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327 発表です!
しおりを挟む暴走中の絹さんとジーニ様。サーヤたち何してたんだっけ?
〖魔神、いい加減にしましょうか?話が進みませんよ〗
ひゅお~ってなんだか冷たい風が吹いた気がします。気のせいかな?
〖はっ!つ、ついよ、つい〗
きゅるる『すみません』
慌てて謝るジーニ様と絹さん。ジーニ様はなんか、びくびく?
〖じゃ、じゃあ、頑張ってね。サーヤ。おほほほほ〗
きゅるる『頑張って。サーヤ』
きゅるるん『『『ふぁいとー!』』』
きゅるるん『『『『いっぱーつ!』』』』
へ?お、おいちゃん?
『ん?ついな』
しこみましたね。
『いいじゃないか。この位』
そうですね。そうなのかな?
『それじゃ、サーヤどうするの?』
『名前、決まったのか?』
「うにゅう~」
お名前、異世界辞書フル回転~
でも、一応、おいちゃんに確認です。色々注文あったし、漢字書いてもらわないといけないしね。
「おいちゃん、こっちかにゃ?こっち?」
『ん~リクエストに応えるならこっちか?』
ふむふむ。
「じゃあ~こりぇは?」
『いいんじゃないか?』
大丈夫かな?
『あとは、本人に聞いてみたらどうだ?』
「わかっちゃ~」
おいちゃんのOKが出たから大丈夫だよね!ではでは
「おまたしぇちまちた~」ぺこりん
『お~』
『待ってました~』
ぱちぱちぱちぱち。みんなが拍手で迎えてくれました。
「どみょどみょ」
みんなに手を振ります。
『どんなお名前考えてくれたのか楽しみね』
『そうね~』
『恥ずかしい思いをしたかいがあったかしら』
『私たちは』
『なんだったのか···』
うっ。雪と闇の精霊さんごめんなさい。
「しょれでは、はっぴょうちましゅ。まずは、かぜの、せいれいしゃん」
『は~い』
よいお返事ですね。
「かぜを、ちゅかわない、おなまえ、「せいらん」どうでしゅか?」
『せいらん?』
では、おいちゃん、お願いします。
『はいはい。字はな、「晴嵐」。晴れた嵐って書くんだけどな?意味は晴れた日に山に吹く風。ちょっと強い風だな。晴れた日に山にかかる霞なんて意味もあるかな?』
「かぜのせいれいしゃん、あったかいかんじ。あちょ、げんきなかんじ。しょれで、みんなにかぜを、おくってりゅかんじ」
どうかな?なかなか難しいです。
『晴嵐。うん、いいわね。響きも好きよ。風だって分からないのもいいわね』
「だいじぶ?」
どきどきです。
『ええ。気に入ったわ。ありがとう』
「やっちゃあ!」バンザーイ
良かった~。それじゃ、次は
「かみなりの、せいれいしゃん」
『は~い』
「かみなりの、せいれいしゃん、いかつくにゃい、やわりゃかい、おなまえ」
難しい注文です。
『そうそう。あった?』
「なるちゃん、どうでしゅか?」
『え?なるちゃん?』
あれ?違ったっけ?
『サーヤ、また飛ばしてる』
ありゃ?
「しょっか~。えへ?んちょ「なるかみ」どうでしゅか?」
『なるかみ?』
ダメかな~?柔らかいのないの~
『あのな?字は「鳴雷」鳴らす雷って書くんだけどな?雷って言葉はそもそも、神が鳴らす「神鳴(かみなり)」から来てるとも言われてるんだ。それを逆にして「鳴神」と書いて「なるかみ」と読むこともあるんだよ。他にも色んな言い方するんだけどな?「いかずち」とか「いなずま」とか、やっぱり、硬いんだよな~』
そうなんだよね。女の子っぽいのないの。
「なるちゃんなら、やわらかいかにゃ?って、おもって~」
『神が鳴らすから神鳴り…神の字を使わないのは、気を使ってくれたのかしら?』
おぉ、鋭い!
「あい」
『この世界は神の存在が大きいだろ?だから神の字は気が引けるかと思ってな?雷の方にしたんだよな』
「あい!だめ?」
なるちゃん、ダメかな?
『いいえ。なるちゃん。かわいいわ。それでお願いするわ』
「あい!」
よかっちゃ~
『良かったな』
実は一番心配でした。気に入ってもらえて良かった。
「ちゅぎは、こおりの、せいれいしゃん」
『ふふ。はい』
「きりぇいな、おなまえ、「ひょうか」どうでしゅか?」
『ひょうか…どういう意味なの?』
おいちゃん、お願いします。
『はいよ。字は「氷花」氷の花って書くんだ。意味だけどな?「氷の花」なら、水面の花のような模様。そして、「氷花」は木や草に水分が氷結して白い花が咲いたようになることを言うんだ。どちらにしても綺麗だろ?』
氷のお花、どうかな?
『どちらをとっても、氷を花に例えてくれているのね。うん。綺麗。ありがとう。とっても気に入ったわ』
「よかっちゃ~」
それじゃ、あと二人は
「ゆきにょ、せいれいしゃん、ちょ、やみにょ、せいれいしゃん」
『ああ』
『楽しみだな』
なんか、二人セットです。そうです。サーヤの独断と偏見です。何か?
「ゆきの、せいれいしゃん、ぼたん、どうでしゅか?」
『ぼたん?なに?』
ありゃ、知らない?では、おいちゃん、お願いします。
『はいよ。仕方ないな。あのな?俺たちがいた所にも色んな植物があって、またそれを色んなもんに例えることが多いんだ。牡丹もそのひとつ。字は「牡丹」。すごく大きな美しい花を咲かせるんだ。そうだな、サーヤの顔よりでかいのもあるかな。正に大輪の花。女性の美しさを花に例えた言葉がある。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」ってな。女性が美しく座った姿はまるで牡丹のようだって意味だよ』
『そんな花の名前を私に?』
あれ?だめ?でもね、それだけじゃなくてね
「ゆきにみょ、なまえありゅ。ぼたゆき。サーヤすち」
おっきいふわってした雪だよ!
『ぼた雪?』
そうだよ!
『ぼた雪ってのは、牡丹雪のことだ。ふっくらとした大きな雪片が牡丹の花に似ているから牡丹雪』
『牡丹雪⋯』
そうだよ。それからね
「おはにゃ、きりぇいだから、おきものにょ、もようにみょ、なったりしゅる」
『そうだな。牡丹は着物とかの柄にも使われるな』
だからね、雪の精霊さんにぴったりだと思うんだけどな?
『牡丹⋯』
ほっぺた赤くして、頷くように呟く雪の精霊さん。大丈夫そうかな?じゃあ、
「それちょ、やみにょせいれいしゃん、「あげは」どうでしゅか?」
『あげは?』
やっぱりいないのかな?おいちゃんよろしくね。
『はいよ。アゲハは蝶の一種、字はこうな?揚羽蝶とか、鳳蝶。色んな種類がいるんだけどな?こんな風に⋯サーヤ』
「あい!」
シャキーン!サーヤのお道具箱から黒い折り紙とカッターをおいちゃんに渡します!
おいちゃんは半分に折った紙をひょいひょいひょいと切っていきます。その間にサーヤは綺麗な千代紙を選びます。牡丹のお花が書いてあるの見つけました!のりと一緒においちゃんに渡します!
「あい!おいちゃん!」
『おう!お!綺麗な柄あったな』
うへへへ~見つけましたよ!
おいちゃんが更にひょいひょい。速いです!あっという間に
『完成!アゲハ蝶の切り紙だ!』
「しゅごいしゅごい!さしゅが、おいちゃん!」ぱちぱちぱち
きれいな揚羽蝶が完成です!
『はいよ。闇の精霊さん。いくつか一緒に作ったからな。雪の精霊さんとサーヤとお揃いな』
『え?くれるの?』
『私にも?』
黒い紙と千代紙で出来たちょうちょさん!筋模様の間から下に重ねた千代紙の模様が覗きます!かわいいでしょ!
『これがアゲハ蝶』
まじまじと見てますね。
「みんにゃ、くりょい。なか、いりょんにゃ、いりょ」
『輪郭って言うか筋は黒いんだよ。中の色は様々。黒一色のアゲハもいるんだ。綺麗だろ?黒じゃないとここまで色が引き立たないよな』
言葉じゃ分からないかと思ったんだよ。見たら分かるんじゃないかなって。
「くろじゃにゃいと、だめ」
『黒じゃないと?』
闇の精霊さんに伝わるかな?
『そう。黒じゃないとダメなんだよ。闇と一緒だろ?』
どうかな?
『うん。綺麗。揚羽。いい名前。黒も捨てたもんじゃない。ありがとう』にこっ
みんな、息を詰めて見てたから、みんなで
『『やった~』』
「やっちゃ~」です!
気のせいかな?他の精霊さんたちも、おめめがきらってしてたよ。みんな心配してたんだね。みんな、優しいね!
それでは、皆さん、まとめて
「だいち、みかげ、はなび。せいらん、なるかみ、ひょうか、ぼたん、あげは。どうでしゅか?」
みんなの名前揃いました。代表して風の精霊さんが言います。
『一同、了解よ。よろしくサーヤ』
ピッカーっ
ふぎゃっ。パシッ
「うに?」
『『『お?』』』
ん?ぽぽちゃんたちも?
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今回、妖怪さとり様、penpen様のお名前の案をいくつか使わせて頂きました。全部じゃなくてすみません💦
ありがとうございました。これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m
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