転生美女は元おばあちゃん!同じ世界の愛し子に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!《『転生初日に~』スピンオフ》

ひより のどか

文字の大きさ
上 下
25 / 91

25 お名前決定

しおりを挟む
可愛い愛し子の上映会を終えて、
『あらあらまあまあ、孫が可愛くていい子で困っちゃうわ♪さあさあ、名前も決めちゃいましょう♪』
良かった⋯おばあちゃん、めちゃくちゃご機嫌!この隙に⋯

〖『せーのっ!』〗ぐいーっ  ガラガラガラ⋯

〖ああ、また壁が⋯〗ぴかー
曲がりなりにも、ここは天界の宮、しかも要の主神様の宮。決してヤワではないはずなのに、おばあちゃん壁壊すの何度目?

〖はあはあ、助かった〗ぜえぜえ
武神様、新鮮な空気を補給中
〖これに懲りて迂闊なことは言わないことですよ〗ぴかー
工芸神様が崩れた壁を直しながら忠告

『いいから戻ろうぜ』
〖だな。俺たちまで壁の餌にされるのはゴメンだからな〗
おばあちゃんに気づかれないように救出に来た料理長と鍛治神様。でもまあ⋯

『あらあらまあまあ、せっかくのオブジェ抜いちゃったのね。残念だわ』ふぅ~
まあ、バカでかい筋肉が揃いも揃ってたら、バレるよね

〖い、いや、ほらな、せっかくなら全員でな〗
〖そ、そうですよ。それに、武神の馬鹿力でこれ以上、壁の穴が広がると修理が大変ですし〗
鍛治神様、工芸神様、背中に嫌な汗がっ

『まあ、そうね。穴は塞がないとね』

誰が開けたんだよ!

と、全員の心の声が揃ったが、誰も口には出さない。いや、出せない!

〖ま、まあ、ほら、せっかく候補が出たんだからさ、ね?〗
魔神ちゃん、お願いっ

〖そ、そうよ、あなたが説明してくれないと、ね?〗
なんで私に回してくるのよ?あとお願いっ

〖は、はい。読み方とか意味とか、貴方じゃないと、ね?〗
ええ?お父様もお母様も酷いですっ!

『そ、そうじゃよ。ほれ、早う!』
親子で解決できるであろ?何故妾を巻き込むのじゃっ!

みんな必死!

『あらあらまあまあ、そうだったわね』

候補に上がってたのは、
綺麗、凛、艶やか、優雅、雅、清々しい、涼やか
だったかしら?その中で使えそうなのは

『う~ん、綺麗のレイ優雅ユウガミヤビスズ、もうひとつ同じ字でリョウこの辺りかしらね』

〖なるほど~〗
主神様が感心している

『冒険者として登録される名はどんなものが多いのかしら?』
〖そうだな、咄嗟に呼びやすい名前が多いんじゃないか?〗
武神様が教えてくれる

『とすると、レイと、リョウあたりかしら?』

〖そうね。呼びやすいんじゃない?〗
〖ええ。いいと思います〗
まあ、そもそも愛し子が一生懸命捻り出した名前候補。反対する者がいる訳がない。あとは

『どっちにするかだよな』
そうなのよね

『綺麗のレイに、涼やかのリョウ、どっちがいいかしら』
どっちも捨て難いのよね

『ん~妾は、レイがいいと思うがの。こちらの方が あっていると思うのじゃ』
〖そうね。綺麗って愛し子が最初に上げてたしね〗
〖そういえばそうでしたね〗
女性陣がみんなレイの方に回ったみたい。となると?

〖僕は魔神ちゃんと同じで♪〗
〖そうですね。私もそれで〗
〖〖お、俺も!〗〗
『いいんじゃないか?』
『私も』
〖私もレイで〗
だって、魔神たちには逆らわない方がいいから(ね)な!

うん、何か裏の声が聞こえた気がするわね。

『それじゃあ、私の冒険者ネームは、『レイ』で決定ね!慣れなきゃいけないから、これから私のことはレイでお願いしますね』

〖了解♪〗
〖〖分かったわ〗〗

と、いうことで、元おばあちゃん冒険者レイの誕生です。

『あらあらまあまあ?まだなってないから、見習い冒険者(仮)ってとこかしらね?』

まあ、とにかく
〖愛し子、ありがとう!おかげで血を見なくて済んだわ!〗
平和に名前が決まって良かったね。

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
レイとリョウで迷ってたのですが、感想で頂いたクワトロさんの『レイ』を使わせてもらいました。ありがとうございました。
しおりを挟む
感想 164

あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。

アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。 両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。 両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。 テッドには、妹が3人いる。 両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。 このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。 そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。 その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。 両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。 両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…   両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが… 母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。 今日も依頼をこなして、家に帰るんだ! この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。 お楽しみくださいね! HOTランキング20位になりました。 皆さん、有り難う御座います。

公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。 お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。 ただ、愛されたいと願った。 そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。 ◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

家族で突然異世界転移!?パパは家族を守るのに必死です。

3匹の子猫
ファンタジー
社智也とその家族はある日気がつけば家ごと見知らぬ場所に転移されていた。 そこは俺の持ちうる知識からおそらく異世界だ!確かに若い頃は異世界転移や転生を願ったことはあったけど、それは守るべき家族を持った今ではない!! こんな世界でまだ幼い子供たちを守りながら生き残るのは酷だろ…だが、俺は家族を必ず守り抜いてみせる!! 感想やご意見楽しみにしております! 尚、作中の登場人物、国名はあくまでもフィクションです。実在する国とは一切関係ありません。

【完結】五度の人生を不幸な出来事で幕を閉じた転生少女は、六度目の転生で幸せを掴みたい!

アノマロカリス
ファンタジー
「ノワール・エルティナス! 貴様とは婚約破棄だ!」 ノワール・エルティナス伯爵令嬢は、アクード・ベリヤル第三王子に婚約破棄を言い渡される。 理由を聞いたら、真実の相手は私では無く妹のメルティだという。 すると、アクードの背後からメルティが現れて、アクードに肩を抱かれてメルティが不敵な笑みを浮かべた。 「お姉様ったら可哀想! まぁ、お姉様より私の方が王子に相応しいという事よ!」 ノワールは、アクードの婚約者に相応しくする為に、様々な事を犠牲にして尽くしたというのに、こんな形で裏切られるとは思っていなくて、ショックで立ち崩れていた。 その時、頭の中にビジョンが浮かんできた。 最初の人生では、日本という国で淵東 黒樹(えんどう くろき)という女子高生で、ゲームやアニメ、ファンタジー小説好きなオタクだったが、学校の帰り道にトラックに刎ねられて死んだ人生。 2度目の人生は、異世界に転生して日本の知識を駆使して…魔女となって魔法や薬学を発展させたが、最後は魔女狩りによって命を落とした。 3度目の人生は、王国に使える女騎士だった。 幾度も国を救い、活躍をして行ったが…最後は王族によって魔物侵攻の盾に使われて死亡した。 4度目の人生は、聖女として国を守る為に活動したが… 魔王の供物として生贄にされて命を落とした。 5度目の人生は、城で王族に使えるメイドだった。 炊事・洗濯などを完璧にこなして様々な能力を駆使して、更には貴族の妻に抜擢されそうになったのだが…同期のメイドの嫉妬により捏造の罪をなすりつけられて処刑された。 そして6度目の現在、全ての前世での記憶が甦り… 「そうですか、では婚約破棄を快く受け入れます!」 そう言って、ノワールは城から出て行った。 5度による浮いた話もなく死んでしまった人生… 6度目には絶対に幸せになってみせる! そう誓って、家に帰ったのだが…? 一応恋愛として話を完結する予定ですが… 作品の内容が、思いっ切りファンタジー路線に行ってしまったので、ジャンルを恋愛からファンタジーに変更します。 今回はHOTランキングは最高9位でした。 皆様、有り難う御座います!

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います

登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」 「え? いいんですか?」  聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。  聖女となった者が皇太子の妻となる。  そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。  皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。  私の一番嫌いなタイプだった。  ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。  そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。  やった!   これで最悪な責務から解放された!  隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。  そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

「宮廷魔術師の娘の癖に無能すぎる」と婚約破棄され親には出来損ないと言われたが、厄介払いと嫁に出された家はいいところだった

今川幸乃
ファンタジー
魔術の名門オールストン公爵家に生まれたレイラは、武門の名門と呼ばれたオーガスト公爵家の跡取りブランドと婚約させられた。 しかしレイラは魔法をうまく使うことも出来ず、ブランドに一方的に婚約破棄されてしまう。 それを聞いた宮廷魔術師の父はブランドではなくレイラに「出来損ないめ」と激怒し、まるで厄介払いのようにレイノルズ侯爵家という微妙な家に嫁に出されてしまう。夫のロルスは魔術には何の興味もなく、最初は仲も微妙だった。 一方ブランドはベラという魔法がうまい令嬢と婚約し、やはり婚約破棄して良かったと思うのだった。 しかしレイラが魔法を全然使えないのはオールストン家で毎日飲まされていた魔力増加薬が体質に合わず、魔力が暴走してしまうせいだった。 加えて毎日毎晩ずっと勉強や訓練をさせられて常に体調が悪かったことも原因だった。 レイノルズ家でのんびり過ごしていたレイラはやがて自分の真の力に気づいていく。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

処理中です...