上 下
17 / 93

17 目が覚めました

しおりを挟む
んんん?なんだろ~?なんか賑やかだな~?

重たい瞼をゆっくり開けると⋯

どん!どどん!

「⋯ふやああああっ」
目の前にお顔がいっぱい!

『『『ひゃああああっですぅ』』』びたびたびた
『ぶふっ』
『おや、主人、モテモテだねぇ』
『もがっ  ちがふっ』べりべりべり
『『『いやーんですーぅ』』』

え?声?
ぱちぱちっ

『あ、目を開けたみたいよ』そぉっ
『『『⋯起きた?』』』ぴょこ
『『『⋯』』』ふわふわ

えっと、女の人は誰か分からないけど

「うしゃぎしゃん、ようせいしゃん」
いてくれたんだね

『『『⋯良かった起きた』』』すりすり
『『『⋯』』』ふわふわ  すりすり

「はなうしゃしゃん、ようせいしゃん、ありがちょ」
まずはお礼を言わなきゃ、助けてもらったもんね。

『『『⋯ううん』』』
『『『⋯』』』ふるふる
あれ?なんか悲しそう?

『この子たちは、自分たちのせいで君が痛い思いをしたと思って落ち込んでるんだよ』さら
目にかかる前髪を払うように髪を撫でてくれる人がいる。大っきい手⋯ほっとする。でも、今はそれより

「どーちて?」
なんで落ち込むの?みんなのおかげで助かったのに?
それでもって、もしかしてこの人が神様の言ってた

「くしゅししゃん?えっちょ、ハイエリュフしゃん?」
かな?

『え?なぜ知って?』
あれ?びっくりしてる?だって神様、頼んだみたいなこと言ってなかった?あれ?これから頼むって言ってたっけ?

『もしかして、神様に会ったのかしら?』
あ、さっきの女の人だ。

「あい。かみしゃま、あいまちた」
あ、起きた方がいいかな?よいしょっ。もぞもぞ

『起きるかい?手伝おうね。ゆっくりでいいよ。ほら、これに寄りかかりな』
『いや、俺の膝の上に』
『あん?主人、あんたロリ⋯』にやにや
『違うわ!薬師としてだなっ』
『分かった分かった。ほら、嬢ちゃん診てもらおうかね』にまぁ
『だからっ』
おお、これが手玉に取ると言うやつか?それにしても

「ふおう⋯おいりょけむんむん」
昭和風な着物に白いエプロンほっかむりさえ色っぽい。ついつい、ぽえっと見惚れちゃいます。

『おや、嬢ちゃんにはこの隠れた色香が分かるんだね?ふふ、将来が楽しみだねぇ』つい~

「ほあああ」かあああ
超色っぽく頬っぺた撫でられた~

『ママ、隠れてもないし隠してもないでしょうに⋯』
『おや?そうだったかい?』くふふ

「ほあああ」
少しつり上がった口元まで色っぽい~

『くふふ。かわいいねぇ』
『ママ、あまりからかってやるな。目覚めたばかりなんだぞ』
『ああ、そうだったよ。すまないねぇ、あんまり可愛いもんだからね。つい⋯嬢ちゃん、喉乾いてないかい?何か飲めるかい?』

「あ⋯」
そういえば⋯かわいたかも?

『お水飲むです?』
『ジュースもあるです!』
『お茶もあるです!』
わらわら

「ふわわわっ」
なんかいっぱい!あっ!さっき起きた時に目の前にたくさんいた子たちだ!あれ?みんな割烹着着て三角巾してる?ということは

「いえようしぇいしゃん?」
神様が賑やかって言ってた?

『わあっ当たりですーっ』
『家妖精なのですーっ』
『なんで知ってるです?』
『きっと神様が教えたです』
『そっかですーっ』
わらわらわらわら

「あわわわっ」
いっぱい来たーっ

『こらっ!お前たち!静かにおしっ!』ぴしゃんっ

「ひょえっ」びくうっ
わあっお色気の奥さん風な人がっ怒った!あ、あれ?角?

『『『『『ひゃああっ』』』』』びたびたびたっ
『ぶふっ』

「おお?」
薬師さんのお顔が家妖精さんまみれ?
あ、さっきのもこれかぁ

☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。
お気に入り登録、エール、感想などありがとうございます。
『転生初日に~』と『転生したおばあちゃん~』もよろしくお願いします。
しおりを挟む
感想 101

あなたにおすすめの小説

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

オタクな母娘が異世界転生しちゃいました

yanako
ファンタジー
中学生のオタクな娘とアラフィフオタク母が異世界転生しちゃいました。 二人合わせて読んだ異世界転生小説は一体何冊なのか!転生しちゃった世界は一体どの話なのか! ごく普通の一般日本人が転生したら、どうなる?どうする?

神に同情された転生者物語

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。 すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。 悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!

マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です 病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。 ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。 「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」 異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。 「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」 ―――異世界と健康への不安が募りつつ 憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか? 魔法に魔物、お貴族様。 夢と現実の狭間のような日々の中で、 転生者サラが自身の夢を叶えるために 新ニコルとして我が道をつきすすむ! 『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』 ※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。 ※非現実色強めな内容です。 ※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました

Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。 実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。 何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・ 何故か神獣に転生していた! 始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。 更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。 人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m なるべく返信できるように努力します。

転生美女は元おばあちゃん!同じ世界に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!

ひより のどか
ファンタジー
目が覚めたら知らない世界に。しかもここはこの世界の神様達がいる天界らしい。そこで驚くべき話を聞かされる。 私は前の世界で孫を守って死に、この世界に転生したが、ある事情で長いこと眠っていたこと。 そして、可愛い孫も、なんと隣人までもがこの世界に転生し、今は地上で暮らしていること。 早く孫たちの元へ行きたいが、そうもいかない事情が⋯ 私は孫を守るため、孫に会うまでに強くなることを決意する。 『待っていて私のかわいい子⋯必ず、強くなって会いに行くから』 そのために私は⋯ 『地上に降りて冒険者になる!』 これは転生して若返ったおばあちゃんが、可愛い孫を今度こそ守るため、冒険者になって活躍するお話⋯ ☆。.:*・゜☆。.:*・゜ こちらは『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』のスピンオフとなります。おばあちゃんこと凛さんが主人公! が、こちらだけでも楽しんでいただけるように頑張ります。『転生初日に~』共々、よろしくお願いいたします。 また、全くの別のお話『小さな小さな花うさぎさん達に誘われて』というお話も始めました。 こちらも、よろしくお願いします。 *8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。

せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー

ジミー凌我
ファンタジー
 日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。  仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。  そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。  そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。  忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。  生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。  ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。 この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。 冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。 なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。

処理中です...