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306 衝撃の……!!!

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細身に見えたけど、案外がっしりさんな腕に抱っこされました。

〖初めまして。愛し子。医神のエルンストです。やっと会えましたね。本当に会いたかったんですよ。今回、私は運が良かった。じゃんけんで負けて順番待ちのはずだったのですが、今回のことで先に来ることが出来ました。そこだけはあの二匹はよくやりましたね。これからよろしくお願いしますね〗
にっこりとお話してくれる医神様。

「ふお~おおお」
ぱちくり。おぉ、マシンガントーク!ここにもおしゃべりの先生が!

『いや、そこ、もっと違うツッコミどころ満載だったよな?』
おいちゃんが、何か言ってますが、知りません。『おい!』なんですか?ごあいさつしないといけないのです。

「えりゅしゃま、はじめまちて!さーやでしゅ!よろちくおねがいちましゅ!」
ぺこり。ゴチンッ  うりゅう~
「いちゃい…」
頭がエル様のあごにゴツンっ!

〖痛た…大丈夫ですか?〗ぽわっ
あれ?痛くない?

〖もう痛くありませんね?〗
治してくれたんだね。

「あい!あいがちょ」
ぺこり。ひょいっ

「うにゅ?」
何かあったかな?
〖ふふ。抱っこの時のお辞儀は危険ですから気をつけましょうね?〗 

ひゅる~

「あ、あい。ごめしゃい」
なんか感じました!

〖ところで、その「エリュ様」とは私の事ですか?〗
「うにゅ?」
あっそうでした!
「おにゃまえ、むじゅかちい、いえなかっちゃ。だかりゃ、えりゅしゃま、ぢゃめ?」
頭をこてんってして聞きます。
〖いいえ。ダメじゃないですよ。どんどん呼んでくださいね〗
頭なでなでしながら許してくれました!
「えへへ~あいがちょう」
ぺこり。すかっ…しまっちゃ…
〖……〗
「うにゅ~ごめしゃい」
〖気をつけましょうね〗
「あい」
逆らっちゃいけない気がします。
その時、またひょいっと

〖もう!そろそろサーヤ返してちょうだい!〗むぎゅーっ
うううっくるち!ジ、ジーニ様…くるち…
〖あ~んサーヤ不足よぉ、サーヤ成分補給よ~〗
くるち……ジーニ様、不合格
「くえっ」

ひょいっ
〖お母様!サーヤが窒息してしまいます!離してください!ほら、サーヤ、こっちに来ましょうね〗ぷはーっ助かりました…
「あ、あいがちょ」
今回はシア様に救出されました。

〖いいのよ。お母様がごめんなさいね〗
〖あ~ん。シア、ひどい~!サーヤを補給しないと死んじゃうじゃない~〗
〖お母様はいつも補給してるじゃありませんか!私の番です!〗むきゅー
ん~また、むぎゅうです。でも、苦しくないので、合格です。
···んん?今、なんか聞き捨てならない単語があったようなぁ?

「…しあしゃま?」てしてし
お胸てしてしして、お顔が見えるようにしてもらいます。

〖何かしら?サーヤ〗
シア様はちゃんと分かってくれました。でも、それより

「いま、おかあしゃま、いいまちたか?」
お母様、聞き間違いでしょうか?
みんなもこっち見てます。お目目まん丸。お耳ぴーんです。

〖はい。言いましたよ?あら?何も聞いてませんでしたか?〗
シア様が逆に驚いてます。

ぶんぶん!知らない知らない!
話が聞こえたみんなもぶんぶん!

〖魔神ジーニは私の母ですよ〗
あっけらかんと言われました。

がーん!し、信じられない事実が!
みんなもお口ぱっかんです。

「……じゃ、じゃあ、じーにしゃまちょ、いりゅしゃまは?」
もしかして?

〖夫婦ですわね。かなり変わった夫婦ですけど〗
頷きながらも、ふーってしてます。

「ふ、ふーふ」
ふーふって、なんだっけ?

〖そう、夫婦ですよ?〗

え~?ジーニ様の方をギギギギッと見ると、口笛吹く真似してそっぽ向いてました。

「ふぇぇぇえ?」
『『『『『えええぇぇえ~!!??』』』』』
サーヤだけじゃなくてみんなから悲鳴みたいな『ええ~』です。

い、一応聞いてみよう
「しあしゃまが、いりゅしゃまちょ、じーにしゃまにょ?」
〖娘ですね〗
当然。という感じで言われちゃいました。

うぇぇぇ?
みんなもまだ信じられないみたいです。

「じーにしゃま、にてにゃい……」
〖私は父似ですね〗
「しょ、しょっか~」
〖そうなんですよ~〗
にこにこのシア様。

「じーにしゃま、どちて、ひみちゅ?」
なんで教えてくれなかったのかな?

〖秘密にしてたかどうかは分かりませんが、母は「お母様」と呼ばれたくないようなのです〗ふーっ
困った人ですよね?って···

え~?
「どちて?」
みんなもお耳がダンボです。

〖それは……〗
苦笑いのシア様、何かすっごい理由が?
〖それは……〗
それは?ごくりっ

〖だって!お母様なんて呼ばれたら、一気に歳とったように感じるじゃない!〗
シア様の声をぶった切ってジーニ様が叫びだしました!

「ふぇ?」
すごい、りゆうが?
みんなも何言ってんの?ってお顔です。

〖私は、いつまでも若くいたいのよ~!!〗
またしても叫ぶジーニ様。

すごい、りゆう……?
みんなもポカーンです。

〖だから!シアにお母様って呼ばないでっ!て、言ってるのにぃ、全然言うこと聞いてくれないんだからぁ!〗
た、魂の叫び?泣いてる?

みんなはまだポカーンです。サーヤもです。

〖だって、お母様ですし…〗
困りましたわぁってため息をつくシア様。
〖お姉様とか、ジーニ様とか、言い方はあるでしょう?〗
〖そんなこと言われましても…お母様はお母様ですし、さすがにお姉様は~〗
『ないわね~』
結葉様、そんなとこで参加しちゃ…
〖何!?〗ギンッ
『なんでもありません』
ほらぁ~。結葉様、キケン。

すると、てってってっとハクが歩いてきました。そして、

『ジーニ様~?ジーニ様はキレイだよ~?それじゃダメなの~?』
ハクがいきなりジーニ様相手に上目遣いで、頭こてんっして、不思議そうに聞いてます。

〖ハ、ハク?〗
ジーニ様の涙がピタッと、止まりました。

『それに~、シア様がお母様って言うまで、気づかなかったし~。今並んでても、信じられないよ~?それって若くてキレイってことだよね~?それじゃダメなの~?』こてんっ

ハク…!すごい!みんなで、ウンウン!って頷きます。

『ダメ~?』こてんっ
ハク、更に上目遣いの頭こてんっ!
〖ハ、ハク……っ!あなたって子は…!なんっていい子なの~!!〗
ガバッとジーニ様がハクに抱きつきます。

『え~?そう?よく分からないけど、ありがとう~。えへへ~』
〖ああ~っハク~いい子ね~〗ぎゅうううっ

ハク…それは、天然?無自覚?


『うわぁ~あざといな』
おいちゃん、ちょっと引いてます。
『ギンよ、ハクのあれは誰に似たんだ?』
吹雪じぃじ、お顔がひくひくしてます。
『さ、さあ?』
ギン様、唖然としてます。
『すごいわね~。我が孫ながら将来が心配だわ…』
白雪はおっきなため息ついてます。

ハク…恐ろしい子!
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