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【黒曜丸】
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「い、今何と?」
父さんも信じられないとばかりにダルブに再度尋ねるとダルブは深く息を吐いた。
「いいかネイブル落ち着いてきけ。俺はな、相手の手を触れると同時に相手の適正武器を知る事が出来る固有スキルがある。だがハルにはこの世界の武器そのどれもにも当て嵌まらなかった。」
「そんな‥」
まさかの自体に一同沈黙。
ガーン!!!!
嘘嘘!ここにきてその落とし穴はないでしょうよ!ファンタジーは魔法!そして剣が基本でしょうに!
それに加えて武器全てにおいて使える素質が無いとかあるのかよ!
じゃぁ今までカルラの元で修行していたのは全て無駄って事なのか?この一年間は一体何!?
俺は衝撃のあまりフラフラと後方へと下がると、壁に当たり床にヘタれこんだ。
すると、その衝撃で壁の上の方に飾られていた武器が落下し、俺の真横にザンッと突き刺さった。
思わず驚き目が飛び出そうになったが、それはその剣を見る事で一気に吹き飛んだ。
その剣は、日本でお馴染みの刀だった。
だがその刀の刃は禍々しくも美しい漆黒色をしており、長さも2メートルととても長かった。
「おい!大丈夫か!?」
ダルブが慌てて俺に声をかけたが、それよりも頭に響く耳鳴りのような音に意識をとられる。
ーーーーーーー。
なんだこの音!?
我ーー‥。
声?
我をと‥。
何言ってっかわかんないよ。
ー【我を手に取れ少年!!!】ー
言われるがままに俺はその刀を手に取った。
すると刀は神々しい光が弾ける様に発光し、目を瞑る。
そして目を開けると、真っ白な空間に俺はいた。
なんだぁ?
この空間は確か前にも‥
ふと、後ろに気配を感じ振り返ると、黒髪を腰まで伸ばし、前髪をパッツンに切りそろえた14歳ぐらいの綺麗な女の子が立っていた。
「ほう。我の気配に気付きよったか。」
不敵な笑みを浮かべながら俺を下から上へと目配せをする女の子。
また変なのがでてきたな。
っつか偉そうだし。
この空間からしてこいつも神って奴なのか?
「誰?」
そう言うとその言葉を待っていましたかのように手で顔を覆い隠し仰反る。
「ふふふ。ははははは!!よくぞ聞いた!!!我こそは刀の九十九神!黒曜丸だ!!!!」
‥‥。
あぁ、厨二病か。
「む!貴様、今失礼な事を思わなかったか!?」
おっと、勘の良い奴だ。
しかし、どうやら神の様に考えている事を読める様ではないらしい。
それに九十九神って俺の知る限り古い物が時を経て魂が宿るなんちゃら的な感じだったよな。
ま、いいや。
「じゃ、俺を元の場所に戻してくれない。」
俺はこんなバカに構っている暇はないのだ。
先程の衝撃的事実により今俺の心境はとてつもなくナイーブなのだから。
「ま、待てぃ!!反応はそれだけか?」
待てぃ!てなんだよ。待てぃて。
お前は江戸か?岡っ引きか?
それに黒曜丸だぁ!!とか堂々と言われてもこっちからしたら何を言ってるかわからんしな。
しかし、辺りを見た所どう出るかわからないし、話を聞くしかないか。
「で、何か用なの?九十九神さん。」
「むぅ。我の名を聞いて驚かないとは、流石は我の問い掛けに答えだけはあるな。ブツブツ‥」
「おーい。話を聞いてるかい?」
そう言うと我を取り戻すかの様に視線を俺に戻し、再び顔を手で覆い隠しキメ顔を作る。
「まぁいい。仕方なく無知なお主に教えてやろう!!」
別に教えて欲しいとは思わないけど、聞かないとダメなんでしょ?
「どうぞどうぞ。」
「我こそは伝説の四刀が内の一振り、黒曜丸である!かの勇者である沖田と共に邪神を封じた刀だ!」
「な!!?邪神を知っているのか!?」
父さんも信じられないとばかりにダルブに再度尋ねるとダルブは深く息を吐いた。
「いいかネイブル落ち着いてきけ。俺はな、相手の手を触れると同時に相手の適正武器を知る事が出来る固有スキルがある。だがハルにはこの世界の武器そのどれもにも当て嵌まらなかった。」
「そんな‥」
まさかの自体に一同沈黙。
ガーン!!!!
嘘嘘!ここにきてその落とし穴はないでしょうよ!ファンタジーは魔法!そして剣が基本でしょうに!
それに加えて武器全てにおいて使える素質が無いとかあるのかよ!
じゃぁ今までカルラの元で修行していたのは全て無駄って事なのか?この一年間は一体何!?
俺は衝撃のあまりフラフラと後方へと下がると、壁に当たり床にヘタれこんだ。
すると、その衝撃で壁の上の方に飾られていた武器が落下し、俺の真横にザンッと突き刺さった。
思わず驚き目が飛び出そうになったが、それはその剣を見る事で一気に吹き飛んだ。
その剣は、日本でお馴染みの刀だった。
だがその刀の刃は禍々しくも美しい漆黒色をしており、長さも2メートルととても長かった。
「おい!大丈夫か!?」
ダルブが慌てて俺に声をかけたが、それよりも頭に響く耳鳴りのような音に意識をとられる。
ーーーーーーー。
なんだこの音!?
我ーー‥。
声?
我をと‥。
何言ってっかわかんないよ。
ー【我を手に取れ少年!!!】ー
言われるがままに俺はその刀を手に取った。
すると刀は神々しい光が弾ける様に発光し、目を瞑る。
そして目を開けると、真っ白な空間に俺はいた。
なんだぁ?
この空間は確か前にも‥
ふと、後ろに気配を感じ振り返ると、黒髪を腰まで伸ばし、前髪をパッツンに切りそろえた14歳ぐらいの綺麗な女の子が立っていた。
「ほう。我の気配に気付きよったか。」
不敵な笑みを浮かべながら俺を下から上へと目配せをする女の子。
また変なのがでてきたな。
っつか偉そうだし。
この空間からしてこいつも神って奴なのか?
「誰?」
そう言うとその言葉を待っていましたかのように手で顔を覆い隠し仰反る。
「ふふふ。ははははは!!よくぞ聞いた!!!我こそは刀の九十九神!黒曜丸だ!!!!」
‥‥。
あぁ、厨二病か。
「む!貴様、今失礼な事を思わなかったか!?」
おっと、勘の良い奴だ。
しかし、どうやら神の様に考えている事を読める様ではないらしい。
それに九十九神って俺の知る限り古い物が時を経て魂が宿るなんちゃら的な感じだったよな。
ま、いいや。
「じゃ、俺を元の場所に戻してくれない。」
俺はこんなバカに構っている暇はないのだ。
先程の衝撃的事実により今俺の心境はとてつもなくナイーブなのだから。
「ま、待てぃ!!反応はそれだけか?」
待てぃ!てなんだよ。待てぃて。
お前は江戸か?岡っ引きか?
それに黒曜丸だぁ!!とか堂々と言われてもこっちからしたら何を言ってるかわからんしな。
しかし、辺りを見た所どう出るかわからないし、話を聞くしかないか。
「で、何か用なの?九十九神さん。」
「むぅ。我の名を聞いて驚かないとは、流石は我の問い掛けに答えだけはあるな。ブツブツ‥」
「おーい。話を聞いてるかい?」
そう言うと我を取り戻すかの様に視線を俺に戻し、再び顔を手で覆い隠しキメ顔を作る。
「まぁいい。仕方なく無知なお主に教えてやろう!!」
別に教えて欲しいとは思わないけど、聞かないとダメなんでしょ?
「どうぞどうぞ。」
「我こそは伝説の四刀が内の一振り、黒曜丸である!かの勇者である沖田と共に邪神を封じた刀だ!」
「な!!?邪神を知っているのか!?」
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