17 / 90
17 おばあちゃんは諦めない
しおりを挟む
日本の神様たち、たっての脅し⋯ではなく、願いにより、できる限り、日本にいた頃そのままの姿となりましたとさ。めでたしめでた⋯
『めでたくないわぁっ!』
ドゴーンっ!ばらばらばらばらっ
〖ヒイッ!〗がくぶるがくぶる
〖あ~無くなったな壁〗
〖風通しが良くなりましたね〗
『工芸神様、後で修理お願いしますね』
〖はあ⋯仕方がありませんね〗
神様たち、主神様の心配より壁の心配⋯
〖主神、不憫ね〗
『では、助けてはどうかの?』
〖無理ね〗
〖お父様、不憫ですわ⋯〗ぐす
女神様たちは自分たちの身の方が心配⋯
『はあはあはあっ⋯な、なんということなの⋯っ』わなわな
まさか、まさか日本の神様たちがそんなっ
『確かに、確かに、孫のことをお願いするのにきちんとした格好でお参りすることが多かったけれど⋯っ』わなわな
まさかまさか⋯
『そのせいで私の夢と野望が打ち砕かれるなんてっ⋯っ』
ボンキュッボンのうらやまけしからんボディが消えたのが
『まさか、自分の行いのせいだなんてぇぇっ』
なんという皮肉っ
『ああああっなぜ私は着物でお参りしてしまったのおおおっ』
ずしゃあっ
〖あ、あの、気をしっかり⋯〗びくびくっ
『⋯っ』ギンッ
〖ヒイッ〗ダンッ
『今からでも⋯今からでもどうにかしてちょうだいっ』ブンブンブンブンっ
〖ご、ごめんなさいっ無理ですぅ〗がくんがくんがくんっ
〖おい、魔神、旦那が首締められてるぞ〗
〖気のせいよ武神⋯〗ふい~
〖ひでぇな⋯〗
『何でよっ魔法で豊胸とかっ』ぶんぶんっ
〖ええ?〗
『魔法の世界なんでしょう!?変身するとかっ何とかなるでしょうっ』ぶんぶんぶんっ
〖あわわわっ、す、すみませんっ!髪の色や目の色はそれで何とかできますが、あなたの場合は神々の誓約になるのでっ無理なんですぅゥっ〗がくがくがくんっ
『神々の、誓約?』ぴたっ
〖けほっそうなんだよ。この世界に貴方を頂く条件だから⋯〗
『そ、それじゃ、本当に⋯』
〖ご、ごめんなさい〗けほっ
『そ、そんな⋯』がくうっ
な、何をしても無駄だと?
シーン⋯
コソコソ
〖お、おい、鍛治神、大丈夫かよ?あれ〗
〖俺に分かるわけないだろが、武神こそ〗
〖分かるわけねぇだろっ〗
〖だよな⋯〗
〖ん?ちょっとお静かに〗
『なんだ?工芸神様』
〖料理長には聞こえませんか?〗
『あ?何が⋯ん?』
ぶつぶつぶつぶつ⋯
『き、聞こえるな⋯』
〖やはりですか〗
『な、何を言っているのじゃ?』
〖さ、さあ?お母様⋯〗
〖⋯怖いけど、聞いてみましょうか?〗パチンっ
魔神様が指を鳴らすと、おばあちゃんの声が⋯
『な、なんてこと⋯目の前にあんな分かりやすい見本がいるのにっ』ぶつぶつ
〖〖『ひいっ?』〗〗
女神さんたち、思わず胸を両腕で隠す
『いいえ、諦めてなるものですかっ何か何かあるはずよっ』ぶつぶつ
〖す、すごいね⋯〗
『おや、主神、お戻りですか』
〖う、うん、何とかね⋯』
主神様、ボロボロになって生還⋯
『そうよ、私には前世の知識があるじゃないの』ぶつぶつ
〖〖『え?』〗〗ピクッ
女神様たちのレーダーに何かが反応?
『バストアップ、くびれを作る体操、マッサージ、食事⋯そうよ、マッサージオイルを研究しようかしら⋯』ふふ、ふふふ
〖お、おい、壊れ始めたぞ〗
〖面白そうなので見守りましょう〗くく
『そうですね』ふふ
〖ええ?気は確かなの?医神ちゃんもバートも⋯〗
『今更だぜ、主神様⋯』
『そうよ。補正下着を作るとか、寄せて上げて絞めて⋯』ふふ、ふふふ
〖ねぇ、何だか聴き逃しちゃいけない気がしない?〗
〖はい。お母様〗
『そうじゃの⋯』
〖え?ま、魔神ちゃん?みんな?〗
おや、何か風向きが?
『そうよ、諦めてなるものですかっ私の夢と野望のためっ研究が必要とあらば、極めてみせるわっ前世の知識をフル活用してでもっ』ザッパーンッ
なんかおばあちゃんの後ろに打ち付ける波が見える
〖なんか嫌な予感がしますね〗ぶるっ
『あ、ああ、なんか巻き込まれそうな気がするな』
工芸神様、料理長、多分その予感当たってる⋯
『ふ、ふふ、くよくよなんてしていられないわっ!孫よ、待っていて、必ず、必ず、あなたに会うまでに夢のボディを手に入れてみせるわっ!おほほほほ!』
〖わ、わあ~〗
『無駄だと思いますが⋯』
〖ダメだよバート、そんなこと言っちゃ死んじゃうよ〗
『それは困りますね』
だんだんおばあちゃんの扱いが⋯
転生したおばあちゃん、絶望から希望を見出したようです。(無駄だけど⋯)
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
お気に入り登録、感想、エールなどもありがとうございます。
『転生初日に~』『小さな小さな花うさぎ~』もよろしくお願いします。
『めでたくないわぁっ!』
ドゴーンっ!ばらばらばらばらっ
〖ヒイッ!〗がくぶるがくぶる
〖あ~無くなったな壁〗
〖風通しが良くなりましたね〗
『工芸神様、後で修理お願いしますね』
〖はあ⋯仕方がありませんね〗
神様たち、主神様の心配より壁の心配⋯
〖主神、不憫ね〗
『では、助けてはどうかの?』
〖無理ね〗
〖お父様、不憫ですわ⋯〗ぐす
女神様たちは自分たちの身の方が心配⋯
『はあはあはあっ⋯な、なんということなの⋯っ』わなわな
まさか、まさか日本の神様たちがそんなっ
『確かに、確かに、孫のことをお願いするのにきちんとした格好でお参りすることが多かったけれど⋯っ』わなわな
まさかまさか⋯
『そのせいで私の夢と野望が打ち砕かれるなんてっ⋯っ』
ボンキュッボンのうらやまけしからんボディが消えたのが
『まさか、自分の行いのせいだなんてぇぇっ』
なんという皮肉っ
『ああああっなぜ私は着物でお参りしてしまったのおおおっ』
ずしゃあっ
〖あ、あの、気をしっかり⋯〗びくびくっ
『⋯っ』ギンッ
〖ヒイッ〗ダンッ
『今からでも⋯今からでもどうにかしてちょうだいっ』ブンブンブンブンっ
〖ご、ごめんなさいっ無理ですぅ〗がくんがくんがくんっ
〖おい、魔神、旦那が首締められてるぞ〗
〖気のせいよ武神⋯〗ふい~
〖ひでぇな⋯〗
『何でよっ魔法で豊胸とかっ』ぶんぶんっ
〖ええ?〗
『魔法の世界なんでしょう!?変身するとかっ何とかなるでしょうっ』ぶんぶんぶんっ
〖あわわわっ、す、すみませんっ!髪の色や目の色はそれで何とかできますが、あなたの場合は神々の誓約になるのでっ無理なんですぅゥっ〗がくがくがくんっ
『神々の、誓約?』ぴたっ
〖けほっそうなんだよ。この世界に貴方を頂く条件だから⋯〗
『そ、それじゃ、本当に⋯』
〖ご、ごめんなさい〗けほっ
『そ、そんな⋯』がくうっ
な、何をしても無駄だと?
シーン⋯
コソコソ
〖お、おい、鍛治神、大丈夫かよ?あれ〗
〖俺に分かるわけないだろが、武神こそ〗
〖分かるわけねぇだろっ〗
〖だよな⋯〗
〖ん?ちょっとお静かに〗
『なんだ?工芸神様』
〖料理長には聞こえませんか?〗
『あ?何が⋯ん?』
ぶつぶつぶつぶつ⋯
『き、聞こえるな⋯』
〖やはりですか〗
『な、何を言っているのじゃ?』
〖さ、さあ?お母様⋯〗
〖⋯怖いけど、聞いてみましょうか?〗パチンっ
魔神様が指を鳴らすと、おばあちゃんの声が⋯
『な、なんてこと⋯目の前にあんな分かりやすい見本がいるのにっ』ぶつぶつ
〖〖『ひいっ?』〗〗
女神さんたち、思わず胸を両腕で隠す
『いいえ、諦めてなるものですかっ何か何かあるはずよっ』ぶつぶつ
〖す、すごいね⋯〗
『おや、主神、お戻りですか』
〖う、うん、何とかね⋯』
主神様、ボロボロになって生還⋯
『そうよ、私には前世の知識があるじゃないの』ぶつぶつ
〖〖『え?』〗〗ピクッ
女神様たちのレーダーに何かが反応?
『バストアップ、くびれを作る体操、マッサージ、食事⋯そうよ、マッサージオイルを研究しようかしら⋯』ふふ、ふふふ
〖お、おい、壊れ始めたぞ〗
〖面白そうなので見守りましょう〗くく
『そうですね』ふふ
〖ええ?気は確かなの?医神ちゃんもバートも⋯〗
『今更だぜ、主神様⋯』
『そうよ。補正下着を作るとか、寄せて上げて絞めて⋯』ふふ、ふふふ
〖ねぇ、何だか聴き逃しちゃいけない気がしない?〗
〖はい。お母様〗
『そうじゃの⋯』
〖え?ま、魔神ちゃん?みんな?〗
おや、何か風向きが?
『そうよ、諦めてなるものですかっ私の夢と野望のためっ研究が必要とあらば、極めてみせるわっ前世の知識をフル活用してでもっ』ザッパーンッ
なんかおばあちゃんの後ろに打ち付ける波が見える
〖なんか嫌な予感がしますね〗ぶるっ
『あ、ああ、なんか巻き込まれそうな気がするな』
工芸神様、料理長、多分その予感当たってる⋯
『ふ、ふふ、くよくよなんてしていられないわっ!孫よ、待っていて、必ず、必ず、あなたに会うまでに夢のボディを手に入れてみせるわっ!おほほほほ!』
〖わ、わあ~〗
『無駄だと思いますが⋯』
〖ダメだよバート、そんなこと言っちゃ死んじゃうよ〗
『それは困りますね』
だんだんおばあちゃんの扱いが⋯
転生したおばあちゃん、絶望から希望を見出したようです。(無駄だけど⋯)
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。
お気に入り登録、感想、エールなどもありがとうございます。
『転生初日に~』『小さな小さな花うさぎ~』もよろしくお願いします。
33
お気に入りに追加
412
あなたにおすすめの小説

小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!
ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち?
突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。
よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
異世界に召喚されたけど間違いだからって棄てられました
ピコっぴ
ファンタジー
【異世界に召喚されましたが、間違いだったようです】
ノベルアッププラス小説大賞一次選考通過作品です
※自筆挿絵要注意⭐
表紙はhake様に頂いたファンアートです
(Twitter)https://mobile.twitter.com/hake_choco
異世界召喚などというファンタジーな経験しました。
でも、間違いだったようです。
それならさっさと帰してくれればいいのに、聖女じゃないから神殿に置いておけないって放り出されました。
誘拐同然に呼びつけておいてなんて言いぐさなの!?
あまりのひどい仕打ち!
私はどうしたらいいの……!?

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる