転生美女は元おばあちゃん!同じ世界の愛し子に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!《『転生初日に~』スピンオフ》

ひより のどか

文字の大きさ
上 下
57 / 90

56 レイさんに石は⋯

しおりを挟む
山ほど積まれた魔石の山。全て今は空だと言う。

〖聖域にいる地の精霊王に作ってもらったのよ♪〗
『そ、そうなんですね』
こんなにたくさん⋯さぞかし大変だったでしょうに。

〖愛し子はね?どういう訳か石と会話出来てね?〗
『はい?』
石と会話?

〖そうなのよ。愛し子曰く「石ちゃん、もうちょっと、言ってる」のだそうよ〗
『はい?』
もうちょっと?

〖そう。他にも「もういいよ」とか「ごちそうさま」とか「毎晩寝る前にご飯ちょうだい」とか⋯あ、このご飯は魔力のことよ〗
『へ、へえ?』
ご飯ちょうだい?

〖そう。挙げ句の果てに、「この子には入れちゃダメ言ってる」とか、これはこの子に、これはあの子にって石の相性まで分かってね〗
『そ、そうなの?』
なんで分かるのかしら?

〖だからみんな自分の魔石を手にして、毎晩石にご飯あげてるのよ。魔力切れ寸前まで魔力を使って寝ると、起きたら魔力が増えるから魔力量アップにもなるしね。魔力操作の向上になるし、一石何鳥にもなってるわよ〗
『へ、へえ』
すごいわね

〖まあ、最近じゃ魔力量が増えて魔力切れ寸前になるようなことがないんだけど。ちょっとずつドワーフたちがアクセサリーなんかに加工して持ち歩けるようにしてるわ。何かあった時の予備魔力になるようにね〗
『あ、なるほど⋯溢れた魔力をこれに入れておけば、万が一の時に引き出せるのね。あら?属性ごとに入れたらどうなのかしら?魔力がなくても攻撃魔法が出せたりとか⋯あ、水と火の魔力があれば外でもお料理が楽に⋯あ、お風呂にも入れたりとか?』ぶつぶつぶつ

レイさん、魔神様の言葉から一気に魔石の可能性に気がついた!しかも⋯

〖ちょっ、ちょっとレイ?〗
ぶつぶつ言ってるレイの手にはいつの間にか石が!まだ見せただけで渡してなかったのに、誰だ渡したのは!?

『にゃあ?』ころころ
『きゅん?』ころころ

〖あ?チビ助!〗
〖龍のチビまで!〗
あんたたちかーっ!

〖そういえば、お隣の源さん、言ってたね~〗
『確かに、自分も研究肌だけど、レイも負けてないと仰ってましたね。料理長』
『言ってたな。愛し子の飯とかだろ。それに火をつけちまったってか?』
『魔神様、魔神様が見せただけの魔素、属性ごとに集めてないかえ?』
〖そ、そうね〗
〖お母様、集めるだけじゃなくて魔石に入れてませんか?〗
〖あ、あはは〗

そう。レイさん、勝手に色々試し出した!

『うふ、うふふ、氷、いいわね。保冷?冷凍庫?クーラー?』ぶつぶつぶつ
うわあ、怪しい科学者みたいにっ

〖ちょ、ちょっとレイっ〗
〖魔神ちゃん、残りの石危ないからしまった方がよくない?〗
〖あ、ああっ、そうよね〗ぱちん

『うふ、うふふ、色々出来そうねぇ⋯』ぱっ
『なんで、消すの⋯』ぎらりっ

〖〖ヒイッ〗〗

おもちゃを取り上げられてレイさんがっ、般若!

『石⋯ちょうだい』ゆら

〖〖ヒ、ヒイイ〗〗
後ずさる主神夫婦

『ちょうだい⋯』
〖そこまでだ〗トン
ばたんっ
〖〖武神(ちゃんっ)〗〗
助かった!
〖やれやれ⋯〗

暴走したレイさん、武神様の当身により、強制終了。
レイさんにおもちゃは与えないでください。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。遅くなってすみません。
しおりを挟む
感想 163

あなたにおすすめの小説

野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。 私ーーエルバはスクスク育ち。 ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。 (このスキル使える)   エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。 エブリスタ様にて掲載中です。 表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。 プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。 物語は変わっておりません。 一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。 よろしくお願いします。

小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!

ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち? 突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯? ☆。.:*・゜☆。.:*・゜ 『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。 よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。 *8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。

没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。 亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。 さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。 南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。 ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。

長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍3巻発売中ですのでよろしくお願いします。  女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。  お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。  のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。   ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。  拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。  中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。 旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!

七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」 その天使の言葉は善意からなのか? 異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか? そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。 ただし、その扱いが難しいものだった。 転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。 基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。 ○○○「これは私とのラブストーリーなの!」 主人公「いや、それは違うな」

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

異世界に召喚されたけど間違いだからって棄てられました

ピコっぴ
ファンタジー
【異世界に召喚されましたが、間違いだったようです】 ノベルアッププラス小説大賞一次選考通過作品です ※自筆挿絵要注意⭐ 表紙はhake様に頂いたファンアートです (Twitter)https://mobile.twitter.com/hake_choco 異世界召喚などというファンタジーな経験しました。 でも、間違いだったようです。 それならさっさと帰してくれればいいのに、聖女じゃないから神殿に置いておけないって放り出されました。 誘拐同然に呼びつけておいてなんて言いぐさなの!? あまりのひどい仕打ち! 私はどうしたらいいの……!?

処理中です...