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78 次の練習は?
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『レイ姉様、次はなんの魔法?』キラキラ
『レイ姉様、どうやって練習する?』キラキラ
『そ、そうね?』
ど、どうしたらいいのかしら?何故こんなに懐かれたのかしら?ハッ!これまで二人きりの姉妹だったから?それじゃ、エルフご夫妻に早く若返ってもらって新しいご兄弟をっ⋯ぐるぐるぐる
『『⋯⋯っ』』ぞくうっ
『な、なんだ?』
『今、背中をゾワゾワっと?』
『ふむ。何やらレイの頭の中が不埒なことになってるやもしれんのぉ?』ニヤリ
『『え?』』
エルフ姉妹からキラキラの目で見上げられるレイさん。中々免疫がつかないようです。エルフご夫妻は巻き込まれた?
レイさんたちの足元や頭の上には、さっき作った魚や動物たちがはね回っている。何故かと言うと
『あなたかわいい!おともだちになって!』
『ぼくはきみがいいな!』
『なら、わたしはこのこ!』
『あ、ずる~い!わたしも!』
『ぼくも!』
と、言う感じで水の妖精たちがロデオみたいに乗り回しているのだ!
『『『『『いいな~』』』』』
と、ほかの妖精さんたちが羨ましそうに見ている。
そして、その横では
〖バカね武神。だからあれほど昔から忠告してあげてるのに〗ぎゅっ
〖お母様、おバカさんだから覚えられないのでは?〗ぎゅっ
〖そうね。その通りだわ〗ぎゅぎゅぎゅっ
〖悪かったよ。だってお前らだって実際レイよりずっと歳う⋯〗
〖〖なんですって?〗〗ギンッ ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅっ
〖イテテテっ〗
武神様が魔神様母娘に踏んずけられていた。
〖うん。こればかりはフォロー出来ないや~ごめんね~〗
〖主神、謝る必要はないですよ〗
『ほんとにバカだな。武神』
『全くだ』
普段は味方の主神様や、自分の相棒にまで見放されている。
おばあちゃんの飛び蹴りをかわしながら、よりによって武神様は
〖見た目が若けりゃいくつだろうがいいだろよ!あいつらみたいに上には上がいるんだしよっ〗
〖〖⋯なんですって?〗〗ギランッ
と、魔神様たちを引き合いに出してしまい
ドゴーンっ!
〖ぐえっ〗
『あらあらまあまあ?獲物取られちゃったわ』
魔神様と女神様に踏んずけられ地面にめり込んでいるのです。
『『あああっ』』おろおろ
『大丈夫だ。いつものことだ。慣れろ』ぽんぽん
神様たちが大変なことになっているのを見ておろおろするエルフ夫婦を料理長が諭してます。
そして
『まほ、魔法の練習、なんの?え~と、危なくないやつ、火?』
火の玉でも作る?レイさんはまだグルグルしていた。
『レイ姉様、火は一番危ないんじゃないかな?』
『レイ姉様、火事になる運命が見えます』
エルフ姉妹が素早いツッコミ。特に姉の顔は真剣そのもの。
『た、確かに?風は切り刻みそうだし、じゃあ、土?でも土は既にやって⋯』
『レイ姉様、私たち土はまだだよ』
『レイ姉様、畑で働いてる小さい子たちですか?』
『『やりたいです!』』
『え?そ、そう?』
少し前、レイさんは土魔法の練習がてら、畑を開墾し、耕し⋯
『あれは耕したと簡単に一言で済ませられるものかの?』
〖うん。まあ、そこはレイさんだから~。ね?天界樹ちゃん〗
『うぬぬ、確かに主神様の言う通り、レイじゃからのぉ⋯』
〖そうそう。レイさんだからね~〗
レイさんだからで片付けた!
そこに、とててててっと軽やかな足音が
『『あの、あの、主神様、天界樹の精様』』
『ん?どうしたのじゃ?』
〖何かな?〗にこっ
エルフ姉妹が顔を赤くして、もじもじしながら話しかけてきた。
『あの、天界樹様の畑の隣に』
『小さくていいので、私たちの畑を』
『『作っていいですか?お願いします』』きゅるん
〖うんうん。可愛い子が一生懸命お願いしてくれてるんだから、僕はいいと思うよ~。天界樹ちゃんはどうかな?〗にこにこ
『妾も構わぬよ。他ならぬ主神様のお許しも出ておるしの』にっこり
『『わあっ!ありがとうございます!』』ぺこっ!
『ふふ。どういたしましてなのじゃ』にっこり
素直な良い子たちじゃ。癒されるのぉ。最近は胃が痛いことが続いておるしのぉ。
〖うんうん。良かったね~〗にこにこ
そうだねぇ。真横の光景があるから尚更だよねぇ。
〖〖もう分かったかしら?〗〗ぎゅぎゅぎゅう
〖分かった、分かったから足を退けてくれ~〗ぐぬぬ
ほんにのぉ
『して、何を育てたいのじゃ?』
『『う~ん、お野菜?』』こてっ
『なんじゃ、決めておったわけじゃないのかの?』
『『えへへ?』』こてっ
この反応、さては
『レイの差し金かのぉ』
『『え、えへへ?』』こてっ
笑って誤魔化すエルフ姉妹。可哀想に額から一筋汗が⋯
まったく、レイは
『ぷひゅ~♪』
口笛吹けてないぞよ?
『まあ、良い。植えるものはいくらでもあるしの』ふっ
『『はい!』』にこっ
うんうん。愛いのぉ。
『あ、あの、天界樹様、主神様』
〖『ん?』〗
おや、親御殿もかの?
『私供も一緒によろしいでしょうか?』
『出来れば仲間たちと一緒に』
『こんなに良くしていただいて、何もお返しできないのも⋯』
『せめて自分たちの食べるもの位は自分たちで育てられたらと思いまして⋯』
今回保護されたエルフたちは真面目な者ばかりだからのぉ。きっと、何も仕事がないことを気にしておったんじゃのぉ。気にせんでも良いのじゃが、そうもいかんのかのぉ?
〖天界樹ちゃん、いいんじゃないかな?そもそもエルフさんたちは緑と土と共に暮らしてきたんだし、畑仕事はむしろホッとできるんじゃないかな~?僕としてはお返しとかはまったく気にしてないんだけどね~〗ふふ
『確かにそうじゃの。では、畑を用意せねばの』
場所はレイが耕した畑の隣で良いかのぉ。
『天界樹の精様っその畑』
『私たちで耕していいですか?』
『『レイさんにやり方聞きました!』』
〖『え?』〗
元気に無邪気にキラキラした期待に満ちた目を向けてくるエルフ姉妹に、固まる主神様と天界樹様
〖レ、レイさんに?〗ヒクっ
『ち、因みにどのような聞いたのじゃ?』ヒクヒク
引き攣りながら聞くと
『えっと、まず、しゃもじ?で、印つけてひっくり返して』
『ミキサー?で、かき混ぜて』
『こううんき?で縦ロール?』
『『と、聞きました!』』
『鍬とかスコップじゃないんですね?』
『早くやってみたいです!』
〖『いやいやいやいや』〗
〖それ違うからね~〗
『普通はそんなことはしないのじゃ』
やっぱり嫌な予感が当たった!
『『違うんですか?』』こてん
『でも可愛い土人形さんは作りますよね?』
『とっても可愛いし働き者です!』
『『作ってみたいです!』』きらきらきらきら
〖『うっ!』〗
なんてやる気に溢れた目!純粋すぎて眩しい!
〖ま、まあ、土人形はいいんじゃないかな?〗
『そ、そうじゃの。いずれ作るであろうゴーレムの練習にもなるしの』
そうでも思わんとやって居られんではないか
『『ほんとですか?やったあ!』』ぱんっ
ハイタッチで喜ぶエルフ姉妹
〖でも、くれぐれも無茶しないでね?天界樹ちゃんと庭師の皆さんと魔神ちゃんの言うことよく聞いてね?〗
『そ、そうじゃよ、無茶はいかんぞ。特にレイの真似は不用意にしてはダメじゃよ』
『『⋯?はい。わかりました?』』
だ、大丈夫かな?
さ、さあ?
『あらあらまあまあ?なんだか私、危険物みたいに言われてないかしら?心外だわ』
〖〖〖『危険物でしょ(じゃろ)!』〗〗〗
『あらあらまあまあ、ひどいわ~』
ひどくない!と、エルフさんたち以外の心はひとつになった⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
確定申告、清書した後に間違いに気づいて、計算し直して、用紙用意して、書き直して⋯泣くしかない
お気に入り、感想、エールなどありがとうございます。
『レイ姉様、どうやって練習する?』キラキラ
『そ、そうね?』
ど、どうしたらいいのかしら?何故こんなに懐かれたのかしら?ハッ!これまで二人きりの姉妹だったから?それじゃ、エルフご夫妻に早く若返ってもらって新しいご兄弟をっ⋯ぐるぐるぐる
『『⋯⋯っ』』ぞくうっ
『な、なんだ?』
『今、背中をゾワゾワっと?』
『ふむ。何やらレイの頭の中が不埒なことになってるやもしれんのぉ?』ニヤリ
『『え?』』
エルフ姉妹からキラキラの目で見上げられるレイさん。中々免疫がつかないようです。エルフご夫妻は巻き込まれた?
レイさんたちの足元や頭の上には、さっき作った魚や動物たちがはね回っている。何故かと言うと
『あなたかわいい!おともだちになって!』
『ぼくはきみがいいな!』
『なら、わたしはこのこ!』
『あ、ずる~い!わたしも!』
『ぼくも!』
と、言う感じで水の妖精たちがロデオみたいに乗り回しているのだ!
『『『『『いいな~』』』』』
と、ほかの妖精さんたちが羨ましそうに見ている。
そして、その横では
〖バカね武神。だからあれほど昔から忠告してあげてるのに〗ぎゅっ
〖お母様、おバカさんだから覚えられないのでは?〗ぎゅっ
〖そうね。その通りだわ〗ぎゅぎゅぎゅっ
〖悪かったよ。だってお前らだって実際レイよりずっと歳う⋯〗
〖〖なんですって?〗〗ギンッ ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅっ
〖イテテテっ〗
武神様が魔神様母娘に踏んずけられていた。
〖うん。こればかりはフォロー出来ないや~ごめんね~〗
〖主神、謝る必要はないですよ〗
『ほんとにバカだな。武神』
『全くだ』
普段は味方の主神様や、自分の相棒にまで見放されている。
おばあちゃんの飛び蹴りをかわしながら、よりによって武神様は
〖見た目が若けりゃいくつだろうがいいだろよ!あいつらみたいに上には上がいるんだしよっ〗
〖〖⋯なんですって?〗〗ギランッ
と、魔神様たちを引き合いに出してしまい
ドゴーンっ!
〖ぐえっ〗
『あらあらまあまあ?獲物取られちゃったわ』
魔神様と女神様に踏んずけられ地面にめり込んでいるのです。
『『あああっ』』おろおろ
『大丈夫だ。いつものことだ。慣れろ』ぽんぽん
神様たちが大変なことになっているのを見ておろおろするエルフ夫婦を料理長が諭してます。
そして
『まほ、魔法の練習、なんの?え~と、危なくないやつ、火?』
火の玉でも作る?レイさんはまだグルグルしていた。
『レイ姉様、火は一番危ないんじゃないかな?』
『レイ姉様、火事になる運命が見えます』
エルフ姉妹が素早いツッコミ。特に姉の顔は真剣そのもの。
『た、確かに?風は切り刻みそうだし、じゃあ、土?でも土は既にやって⋯』
『レイ姉様、私たち土はまだだよ』
『レイ姉様、畑で働いてる小さい子たちですか?』
『『やりたいです!』』
『え?そ、そう?』
少し前、レイさんは土魔法の練習がてら、畑を開墾し、耕し⋯
『あれは耕したと簡単に一言で済ませられるものかの?』
〖うん。まあ、そこはレイさんだから~。ね?天界樹ちゃん〗
『うぬぬ、確かに主神様の言う通り、レイじゃからのぉ⋯』
〖そうそう。レイさんだからね~〗
レイさんだからで片付けた!
そこに、とててててっと軽やかな足音が
『『あの、あの、主神様、天界樹の精様』』
『ん?どうしたのじゃ?』
〖何かな?〗にこっ
エルフ姉妹が顔を赤くして、もじもじしながら話しかけてきた。
『あの、天界樹様の畑の隣に』
『小さくていいので、私たちの畑を』
『『作っていいですか?お願いします』』きゅるん
〖うんうん。可愛い子が一生懸命お願いしてくれてるんだから、僕はいいと思うよ~。天界樹ちゃんはどうかな?〗にこにこ
『妾も構わぬよ。他ならぬ主神様のお許しも出ておるしの』にっこり
『『わあっ!ありがとうございます!』』ぺこっ!
『ふふ。どういたしましてなのじゃ』にっこり
素直な良い子たちじゃ。癒されるのぉ。最近は胃が痛いことが続いておるしのぉ。
〖うんうん。良かったね~〗にこにこ
そうだねぇ。真横の光景があるから尚更だよねぇ。
〖〖もう分かったかしら?〗〗ぎゅぎゅぎゅう
〖分かった、分かったから足を退けてくれ~〗ぐぬぬ
ほんにのぉ
『して、何を育てたいのじゃ?』
『『う~ん、お野菜?』』こてっ
『なんじゃ、決めておったわけじゃないのかの?』
『『えへへ?』』こてっ
この反応、さては
『レイの差し金かのぉ』
『『え、えへへ?』』こてっ
笑って誤魔化すエルフ姉妹。可哀想に額から一筋汗が⋯
まったく、レイは
『ぷひゅ~♪』
口笛吹けてないぞよ?
『まあ、良い。植えるものはいくらでもあるしの』ふっ
『『はい!』』にこっ
うんうん。愛いのぉ。
『あ、あの、天界樹様、主神様』
〖『ん?』〗
おや、親御殿もかの?
『私供も一緒によろしいでしょうか?』
『出来れば仲間たちと一緒に』
『こんなに良くしていただいて、何もお返しできないのも⋯』
『せめて自分たちの食べるもの位は自分たちで育てられたらと思いまして⋯』
今回保護されたエルフたちは真面目な者ばかりだからのぉ。きっと、何も仕事がないことを気にしておったんじゃのぉ。気にせんでも良いのじゃが、そうもいかんのかのぉ?
〖天界樹ちゃん、いいんじゃないかな?そもそもエルフさんたちは緑と土と共に暮らしてきたんだし、畑仕事はむしろホッとできるんじゃないかな~?僕としてはお返しとかはまったく気にしてないんだけどね~〗ふふ
『確かにそうじゃの。では、畑を用意せねばの』
場所はレイが耕した畑の隣で良いかのぉ。
『天界樹の精様っその畑』
『私たちで耕していいですか?』
『『レイさんにやり方聞きました!』』
〖『え?』〗
元気に無邪気にキラキラした期待に満ちた目を向けてくるエルフ姉妹に、固まる主神様と天界樹様
〖レ、レイさんに?〗ヒクっ
『ち、因みにどのような聞いたのじゃ?』ヒクヒク
引き攣りながら聞くと
『えっと、まず、しゃもじ?で、印つけてひっくり返して』
『ミキサー?で、かき混ぜて』
『こううんき?で縦ロール?』
『『と、聞きました!』』
『鍬とかスコップじゃないんですね?』
『早くやってみたいです!』
〖『いやいやいやいや』〗
〖それ違うからね~〗
『普通はそんなことはしないのじゃ』
やっぱり嫌な予感が当たった!
『『違うんですか?』』こてん
『でも可愛い土人形さんは作りますよね?』
『とっても可愛いし働き者です!』
『『作ってみたいです!』』きらきらきらきら
〖『うっ!』〗
なんてやる気に溢れた目!純粋すぎて眩しい!
〖ま、まあ、土人形はいいんじゃないかな?〗
『そ、そうじゃの。いずれ作るであろうゴーレムの練習にもなるしの』
そうでも思わんとやって居られんではないか
『『ほんとですか?やったあ!』』ぱんっ
ハイタッチで喜ぶエルフ姉妹
〖でも、くれぐれも無茶しないでね?天界樹ちゃんと庭師の皆さんと魔神ちゃんの言うことよく聞いてね?〗
『そ、そうじゃよ、無茶はいかんぞ。特にレイの真似は不用意にしてはダメじゃよ』
『『⋯?はい。わかりました?』』
だ、大丈夫かな?
さ、さあ?
『あらあらまあまあ?なんだか私、危険物みたいに言われてないかしら?心外だわ』
〖〖〖『危険物でしょ(じゃろ)!』〗〗〗
『あらあらまあまあ、ひどいわ~』
ひどくない!と、エルフさんたち以外の心はひとつになった⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
確定申告、清書した後に間違いに気づいて、計算し直して、用紙用意して、書き直して⋯泣くしかない
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