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第3章/新婚時代はこんなんで
✴︎登場人物紹介3✴︎
しおりを挟む読者様、第3章お付き合い頂きまして誠にありがとうございます。
晴れて夫婦となり大好きなパートナーと共に暮らせる喜びを感じる中、次第に濃さを増していった不安。葉月も蓮も一生懸命だったけれど思いはすれ違い、非常に心配な状況のところで第3章の区切りとなっております。
だけどこのままで良い……はずもなく。何処に行ったのかわからない蓮も何か考えていることがあるでしょうし、再び夫婦二人で向き合えるときが来るといいですね。葉月は限界なのでなるべく早く……!
では今回も登場人物をイラスト付きで紹介して参ります。第3章からの人物たち。葉月と関わる時間は長いですが、物語の中では今後もたまにといった頻度で登場するので、説明はややサラッといきます。良かったらご覧下さいませ。
☆✴︎☆✴︎☆
《葉月の職場の人物たち》
✴︎姫島芽衣(第3章時点で24歳)
葉月と同じ合成部門に新卒で入社したばかりの女性社員。イギリスの血を引くクォーターで、目鼻立ちがはっきりしていたり脚が長かったりと日本では目立ちやすい容姿をしている。天真爛漫で人懐っこい性格であり、何故か葉月には特に懐いている。人生のパートナーとの運命的な出会いに憧れる夢見がちなところがある。一方で社会人としての自分の主張もしっかり持っており、日本人の働きすぎなところを心配していたりもする。
✴︎川上靖夫(第3章時点で43歳)
葉月の直属の上司であり役職は主任。近々昇進する予定になっている。垂れ目が特徴の如何にも優しげな印象。実際中身も非常に部下思いであり聞き上手。おっとりしているようで多忙なスケジュールをこなし、周囲の小さな変化にも目を光らせている頭のキレる男性である。葉月の家庭の事情にも理解を示し、昇進の意志がある葉月が働きやすいようサポートしてきた。
✴︎水谷朝陽(第3章時点で34歳)
葉月の先輩にあたる男性社員。実は時期主任候補。今のところ独身生活を謳歌しているが、整った容姿に華やかな雰囲気を持っている為、女性からの注目度は高い。時に自分の理想を押し付けてしまうことがある。元々ライバル視していた葉月が既婚者となってからその働き方に疑問を持っており冷めた目で観察しているのだが、鼻につく言動や態度に悪気は無く嫌味を言っている自覚も無い。
☆✴︎☆✴︎☆
社会の場に於いて葉月を取り巻く環境もこの章でいくらかはっきりしてきたことかと思います。
問題なのはどの人物も悪意を持って接している訳ではないということなんですよね(嫌味キャラの水谷先輩も本人としては無自覚ですし)皆それぞれの形で仲間と協力しようとしたり気遣ったりもしています。
それでも葉月は何処か頑なになり孤独感を抱えてしまっている。それだけ他者を理解するのは難しいということなのだと思います。家族についての問題をオープンにするかクローズにするか、果たしてどちらが働きやすいのか。私個人的にはやはり直属の上司よりも上の人には伝わるようにしておいた方が良いと考えていますが、感じ方は人それぞれでしょう。これも難しい問題ですよね。
今のところ、次の第4章が本編最終章となる予定です。障害、病気との向き合い方、付き合い方、答えは一つじゃないはずですが著者自身もよく考えながら書いていこうと思います。引き続き葉月たちを見守って頂けたら幸いです。
七瀬渚
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