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180 ぽよよん

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ぽよんぽよん
なんだろう~?

『サ、サーヤの目が』
『飛び出してるみたいだなぁ』
『しかも、左右で違う色~』
ぴゅい『きんいろと』
きゅい『ぎんいろ~』
『『エンシェント』』
『『『スライム~』』』
「うにゅ?きんいりょしゃんちょ、ぎんいりょしゃん?」
スライムさんがくっついてるの?

『『『〖あっ〗』』』
〖すっかり忘れてたわ~〗
『私もぉ~』
『我もだ』
『私もです』

それが聞こえたのか、エンシェントスライムの奥さんと旦那さんが、ぴょ~んとジーニ様たち四人の前に。
『忘れてたでしょう!』
と怒ってる声が聞こえた気がします。

……ごめんなさい。サーヤも少し忘れてました。
『サーヤ、大丈夫』
『たぶん、みんなで』
『忘れてたね~』
ぴゅいきゅいっ『『おちゃべりちないから』』
『『気づかなかった~』』
『『『どこにいたの~?』』』
フゥとクゥ、ちびっ子同盟も忘れてたみたいです。

「きんいりょしゃんちょ、ぎんいりょしゃん、ぢょこいちゃにょ~?」
そう言うと、スライムさんたちが、ふるふる震えたかと思うと、お口?をあ~んと開いて、ぽこぽこぽこっと、キノコや木の実、空の魔石も出てきました。
「こりぇ、あちゅめちぇくりぇちゃにょ~?」
ふるりんと震えると『そうよ~』って聞こえた気がしました。
「あいがちょ~」
スライムさんたち抱きしめてスリスリします。ぷにぷにです。
「きもち~にぇ~♪」
ぷるる『そうでしょ~う』って聞こえた気がします。

『ふふふ…そう言えば、まだいましたね。私が帰るまでに名付けが終わればいいのですが…ふふふふ…』
バ、バートさん!三人?でびくーっとします。
「あ、あい。がんばりゅ」
こくこく。なぜかスライムさんたちもこくこくしてます。

あれ?そう言えばお姉ちゃんたちは?とそちらを見ると、

『ふぇえ??』
見た目はあまり変わってないけど、二人でぴょんぴょんしてました。ただ、高さが……大きなアルコン様が見上げるくらい高くぴょ~ん。トランポリンあったっけ?

「しゅご~い」
ぴょ~んするたびに、たか~くなってます。

『な、なにごと』
『すごいな…』
フゥとクゥも驚いてます。そしたら、
ぴゅいきゅい『『すごいすご~い!』』
きゅい!『ぼくも!』
ぴゅい!『わたちも!』
と、ぱたぱた行っちゃいました。
「ふぇ?」
何が?ぼくも?わたしも?

すると、双子は地面に向かってお口をぱっかん。お姉ちゃんたちにタイミングを合わせて、お口から何かを、

ぴゅきゅ『『ぼっ!』』

って発射しました。そしたら、ぼふっ!て爆風に乗って、ばびゅんっ!ってお空に飛んでっちゃいました。

『『えっ?』』
とお姉ちゃんたちはお目目まん丸で止まっちゃいました。

『『はぁ?』』
と間抜けな声が出ちゃったフゥとクゥ。

「ふぇええ~?」
『『『『『『え~~っ?』』』』』』
と声が揃ったのは、双子を除いたちびっ子同盟たち。

アルコン様は眉間に寄ったシワを揉んでます。

『あらぁ~また派手に飛んでったわねぇ~』
〖ほんとね~〗
結葉様とジーニ様はのほほんと眺めてます。

『アルコン様、双子はいつからブレスを吐けるように?』
ギン様がアルコン様に聞くと
『知らん。本能か?それにしても、初めてがこれ…』
アルコン様は思いっきりぐったりしている。すると、

『きゅい~いぃ』
『ぴゅい~いぃ』
と、声が聞こえてきた。

『あれってぇ 悲鳴よねぇ?』
〖そうみたいねぇ~〗
と、のんきな声を出す結葉様とジーニ様。

『おそらく、想像以上の事態に』
『どうしたらいいか分からなくなったんだろうなぁ』
ギン様のつぶやきをアルコン様が受け継ぐと
『はぁ~』
とため息をつくと数歩前に出て、『きゅい~』『ぴゅい~』と落ちてきた双子をぼすっと受け止めた。

ぴゅいきゅい『『お、おとうしゃん』』うるうる
『まったく、何をしてるのだ』
ぴゅいきゅい~『『ごめんなちゃい~』』ぐすっ
落っこちるって怖かったのと、助けてもらえてほっとしたのと、アルコン様に怒られたと思ったのと、色々ぐちゃぐちゃでモモとスイは泣きそうです。

「もも~、すい~、だいじぶ~?」
モモとスイのところにみんなで集まります。
きゅいぴゅい『『だいじょうぶ~』』ぐすっ
ほんと?良かった~。

『モモ、スイ。いつからブレスを吐けるようになったんだ?』
アルコン様が疲れたように聞くと

ぴゅい『さっき』
きゅい『はじめて』
ぴゅいきゅい『『できるきがちて~』』
え?そうなの?

『はぁーやっぱりか。今度教えてやるから、それまでは禁止だ』はあっ
アルコン様、思いっきりため息つきながら禁止令発動です。

きゅいぴゅい『『え~』』
モモとスイがいや~んってしてます。
『モモ、スイ』
アルコン様はそんな二人をじーっと見ます。
ぴゅいきゅい『『は~ぃ』』
モモとスイはアルコン様に少し怖い目で見られて、不満げだけど納得したみたいです。でも無事で良かったね。

「ゆすらおねいちゃんちょ、はるひおにいちゃんみょ、しゅごかっちゃにぇ~」
ぴょ~んってすごかったね。

『は、はい。なんか体がむずむずして』
『なんか、分からないんですけど、跳んでみなきゃいけない気がして』
『跳んでみたら』
『あんな感じに』
そうなんだ~。

〖ん~獣人は身体能力がそもそも高いから、それがきっと進化したのね~〗
そっか~
『その内、武神様もいらっしゃると思いますが、それまではゲンさんに色々教わるといいでしょうね』
と、バートさんが言う。

「おいちゃん、しゅごい。さーにゃも、やりゅ」
教わるんだ~♪
『『えっ!?』』
「う?」
なんで驚くの?
『サーヤはぁ、準備体操からなのよねぇ』
と、結葉様。
「あい!がんばりゅの」
楽しみだね~♪

『その前に、まだやることありますよね?』
「う?」
『名付け、がんばりましょうね』にぃっこり
「ふ、ふぎゃぁぁぁ」
そうだった~!バートさんの鬼~

『ふふふふ……』
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