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135 紹介の続きと、呆れた真相

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名付けが増えまくって叫ぶサーヤ。

「ひにゃああああっ」

『わはは。相変わらず変な叫びだな!』
『元気があってよろしいですね』にこ
〖バート、鬼ね…〗 
ジーニ様このくらいなら大丈夫なラインギリギリを攻める…

『サーヤ、手伝ってあげるから』
『諦めて頑張れ』
「ふにゅう~ぅ」
フゥとクゥが背中をぽんぽんして慰めます。

『サーヤ、気持ちは分かるがじじい共も紹介しないと』
『そうだよ~がんばれ~』
ギン様とハクが大事なこと思い出させてくれました。

「しょうでちちゃ。じぃじ、みんにゃ、ごめしゃい」ぐすん
ほったらかししちゃいました。

『よいよい。のんびりいこう。のぉ』
『そうじゃ。じゃあ、のんびりよろしくの。サーヤ』
『『『『がんばれ~』』』』
『『『『『『がんばれ~』』』』』』
「あい!」
まかせて!
みんなに聞こえるように向き直ります!

「じぃじみょ、かめじぃみょ、ようしぇいしゃんみょ、いちちゃん、しゃがちいっちゃら、いちゃにょ!あと、しゅりゃいみゅしゃんみょ!」

ずべっ  みんないっせいにコケた

「うにゅ?」
間違ったことは言ってないよ?じぃじたち、石ちゃん探しに行ったらいたでしょ?スライムさんたちも。

『サーヤ~…』
なんですか?ハク
『うん。確かに間違いではないな。ないんだけどな』
そうでしょ?ギン様
『ちょっとばかし乱暴だったがの』
「ぶー」
じぃじ  ひどい
『よしよし。サーヤは頑張ったのぉ』
「ぷー」
そうだよね。亀じぃ

『じゃあ、会った順に自己紹介してもらおうよ~。ね?サーヤ。一番最初に会ったのは~?』
ハク、ナイスアイデアです。最初は~
「みょりいち くりぇちゃ  みじゅにょようしぇいしゃんちゃち」

『『『『私たちだね』』』』
『水の妖精です』
『最初はお花集めたの』
『それで、守石作って渡したの』
『次は、空の魔石集めたの』
『『『『ね~♪』』』』
「にぇ~♪」
ほら、間違ってないでしょ?

『うん。嬢ちゃんとあんまり変わらないな』
『そうですね…』
おいちゃんとバートさん、仲良しですね。

『つ、次は?サーヤ誰に会った?』
ギン様が焦ってる?なんで?まっいっかぁ

「じぃじちょ、かめじぃ~」
水の妖精さんたちが会わせてくれました!

『わしの番じゃな。そのフェンリルの小僧より以前からこの地の泉に棲んでおりますケルピーでございます。最近は水底の洞窟にすっかり隠居しておりまして、妖精たちには「じぃじ」などと呼ばれております。そこに今回、先程の妖精四人がサーヤたちを連れてきたのです。そこで空の魔石を皆様がお探しだということで、私だけ森の奥にある滝壺へ向かいましたので、あとはこの亀に』
そこで亀じぃにバトンタッチしました。さすが長いお友達。

『ケルピーの友人の亀でございます。妖精共には「亀じぃ」などと呼ばれとりますのぉ。ケルピーと共にワシもすっかり引っ込んでおりましたでのぉ。皆様にご挨拶もせず失礼いたしました。それで今回、空の魔石を探すべく、洞窟の奥まで案内させて頂きました。ところで、精霊樹の精様、今回、案内させて頂きました場所には精霊樹の分体と伝えられている樹がございますが、覚えておいででしょうかのぉ?』
突然、話を振られた精霊樹の精様、のんびり考え中?

『ん~?それって水の中ってことよねぇ?そんなとこに蒔いたかしらぁ?』
精霊樹の精様、思い出せないみたいです。

〖あんたね、ちゃんと思い出しなさい。サーヤ、それどのくらい大きかった?〗
ジーニ様がサーヤに聞くと

「んちょ?す~っごくおっきかっちゃ!」
手をおっきく広げてまあるく木の形を表現します。うん。サーヤだからね。

チラッとギン様をジーニ様が見ると、苦笑しながら
『見事な大樹でしたよ。妖精や魚達が住処にしているようでした。そのうろの中に石とそれがいましたしね』
と、いまだ動かない銀色スライムを見る。

〖そう。そんなに大きいのね。それじゃ、ずいぶん前からありそうね〗
へ~そうなんだぁ。

『あ、あれかしらぁ~?ほらぁ、むか~し、ここに何も無くなっちゃった時、主神様とジーニ様に頼まれて木を生やしに来た時あったじゃなぁい?』
〖あ~あったわね~〗

事情を知る面々がアルコン様を見ます。
『だから、悪かったと…』
ぴゅ『おとうしゃん』
きゅ『めっ!ちたときね』
『………』
子どもたちによる無邪気なダメ押しにアルコン様はそっぽを向いている。

『それでねぇ、あの時はまだここに住んでなかったからぁ、この大陸にも一本くらい子供を~って思って種を適当に蒔いたんだけどぉ、あの時って地面もボコボコだったじゃない?』
〖そうだったわね〗

再び視線はアルコン様へ
ぴゅきゅ『『おとうしゃん…』』
『あ~ごほごほっ』
アルコン様、誤魔化せてないですよ?

『それでねぇ?せっかく蒔いた種だったんだけどぉ、なんかたまたま細~い亀裂に転がっちゃってねぇ?あっ!と思った時には「ぽちゃーん」って音がしたのよぉ。それで、亀裂覗き込んでも見えなくてねぇ。水の中に落ちたら仕方ないかぁ~って、そのまま忘れてたんだけどぉ、それかしらね?』

しーん。

〖あんた、貴重な種をそんな適当に…〗

呆れた真相だった……
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