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第1章/変わり始めた世界
登場人物紹介〜第1章〜
しおりを挟む読者様、第1章お付き合い下さりまして誠にありがとうございます。
心を閉ざしていた主人公の人生が変わり始めたところ。これから見える世界も変わっていきそうな気配です。
ここで改めて登場人物たちを紹介していこうと思います! 今後のストーリーにも深く関わってくる人物を集めたので是非ご覧になっていって下さると嬉しいです。
☆✴︎☆✴︎☆
✴︎夜野響(第1章時点で二十歳)
大学二年生の男子。髪は天然パーマで背は高め。体型は痩せ型寄り。
高校生の頃に「人の心の声が聞こえる」という原因不明の能力に目覚め、秘められていた家庭の事情や人の嘘、親友の心の苦悩などを知ってしまう。
特に親友の自殺を止められなかったことは大きなトラウマとなっている。臨床心理学を学ぶ夢があったがこの事件を機に断念した。
次第に他人を信用しない性格になっていき、感情も表にあらわれにくくなっていた。
現在は実家を出て一人暮らし。一年浪人した後に大学に入学している。
下級生の朝比奈奏と運命的な出逢いを果たしたことでだんだん本来の豊かな感情を取り戻していく。ついには奏への恋心を自覚するようになるが、純粋な彼女に過剰な期待をし、依存してしまわないかと考え躊躇している。
誕生日:六月二十五日
✴︎朝比奈奏(第1章時点で十九歳)
大学一年生の女子。肩までのふんわりした髪、小柄で中肉中背だが丸っこい印象を与えるタイプ。顔立ちは童顔で実年齢より幼く見える。
周囲から見ると『超』が付くほど鈍感であり、危なっかしいほどドジでもある。いじめられたりセクハラに遭った経験があるが本人はいまいちピンときてないらしい。
思わせぶりな言葉や態度がサラッと出ることがあるが、故意なのかどうかは定かでない。独特の不思議な雰囲気で響の心をあっという間に掴んだ。
現在は響の近所のマンションに一人暮らししている。フリルがふんだんにあしらわれたネグリジェなどロマンチックなものが好きらしい。
子どもが好きで学校では教育系のボランティアサークルに所属している。
親友である愛梨の心の声によると家庭になんらかの事情があり、それを知った相手が交際をためらうこともあるらしい。
誕生日:五月十七日
✴︎岸愛梨(第1章時点で十八歳)
大学一年生の女子で奏の高校時代からの親友。長めの髪をサイドテールに結っていることが多い。肩が開いたトップスやミニスカートなど肌見せファッションを好み、メイクもギャルっぽい印象。本人曰く、スッピンでもチャラそうな顔をしているらしい。
派手な外見とは裏腹にあまり社交的なタイプではなく行動を共にする相手はだいたい奏だけである。好意を口にすることは少ないが本当は愛情深さを持っており、ピンチのときも味方になってくれた奏をとても大切に思っている。
実家暮らしで大学には割と近い方。ボランティアサークル所属。
高校時代のいじめで変に免疫がついてしまったらしく自分が嫌われることにあまり抵抗がない。その為、奏に近付こうとする男子に対して警戒心を剥き出しにする傾向がある。
誕生日:一月二十七日
✴︎兵藤智治(第1章時点で十九歳)
大学二年生の男子で響と同じ学部。明るい髪色にほんのり日焼けした肌。ブルーや白などの爽やかな色の服が似合う。愛想が良くて友達が多い。響の亡き親友と少し雰囲気が似ている。
心の声が多いタイプで響にはいろいろと丸聞こえだが、悪意などの部類ではなくむしろお節介に近い親切心である場合が多い。響が奏を助けた話を聞いて、それまで関わったことのなかった響に好感を持ち、いい雰囲気になりつつある二人をくっつけようとしている。
ボランティアサークルに所属しており、ときには部長の代理を務めるほどのリーダーシップを発揮している。サークル活動には心からやり甲斐を感じている様子。響を見学に誘ったのも彼である。
奏のことは気に入っているが愛梨のことは少し苦手。
誕生日:七月二十日
✴︎夜野美月(回想シーンで十六歳、第1章時点で十九歳)
響と年子の妹。艶やかで真っ直ぐな黒髪が特徴的。眼鏡がよく似合う知的な印象であり、実際に成績優秀。表情が落ち着いていて物静か。多少のことでは動じない。
現在は実家を出て、響とは別の大学に通いながら一人暮らしをしている。
高校生の頃に子どもを妊娠して中絶したことがある。相手とは会うことを禁じられたらしく、そのことをとても悲しんでいた。
秘密主義で外見と内面にギャップのあるタイプだが、感情的になった響に寄り添ったり共感して涙を流すなどの優しさは持っている。
誕生日:十月二十六日
✴︎高島晶(回想シーンで十八歳/故人)
高三のときに死去した男子。響の中学時代からの親友。生まれつき色素の明るい髪色、整った顔立ち、女子からの人気が高く男子の友達も多かった。
人気者タイプだが、響のことは特に信頼し心を許していた。
響の目から見てもいつも朗らかに笑っている印象だったが、高三の頃の彼の心の中は希死念慮でいっぱいだった。
完璧に振る舞うことに慣れすぎて、響以外の誰もが彼の異変に気付かなかった。
同じ年の六月に自ら命を絶った。理由は不明である。
誕生日:五月二十三日
☆✴︎☆✴︎☆
現時点でわかっていることをまとめてみました。まだ謎の多いキャラクターもいるのでこれから明らかになることも沢山あると思います。
苦しかったり切なかったりほんのり温かかったり、感情の変化が忙しいストーリーですが、今後もお付き合い頂けたら幸いです。
七瀬渚
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