
「ぎんいりょちょか、くりょい、きんじょくで~、いろんにゃかちゃち」
でも、あれは何か塗ってあったのかな~?
『金属?加工しやすくて、料理に使うなら伝導率が良い奴だよな?』
おっちゃんがぶつぶつ言ってます。
『サーヤが集めてくれた素材の中だと、鉄鉱石、魔鉱石、伝導率上げたいなら銅を混ぜるとかな』
そう言いながらポケットから出した石を並べていくおっちゃん。
「どう?」
銅なら確か、おばあちゃんが言ってた
「こーきゅーひん♪」
『え?銅が高級?ミスリルとかを高級ってぇなら分かるが⋯』
「う?」
違うよ。素材じゃないよ?
「しょくにんしゃんにょ、ぎじゅちゅ、でんちょう、こころいき。が、こーきゅーひんを、こーきゅーひんたりゃしめりゅにょよ!って、おばあちゃんが」
叫んでたよ?拳握って。
『職人の技術、伝統、心粋が、高級品を高級品たらしめる』
ドワーフさん達がサーヤの言葉を何故か繰り返してますが、続きがあるんですよ。
「てちゅ、どう、あるみ、しゅ⋯すてんれす、ほーろー、おなべ、いりょいりょ。ほかにみょ、もっこうちょか、いりょいりょ。しょくにんしゃん、とんてんかんてん、がんばっちゃ。できあがっちゃ、しゅべてにょ、しゃくひんは、なんであっちぇも、ちちょ、なみだちょ、あせにょ、けっしょう!だいじ、ちゅかわにゃいちょ、ばち、あちゃりゅのよ~!って、おばあちゃんが」
叫んでたよ?拳突き上げて。
『鉄、銅、アルミ?ステンレス?ホーロー?知らない名前があるな。鍋だけでもそんなに可能性があるのか⋯でも、それより』
『ああ。そうさね。鉄工、木工に関わらず』
『出来上がった全ての作品は』
『職人の血と汗と涙の結晶』
『大事に使わないとバチが当たる。ってかい⋯』
なんか、すごくしみじみと、噛み締めてる?すると、突然
くうぅ⋯っ!
『泣けてくるぜぇ』
「ほえ?」
泣けてくる?え?本当に泣いてる?
『『『サーヤちゃん!』』』
「あ、あい!?」
なんですか!?おかみさんたち?す、すごい勢いです!
『サーヤちゃんのおばあちゃん、最高だよ!』
『ああ!本当だよ!』
『職人の心粋の何たるかを分かってくれるなんて!』
『『『素晴らしいよ~』』』
おいおいおいおい~
え~?みんな、泣いちゃった!?
どどど、どうしよう!?
「ゆすらちゃん、どうちよう!?」
山桜桃ちゃんを見ると、
「ふええ!?」
顔をそらして泣いてる?なんで!?
「ふああ?」
み、みんな、どうしよう?ジーニ様達に目を向けると、
「ふみゃあ!?」
みんなまで!?
〖ううっ、さ、サーヤが今までで一番長くおしゃべりしたわ〗
『ほんとねぇ。がんばったわぁ』
ううっ
「ほ、ほえ?」
そっち?
〖この場にいられて良かったです〗
〖お父様が悔しがるでしょうね〗
ううっ
「ふええ?」
えええ?そんな?
おいおいおいおいっ
みんなが泣いてるよ!?
「どうちたら?」
おろおろおろおろ
ところで、サーヤがオロオロしているそばでは⋯
『おいしいね~』はぐはぐ
ぴゅいきゅい『『どんどんやこ~♪』』
『『フルーツの新しい発見!』』
『おやさいも』
『おいしいよ~』
『じっけん~』
みゃ~『あま~くておいしいにゃ~』
『やっぱりサーヤのそばで正解ね』
『外せないな』
夢中で焼いては食べ続ける、ちびっこたちとフゥたち
『あ、あの、皆さん?サーヤちゃんを助けなくても?あのっ』
ひとりワタワタする春陽ちゃんに
『春陽兄ちゃん、無理だと思うんだな』
『待つしかないと思うんだな』
『そうなんだな』
『『『かわいそうなんだどもなぁ』』』
冷静なぽぽちゃん兄弟
『そ、そんな⋯』
でも、たしかにどうしようもない⋯。心の中で、サーヤちゃんすみませんすみませんっと謝る春陽くん
「しょ、しょんな⋯」
それを見て春陽くんと同じつぶやきをしてしまうサーヤでした。
こわこわこわこわ⋯
『サ、サーヤちゃん』
「ゆすらちゃん」
ギューッと抱き合ってがたぶる⋯違った、ガクブルです。
〖サーヤ、山桜桃、それは何?〗
ジーニ様、怖いです。笑顔なのに笑ってないですっ
「じ、じっけん、ちたにょ」
こくこくこくこく。
山桜桃ちゃんがサーヤの言葉にこくこくしてます。
〖実験?色んな形にすること?〗
ぶんぶん。首を横に振って答えます。
「いりょんにゃ、かたちできりゅ、ちってた。えちょか、じちょか」
『へ~絵とか字も出来るのねぇ?面白いわねぇ。あとでやってみようかしらぁ』
結葉様が楽しそうに言ってます。色々やってみてね。
『じゃあ、実験は果物かい』
『あれは色々出来そうだね』
『初めに生地に何か混ぜ込んでも良さそうだね』
さすがドワーフのおかみさんたちです。鋭い!
「しょれも、ありゅ。まっちゃ、ふりゅーちゅ、よーぐりゅちょ、ちょこ」
指を折りながら思いついたのを言っていくと
『サーヤ、ちょこ、とは何かの?』
『フルーツと、ヨーグルトは分かるのぉ。抹茶も緑茶で作るとゲンが言っておったしのぉ。じゃが』
『『ちょこ、は初耳だの(ぉ)』』
そ、そうでした。まだなかった~!
「かかお、っちぇ、おまめかりゃ、ちゅくりゅ、あみゃ~い、おかち」
でも、作り方知らない~
『おかし?』
『絶対、美味しいやつ』
揚羽ちゃん牡丹ちゃんまで!
『でもぉ、ゲンがいないと作れないってことねぇ?』
「あい」
結葉様、その通りです。
〖それでは、ちょこ、は今は保留で大丈夫ですね。では、実験は果物を乗せて焼くことですね?〗
エル様まで?でも、その通りなので、こくこくしておきます。
「ひっくりかえしぇりゅかにゃ?の、じっけん」
美味しいのは分かってたから~。あ、でも、なんのフルーツが美味しいかは、また、じっけん~♪
〖なるほど。結果は成功だったわけですね〗
「あい」
大成功だよ。シア様もやってみてね♪
『でも、サーヤちゃんでしたら、魔法でも出来たのではないでしょうか?』
『そうにゃね~。風か空の魔法で出来そうにゃね~』
「ほえ?」
『あっ?』
アイナ様とニャーニャにゃんの爆弾発言に、山桜桃ちゃんと思わず見つめあっちゃいました。
「しょ、しょんにゃ、うらわじゃが」
『お、思いつきもしませんでした』
お料理は、ちゃんとお手手でっとしか思ってませんでした。
「おばあちゃん、おいちくなぁりぇ、げんきなぁりぇ、あいじょうこめちぇ、ちゅくりゅかりゃ、おいち、いっちぇちゃ」
丁寧に感謝しながら作るんだよ。
『まあ!そうですわね。その通りですわ。素敵なおばあちゃんですわね。美味しくなぁれ、元気になぁれですか。私もやってみますわ!』
『そうにゃね。ニャーニャも感謝しながら丁寧にやってみるにゃ!』
「あい!」
やってみて!おいしくなるよ!
〖そうね。私も愛情込めて作ろうかしら〗
〖お父様にですか?〗くすっ
〖ち、違うわよ!何言ってるのよ!?サーヤによっ〗
〖はいはい。そうですね〗くすくす
え~?そこはイル様にあげようよ~。泣いちゃうよ~?
『いいおばあちゃんだねぇ。サーヤちゃんがちっこいのに、よくお手伝いしてたのも頷けるね』
『サーヤちゃんのことを思いながら、愛情込めて作ってたのが分かるね』
『ほんとだね。サーヤちゃん、おばあちゃんと一緒にお料理楽しかったんだね?』
「あい!たにょちい!」にぱあっ
おかみさんたち、すごいね!よくわかったね!
あれ?ジーニ様たちなんか泣いてる?気のせいかな?
『まあ、料理は慣れだしね』
『手に伝わる感触みたいのもあるしね』
『それに、適した魔法をみんなが使えるわけじゃないしね』
ドワーフのおかみさんたちが、
『思いつかなくても仕方ないさね~』
と、言ってくれます。そうだよね?そうだよね?
『ん~そうだよな?魔法を使わないでも簡単にひっくり返したり、色んな形が出来たらいいよな?』
ドワーフのおっちゃんが考え込むように言ってます。
でも、そういうのあったね!
「しょういうにょ、あっちゃ」
『え?どういうやつだ?』
ん~?と思い出してみるけどぉ、ぷにぷにシリコンはここには無いから~?その前は
「ぎんいりょちょか、くりょい、きんじょくで~、いろんにゃかちゃち」
でも、あれは何か塗ってあったのかな~?
『金属?加工しやすくて、料理に使うなら伝導率が良い奴だよな?』
おっちゃんがぶつぶつ言ってます。
『サーヤが集めてくれた素材の中だと、鉄鉱石、魔鉱石、伝導率上げたいなら銅を混ぜるとかな』
そう言いながらポケットから出した石を並べていくおっちゃん。
「どう?」
銅なら確か、おばあちゃんが言ってた
「こーきゅーひん♪」
『え?銅が高級?ミスリルとかを高級ってぇなら分かるが⋯』
「う?」
違うよ。素材じゃないよ?
「しょくにんしゃんにょ、ぎじゅちゅ、でんちょう、こころいき。が、こーきゅーひんを、こーきゅーひんたりゃしめりゅにょよ!って、おばあちゃんが」
叫んでたよ?拳握って。
『職人の技術、伝統、心粋が、高級品を高級品たらしめる』
ドワーフさん達がサーヤの言葉を何故か繰り返してますが、続きがあるんですよ。
「てちゅ、どう、あるみ、しゅ⋯すてんれす、ほーろー、おなべ、いりょいりょ。ほかにみょ、もっこうちょか、いりょいりょ。しょくにんしゃん、とんてんかんてん、がんばっちゃ。できあがっちゃ、しゅべてにょ、しゃくひんは、なんであっちぇも、ちちょ、なみだちょ、あせにょ、けっしょう!だいじ、ちゅかわにゃいちょ、ばち、あちゃりゅのよ~!って、おばあちゃんが」
叫んでたよ?拳突き上げて。
『鉄、銅、アルミ?ステンレス?ホーロー?知らない名前があるな。鍋だけでもそんなに可能性があるのか⋯でも、それより』
『ああ。そうさね。鉄工、木工に関わらず』
『出来上がった全ての作品は』
『職人の血と汗と涙の結晶』
『大事に使わないとバチが当たる。ってかい⋯』
なんか、すごくしみじみと、噛み締めてる?すると、突然
くうぅ⋯っ!
『泣けてくるぜぇ』
「ほえ?」
泣けてくる?え?本当に泣いてる?
『『『サーヤちゃん!』』』
「あ、あい!?」
なんですか!?おかみさんたち?す、すごい勢いです!
『サーヤちゃんのおばあちゃん、最高だよ!』
『ああ!本当だよ!』
『職人の心粋の何たるかを分かってくれるなんて!』
『『『素晴らしいよ~』』』
おいおいおいおい~
え~?みんな、泣いちゃった!?
どどど、どうしよう!?
「ゆすらちゃん、どうちよう!?」
山桜桃ちゃんを見ると、
「ふええ!?」
顔をそらして泣いてる?なんで!?
「ふああ?」
み、みんな、どうしよう?ジーニ様達に目を向けると、
「ふみゃあ!?」
みんなまで!?
〖ううっ、さ、サーヤが今までで一番長くおしゃべりしたわ〗
『ほんとねぇ。がんばったわぁ』
ううっ
「ほ、ほえ?」
そっち?
〖この場にいられて良かったです〗
〖お父様が悔しがるでしょうね〗
ううっ
「ふええ?」
えええ?そんな?
おいおいおいおいっ
みんなが泣いてるよ!?
「どうちたら?」
おろおろおろおろ
ところで、サーヤがオロオロしているそばでは⋯
『おいしいね~』はぐはぐ
ぴゅいきゅい『『どんどんやこ~♪』』
『『フルーツの新しい発見!』』
『おやさいも』
『おいしいよ~』
『じっけん~』
みゃ~『あま~くておいしいにゃ~』
『やっぱりサーヤのそばで正解ね』
『外せないな』
夢中で焼いては食べ続ける、ちびっこたちとフゥたち
『あ、あの、皆さん?サーヤちゃんを助けなくても?あのっ』
ひとりワタワタする春陽ちゃんに
『春陽兄ちゃん、無理だと思うんだな』
『待つしかないと思うんだな』
『そうなんだな』
『『『かわいそうなんだどもなぁ』』』
冷静なぽぽちゃん兄弟
『そ、そんな⋯』
でも、たしかにどうしようもない⋯。心の中で、サーヤちゃんすみませんすみませんっと謝る春陽くん
「しょ、しょんな⋯」
それを見て春陽くんと同じつぶやきをしてしまうサーヤでした。
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