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【いきなり死にました。】
しおりを挟む俺の家庭は母子家庭だった為、母の女手一つで一人っ子の俺を育て、大学まで行かせてくれた。
言葉でいってしまえば簡単だけど、その苦労は目の当たりにしていたし、俺も何か出来る事はないかとバイトが出来る年齢になった時は給料の大半を家に入れたりした。
大学卒業後、俺は家を出る事にした。
お金を稼ぐ為、そして俺への負担が少しでも無くなり母を自由にしてあげたかったらだ。
もちろん自由にしてあげたいなんて事は言わない。
母に気を使わす訳にはいかないからだ。
あれこれと母に説明し上京したい旨を伝えると母は明るく見送ってくれた。
上京し務める会社には社宅があり、家賃が比較的安く住めたので、少しでもの助けになればと思い、浮いた分は家の仕送りに回した。
さぁ、バリバリ働いて母さんを楽させてやるぞ!
‥と意気込んだ3カ月後、不慮の事故により母は還らぬ人となった。
母が死んだ後、家を整理していると見知らぬ俺の通帳を発見した。
中を開いてみると364万が入っていた。
すぐに気づいた。
俺の稼いだ金だ。
使ってなかったんだ‥。
俺は涙が溢れ崩れ落ちた。
‥母さん。
あれこれと掃除や手続きが済んだ所で俺はまた再び東京へと帰る日となった。
何もなかったかのようにまた仕事をする日々がくるのだ。
東京へとたどり着くと、俺はフラフラと社宅の方へと向かう。
周りは相変わらず人が多く賑わっているが、自分だけ取り残され喪失感は今だ拭えない。
そんな時。
ドス!!!!
背中に何かが当たる。
振り返ると黒いパーカーを着てフードを深く被った男だった。
更にその男は流れる様に真横を通り過ぎる女性にぶつかった。
そして更に道行く人にぶつかって行く。
なんだったんだ?と首を傾げると
「キャァァァァア!!!」といきなり叫び声が響き渡る。
声を出したのは真横を通り過ぎようとした女性だった。
道行く他の人達の視線が一気に女性へとあつまる。
そして俺も女性へ目を向けた途端、驚き声を失った。
女性の腹部から大量の血が吹き出しているのだ。
な!?‥!!!?
背中からの急な痛みに俺は顔を歪める。
まさか!!?
慌ててさっき男が当たった場所に手を当てるとヌチャッっとした感触を感じた。
ー刺されたーー。
気付いた途端、身体の力が抜けて崩れ落ちる。
「救急車だ!救急車を呼べ!!」
「大丈夫か!!しっかりしろ!!」
「だ‥!」
「‥‥‥。!!」
ーーーー。
徐々に意識が薄れていく。
そうか、俺は‥死ぬ‥のか。
〇〇〇〇
翌朝?
目がさめると見知らぬ美女と見知らぬ美形の男が俺をあやす様に頬ずりしたりしていた。
いや、むしろ此奴らやたらとデカイ。
夢か?
「はぁい。ご飯ですよぉ。」
美女はイキナリ乳房をペロリとはらけさせ、俺に押し当てようとする。
え!?な!?
動揺する俺を無視し乳房が迫る。
何!?何なのこれ!?えぇぇ~!!!!!??
パクッ!!
口の中に入っちゃった!?
って!何だこれ!?乳首から何かが出てきて!‥っ?
うまっ!!
え?何だこれ!?
メチャクチャ美味いんですけど!!
ゴクゴクゴクゴクゴクゴク。
俺は身を委ねるように飲み続け、気付けば眠りについていた。
なんの夢だよ!ww
と、突っ込みをいれて。
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