上 下
196 / 681
連載

245 末っ子は…

しおりを挟む
    お怒りモードでも、あの話し方は見事にキープされたアイナ様!素晴らしい!すごい~い!!ぱちぱちぱち!
お説教の最後に
『精霊王全員!招集をかけさせて頂きます!お姉様やお兄様達からもしっかりお話して頂きますからご覚悟なさいませ!』
『そ、そんな~』
『お黙りなさいませ!特に火のお姉様と氷のお姉様にはよぉくお願い致しておきますわ!』
『や、やめて~アイナちゃ~ん!お母様、死んじゃう~』
『いいえ!今回ばかりは見逃せません!お母様にはしっかり反省していただきますわ!』
『そ、そんな~』
『問答無用!ふん!でございますわ!』

と、言うわけで、どうやら精霊王様たちが全員集合するみたいです。
「じーにしゃま?」
〖なぁに?〗
「ひ、ちょ、こおり、にょ、せいれいおうしゃまっちぇ?」
〖あ~とってもいいこたちなんだけどね?ただ…〗
「たぢゃ?」
〖怒らせるとね、なんというか…まぁ、怒らせたらいけないタイプよねぇ〗
「こ、こわいにょ?」
苦笑いのジーニ様。認めたらとばっちりが来ちゃうわぁってお顔です。
〖なんというか、二人揃うと両極端なんだけど、最強っていうか…〗
「しょっかぁ」
な、仲良くなれるかな?
〖大丈夫!大丈夫だから警戒しないであげて!(何か吹き込んだなんて思われたら!)〗
「わかっちゃあ」
〖ありがとう(よかった…)〗

そして、今アイナ様とニャーニャにゃんは

『青葉ちゃん、水中の精霊さんたちに妖精さんたち、知らなかったこととはいえ、今まで本当に申し訳ありませんでしたわ!よく、無事でいてくださいましたわ!』
『ごめんにゃ~!よく、頑張ってくれたにゃ!ニャーニャなら耐えられないにゃ!ほんとにごめんにゃ~』
『こんなにかわいい妹たちが知らないうちに誕生して、知らないうちに寂しい思いをしていたなんて!まったくお母様は!!これからは私達も力になりますし、会いに来ますわ!』
『そうにゃ!他の精霊王様たちも優しい良い方たちにゃ!きっと精霊王様たちも力になってくれるにゃ!安心するにゃ!結葉様も精霊王様たちがきっと退治してくれるにゃ!』
『ほんとに、ほんとによく頑張ってくれましたわ~ううっ』
『ほんとにゃ~ううっ』
『『本当に、本当に、ごめん(にゃ)なさいですわぁ~』』
『『うううっうっうっうっ』』

青葉ちゃんたちの前でそれはそれは見事な土下座で号泣してます。

『あ、あのあのあの!お顔を上げてください!大丈夫ですから!』
『そうです!』
『今は幸せです!』
『だから大丈夫です!』
『『『きにしないで~』』』
『『『たって~』』』

青葉ちゃんたちも、どうしていいかわからなくてワタワタしてます。それにしても、ニャーニャにゃん、退治って?

『うぅぅ  なんていい子たちなんですの~』
『ほんとにゃ~』
『『わあぁぁぁぁ』』
あぁ、地面に突っ伏して更に泣いちゃった。

『そ、そんな』
『とにかく』
『頭あげて~』
『立ってください~』
『『『『『『おねがい~』』』』』』
青葉ちゃんたち、もう半泣きです。あ~ぁ

『でも、でもニャーニャ、ついに私にも念願の可愛い妹が出来ましたわ!それもこんなに!』
『ほんとにゃ!今までご主人が末っ子だったにゃ!きっと青葉ちゃんたちこれから大変にゃ!』

『え?』
『『『大変?』』』
『『『『『『どういうこと~?』』』』』』

「うにゅ?」
どういうこと?

『今までご主人が末っ子だったにゃ!だから、構いたがりのお姉様たちにずいぶん可愛がられたのにゃ…と、いうか今もかにゃあ』
『そうかと思えば、末っ子だからとお兄様たちには使いっ走りにさられたり…』
末っ子も大変なんだね。

『今回もまずはお前が様子見て来いって言われたのにゃ』
『まあ、今回に関しては確かにわたしが適任でしたし、可愛いサーヤちゃんや青葉ちゃんたちに一番乗りでお会い出来ましたから、いいのですけど』

「んにゅ?ちぇきにん?」
なんでかな?

『これですわ』
そう言うとアイナ様の手の平に光と共に石が…
「ほわぁ」
すごい簡単に!
『空の魔石もお持ちしましたけど、私は地の精霊王、石に関しては一番適任。どのような石がお望みなのか分かりませんでしたので、場合によっては私が作ろうかと思いまして』
にこっと笑いました。美人さんの笑顔は迫力です。眩しいです。きらきらです。
と、思っていたら、ガバッ むぎゅーっ
「くぇっ」
〖ひどいわ!サーヤったら!迫力美人は私だって言ったじゃない!浮気しないで~!〗
いやんいやんと、どんどんむぎゅー攻撃が……
く、くるちぃ

『え、あの?なんの事かは分かりませんが、ジーニ様!?サーヤちゃんが潰れてますわ!』
『そうにゃ!潰されたカエルみたいな声がしたにゃ!』
『『『『あああ!さーやちゃん!』』』』
『『『ジーニさま!』』』
『『『はなして~!』』』
アイナ様、ニャーニャにゃん、青葉ちゃんたちぃ
「くぇっ」

〖あっ   ごめんなさぁい〗
ジーニ様、そろそろサーヤ中身でちゃうよ
「くぁっ」

『ああ!サーヤちゃん!しっかりですわ!』
「あ~ぃ」
『よかったにゃ~』
『ほんとに』
青葉ちゃんと一緒にみんな頷いてます。助けてくれてありがとう。

『まったく~ジーニ様は懲りないんだからぁ』
と言って結葉様がひょいっとジーニ様からサーヤを奪いました。
〖ああ!結葉、あんたにだけは言われたくないわ!〗

そうだろうね~
みんな、うんうんってしてます。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

可愛いけど最強? 異世界でもふもふ友達と大冒険!

ありぽん
ファンタジー
[お知らせ] 書籍化決定!! 皆様、応援ありがとうございます!!      2023年03月20日頃出荷予定です!! 詳しくは今後の刊行予定をご覧ください。  施設で暮らす中学1年生の長瀬蓮。毎日施設の人間にいいように使われる蓮は、今日もいつものように、施設の雑用を押し付けられ。ようやく自分の部屋へ戻った時には、夜22時を過ぎていた。  そして自分お部屋へ戻り、宿題をやる前に少し休みたいと、ベッドに倒れ込んだ瞬間それは起こった。  強い光が蓮を包み込み、あまりの強い光に目をつぶる蓮。ようやく光が止んできたのが分かりそっと目を開けると…。そこは今まで蓮が居た自分の部屋ではなく、木々が生い茂る場所で。しかも何か体に違和感をおぼえ。  これは蓮が神様の手違いにより異世界に飛ばされ、そこで沢山の友達(もふもふ)と出会い、幸せに暮らす物語。 HOTランキングに載せていただきました。皆様ありがとうございます!! お気に入り登録2500ありがとうございます!!

転生美女は元おばあちゃん!同じ世界に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!

ひより のどか
ファンタジー
目が覚めたら知らない世界に。しかもここはこの世界の神様達がいる天界らしい。そこで驚くべき話を聞かされる。 私は前の世界で孫を守って死に、この世界に転生したが、ある事情で長いこと眠っていたこと。 そして、可愛い孫も、なんと隣人までもがこの世界に転生し、今は地上で暮らしていること。 早く孫たちの元へ行きたいが、そうもいかない事情が⋯ 私は孫を守るため、孫に会うまでに強くなることを決意する。 『待っていて私のかわいい子⋯必ず、強くなって会いに行くから』 そのために私は⋯ 『地上に降りて冒険者になる!』 これは転生して若返ったおばあちゃんが、可愛い孫を今度こそ守るため、冒険者になって活躍するお話⋯ ☆。.:*・゜☆。.:*・゜ こちらは『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』のスピンオフとなります。おばあちゃんこと凛さんが主人公! が、こちらだけでも楽しんでいただけるように頑張ります。『転生初日に~』共々、よろしくお願いいたします。 また、全くの別のお話『小さな小さな花うさぎさん達に誘われて』というお話も始めました。 こちらも、よろしくお願いします。 *8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。

もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!

ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー] 特別賞受賞 書籍化決定!! 応援くださった皆様、ありがとうございます!! 望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。 そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。 神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。 そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。 これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、 たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。

小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!

ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち? 突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯? ☆。.:*・゜☆。.:*・゜ 『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。 よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。 *8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。

もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!

ありぽん
ファンタジー
いつも『もふもふが溢れる異世界で幸せ加護持ち生活!』をご愛読いただき、ありがとうございます。 10月21日、『もふもち』コミカライズの配信がスタートしました!! 江戸はち先生に可愛いジョーディ達を描いていただきました。 先生、ありがとうございます。 今後とも小説のジョーディ達、そしてコミカライズのジョーディ達を、よろしくお願いいたします。       ********* 小学3年生の如月啓太は、病気により小学校に通えないまま、病院で息を引き取った。 次に気が付いたとき、啓太の前に女神さま現れて、啓太自身の話を聞くことに。 そして啓太は別の世界の、マカリスター侯爵家次男、ジョーディ・マカリスターとして転生することが決まる。 すくすくそだった啓太改めジョーディは1歳に。 そしてジョーディには友達がいっぱい。でも友達は友達でも、人間の友達ではありません。 ダークウルフの子供にホワイトキャットの子供に。何故か魔獣の友達だらけ。 そんなジョーディの毎日は、父(ラディス)母(ルリエット)長男(マイケル)、そしてお友達魔獣達と一緒に、騒がしくも楽しく過ぎていきます。

小さいぼくは最強魔術師一族!目指せ!もふもふスローライフ!

ひより のどか
ファンタジー
ねぇたまと、妹と、もふもふな家族と幸せに暮らしていたフィリー。そんな日常が崩れ去った。 一見、まだ小さな子どもたち。実は国が支配したがる程の大きな力を持っていて? 主人公フィリーは、実は違う世界で生きた記憶を持っていて?前世の記憶を活かして魔法の世界で代活躍? 「ねぇたまたちは、ぼくがまもりゅのら!」 『わふっ』 もふもふな家族も一緒にたくましく楽しく生きてくぞ!

神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました

Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。 実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。 何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・ 何故か神獣に転生していた! 始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。 更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。 人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m なるべく返信できるように努力します。

転生したらチートすぎて逆に怖い

至宝里清
ファンタジー
前世は苦労性のお姉ちゃん 愛されることを望んでいた… 神様のミスで刺されて転生! 運命の番と出会って…? 貰った能力は努力次第でスーパーチート! 番と幸せになるために無双します! 溺愛する家族もだいすき! 恋愛です! 無事1章完結しました!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。