ギガント・ギルティ・クライム(GGC) 

かわだいこん

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START OF 崎橋町

ニの罪 ATTACK TO 詐欺! DECIDE TO 覚悟!

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  犯罪履歴を見ながら三人は歩く。
  「今度はどこに?」
  我我がそう言うと、木道は
  「次は今も活動している詐欺事件の現場さ。何回も捜査礼状出しても手がかり一つとして手に入らないという。絶対こいつHGだよ。」
  「ただのプロじゃね~の?」丼土が反抗的な態度を取るが、「わからないよ。」と流した。
  




ーーーーーーーー30分後


ーーーーーーーー波喜怒(なみきど)商店ーーーーーーーー
 

  「割と普通のお店じゃん。」丼土は店の中に入って言った。
  すると中から中年の男性が出てきた。
  「いらっしゃい。ここは花、魚、肉、何でもある万能なお店さ。」微笑んでそう言うと、我我が、
   
   「ならこの花を買うよ。一輪224円。」そう言って花を買おうとした。
   「あいよ。」
   

   レジで中年と我我が目を合わせた。じっくりと。
   「早くお金出しなさいな。」
   我我がお金をだす。
   「まいど。」
    お金を受け取る中年。
   「ありがとうね。ニィちゃん。」
   三人は店を出る。




……………「何もなかったじゃん。」

   我我がそういったその時、あることに気づいた。我我の財布の中の

   《お金が落ち葉とすり替えられていた!》
  

   中年が店から走って去っていく。
  「待てやジジィぃ!」丼土が足を膨らまして追いかけた。
  「バルーンデストロイ!」
  拳を膨らましてパンチをする。しかし、

         ジュゥン!

  気づけば丼土は道路を走る車の前にいた!
           
    
        ドゴォ!


 
  引かれたものの、腕でガードした。腕は折れたものの、なんとか一命はとりとめた。
  「ラビットヒット!」と叫んで足を黄金に光らせ、我我が走った!だが、
         ジュゥン

  我我は気づくと、我我は空中に浮いていた!気づいたときには遅かった!我我は落ちていく…。
  
     プワォン


  ドサッと落ちたものの、地面が膨らんでいた。丼土の能力で膨らんだようだ。
  「ありがとな!」丼土に礼をいい、我我は相手の能力を考えながら走っていった!
  
  そしてついに捕まえた。だが、
     
        ジュゥン


  捕まえたのは、横にある洋服屋のマネキンだったのだ!
  「ナニ!」一同驚きを隠せなかった。

  その時、なにかに気づいた木道は言った。


  「君たちはあのおじいさんの約10m位に差し掛かったときにワープしていた…。
   20メートルなのだったらもっと早く発動してただろうしね。つまりあいつは10メートルの範囲のものをワープさせる能力に違いないだろう…!」
  そう言って丼土にナットを渡す。
  「コイツの広い部分を破裂させれば吹っ飛んでいくはず。よく狙って打て。」
  丼土はうなずき、言われたとおり破裂させた。
         パァン!

  ナットは弾丸のごとく吹っ飛んでいく!だが!
         ジュゥン
  ナットはこちらに向かって吹っ飛んできていた!
  「クソッ!やっぱり吹っ飛んできたか!」木道が言った。
  そしてそのナットは木道の左肩に打ち込まれた!
  「グハァァァ!いってぇ!」
  
  うめく木道。
  「もっと打て…。あいつに…。もっと速ければあいつが能力を使う前に打ち込める!」
  
  木道はそう言うが、丼土は
  「何抜かしてんだよ!そしたらお前がまた…。」
  木道が返す。
  「いいからやれ!やるんだ!」  
  
  そう言われると、丼土はもっと膨らまし、もっと速く打った。
      パァァン!!
  豪速で放たれたナットはまっすぐ中年の脳天へ進む。
  だが、
  中年まであと3m位のところでまたしても返された!
  

  「ァァァ!だめだぁ!」そう丼土が行った瞬間、我我が拳を黄金に光らせ、飛んでくるナットを殴った。
 

    「50倍返しフィィィィィストォォ!」

  ナットがさっきよりも速く放たれる!!
  
  「グッホァ!!か、貫通したぁ!」
  中年の胸に風穴が開く。血が飛び散り、そこら中が赤く染まっていった。
  ドサッと中年は倒れ込んだ。 
  
  よってきた三人に向かって、中年は言った。
  「や、やめてくれぇ~!まだ間に合う~!金は返す!だから命だけは~!
  私の名は罠美 香辛(わなび こうしん)54歳!
  能力は【ベラスケス】だ!
  うへ~助けて~!」
  

  だが、我我は拳を青くし、殴った。
  「ぐほぁ!」
  「すまんな。オレには慈悲ってものがない。人を騙したやつが助かろうなんてほざくのも大概にしろよな。」
  
  木道がしゃべる。
  「やり過ぎじゃないか?あの能力使えそうだったのに。」
  我我が返す。
  「罪人は罪を犯す人ではなくて、罪を償う人のことを指すと思うんです。」
  
 

  三人は歩き出す。死体は、丼土が膨らまして、空高く浮かしてやった。
  我我は少し罪悪感が植え付けられていた。慈悲がない。そう言ったが、彼にも慈悲はあるのである。慈悲のない生き物はいないのだ。
  彼はこの先も、それを教え込まれるような戦いをするかもしれない。だが、めげずにやり通す。それが大切なのだ。
  これから何が彼らを苦しませるのか、それは誰にもわからないのであった。
   
    
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