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255 日記と回顧録
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《ジーニ様の日記》
サーヤを取り戻し、聖域で楽しい日々を送れるようになって数日。幸せを感じる日々・・・
だけど、正直、サーヤには毎回驚かされる。
精霊樹同士を結びつける時、アイナが
『今はあの光とこちらの光を結ぶことを考えてくださいませね』
そうサーヤに言ったとたん、光が幅広の布?紐?状になってサーヤの頭の上で迷うようにいくつかの結び目を作り出した。
ちょうちょ結びとかいうのが可愛かったわね。今度、絹たちに頼んで作ってもらわなくっちゃ♪
…じゃなくて、その後のゲンの言葉
『ん~想像したのが形になっちまうなら、一枚の綺麗な布とか想像したらどうだ?頑丈な紐とか?リボンは結ぶとほどける感じがするけど、編み込んじまったら解けないだろ?あとは、染料みたいに混ぜちまうとか?キレイな色になるように』
その言葉を聞いたサーヤは自分の魔力と他の者の魔力を混ぜ出した。言葉通りに周りじゅうキラキラ光出した時は驚いたわ。
でも、あの時のアイナとゲンの驚いた顔は傑作だったわね。二人して目も口もパッカンと開ききっちゃって♪ぷぷっ!もちろん撮影済みよ♪後で見るのが楽しみだわ~♪
…こほん。でも、問題も見つかったわね。サーヤの逞しい想像力のおかげで時々、無意識に具現化させてしまうこと。
土を耕す時も、みきさー?しゃもじ?こううんき?だったかしら?形になりかけてたものね。そこは何とかしないといけないわ。
それから無意識に使ってしまった、与えてしまったと言うべきかしら?
あれは最早、魔力を流すと言うより愛し子の加護を与えてしまったようなもの。
途中で止めて暴走を起こしてしまうよりかはと、私のシールドで周りから見えないようにした方がいいかと、とっさにシールドで包んだけど。遅れた分、漏れたかしら…
まだあまり周りにこの場所を気づかれない方がいいだろう。
ヤツの目に触れる可能性はできる限り避けたい。あとで、もう少しシールドを強化して、隠匿も強めておこう。
そのあとも私のシールドを押し広げてもらった時も
『球体…サーヤ、風船を膨らませてみろ。ボールでもいいぞ』
そのゲンの言葉通り、サーヤはやってのけた。
アイナが教えた探索も朧気だけど映像として見えていたみたいだったわね。
まあ、無事に精霊樹も根を下ろせて、ふたつの精霊樹も繋がったから良かったわ。
あとで青葉の精霊樹も見に行かないとね。
そういえば、サーヤが最後の方で何か気づいてたみたいね。あとで確認しましょう。
それよりも、なんなの!?この結葉の若返り方は!何とか私も若返られないかしら?納得いかないわ!!
《亀じぃの回顧録》
いやいや、この年になってもまだ驚くことがあるとはのぉ。
サーヤたちが現れてから驚きの連続じゃぁ。
かわいい孫のように思っとった水の妖精たちが実は精霊だったり、水の精霊樹の呆れ…驚きの誕生のいきさつ。
まさか、あんなことが原因だったとはのぉ。ほんに、世界は謎と驚きにに満ちておるのぉ。
そうそう、ワシらも若返ってしまったのぉ。いやはや。
今回のことに関しても驚くばかりじゃ。名を頂いてから泉に戻ったのは初めてだったからのぉ。心の準備はしておくべきだったのぉ。失敗じゃった…
まさか水の中であんなに成長するとはのぉ。元から立派な樹だったのに葉は青く輝き、枝も広がり魚たちがその中を楽しそうに泳ぐ姿を見て青葉は気を失ってしまった。可哀想なことをしてしまったのぉ。
とりあえずワシらは地上に泉の中のことを報告に行くことにしたのじゃが、そこにはアイナ様に掘り返されとった美しい毛色のモール族の若者がおった。
まったく同じ身長のサーヤに抱きつかれて戸惑っておったがのぉ。
まあ、あれだけの美しい毛並みじゃ。いたしかたあるまい。ほっほ。
また、こやつが良い奴だしのぉ。きっと困っているものは放っておけんのじゃろぅ。優しいやつじゃ。
それをいじめていたヤツらはとんでもないのぉ。ジーニ様のおっしゃる通りに反省してくれれば良いがのぉ。
優しいモール殿は自ら水の精霊樹の足元を耕してくれると申し出てくれおった。苦手な水の中と知ってなお…ほんに、素晴らしい御仁じゃ。
モール殿のおかげで地中に無事腐葉土も入れられて、おっと、スライムたちもがんばってくれた事に触れないと怒られてしまうのぉ。ほっほ。
青葉が精霊樹の中に戻り準備が出来てからがまた凄かったの。キラキラと光が降ってきたと思ったらワシらの魔力まで練り込んでおった。
この辺りはサーヤの加護までついたようだのぉ。光か太陽の加護も混ざっとるのか、サーヤが力を収めたあとも水の中だと言うのに光輝いておるわい。精霊樹が光を受けて更に輝いておる。美しいのぉ。
まあ、また青葉が卒倒しそうだったがのぉ。
それにしても一度ジーニ様たちにもこの精霊樹の様子を見てもらった方が良いだろうのぉ。
とりあえず、報告に地上に上がらねばの。と、思って泉から地上を見ると、ジーニ様たちがまた何やら騒いでおった。
サーヤたちが必死に空気になろうとしておったのぉ。いつの世も触れてはならぬものがあるということじゃのぉ。ほっほ。
サーヤを取り戻し、聖域で楽しい日々を送れるようになって数日。幸せを感じる日々・・・
だけど、正直、サーヤには毎回驚かされる。
精霊樹同士を結びつける時、アイナが
『今はあの光とこちらの光を結ぶことを考えてくださいませね』
そうサーヤに言ったとたん、光が幅広の布?紐?状になってサーヤの頭の上で迷うようにいくつかの結び目を作り出した。
ちょうちょ結びとかいうのが可愛かったわね。今度、絹たちに頼んで作ってもらわなくっちゃ♪
…じゃなくて、その後のゲンの言葉
『ん~想像したのが形になっちまうなら、一枚の綺麗な布とか想像したらどうだ?頑丈な紐とか?リボンは結ぶとほどける感じがするけど、編み込んじまったら解けないだろ?あとは、染料みたいに混ぜちまうとか?キレイな色になるように』
その言葉を聞いたサーヤは自分の魔力と他の者の魔力を混ぜ出した。言葉通りに周りじゅうキラキラ光出した時は驚いたわ。
でも、あの時のアイナとゲンの驚いた顔は傑作だったわね。二人して目も口もパッカンと開ききっちゃって♪ぷぷっ!もちろん撮影済みよ♪後で見るのが楽しみだわ~♪
…こほん。でも、問題も見つかったわね。サーヤの逞しい想像力のおかげで時々、無意識に具現化させてしまうこと。
土を耕す時も、みきさー?しゃもじ?こううんき?だったかしら?形になりかけてたものね。そこは何とかしないといけないわ。
それから無意識に使ってしまった、与えてしまったと言うべきかしら?
あれは最早、魔力を流すと言うより愛し子の加護を与えてしまったようなもの。
途中で止めて暴走を起こしてしまうよりかはと、私のシールドで周りから見えないようにした方がいいかと、とっさにシールドで包んだけど。遅れた分、漏れたかしら…
まだあまり周りにこの場所を気づかれない方がいいだろう。
ヤツの目に触れる可能性はできる限り避けたい。あとで、もう少しシールドを強化して、隠匿も強めておこう。
そのあとも私のシールドを押し広げてもらった時も
『球体…サーヤ、風船を膨らませてみろ。ボールでもいいぞ』
そのゲンの言葉通り、サーヤはやってのけた。
アイナが教えた探索も朧気だけど映像として見えていたみたいだったわね。
まあ、無事に精霊樹も根を下ろせて、ふたつの精霊樹も繋がったから良かったわ。
あとで青葉の精霊樹も見に行かないとね。
そういえば、サーヤが最後の方で何か気づいてたみたいね。あとで確認しましょう。
それよりも、なんなの!?この結葉の若返り方は!何とか私も若返られないかしら?納得いかないわ!!
《亀じぃの回顧録》
いやいや、この年になってもまだ驚くことがあるとはのぉ。
サーヤたちが現れてから驚きの連続じゃぁ。
かわいい孫のように思っとった水の妖精たちが実は精霊だったり、水の精霊樹の呆れ…驚きの誕生のいきさつ。
まさか、あんなことが原因だったとはのぉ。ほんに、世界は謎と驚きにに満ちておるのぉ。
そうそう、ワシらも若返ってしまったのぉ。いやはや。
今回のことに関しても驚くばかりじゃ。名を頂いてから泉に戻ったのは初めてだったからのぉ。心の準備はしておくべきだったのぉ。失敗じゃった…
まさか水の中であんなに成長するとはのぉ。元から立派な樹だったのに葉は青く輝き、枝も広がり魚たちがその中を楽しそうに泳ぐ姿を見て青葉は気を失ってしまった。可哀想なことをしてしまったのぉ。
とりあえずワシらは地上に泉の中のことを報告に行くことにしたのじゃが、そこにはアイナ様に掘り返されとった美しい毛色のモール族の若者がおった。
まったく同じ身長のサーヤに抱きつかれて戸惑っておったがのぉ。
まあ、あれだけの美しい毛並みじゃ。いたしかたあるまい。ほっほ。
また、こやつが良い奴だしのぉ。きっと困っているものは放っておけんのじゃろぅ。優しいやつじゃ。
それをいじめていたヤツらはとんでもないのぉ。ジーニ様のおっしゃる通りに反省してくれれば良いがのぉ。
優しいモール殿は自ら水の精霊樹の足元を耕してくれると申し出てくれおった。苦手な水の中と知ってなお…ほんに、素晴らしい御仁じゃ。
モール殿のおかげで地中に無事腐葉土も入れられて、おっと、スライムたちもがんばってくれた事に触れないと怒られてしまうのぉ。ほっほ。
青葉が精霊樹の中に戻り準備が出来てからがまた凄かったの。キラキラと光が降ってきたと思ったらワシらの魔力まで練り込んでおった。
この辺りはサーヤの加護までついたようだのぉ。光か太陽の加護も混ざっとるのか、サーヤが力を収めたあとも水の中だと言うのに光輝いておるわい。精霊樹が光を受けて更に輝いておる。美しいのぉ。
まあ、また青葉が卒倒しそうだったがのぉ。
それにしても一度ジーニ様たちにもこの精霊樹の様子を見てもらった方が良いだろうのぉ。
とりあえず、報告に地上に上がらねばの。と、思って泉から地上を見ると、ジーニ様たちがまた何やら騒いでおった。
サーヤたちが必死に空気になろうとしておったのぉ。いつの世も触れてはならぬものがあるということじゃのぉ。ほっほ。
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