51 / 89
51 どうなった?
しおりを挟む
『いいか?お前たち、勝手に魔力を食ったらダメなんだぞ』
『そうじゃのぉ。いかに丈夫なレイでもああなるしのぉ』ちろり
小さな動物さんたちを窘める虎さんと天界樹の精様。
そして、レイをちらっと見ると
〖レイ、中々面白い形で固まってますね〗ふふ
『魔神様、撮影はよろしいのですか?』
〖一応してるけど、後で愛し子に見せるかは謎ね〗
何だか尺取虫のような形で固まってるレイ⋯
『⋯⋯』
魔神様やめてくださいな。補佐さんもいらないことは言わなくていいのよ。
そして医神様、はやく治してくださいな。シクシク⋯
〖分かりましたよ。ふふ〗
ぽわっ
『あ、体が動くわ。うううっ体が軽いって素晴らしい』
やっと腰が伸ばせたわ。
〖アホだな、レイ〗
〖そうですね。そこまでになる前に言ってください〗
『うううっ返す言葉もございません』
でも、アホは酷いわ武神様⋯
そういえば、くじ引きを引き当てた動物さんたちは?
もふもふっ
『あらあらまあまあ』
エルフさんたちの頭と肩が
『もふもふで満員ね』
ええと、りすさんに、うさぎさんに、お姉ちゃんの首に巻きついてるのは、
『コツメカワウソ?』
毛皮のマフラーみたいになってるわね。
それから、おさるさん⋯リスザルみたいね、それから
『カンガルー?いえ、この大きさならワラビーかしら。それに、ハリネズミ?』
肩に乗ってるけど痛くないのかしら?
『お父さんの腕に何か⋯赤いトカゲ、かしら?』
それから気になるのが、
『何だか数がおかしいというか、鳥さんたちがラブラブ?』
家族四人、全部で十匹になるはずなんだけど、鳥さんが
『なぜ四羽?』
十一匹になってるわよ?しかも番らしくて、お母さんと妹さんの頭の上にニ羽ずつ、止まってちゅっちゅちゅっちゅしてるのよね
〖それがね~こっちの青い鳥は番でそれぞれ別の紐を引いて、実力?で引き当てたらしいんだけど〗
『あらあらまあまあ、それは素晴らしいわね!すごいわ』
あんなにいたのに!夫婦で引き当てるなんて!
〖でもね?こっちの黄色い鳥さんは、離れたくなくて番で同じ紐を選んで引いたそうなんだよね〗ふぅ⋯
『あらあらまあまあ⋯それは』
どうなのかしら⋯とにかく、それが原因で数が合わなくなっちゃったのね。
『ええと、どうしたらいいでしょう?』
〖う~ん、ズルと言えばズルだし、でもあれだけの中から当たりを引き当てた運は無視出来ないし⋯〗
魔神様も困ってるわね
『こうなったら、妹の魔力を引き上げるしかないんじゃないか?な?鍛冶神』
〖そうだな。それに番の鳥の意思疎通の能力は高いからな。何かあった時に助けになるかもな〗
『おお!鍛冶神様がまともな事を?脳筋なのに、雨や槍が降ったらどうしてくれるのじゃ!?』よろり
〖なんだよ天界樹!オレは脳筋じゃねぇぞ。普段から色々考えてるんだよ。脳筋ってなら武神だろ?〗
〖おおいっ俺だって脳筋じゃねぇぞ!〗
〖脳筋だろ?〗
『脳筋だな』
『脳筋であろ』
うんうん。
〖なんでだよっ〗
『あ、あはは』
何だか変な方に飛び火したわね
〖ん~まあ、確かに利点は多そうなんだよね。どう?魔神ちゃん〗
〖そうね。まずは特訓して、様子を見ましょうか。それまでは仮候補ってとこかしら?〗
〖そうだね~〗
なるほど。じゃあ、とりあえず、保留ってことね
『わ、私、がんばります!この子達、離れ離れにするのは可愛そうですから!』
『私も協力するよ!』
『うん!姉様!』
うんうん。いい子たちだわ!私も負けずに頑張らないとね!
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。また、おまたせしてすみませんでした。
『そうじゃのぉ。いかに丈夫なレイでもああなるしのぉ』ちろり
小さな動物さんたちを窘める虎さんと天界樹の精様。
そして、レイをちらっと見ると
〖レイ、中々面白い形で固まってますね〗ふふ
『魔神様、撮影はよろしいのですか?』
〖一応してるけど、後で愛し子に見せるかは謎ね〗
何だか尺取虫のような形で固まってるレイ⋯
『⋯⋯』
魔神様やめてくださいな。補佐さんもいらないことは言わなくていいのよ。
そして医神様、はやく治してくださいな。シクシク⋯
〖分かりましたよ。ふふ〗
ぽわっ
『あ、体が動くわ。うううっ体が軽いって素晴らしい』
やっと腰が伸ばせたわ。
〖アホだな、レイ〗
〖そうですね。そこまでになる前に言ってください〗
『うううっ返す言葉もございません』
でも、アホは酷いわ武神様⋯
そういえば、くじ引きを引き当てた動物さんたちは?
もふもふっ
『あらあらまあまあ』
エルフさんたちの頭と肩が
『もふもふで満員ね』
ええと、りすさんに、うさぎさんに、お姉ちゃんの首に巻きついてるのは、
『コツメカワウソ?』
毛皮のマフラーみたいになってるわね。
それから、おさるさん⋯リスザルみたいね、それから
『カンガルー?いえ、この大きさならワラビーかしら。それに、ハリネズミ?』
肩に乗ってるけど痛くないのかしら?
『お父さんの腕に何か⋯赤いトカゲ、かしら?』
それから気になるのが、
『何だか数がおかしいというか、鳥さんたちがラブラブ?』
家族四人、全部で十匹になるはずなんだけど、鳥さんが
『なぜ四羽?』
十一匹になってるわよ?しかも番らしくて、お母さんと妹さんの頭の上にニ羽ずつ、止まってちゅっちゅちゅっちゅしてるのよね
〖それがね~こっちの青い鳥は番でそれぞれ別の紐を引いて、実力?で引き当てたらしいんだけど〗
『あらあらまあまあ、それは素晴らしいわね!すごいわ』
あんなにいたのに!夫婦で引き当てるなんて!
〖でもね?こっちの黄色い鳥さんは、離れたくなくて番で同じ紐を選んで引いたそうなんだよね〗ふぅ⋯
『あらあらまあまあ⋯それは』
どうなのかしら⋯とにかく、それが原因で数が合わなくなっちゃったのね。
『ええと、どうしたらいいでしょう?』
〖う~ん、ズルと言えばズルだし、でもあれだけの中から当たりを引き当てた運は無視出来ないし⋯〗
魔神様も困ってるわね
『こうなったら、妹の魔力を引き上げるしかないんじゃないか?な?鍛冶神』
〖そうだな。それに番の鳥の意思疎通の能力は高いからな。何かあった時に助けになるかもな〗
『おお!鍛冶神様がまともな事を?脳筋なのに、雨や槍が降ったらどうしてくれるのじゃ!?』よろり
〖なんだよ天界樹!オレは脳筋じゃねぇぞ。普段から色々考えてるんだよ。脳筋ってなら武神だろ?〗
〖おおいっ俺だって脳筋じゃねぇぞ!〗
〖脳筋だろ?〗
『脳筋だな』
『脳筋であろ』
うんうん。
〖なんでだよっ〗
『あ、あはは』
何だか変な方に飛び火したわね
〖ん~まあ、確かに利点は多そうなんだよね。どう?魔神ちゃん〗
〖そうね。まずは特訓して、様子を見ましょうか。それまでは仮候補ってとこかしら?〗
〖そうだね~〗
なるほど。じゃあ、とりあえず、保留ってことね
『わ、私、がんばります!この子達、離れ離れにするのは可愛そうですから!』
『私も協力するよ!』
『うん!姉様!』
うんうん。いい子たちだわ!私も負けずに頑張らないとね!
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。また、おまたせしてすみませんでした。
25
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!
ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち?
突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。
よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
神獣に転生!?人を助けて死んだら異世界に転生する事になりました
Miki
ファンタジー
学校が終わりバイトに行く途中、子供を助けて代わりに死んでしまった。
実は、助けた子供は別の世界の神様でお詫びに自分の世界に転生させてくれると言う。
何か欲しい能力があるか聞かれたので希望をいい、いよいよ異世界に転生すると・・・・・・
何故か神獣に転生していた!
始めて書いた小説なので、文章がおかしかったり誤字などあるかもしてませんがよろしくお願いいたします。
更新は、話が思いついたらするので早く更新できる時としばらく更新てきない時があります。ご了承ください。
人との接し方などコミュニケーションが苦手なので感想等は返信できる時とできない時があります。返信できなかった時はごめんなさいm(_ _)m
なるべく返信できるように努力します。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】
雪乃カナ
ファンタジー
世界が退屈でしかなかった1人の少年〝稗月倖真〟──彼は生まれつきチート級の身体能力と力を持っていた。だが同時に生まれた現代世界ではその力を持て余す退屈な日々を送っていた。
そんなある日いつものように孤児院の自室で起床し「退屈だな」と、呟いたその瞬間、突如現れた〝光の渦〟に吸い込まれてしまう!
気づくと辺りは白く光る見た事の無い部屋に!?
するとそこに女神アルテナが現れて「取り敢えず異世界で魔王を倒してきてもらえませんか♪」と頼まれる。
だが、異世界に着くと前途多難なことばかり、思わず「おい、アルテナ、聞いてないぞ!」と、叫びたくなるような事態も発覚したり──
でも、何はともあれ、女神様に異世界召喚されることになり、生まれた世界では持て余したチート級の力を使い、異世界へと魔王を倒しに行く主人公の、異世界ファンタジー物語!!
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる