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11話 ラーノイス
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ラーノイスへの旅路は、最初は徒歩だったが、途中ミリアが疲れたみたいなので、途中町により馬車に乗って行くことにした。
町を出てから十日ほどで、ラーノイスに到着した。
「ここがラーノイスですか」
ミリアがラーノイスに訪れてそう言った
口ぶりは淡々としているが、目を輝かせながらキョロキョロと忙しなく周囲を見回している。
人が多く歩いているのが、珍しいのだろう。
あまり見慣れない人種の者も歩いていたりする。
昔ここに訪れた時、滞在したのは三日間くらいだったので、鮮明に覚えているわけではないが、確かにこんな感じで人の多い場所だった。
ラーノイスは、俺たちの住んでいるルーベイン王国の中でも最大級の都市だ。
ルーベイン王国が国教に指定している、アレスト教の本拠地ミル・クレスト大聖堂があり、その他宗教施設が充実している。
アレスト教は、四大宗教の中でも確か一番信者が多い宗教だった気がする。
そのため、大聖堂があるこのラーノイスは、とにかく人が多いのだ。
ここで聖女についての情報を調べたいが、どこに行けば調べられるだろうか?
どこで調べれば教えてもらそうだとか、そんなところも聞いておくべきだったな。
色々聞き込みをしてみるか。
ただ今日の所はミリアの疲労を考慮して、宿を探して休むか。
翌日から聞き込みをしよう。
「聖女様?」
宿に泊まった翌日。
最初に宿の主人に、聞き込みをしていた。
「ああ、その聖女様について知りたいとき、どこに行けばいいか知らないか?」
「うーん、大聖堂に行って神父様に聞けばいいんじゃないのかな? 聖女様は普通の人では簡単には見ることも出来ないし、詳しい人は中々いないんじゃないのかな」
「誰でも大聖堂にいる神父と話をすることが可能なのか?」
「出来るぞ。質問して答えてくださるかは、分からないけどな」
答えてくれるかは分からないか。
ミリアに聖女の力があり、俺が守護騎士であると明かせば、もしかしたら教えてくれるかもしれない。
同時にリスクもあるだろう。
教える場合は、相手の人柄を見て慎重に教えた方がいいかもしれない。
そのあと大聖堂の位置を聞いて、ミリアと共に大聖堂に向かった。
「ここがミル・クレスト大聖堂ですか」
ミル・クレスト大聖堂に到着。
大聖堂というだけあって、物凄く大きい。
綺麗な白い大理石で作られており、見る者に神々しさを感じさせる。
「きれいですね」
「そうだな」
昔、来たときはじっくり見なかったが、こんなに綺麗な建物だったか。
中から見たらもっと凄そうだな。
しかし人が多い。
流石に信者数が多いだけあって、この大聖堂に訪れる人々も多いのだろう。
建物の前で一旦お祈りをしてから、中に入っている。
あれやらないと駄目なのか?
俺は別に信者じゃないからいいか。
特に何もせず中に入る。
中では頭を下げてお祈りしている信者たちが多数。ここは礼拝堂だろう。
信者たちは全員、聖堂の奥にある絵に向かって頭を下げているようだ。
翼の生えたおっさんが描かれている絵だ。
神様かなんかを書いた絵なのだろうか?
詳しくはわかない。
さて神父に会いに行くか。
と思ったがどこにいるんだ神父って。
ここにはいないようだし。
よく見たら、シスターがいた。
彼女に聞いてみよう。
「すまない、神父に会いたいのだがどこにいるだろうか?」
「懺悔をなされたいのですか?」
「ん? いや懺悔ではなくて、質問があるのだが」
「どのような質問でしょうか」
「聖女について」
「聖女様……ですか?」
シスターは悩む。
「それなら大司祭様に聞けばいいと思います」
「大司教?」
何かやけに偉そうな人だが、そんな人に話を聞けるのだろうか?」
「大司教様は色んな人と話をしてみたいと思っていらっしゃる方なのですが、ちょっと事情がありまして、中々話を聞きに来られる方が少ないのです。話が出来なくて落ち込んでらっしゃるので、きっと歓迎されると思いますよ」
話は出来るようだな。
話を聞きに来る奴がいない事情ってのが気になる。
やばい奴じゃないならいいんだが。
「じゃあ、大司教の元に案内をよろしく頼む」
「分かりました」
シスターの案内で、俺たちは大司教の元に向かった。
町を出てから十日ほどで、ラーノイスに到着した。
「ここがラーノイスですか」
ミリアがラーノイスに訪れてそう言った
口ぶりは淡々としているが、目を輝かせながらキョロキョロと忙しなく周囲を見回している。
人が多く歩いているのが、珍しいのだろう。
あまり見慣れない人種の者も歩いていたりする。
昔ここに訪れた時、滞在したのは三日間くらいだったので、鮮明に覚えているわけではないが、確かにこんな感じで人の多い場所だった。
ラーノイスは、俺たちの住んでいるルーベイン王国の中でも最大級の都市だ。
ルーベイン王国が国教に指定している、アレスト教の本拠地ミル・クレスト大聖堂があり、その他宗教施設が充実している。
アレスト教は、四大宗教の中でも確か一番信者が多い宗教だった気がする。
そのため、大聖堂があるこのラーノイスは、とにかく人が多いのだ。
ここで聖女についての情報を調べたいが、どこに行けば調べられるだろうか?
どこで調べれば教えてもらそうだとか、そんなところも聞いておくべきだったな。
色々聞き込みをしてみるか。
ただ今日の所はミリアの疲労を考慮して、宿を探して休むか。
翌日から聞き込みをしよう。
「聖女様?」
宿に泊まった翌日。
最初に宿の主人に、聞き込みをしていた。
「ああ、その聖女様について知りたいとき、どこに行けばいいか知らないか?」
「うーん、大聖堂に行って神父様に聞けばいいんじゃないのかな? 聖女様は普通の人では簡単には見ることも出来ないし、詳しい人は中々いないんじゃないのかな」
「誰でも大聖堂にいる神父と話をすることが可能なのか?」
「出来るぞ。質問して答えてくださるかは、分からないけどな」
答えてくれるかは分からないか。
ミリアに聖女の力があり、俺が守護騎士であると明かせば、もしかしたら教えてくれるかもしれない。
同時にリスクもあるだろう。
教える場合は、相手の人柄を見て慎重に教えた方がいいかもしれない。
そのあと大聖堂の位置を聞いて、ミリアと共に大聖堂に向かった。
「ここがミル・クレスト大聖堂ですか」
ミル・クレスト大聖堂に到着。
大聖堂というだけあって、物凄く大きい。
綺麗な白い大理石で作られており、見る者に神々しさを感じさせる。
「きれいですね」
「そうだな」
昔、来たときはじっくり見なかったが、こんなに綺麗な建物だったか。
中から見たらもっと凄そうだな。
しかし人が多い。
流石に信者数が多いだけあって、この大聖堂に訪れる人々も多いのだろう。
建物の前で一旦お祈りをしてから、中に入っている。
あれやらないと駄目なのか?
俺は別に信者じゃないからいいか。
特に何もせず中に入る。
中では頭を下げてお祈りしている信者たちが多数。ここは礼拝堂だろう。
信者たちは全員、聖堂の奥にある絵に向かって頭を下げているようだ。
翼の生えたおっさんが描かれている絵だ。
神様かなんかを書いた絵なのだろうか?
詳しくはわかない。
さて神父に会いに行くか。
と思ったがどこにいるんだ神父って。
ここにはいないようだし。
よく見たら、シスターがいた。
彼女に聞いてみよう。
「すまない、神父に会いたいのだがどこにいるだろうか?」
「懺悔をなされたいのですか?」
「ん? いや懺悔ではなくて、質問があるのだが」
「どのような質問でしょうか」
「聖女について」
「聖女様……ですか?」
シスターは悩む。
「それなら大司祭様に聞けばいいと思います」
「大司教?」
何かやけに偉そうな人だが、そんな人に話を聞けるのだろうか?」
「大司教様は色んな人と話をしてみたいと思っていらっしゃる方なのですが、ちょっと事情がありまして、中々話を聞きに来られる方が少ないのです。話が出来なくて落ち込んでらっしゃるので、きっと歓迎されると思いますよ」
話は出来るようだな。
話を聞きに来る奴がいない事情ってのが気になる。
やばい奴じゃないならいいんだが。
「じゃあ、大司教の元に案内をよろしく頼む」
「分かりました」
シスターの案内で、俺たちは大司教の元に向かった。
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