異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。

桜花龍炎舞

文字の大きさ
上 下
6 / 66

【この世界について】

しおりを挟む
 「ふむ。なかなか良い参考になるよ。この領土の経営方針に関しても適用できるかもしれない。」

 そんなこんなで今日も父に前世の記憶を書斎にて提供している。

 父の書斎には壁一面に数多くの本や資料が天位までズッシリと並んでいる。

 流石知識欲が強いだけの事はあるなぁ。

 でだ。提供するにあたって俺もこの世界について色々質問してみる事にした。
  するとどうも話を聞くに、この世界の発展はまだ俺のいた世界とは程遠いようだ。

  確かに屋敷を回ってみても、家電らしき物は存在しない。

 灯も電気ではなくロウソクだし、冷蔵庫なんてものもない。

  その代わりに魔石というものを利用して水を排出する物がある。

 排水管が通っている訳ではなく魔石から水が出て、排水溝にある魔石に吸収される。

 この吸収された排水はどうなってるのか?と尋ねると、魔石に吸収された排水は浄化され、領土の下に通ってる下水に魔石を通して海へ返しているそうだ。

 なんてエコな世界か!!妙な所で俺の世界よか進んでる!

  しかしこの魔石とやらは色んな種類があるらしい。

 ってか単純にこの魔石を使えば色んな家電が作れそうだが‥。

 あと、ラノベなどでよく見る異世界の定番。

 冒険者ギルドもあるし、魔物もやはり存在するようだ。

 それから何となくだが、そうなのでは?と思っていたが、やはり父は貴族で伯爵という高い位置付けだった。

 時たま留守になるのは王城への呼び出しで王都に出かけていたそうだ。

 しばらくして、父との会話がひと段落した俺は、首にさげた乳を飲み、喉の渇きを潤す。

 む!美味い!

 もうじきこの乳ともおさらばと考えると寂しい気持ちもあるが、乳離れしなくては。

「おっと、もうこんな時間か。僕はそろそろ仕事だ。続きはまた今度また聞かせてくれ。あと、何度も言うようだが屋敷からは出ないように。そんな階級の魔法を使っている所を目撃はれたらすこし大ごとになり兼ねないからね。」

 父は最後にそう言い残して部屋から出ていった。

 どうも俺が普段使っている魔法は大分と階級が上らしく、使えるとなると国土全域に広がる程大事になる可能性があるらしい。

 どういうこっちゃ?と聞いたところ、

  詳しく教えてくれた。

 魔法には火、水、風、土、闇、光、無と7属性が存在し、その魔法の威力や取得難易度によってランクで分けされているそうで

 下級魔法(単発系)
 中級魔法(範囲系)
 上位魔法(中、単発系)
 第三上位魔法(中・範囲系)
 第二上位魔法(上・単発系、範囲系)
 第一上位魔法(絶・単発系、範囲系)

  そして上位魔法からは更に細かく分かれていて、俺が使った魔法はと聞いて見たところ、

上位魔法・【破壊ブレイク

第三上位魔法・【思念伝達テレパシー】【水爆弾ウォーターボム

第二上位魔法・【浮遊レビテーション

 と、こんな感じなんだそうだ。

   そしてこの世界の基準値が中級までらしく、その上をいく上位の魔法を使える者はそうはいないらしい。

 更に第三上位階級魔法まで使えると確認されているのは王国魔導師や王国騎士団長、そして冒険者のF~Sランクまである最上位、世界各国でも五本の指程度しかいないSランク冒険者でぐらいしかいないそうだ。

 だから第二が使える。ましてや赤ん坊の俺はかなり希少らしく、見つかると色んな事件に巻き込まれる可能性があるそうだ。

 なんだかえらいこっちゃ、なってきた様な気がするね。うん。

 けどいつまでも屋敷に籠りっきりってのもなぁ‥
  
 まぁ考えるのは後々にして、父も部屋から去ったことだし、どれから読もうかな。

 本棚に目配せする。

 おっと、字についてが抜けていたね。

 どうやって字を覚えたのか?そうです!

はじめは全く読めませんでした。

  初め見た反応。

 なんだこれ?字が読めん!!
 英語でもないし、何処の言葉だよ!!?
 
 今まで皆んなと普通に会話をしていたから当たり前の様に字も読めると思っていたのです。

 むう。これはマズッタな。どうするか?

 読めぬ字をグッと見つめ、あわよくば飛んだ時の様に読める様にならないかと念じると、これまた驚くことに読める様になった。

 ってかこの世界俺に甘すぎくない!?

 まぁでも読めるにこしたことはない。

 本を開けてページを捲る。

  といった感じで読める様になった訳だ。
 


しおりを挟む
感想 71

あなたにおすすめの小説

異世界転生したら何でも出来る天才だった。

桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。 だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。 そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。 =========================== 始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。

ファンタスティック小説家
ファンタジー
 科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。  実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。  無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。  辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

転生貴族の異世界無双生活

guju
ファンタジー
神の手違いで死んでしまったと、突如知らされる主人公。 彼は、神から貰った力で生きていくものの、そうそう幸せは続かない。 その世界でできる色々な出来事が、主人公をどう変えて行くのか! ハーレム弱めです。

処理中です...