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226 謝ろう?

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 あのね、サーヤがくるくるくるくるされて、きゅぅってなっちゃったあと、慌ててみんながいる畑に来たんだって。

〖まったく、ぐったりしたサーヤを抱えて、ゲンが土煙上げて走ってきたと思ったら、その後ろから子グモ達をくっつけた絹と、何か小さいのを抱えた山桜桃が走ってきて、更に後ろから見慣れない子達がヨタヨタしながら走ってくるんだもの。ほんとにびっくりしたわよ~〗
ジーニ様がお話ししながら頭をなでなでしてくれます。もう、びっくりさせないでねって。心配させちゃった。ごめんなさい。

『そうよぉ心配したんだからぁ。まあ、今回悪いのはこの子達だからサーヤは謝らなくていいんだけどぉ』
ちろりって地の精霊王様とニャーニャにゃんを見る結葉様。その視線を受けてうっ!となってる二人は
『ごめんなさいですわ~』
『ごめんにゃ~』
またごめんなさいです。でも、もう大丈夫だよ
「だいじぶ。きにちにゃい」

『うぅぅ  ありがとうございますですわ~』うるうる
『ありがとにゃ~』うるうる

「あい」
そんな、泣かなくても…

『それでぇ?二人とも、今日はどうしたのぉ?あと、そのちっちゃい可愛い子はぁ?』

『はい?お母様、本気で仰ってますの?』
『精霊樹の精様がおよびになったにゃよ?』
結葉様の言葉に二人のお目目が飛び出しそうです。

『あらぁ?』
〖結葉…あなた〗
ジーニ様が眉間を揉んでます。結葉様が呼んだってことは~
「かりゃにょ、ましぇき?」
こくこくと頷く二人、対して

『あぁ!』パンッと手を合わせて
『それねぇ』と言ってる結葉様
皆が『え~っ』って言ってます。サーヤもです。

『お母様…相変わらずですのね。前の時だって、「もう、人もエルフもうんざりよぉ。精霊樹ごと引っ越すわねぇ~。じゃあねぇ~」の一言だけでしたし。みんなで心配しておりましたのに、その後の初の連絡がこれでしたのよ?それですのに、それですのにっ』
『これは、あまりにひどいにゃ~』

シーン…

『あらぁ?そうだったかしらぁ?』

シーン……

〖結葉…それは〗
『なんというか…』
『言葉もないですな…』
ジーニ様もアルコン様もギン様も呆れ果ててます。

『なあ絹さん、これは結葉様の通常運転か?』
きゅるる『そう。これが結葉様』
きゅるるん『『『これが』』』
きゅるるん『『『『むすびはさま~』』』』
『そうか…それは、大変だな』
おいちゃんと絹さんたちもこんな感じです。ちびっこ達ですら…

「ふぇ~?」
『え~?だって~引っ越したのって、たしか何百年も前って~』
ぴゅいきゅい『『いってたぁ』』
そうだよね~?
『『え~?』』
『『『それじゃぁ?』』』
みんなが土の精霊王様たちを見ます。

『そうですわぁ…数百年ぶりに居場所が分かったのですわぁ』
『しかもにゃ「私よぉ♪元気ぃ?今ねぇ、聖域にいるのぉ。可愛~い、愛し子のサーヤたちにね、空の魔石が必要なのぉ持ってきてぇ♪」っていうにゃ、数百年ぶりとは思えにゃい、とんでもにゃく』
『『かる~い連絡でしたわ(にゃ)』』

シーン……

「…むすびはしゃま?」
『なぁに?サーヤ』
「ごめしゃい、しゅりゅ?」
『え~?しないとダメかしらぁ?』
「あい」こっくり
絶対だめだよね?

『ダメかしら?』
みんなを見る結葉様…
〖ダメでしょう〗
『ダメだな』
『ダメですね』
『ダメだろう』
きゅるる『当たり前』
そうだよね、そうだよね?

『え~?』
不満気な結葉様。こっちが「え~」だと思うよ?

『結葉様~いっしょにごめんねしてあげるから~』
ぴゅいきゅい『『あやまろ?』』
『『ぼくたちも』』
『いっしょに~』
『ごめんなさい』
『してあげる~』
「あい。さーにゃみょ、いっちょ」
ちびっこ達全員で謝ります。

『分かったわ~ごめんなさぁい』
結葉様めちゃくちゃしぶしぶな感じです。

「ごめしゃい」
ぴゅいきゅい『『ごめんなちゃい』』
『『『『『『ごめんなさい』』』』』』
みんなでいっしょにごめんなさいです。でも、結葉様?もうちょっとちゃんと謝ろ?

『え、えぇぇ?お母様はともかく、サーヤちゃんたちが謝ることは何一つありませんわ!お願いですわ、よしてくださいまし!』
『そうにゃ!ちびっ子たちが謝ることはにゃいにゃ!お願いだからよしてにゃ!』
二人ともワタワタしてます。

『え~せっかく謝ったのにぃ』
結葉様、台無しです。

『お母様!貴方はみんなに心配させたのですから、いくらでも謝ってくださいませ!でも小さい子を巻き込むのはやめてくださいませ!』
『そうにゃ!そこも謝るにゃ!』
地の精霊王様とニャーニャにゃんがキレちゃいました!

『え~』

『『え~じゃない!(にゃ)ですわ!』』

ありゃりゃ。結葉様、だめだめだ~。

ちなみに、自分たち精霊の頂点に立つ結葉様のあまりの行いを知ったフゥとクゥは…

『『………』』
『フ、フゥさん、クゥさん、しっかりしてください』
『大丈夫ですか?起きてください~』
目を開いたまま固まってしまい、山桜桃お姉ちゃんと春陽お兄ちゃんが一生懸命起こそうとしてます。
そして、結葉様のそばにいたはちさんたちは
『レンゲサマ、ドウイタシマショウ』
『どうしたもこうしたも…』
と、オロオロしてました。
かわいそう…

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