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156 地上へ戻ろう
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ギューギュー祭りを見守っていた精霊樹の精様。
『みんな。そもそもは私が長いことこの樹の存在に気づかなかったことが原因よ。本当にごめんなさい』
精霊と妖精たちに頭を下げる。それを見て慌てた精霊や妖精たちが次々に喋り出す。
『そんな。頭を上げてください。確かに寂しかったけど、この樹がここに産まれなかったら私もいないし、みんなも生まれなかった。だから、もう大丈夫です』
『今はじぃじも亀じぃも』
『それに地上にはサーヤたちも』
『いるもんね!』
この樹がここになければ自分たちは生まれることも出会うこともなかった。今は感謝していると四人の精霊が伝え、
『いまは~』
『みんないっしょ』
『たのしいよ~』
『だから』
『きにしないで~』
『だいじょうぶ~』
六人の妖精さたちは今は楽しいから気にしないで欲しいと言う。
精霊と妖精たちに続いてじぃじたちも
『精霊樹の精様、ワシらもこの子達も今とても充実しております』
『それに、ますます仲良くなりましたしのぉ ほっほ』
笑顔で安心して欲しいと言う。
『ありがとう。みんな』
精霊樹の精様はみんなの言葉で救われたような顔をしていた。そして、もうひとつ気になっていたことを精霊の四人に確認する。
『ねえ?あの大きな空の魔石、あれだけは嬉しい涙の結晶なんじゃないの?あなた達が生まれた時の。ひとつはもう使ってしまったけれど訳を話して返してもらいましょうか?』
精霊たちは一瞬顔を見合わせたけどすぐに大丈夫と言った。
『サーヤたちに使ってもらえたら嬉しいです。それにサーヤたちが来てから何だか自分たちにできることが増えた気がするんです』
『そうなの!あの時初めて地上の近くまで行けたし』
『守石も作ったことなかったのに』
『あの時なぜか出来るよ!作らなきゃ!って思って』
『そしたら、ホントに出来たんです』
『『『『ね~!』』』』
今の自分たちなら大丈夫だと伝える。明るさも戻ってきた。
『そういえば、主らは上には上がらなかったのぉ』
『どういうことでしょうか…』
亀じぃたちが精霊樹の精にたずねる。
『ん~そもそも、地上に私がいたから何らかの繋がりが上と下で出来ていたのかもねぇ。そこにサーヤたちのおかげで聖域が出来上がって繋がりがより深まったってところかしらぁ?泉から出ても大丈夫だったものね?』
確かなことは分からないけどねぇ?と、笑いながら答える精霊樹の精様。いつもの感じに戻ってきた?
『なるほど、そうかもしれませんの』
『なんにしても、繋がりが強まっているなら良いことですしのぉ』
『『ほっほ』』
じぃじたちも調子が戻ってきた。
『そうねぇ。それじゃ、そろそろ戻りましょうか。うふふ♪いよいよ名付けよぉ楽しみね~♪あっそうよぉ。あなたも名前つけてもらいましょ♪』
『え?私もですか?』
精霊樹の精の言葉に驚いて、思わず大きな声を出した水の精霊樹の精が慌てて手で口を押さえている。
『そうよぉ♪私と、じぃじと、亀じぃと、水の精霊樹たちのね♪』
『『『えええ~!?』』』
これにはさすがにじぃじたちも驚いた。
『精霊樹の精様』
『私たちも~?』
『水の精霊樹なら分かるけど』
『『『サーヤが』』』
『『『たいへん~』』』
そして泉の精霊や妖精たちも、さすがに申し訳なさそうにしている。
『そうねぇ。あなた達は水の精霊樹が付けてもいいと思うのよぉ。私たちが手伝ってもいいしねぇ。あなた達のリーダーはこの子だから、この子が契約すればあなた達も眷属という形で契約できる。それだけでも強くなるはずだけどぉ』
『あっ!そうですよね、なら私が名付けをすれば』ぱんっ
ぱんっと手を打ってそれなら私がすれば、サーヤの負担にならないと、ぱあっと顔がほころばせる。
『そう。眷属という形になるから力は強くなるはずよぉ。だけどぉ』
『そうだね~じゃあ』
『水の精霊樹の精が~』
『名前つけて~♪』
『『『『『『わたしたちも~♪』』』』』』
わあっと、喜ぶ精霊と妖精たち。だが…
『まてまてお前たち。何やらさっきからの』
『そうだのぉ。何か引っかかる言い方をのぉ』
『されておるような気がの』
『するんだがのぉ』
じぃじと亀じぃが、若干じっとりとした目で精霊樹の精様を見ると
『うふふ。そう、確かにそれでもいいんだけどぉ~』
うふふ。と不敵に笑う精霊樹の精様…
『『だ、だけど?』』
じぃじたちの顔がひきつり
『『『『な、なんだろ?』』』』
『『『なんか』』』
『『『わるいお顔?』』』
精霊たちと妖精たちが震え上がる
『そうしたら、サーヤのかわいい不思議踊りが減っちゃうじゃないのぉ。うふふふ』
ものすごく楽しそうに言う精霊樹の精様
『『ええ?』』
『『『『そ、そんな理由?』』』』
唖然とする一同…
『そうよぉ。だってぇ、ジーニ様がねぇ、おもしろ可愛いのよぉって言うんだものぉ。減らしちゃったらもったいないでしょう?うふふふ』
更にいい笑顔の精霊樹の精様…
『『ええええ?』』
『『『『う、うわあ~』』』』
『『『ひ、ひどい』』』
『『『サーヤ、かわいそう』』』
がくがくぶるぶる…あまりの酷さに震える一同…
『それじゃあ、そろそろ上に行きましょうかぁ。うふふ』
変わらず良い笑顔の精霊樹の精様。
『『そ、そうですの(ぉ)』』
『『『『サ、サーヤちゃん』』』』
『『『ごめんね~』』』
『『『許して~』』』
自分の知らないところで大量の名付けが決定してしまったサーヤ。
「ふにゅ~」
ぶるるるっ
昼寝中に何かを感じたサーヤは
『な、何?』
『おねしょか?』
更にあらぬ疑いをかけられていた。
『『『『ごめんなさい』』』』
『『『『『『ごめんなさい』』』』』』
『『すまんの(ぉ)サーヤ』』
ひたすら謝り続ける泉の住人たち
『うふふふ』
みんなで再び地上に戻りました。
『みんな。そもそもは私が長いことこの樹の存在に気づかなかったことが原因よ。本当にごめんなさい』
精霊と妖精たちに頭を下げる。それを見て慌てた精霊や妖精たちが次々に喋り出す。
『そんな。頭を上げてください。確かに寂しかったけど、この樹がここに産まれなかったら私もいないし、みんなも生まれなかった。だから、もう大丈夫です』
『今はじぃじも亀じぃも』
『それに地上にはサーヤたちも』
『いるもんね!』
この樹がここになければ自分たちは生まれることも出会うこともなかった。今は感謝していると四人の精霊が伝え、
『いまは~』
『みんないっしょ』
『たのしいよ~』
『だから』
『きにしないで~』
『だいじょうぶ~』
六人の妖精さたちは今は楽しいから気にしないで欲しいと言う。
精霊と妖精たちに続いてじぃじたちも
『精霊樹の精様、ワシらもこの子達も今とても充実しております』
『それに、ますます仲良くなりましたしのぉ ほっほ』
笑顔で安心して欲しいと言う。
『ありがとう。みんな』
精霊樹の精様はみんなの言葉で救われたような顔をしていた。そして、もうひとつ気になっていたことを精霊の四人に確認する。
『ねえ?あの大きな空の魔石、あれだけは嬉しい涙の結晶なんじゃないの?あなた達が生まれた時の。ひとつはもう使ってしまったけれど訳を話して返してもらいましょうか?』
精霊たちは一瞬顔を見合わせたけどすぐに大丈夫と言った。
『サーヤたちに使ってもらえたら嬉しいです。それにサーヤたちが来てから何だか自分たちにできることが増えた気がするんです』
『そうなの!あの時初めて地上の近くまで行けたし』
『守石も作ったことなかったのに』
『あの時なぜか出来るよ!作らなきゃ!って思って』
『そしたら、ホントに出来たんです』
『『『『ね~!』』』』
今の自分たちなら大丈夫だと伝える。明るさも戻ってきた。
『そういえば、主らは上には上がらなかったのぉ』
『どういうことでしょうか…』
亀じぃたちが精霊樹の精にたずねる。
『ん~そもそも、地上に私がいたから何らかの繋がりが上と下で出来ていたのかもねぇ。そこにサーヤたちのおかげで聖域が出来上がって繋がりがより深まったってところかしらぁ?泉から出ても大丈夫だったものね?』
確かなことは分からないけどねぇ?と、笑いながら答える精霊樹の精様。いつもの感じに戻ってきた?
『なるほど、そうかもしれませんの』
『なんにしても、繋がりが強まっているなら良いことですしのぉ』
『『ほっほ』』
じぃじたちも調子が戻ってきた。
『そうねぇ。それじゃ、そろそろ戻りましょうか。うふふ♪いよいよ名付けよぉ楽しみね~♪あっそうよぉ。あなたも名前つけてもらいましょ♪』
『え?私もですか?』
精霊樹の精の言葉に驚いて、思わず大きな声を出した水の精霊樹の精が慌てて手で口を押さえている。
『そうよぉ♪私と、じぃじと、亀じぃと、水の精霊樹たちのね♪』
『『『えええ~!?』』』
これにはさすがにじぃじたちも驚いた。
『精霊樹の精様』
『私たちも~?』
『水の精霊樹なら分かるけど』
『『『サーヤが』』』
『『『たいへん~』』』
そして泉の精霊や妖精たちも、さすがに申し訳なさそうにしている。
『そうねぇ。あなた達は水の精霊樹が付けてもいいと思うのよぉ。私たちが手伝ってもいいしねぇ。あなた達のリーダーはこの子だから、この子が契約すればあなた達も眷属という形で契約できる。それだけでも強くなるはずだけどぉ』
『あっ!そうですよね、なら私が名付けをすれば』ぱんっ
ぱんっと手を打ってそれなら私がすれば、サーヤの負担にならないと、ぱあっと顔がほころばせる。
『そう。眷属という形になるから力は強くなるはずよぉ。だけどぉ』
『そうだね~じゃあ』
『水の精霊樹の精が~』
『名前つけて~♪』
『『『『『『わたしたちも~♪』』』』』』
わあっと、喜ぶ精霊と妖精たち。だが…
『まてまてお前たち。何やらさっきからの』
『そうだのぉ。何か引っかかる言い方をのぉ』
『されておるような気がの』
『するんだがのぉ』
じぃじと亀じぃが、若干じっとりとした目で精霊樹の精様を見ると
『うふふ。そう、確かにそれでもいいんだけどぉ~』
うふふ。と不敵に笑う精霊樹の精様…
『『だ、だけど?』』
じぃじたちの顔がひきつり
『『『『な、なんだろ?』』』』
『『『なんか』』』
『『『わるいお顔?』』』
精霊たちと妖精たちが震え上がる
『そうしたら、サーヤのかわいい不思議踊りが減っちゃうじゃないのぉ。うふふふ』
ものすごく楽しそうに言う精霊樹の精様
『『ええ?』』
『『『『そ、そんな理由?』』』』
唖然とする一同…
『そうよぉ。だってぇ、ジーニ様がねぇ、おもしろ可愛いのよぉって言うんだものぉ。減らしちゃったらもったいないでしょう?うふふふ』
更にいい笑顔の精霊樹の精様…
『『ええええ?』』
『『『『う、うわあ~』』』』
『『『ひ、ひどい』』』
『『『サーヤ、かわいそう』』』
がくがくぶるぶる…あまりの酷さに震える一同…
『それじゃあ、そろそろ上に行きましょうかぁ。うふふ』
変わらず良い笑顔の精霊樹の精様。
『『そ、そうですの(ぉ)』』
『『『『サ、サーヤちゃん』』』』
『『『ごめんね~』』』
『『『許して~』』』
自分の知らないところで大量の名付けが決定してしまったサーヤ。
「ふにゅ~」
ぶるるるっ
昼寝中に何かを感じたサーヤは
『な、何?』
『おねしょか?』
更にあらぬ疑いをかけられていた。
『『『『ごめんなさい』』』』
『『『『『『ごめんなさい』』』』』』
『『すまんの(ぉ)サーヤ』』
ひたすら謝り続ける泉の住人たち
『うふふふ』
みんなで再び地上に戻りました。
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