上 下
8 / 23
1滴の泥を落とされた楽園であっても

人形の魔女

しおりを挟む
 ドォオオッ―――!

「くっぁああ!」

 石の畳が砕け、炎が燃え盛り炸裂音が木霊する。トレイルは勢いを止められずそのまま前方へ吹き飛んでいった。

「はっ…無茶な動きをする…」

「トレイルさん!」

「奴なら大丈夫だっ!いつものことだ心配いらん!まだ警戒を解くなよ!」

 トレイルに急いで駆け寄ろうと立ち上がった時、マキーリュイはキスアを制止する。

 トレイルが放った爆裂魔術で炎と煙が発生し、視界が悪い中を、お互いの居所がわからないまま動けばそれは、自分の居場所を教えるようなもの。

 視界という情報を抜かれれば音に敏感になる。僅かな衣擦れでさえ気になって、相手の音、自分の音…気を張り、糸がピンとなって、息がとまりそうになる。早まる心拍が思考を乱し、いつ来るともしれない脅威に神経が逆立った。

 キスアは自分の迂闊さを痛感した。戦闘に慣れている二人に比べて自分はすぐさま動けず、それだというのにこの場に来てしまった。

 けれど、これは受け入れるべき、覚悟を新たに認識し直す時なのだと、気持ちを切り替えて今の状況を努めて冷静に見つめ直した。

「考えなしに炎を撒きおって…」

 トレイルの魔術の起こした炎はそれほど強くはなかった。それでも、辺りに燃えやすい木製の小さな屋台や、建物が多く点在する通り故に、炎は次第に広がってしまった。相も変わらない弟子の軽率さにこれ以上の言葉は出てこない。が、彼女は愛すべき弟子のそういうところを好いている、しかし絶対に口にすることは無いだろう。二人の時以外では。

 カタ……カサ…………カタタタ…カサカタタタタタ

「何か聞こえませんか…?」

「この音は…多いぞ…クソ…あいつ、厄介な事を考えたな…」

「な、なんですか…っ」

 極力声を抑え、キスアはマキーリュイに迫る。

「あいつめ、人形を大量に展開して私たちを探しにかかっている…本体を隠したまま人形で場所を特定して遠距離から針で狙うつもりだろう…」

「ミツケェタ…」

「クソっ」

 人形がマキーリュイを捉え、手にした小さくも凶悪なハサミをもって飛びかかる。マキーリュイは構えた細身の剣でハサミ諸共人形を両断したが、破片が体を刻んだ。

「大丈夫ですか!」

 キスアは駆け寄り、マキーリュイの傷を見ると、どこからともなく取り出した小瓶から薄緑に発光する液体をかけた。

「薬液か…ありがとう」

「いえ、それよりこの状況をどうしたら…」

「幸い、いまの人形どもは大量に展開した代わりに本体に視界を共有出来ていないようだ…とはいえ…」

(いずれみつかるならこちらから攻撃をしかけるしかあるまい…大量の人形を出されたのは厄介極まるが、その代わりどこを攻撃しても人形に当たる確率は高いということでもある…トレイルがいれば多少は楽になるんだが…)

 はぁ、と息吐く表情に暗さはさほど感じず、ただマキーリュイは前を向いていた。状況の打開は自らの手で行うもの、待つことで良くなる状況など戦場において碌なものではなかった。傭兵として幾多もの戦闘を経た彼女はそれを良く知っていた。

 未だ煙で視界が覆われていることで二人の姿ははっきりと見えることはなく、大量の人形たちのほんの一部を相手にするだけで済んでいたが、いつかは人形の魔女本体と接敵する。
 人形の総数もわからず疲弊していくのは避けなければならない、キスアは錬金の魔女として、自分にしかできないことをひたすら考え続けた。

(状況に合わせた解決、いつもしていた仕事で培ったレシピ構築のノウハウを、ここで活かすんだ…!)

 キスアの籠手は彼女の魔法を活かせるように作成された特製の武装、「錬成砲魔手甲」と呼んだり「お助け手砲(てっぽう)」と呼んだりしているそれは、彼女の思考を物質化して射出することができるいわば《何でも撃てる銃》である、しかし、扱いは非常に難しく、何度も練習してようやく《伸縮する光縄》を安定して出せるようになったくらいであった。

(いつも高いところを瞬時に昇るのに使っている光縄をどうにか…そうだ!今、地上は土埃や沈んだ煙で視界が悪いけど、建物の上ならまだ視界は良いはず!それならトレイルさんを見つけて合流すれば…!)

「マキーリュイさん、私トレイルさんを探します…!」

 キスアは近くにある家屋の屋根を狙い籠手を構えた。

「…わかった、合流したら一旦屋根に上がってこい、その間人形をいくらか潰しておく…効果があるかわからんがな…」

 マキーリュイはキスアが屋根を狙っている様子を見て昇る方法があると判断し、指示を出す。

「はい!いきます」

「一応これをもっていけ…あいつが剣を持ってなかったら渡してやれ」

 マキーリュイは自身の剣をキスアに渡す。

「え、マキーリュイさんはどうするんですか」

「人形程度なら鞘でも潰せる、本体だときついがまぁ一時的なら何とかなる」

「わかりました…なら鞘を貸してください、強化します!」

「頼む」

 キスアは一度剣を鞘に戻してから鞘と剣ごとに状態固定のエンチャントをかけ、鞘には衝撃増加のエンチャントも付加し鞘をマキーリュイに返した。

「すぐ見つけてきます!」

「あぁ」

 キスアは籠手からバシュっと光縄を飛ばし、屋根から突き出た煙突に巻きつけ縮めさせて体を引き寄せ、屋根へ上った。

「マキーリュイさんの姿は見える…ひとまず脅威はなさそう…トレイルさんはどこ…」

 マキーリュイの姿を確認し、ところどころ上っている煙が視界を邪魔する中、キスアは目を凝らしてトレイルの姿を探す。

「トレイルさん…!いた…っ!」

 キスアは崩れた家屋で人形に囲まれているトレイルを発見する。手に武器は持っておらず、人形たちを突破しなければ拾えない場所に剣が落ちているのが見えた。

 迷っている暇はなかった。すぐに光縄を撃ち、崩れた家屋のむき出しの梁に巻きつけトレイルの下へ向かう。

「あっキスアさん…!どうしてここに」

 トレイルは上から突如降りてきたキスアに目を丸くして驚いていた、キスアの身体能力では本来屋根に上がることはおろか、高いところからの着地すらままならないはずであった。それはキスアが戦闘に遅れを取っていたことからも察することができるように、戦闘を生業としていない彼女がそんな行動を取れることをトレイルは予想していなかった。

「私の籠手は結構便利なので…!これ、マキーリュイさんの剣です!まずはこの人形を倒しましょう!」

「助かったス!」

 トレイルは剣を構えて人形の動きに備えた。

「来ます!」

 人形が飛びかかりキスアは叫んだ、二体を光縄でまとめ地面へたたきつけバラバラにするが、すぐさま人形は元の状態に戻ってしまった。

「厄介スね…なら…エンチャントっ」

 トレイルは刃を掌で撫でると、刀身が花火の様に火花を散らす光を纏い始めた。

 トレイルは一体目、二体目、三体目と剣で両断した、トレイルに斬られた人形は刀身のエンチャントで爆裂を受け、粉々に散る。

「流石にその状態になれば戻れない見たいっスね…けどこれだと師匠の魔法と相性悪いスよ…」

 ―――――――――――――――――――――――――――

「クソ…人形め…あの数をいちいち直すとは…魔力を無駄に使うというのに律儀だな…っ」

 マキーリュイはキスアと別れてから既に十体は潰しているものの、すぐさま再生する人形を相手に徐々に体力を消耗していた…。

「はぁ…そろそろ私の位置はわかっているんだろう!なら姿を見せたらどうだ!」

「い~いですよぉ~…?どう~せとどめはわたくしがしなければ安心できませんし、ねぇ?」

 ふらふらとした足取りで人形の魔女アーリーシャが現れる。誰かが支えなければ倒れてしまいそうなほど揺れているというのに、何故か倒れることなく立っている。

「ふん、今日はかなりご機嫌じゃないかアーリーシャ」

 にやにやと気味の悪い笑みを浮かべるアーリーシャとは反対に、マキーリュイは険しい表情を見せる。

 頬に伝う汗を気にもせず、一瞬たりとも目を離せない、離すことはできない…一瞬でも離せば小さい動作で攻撃を仕掛けてくる、小さい動作であれば気が付く事が出来ずにそれを受けてしまうだろう、そういった様子を感じる、そういう気がしていたのだ。



「ふふふ~♪そういうあなたは不機嫌そ~うですねぇ~?」

 ゆらりゆらりと揺れて、片手で寄りかかった巨大なハサミを傾かせながら、指にひっかけた普通サイズのハサミを揺らし、彼女は言う。

「私の部下というわけではないのだが、衛兵が数人ここに向かって、姿を一度も見ていないのでな、そういう顔にもなるだろう」

「ふふ、あなたは気を張りすぎますものねぇ~?お疲れでしょう?そこの椅子で休んではど~う?」

 片手を巨鋏から離し、指さした方には椅子があった、煙で良く見えはしないが少し違和感があった、それでも確かに椅子に見えた。

「休息を勧めてくれるのは良いが…なぜ襲った?それを聞いたら座ろう」

 マキーリュイは、張った気は緩めずに、なるべく声色を変えず問う。突然襲ってきた相手に警戒をそう簡単に解けるものではない。

「さきほどまで敵がいまして、ねぇ?勘違いしてしまったみたいですね~?」

「お前にしてはらしくない…」

 マキーリュイはゆっくりと椅子へ近づいていく。

「ふふ…」

 アーリーシャの怪しげに笑う声はマキーリュイには聞こえていない、そのままマキーリュイは椅子の目の前に立った。

「これは…椅子?」

「あいにくこの通りの長椅子はどれも壊れてしまっていましたの、不格好でごめんなさい、ねぇ?」

 その椅子は、顔が造形されておらず、他の人形とは違い衣装を着ていない人形が折り重なりかろうじて椅子の形を保っているものだった。

「いや…お前の好意なんだろう…座れるなら形はどうあれ、椅子として使わせてもらおう…お前は座らないのか?」

「いくら長椅子とはいえ、狭くなりますよ?」

 アーリーシャが言い終わる前に、マキーリュイは先に腰を下ろして不格好な椅子へ腰を掛けた。
「構わん、その程度でバツが悪くなるような器量ではない、お前が良ければ座ってもらった方が幾分気持ちが落ち着く」

「そうおっしゃるならぁ、お隣、失礼しますねぇ?」

 アーリーシャがマキーリュイの隣へ座るが、互いに顔を合わせない。

「はぁ…お前は敵に会ったんだな?とりあえず、無事で良かった…」

「心配してくださるの?あなたが?まぁまぁ!嬉しいですねぇ?」

「私をなんだと思っている…友人として当然だろう…」

「まぁまぁ友人だなんて、初めてですよあなたからそのようなこと聞くのは!どうして?今まであなたから言われたことありませんよ、ねぇ?」

「今はそれよりも敵がどういうやつだったかを教えてくれないか…」

「敵…?敵が知りたいんですの?敵は………」

 ―――――――――――――――――――――――――

 二人は奇妙な椅子に座っていた。そしてそこからは話し声が聞こえる。それは傍からみると違和感でしかなかった、何せ人が人形に話しかけているものだからそれは当然、二人には危機でしかなかった。マキーリュイの危機にしか見えなかった。

「アァアアアアっ!!!!」

「マキーリュイさんっ!!」

 トレイルは叫声を上げ駆ける、キスアはマキーリュイ目掛け光縄を撃ちだす。

「敵は…あなたです」

「ッ!!」

 アーリーシャがマキーリュイの腰に手を回し抱き着いたその瞬間、理解した。この人形の魔女はずっと、三人を『殺すつもりだった』のだと。

 人形の魔女、アーリーシャはその「躯体」から高魔力反応を起こし、メキメキとあちこちヒビを入れながらどんどんとその身を爆散させようと隙間から光を溢れさせる。

「クソッなんだっ力が…っ!」

 マキーリュイはすかさず引き離そうとするが、力が入らない。そればかりか意識は薄くなっていく。自分の意思に反してどんどん、微睡んでいく…まるで空腹を満たした後の白昼の午後の様に。

「だめぇええッッ!!!」

 光縄がマキーリュイに巻きつき、勢いよく椅子から引き離す、しかしその体には今すぐに爆発せんとするアーリーシャを纏う。

 ザンっ!と木材の斬れる音が聞こえる。

 ガタンッバコンッ

 木片に変わり砕ける音が響いた。

 トレイルが、絡みついていたアーリーシャの両腕を切り落とし、その体を蹴り飛ばした。その音が、マキーリュイの意識が飛ぶ寸前に聞こえた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転移先は薬師が少ない世界でした

饕餮
ファンタジー
★この作品は書籍化及びコミカライズしています。 神様のせいでこの世界に落ちてきてしまった私は、いろいろと話し合ったりしてこの世界に馴染むような格好と知識を授かり、危ないからと神様が目的地の手前まで送ってくれた。 職業は【薬師】。私がハーブなどの知識が多少あったことと、その世界と地球の名前が一緒だったこと、もともと数が少ないことから、職業は【薬師】にしてくれたらしい。 神様にもらったものを握り締め、ドキドキしながらも国境を無事に越え、街でひと悶着あったから買い物だけしてその街を出た。 街道を歩いている途中で、魔神族が治める国の王都に帰るという魔神族の騎士と出会い、それが縁で、王都に住むようになる。 薬を作ったり、ダンジョンに潜ったり、トラブルに巻き込まれたり、冒険者と仲良くなったりしながら、秘密があってそれを話せないヒロインと、ヒロインに一目惚れした騎士の恋愛話がたまーに入る、転移(転生)したヒロインのお話。

王子様を放送します

竹 美津
ファンタジー
竜樹は32歳、家事が得意な事務職。異世界に転移してギフトの御方という地位を得て、王宮住みの自由業となった。異世界に、元の世界の色々なやり方を伝えるだけでいいんだって。皆が、参考にして、色々やってくれるよ。 異世界でもスマホが使えるのは便利。家族とも連絡とれたよ。スマホを参考に、色々な魔道具を作ってくれるって? 母が亡くなり、放置された平民側妃の子、ニリヤ王子(5歳)と出会い、貴族側妃からのイジメをやめさせる。 よし、魔道具で、TVを作ろう。そしてニリヤ王子を放送して、国民のアイドルにしちゃおう。 何だって?ニリヤ王子にオランネージュ王子とネクター王子の異母兄弟、2人もいるって?まとめて面倒みたろうじゃん。仲良く力を合わせてな! 放送事業と日常のごちゃごちゃしたふれあい。出会い。旅もする予定ですが、まだなかなかそこまで話が到達しません。 ニリヤ王子と兄弟王子、3王子でわちゃわちゃ仲良し。孤児の子供達や、獣人の国ワイルドウルフのアルディ王子、車椅子の貴族エフォール君、視力の弱い貴族のピティエ、プレイヤードなど、友達いっぱいできたよ! 教会の孤児達をテレビ電話で繋いだし、なんと転移魔法陣も!皆と会ってお話できるよ! 優しく見守る神様たちに、スマホで使えるいいねをもらいながら、竜樹は異世界で、みんなの頼れるお父さんやししょうになっていく。 小説家になろうでも投稿しています。 なろうが先行していましたが、追いつきました。

願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい

戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。 人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください! チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!! ※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。 番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」 「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824

異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~

樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。 無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。 そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。 そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。 色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。 ※この作品はカクヨム様でも掲載しています。

住所不定の引きこもりダンジョン配信者はのんびりと暮らしたい〜双子の人気アイドル配信者を助けたら、目立ちまくってしまった件〜

タジリユウ
ファンタジー
外の世界で仕事やお金や家すらも奪われた主人公。 自暴自棄になり、ダンジョンへ引きこもってひたすら攻略を進めていたある日、孤独に耐えられずにリスナーとコメントで会話ができるダンジョン配信というものを始めた。 数少ないリスナー達へ向けて配信をしながら、ダンジョンに引きこもって生活をしていたのだが、双子の人気アイドル配信者やリスナーを助けることによってだんだんと… ※掲示板回は少なめで、しばらくあとになります。

RD令嬢のまかないごはん

雨愁軒経
ファンタジー
辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。 都市を治める伯爵家の令嬢として転生していた彼女だったが、性に合わないという理由で家を飛び出し、野望のために突き進んでいた。 そんなある日、家が勝手に決めた婚約の報せが届く。 相手は、最近ケレスに移住してきてシアリーズ家の預かりとなった子爵・ヒース。 彼は呪われているために追放されたという噂で有名だった。 礼儀として一度は会っておこうとヒースの下を訪れたエリカは、そこで彼の『呪い』の正体に気が付いた。 「――たとえ天が見放しても、私は絶対に見放さないわ」 元管理栄養士の伯爵令嬢は、今日も誰かの笑顔のためにフライパンを握る。 大さじの願いに、夢と希望をひとつまみ。お悩み解決異世界ごはんファンタジー!

悪役令嬢は永眠しました

詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」 長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。 だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。 ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」 *思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

【完結】魔王様、溺愛しすぎです!

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「パパと結婚する!」  8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!  拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。  シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。 【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう 【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264) 挿絵★あり 【完結】2021/12/02 ※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過 ※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過 ※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位 ※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品 ※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24) ※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品 ※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品 ※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品

処理中です...