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313 デザートって?

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    雪の精霊さん、すごい勘です!そして、すっごいニコニコです。

『お、おう。そうか。それじゃ、そろそろ準備するか。山桜桃、春陽、行けるか?』
『『は、はい!』』
おいちゃんが顔をひくひくさせて、少し慌てて動き出しました。
山桜桃お姉ちゃんたちもつられてワタワタ。

『じゃあ、サーヤ、待っててな。雪の精霊さん、サーヤを任せていいか?』
おいちゃんが周りをぐるっと見回して言います。ため息つきです。

雪の精霊さんも周りを見て、

『『『『『しくしくしくしく』』』』』
フゥたち、まだ泣いてる…

苦笑しながら、おいちゃんに言いました。
『うん。かまわない。サーヤとここにいる』にこ
「あい。いっちょ、いりゅ」にぱっ
雪の精霊さんの腕に抱きついてお返事です。

『ありがとう。じゃあ、行ってくるな』
『『行ってきます』』
山桜桃ちゃんたちもお辞儀してから行っちゃいました。
『行ってらっしゃい』
「いっちぇらっちゃい♪」にぱっ
そんな三人を見送って

『さて、何が来るかな?』
「たのちみぢゃね~」
『うん。楽しみ』
「あい!きっちょ、おいちい!」
二人でにこにこです。

『ところでサーヤ、それはなに?』
突然、雪の精霊さんが言いました。
「うにゅ?」
なんのこと?
『それ』
どれ?目線を辿ると、もしかして、

「おはち?」
『おはち?』
首を傾げる雪の精霊さん

「ん~っちょ、お・は・……しっ」
ふ~。なんとか、言えた~

『へ~。おはし』じー。

じーっと見てますね。
「あい。えっちょ、こうやって、はしゃんで、ごはん、たべりゅにょ」
頑張ってお箸を持って動かします。ちょいちょい。

『へえ。面白い』
「おは…しで、きっちゃり、さしちゃりも、できりゅにょ」
『面白いだけでなく、いろいろ出来るんだ』
おめめ、きらきらですね。

「さーや、まだ、れんしゅーちゅー。おいちゃん、すっごい、じょーず。おちえて、もりゃおう!」
それがいいよ!

『一緒に?』
雪の精霊さんのおめめがまん丸になりました。

「あい!いっちょ!」
一瞬、固まって考えたあと、にっこり笑った雪の精霊さん

『ふふ。うん。頼んでみようかな?面白そうだし』
「あい!」
わ~い!なかま♪なかま♪

カチャカチャカチャカチャ

『あっ、来たみたい』
「きちゃ~♪」
何かな?何かな?デザート何かな?

『『来た!?』』ガバッ
『来たの~?』ガバッ
ぴゅきゅーっ『『きた~っ』』ガバガバッ

『ふおっ』
『ひえっ』
ヒィッ!みんながいっせいに起きた~!
雪の精霊さんと二人でビクッとなりました。

『『なにかな~?』』
『『『なにかな~?』』』
みゃ~ん『なんにゃ~?』
きゅるるん『『『くんくんくん』』』
きゅるる~ん『『『『いい匂い~』』』』
みんな、ちょっと怖い…

『待たせたな。デザートだぞ』
『『お待たせしました』』
おいちゃんたちがデザートと共に登場です。

「わ…」あ?
〖〖デザート!〗〗
『『『『『わ~い!』』』』』
み、みんながすごい。大人はもっと怖い!
思わず雪の精霊さんにしがみつきます。

『みんなすごい。それだけ期待していいと言うこと、かな?』
雪の精霊さんが可笑しそうに言います。
「あい!いいよ!」
『そう。それは楽しみ』
二人でまたにこにこです。そしたら

『サーヤちゃん、雪の精霊様、オイラたちも、ここいいだか?』

「ぽぽちゃん!ちびちゃん!」
『ん?』

とっても遠慮がちな声が···
ぽぽちゃんとちびちゃん達です!ちびちゃんはまだ慣れないのかな?ぽぽちゃんをつかんで、後ろからちょこっとお顔出してます。可愛い~♪

「どうじょ!」
『私もかまわない。こっちおいで』
雪の精霊さんもいいよって言ってくれました。

『ありがとうなんだな。あっちにいたら、大人組がすごいんだな。ちびたちが怖がってしまったんだな』
ちびちゃんが、高速でこくこくしてます。

確かに、あれは怖いよね。何か、食べ物への執念を感じる…

『無理もない。あれはすごい。さあ、一緒に座ろう』
雪の精霊さんが優しくぽぽちゃん達を呼んでくれます。えへへ~。
ぽぽちゃんも雪の精霊さんも優しいな~♪

『ありがとうございますなんだな。さ、座らせてもらうだよ。二人とも』
『『うん。ありがとうなんだな』』
ちびちゃん達可愛い~

「ぽぽちゃんちゃち、うぢょん、おいちかっちゃ?」

『『うん!』』
『美味しかっただなぁ。あんただ美味しいもん初めてだぁ』
ぽぽちゃん達、三人でほっぺに手を当ててうっとりしてます。おんなじポーズ~!可愛い~♪

『ところでサーヤ、デザートとはなに?』
「うにゅ?」
雪の精霊さん、そこからなの?

『『『なんだか?』』』
ぽぽちゃん達も?あらら~

『デザートはね~』
ぴゅいきゅい『『あま~いの』』
『『おいし~の』』
『『『しあわせなの~』』』

「ふあ?」
ハクたちが急に説明してくれました。その通りだけどね?

『そうか。甘いものがくるのか』
雪の精霊さんがキラキラ

『甘いものだか?』
『くだものだか?』
『きのみかもなんだな?』
ぽぽちゃんたちもニコニコしながら色々想像してるみたいです。すると

『待たせたな』
『『お待たせしました』』
おいちゃんたちが他の配膳を済ませて、やっと来ました!

「きちゃ~♪」
待ってました~♪

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