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寂しさを感じ始めた5日目
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森の中を放浪して早5日。
あの後も何度かゴブリンと遭遇した。
ゴブリンは基本単体行動なのかは分からないが、いつも一体だ。
それに武器もそれぞれ持っている物が違うらしく、持っていない者もいれば槍を持っている者もいた。
だがやはり動きは鈍く、突き出された槍を軽く避けて今度は迷わず顔目掛けて剣を振った。
剣の斬れ味が悪い所為か、顔面にめり込む形で留まり、ゴブリンは悶絶し雄叫びをあげる。
「ギャギギギャァァァァ!!、」
辺りに紫色の血が飛び散る。
どうせ殺めるのなら一思いにやりたかったが返って苦しませてしまった。
つかさず俺は錆びた剣を突き立て恐らく心臓があるであろう場所に突き刺した。
ザシュ!!
それでやっとゴブリンは動かなくなった。
戦利品として、槍を無限収納にいれ、ゴブリンが首に付けていた緋色の石がついたネックレスを回収し、首に下げた。
その後も何体かと遭遇し、戦利品を回収。
何度も戦えば、俺の動きも様になる。
特にケンカをしていた訳でも格闘技をしていた訳でもないが人間 死を目の前にすれば動ける者なのかもしれない。
それで得た報酬は
錆びた剣×2
錆びた槍×1
緋色のネックレス×1
錆びたナイフ×1
ゴブリンは錆びた武器が好きなのだろうか?
まぁいい。
大体こんな感じだ。
もちろんやった後は埋める事はかかさない。
せめてもの情けだ。
そして妙に苦戦したのがゼリー状の生き物だ。
斬っても殴っても直ぐに再生、もしくは増殖する。
一体一体の攻撃は体当たりぐらいで元々がプニプニしている為、当たられてもダメージにはならないが、顔に張り付かれた時は窒息死しそうになった。
ヤケになった俺は倒す事を辞め、槍で串刺しにして動かない様にしようと何体か串刺しにしていくと、何故か三匹目の個体だけが一撃で消滅した。
当たりどころが良かったのか?
弱点的な物があるのかもしれない。
俺はプニプニ供をよく観察。
ん?何だあれ。
よくゼリーを見てみると、中心部によくみないと見えないがビー玉ぐらいの球体があった。
あれが核的な物なのかもしれない。
試しに槍に刺さっているゼリーにインベントリから先程の錆びた剣を取り出し、その玉を突いてみた。
するとゼリーは一瞬で消滅した。
「何だ。分かってしまえば簡単じゃないか」
俺は次々と核を貫き、手こずったのが嘘の様に全てを一瞬の間に滅した。
そんなこんなで5日だ。
流石に激しく転んだり、返り血を浴びたりで服はそこら中に穴が空き、泥まみれになっていた。
食べ物のストックはまだあれど、一人で食べるのにも心なしか寂しくなってきた。
それに加えて夜の孤独さは更に半端無い。
そもそも何故俺がこんなめに合わなければならんのだ?
元はと言えばあの爺さんが‥。
考えれば考える程、徐々に腹が立ってきて、これ以上になると厄介なので考えを打ち切った。
そんな時。鼻腔が擽られる。
鼻腔が反応したその臭いは何かが焼ける臭いだ。
近い。もしかしたら人がいるかもしれない。
期待を胸に俺は走りだした。
あの後も何度かゴブリンと遭遇した。
ゴブリンは基本単体行動なのかは分からないが、いつも一体だ。
それに武器もそれぞれ持っている物が違うらしく、持っていない者もいれば槍を持っている者もいた。
だがやはり動きは鈍く、突き出された槍を軽く避けて今度は迷わず顔目掛けて剣を振った。
剣の斬れ味が悪い所為か、顔面にめり込む形で留まり、ゴブリンは悶絶し雄叫びをあげる。
「ギャギギギャァァァァ!!、」
辺りに紫色の血が飛び散る。
どうせ殺めるのなら一思いにやりたかったが返って苦しませてしまった。
つかさず俺は錆びた剣を突き立て恐らく心臓があるであろう場所に突き刺した。
ザシュ!!
それでやっとゴブリンは動かなくなった。
戦利品として、槍を無限収納にいれ、ゴブリンが首に付けていた緋色の石がついたネックレスを回収し、首に下げた。
その後も何体かと遭遇し、戦利品を回収。
何度も戦えば、俺の動きも様になる。
特にケンカをしていた訳でも格闘技をしていた訳でもないが人間 死を目の前にすれば動ける者なのかもしれない。
それで得た報酬は
錆びた剣×2
錆びた槍×1
緋色のネックレス×1
錆びたナイフ×1
ゴブリンは錆びた武器が好きなのだろうか?
まぁいい。
大体こんな感じだ。
もちろんやった後は埋める事はかかさない。
せめてもの情けだ。
そして妙に苦戦したのがゼリー状の生き物だ。
斬っても殴っても直ぐに再生、もしくは増殖する。
一体一体の攻撃は体当たりぐらいで元々がプニプニしている為、当たられてもダメージにはならないが、顔に張り付かれた時は窒息死しそうになった。
ヤケになった俺は倒す事を辞め、槍で串刺しにして動かない様にしようと何体か串刺しにしていくと、何故か三匹目の個体だけが一撃で消滅した。
当たりどころが良かったのか?
弱点的な物があるのかもしれない。
俺はプニプニ供をよく観察。
ん?何だあれ。
よくゼリーを見てみると、中心部によくみないと見えないがビー玉ぐらいの球体があった。
あれが核的な物なのかもしれない。
試しに槍に刺さっているゼリーにインベントリから先程の錆びた剣を取り出し、その玉を突いてみた。
するとゼリーは一瞬で消滅した。
「何だ。分かってしまえば簡単じゃないか」
俺は次々と核を貫き、手こずったのが嘘の様に全てを一瞬の間に滅した。
そんなこんなで5日だ。
流石に激しく転んだり、返り血を浴びたりで服はそこら中に穴が空き、泥まみれになっていた。
食べ物のストックはまだあれど、一人で食べるのにも心なしか寂しくなってきた。
それに加えて夜の孤独さは更に半端無い。
そもそも何故俺がこんなめに合わなければならんのだ?
元はと言えばあの爺さんが‥。
考えれば考える程、徐々に腹が立ってきて、これ以上になると厄介なので考えを打ち切った。
そんな時。鼻腔が擽られる。
鼻腔が反応したその臭いは何かが焼ける臭いだ。
近い。もしかしたら人がいるかもしれない。
期待を胸に俺は走りだした。
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