1 / 35
1話 お前の席ねーから
しおりを挟む
「ようやく、戻れる日が来たか……」
俺、リスト・バノンは、クラミレスという酒場の前で、しみじみと呟いた。
この酒場の中に、俺の仲間がいる。
一緒に、冒険者パーティーを組んでいる仲間だ。
冒険者とは、ダンジョンなどの危険な場所に行き、宝を取ってくる危険極まりない仕事だ。
十四歳くらい、金を稼ぐために俺は冒険者になり、二十歳となった今も続けている。
長いこと続けているだけあって、それなりに腕はある方だと自負していた。
そんな俺だが、九十日前、仕事中に重傷を負った。
仲間をかばっての名誉の負傷だ。
断じて、油断して負った怪我とか自業自得な怪我ではない。
冒険者に怪我はつきものだが、今回負った怪我は、今まで一番の重傷だった。
怪我をしたのは右腕だったので、命に別状はなかったけど、もう少しで右腕が使い物にならなくなるくらいの大怪我だった。
俺のパーティーでの役割は、剣を振り近接戦闘をすることだ。
腕が一本使えないとなると、もう戦えなくなる。
幸い腕は完治したが、それまでに九十日もかかる。
腕の治療をした治療師からは、驚異的な速さで完治したと驚かれた。
俺からしてみれば九十日もパーティーを休み、歯がゆい思いをしていたので、決して早いとは思わない。
とにかく今の俺は、怪我を完治させ、戦えるようになり、パーティーに戻ろうとしているというわけだ。
クラミレスは、パーティーの溜まり場になっており、ダンジョン攻略に行っていないなら、ここにいるだろう。
パーティーメンバーとは九十日間顔を合わせていない。
見舞いにも来ない薄情な奴らだ、と思う人もいるかもしれないが、それは違う。
俺は性格的に、あまり他人に弱ったところを見せたくないタイプだ。
パーティーメンバーとも、もう五年はずっと一緒で、俺を熟知している。
来てほしくないと俺が思っていると、知っているから来なかったのだろう。
そんな仲間の気づかいに答えるために、一秒でも早くパーティーに戻って元気な姿を見せないとな。
あいつらにこれ以上、心配をかけてはいけない。
俺はクラミレスの扉を開けて中に入った。
メンバーがいつも溜まり場にしている席に向かう。
いた。
店の端っこの席で、見知った顔が談笑している。
パーティーリーダーのトルダ・ヴァイス。
褐色肌でイケメンな男だ。結構モテる。
リーダーというだけあって、実力もパーティー内ではトップだ。
しかしながら、攻略中に気を抜いてしまう癖がある。それでよく怪我をするのだが、一向にその癖は治らない。
今回、俺が怪我をしたときに、庇ったパーティーメンバーは、トルダだった。
後ろから斬られそうになっているところを、間一髪で助けたら、腕に深く斬られてしまった。
トルダと喋っている女が、魔法使いのリサ・ルーパ。
真っ黒いローブを着ており、怖い顔をしている。
性格は意地の悪いところがある。
魔法の実力は高く、パーティーには欠かせない存在だ。
その横で、ひたすら飯を食べている太った男が、グラーシ・ドメルド。
パーティーの壁役である男だ。ものすごい巨漢であるが、ああ見えて以外と動きが早い。
普段は食べることしか頭にない。
眠そうにあくびをしているハーフエルフ女が、弓使いのアーシェ・ベルドール。
普段はだらしのない怠け者だが、戦闘になると、精密な射撃を見せる。
他人に興味がないのか、あまり積極的に喋ってこない。酒が入ると、ベラベラ喋るようになる。
とここまでが俺の知っているパーティーメンバーだが、一人知らない女がいる。
金色の髪の美人な女だ。
トルダ、リサと談笑している。
日本の剣を腰に差している。剣士なのだろうか。
俺の代わりにパーティーに入ったやつなのか?
まあ、一人欠けたまま、ダンジョン攻略はやりにくいだろ。
たぶん臨時で入っているメンバーなんだな。
さて、早く話しかけて、俺の復帰を告げないとな。
「よう、戻ったぞ」
俺は声をかけるが、
「だから、ほんとだって!」
「えー、そう嘘でしょ!」
届いていないのか、気付かず談笑を続けている。
「戻ったぞ!!」
さっきより大声で声をかけた。
さすがに聞こえたようで、パーティーメンバーはこちらを見る。
「あ?」
「あんた、リスト?」
「リスト以外に見えるか? 怪我治ったから帰ってきたんだよ」
これで皆は大喜びするはず、と思っていたのだが、
「え? もう戦えなくなったんじゃないのあんた」
「今更戻ってくるって言われてもな……」
なんだか微妙な雰囲気になる。
おかしいな。予想外だ。
何かあったのだろうか。
「もう、お前の席ねーから。悪いからほか探してくれ」
「は?」
席がない? ほかを探せ?
トルダのセリフを、俺は理解できなかった。
いや、意味としては理解できる。
なぜそんなこと言われなければ、ならないのかがわからなかった。
「どういうことだよ」
「めんどくさいから二度言わせるな。新しく入ったのが優秀だから、お前もういらねーんだよ」
「ま、待てよ! 新しく入ったのってその女か?」
「見りゃ分んだろ」
「そいつが優秀だからって…………本気で言ってるのかお前」
「嘘はつかねーよ。これは決定事項だからさっさと帰れ」
「仮にそいつが、俺より優秀でも、六人でやればいいじゃないか!」
「一人増えれば、分け前が減って嫌だろ。そんなこともわからんのか」
トルダは馬鹿にするような表情で俺を見てくる。
なんでこいつはこんな目で俺を見れるんだ。
俺が怪我することになったのは、元はといえばこいつが油断して、斬られそうになったからなんだぞ。
俺があそこで助けていなければ、死んでいた可能性すらあった。
別に恩返しをしろとか、恩着せがましく言うつもりはない。
でも、助けたのに、こんな扱いを受けて納得がいくはずはない。
トルダは、そんなに性格のいいやつだとは思っていなかったが、ここまで性根の曲がったやつだとも思っていなかった。
「とにかく面倒だからマジで帰れ」
「そうそう。次に行くダンジョンの話し合いしていたところなのよ。邪魔よあんた」
トルダとリサが、俺を迷惑そうな目で見てくる。
かつての仲間に向ける目つきではなかった。
「いいんですか?」
新しく入った女が、トルダに質問する。
「いいんだよ。こいつ大したことないやつだしな」
「そうそう、弱くもねーけど、特別強くもないって感じ
「ぶっちゃけいなくてもどうでもいいんだよ」」
ハハハハハ、とパーティーメンバーは、俺を馬鹿にするように笑い声をあげる。
何だこれは。
何なんだこれは。
怒り、悲しみ、羞恥心、戸惑い、さまざまな感情が胸からとめどなく溢れでてくる。
その感情が目の奥を刺激し、涙が出そうになったが、何とか堪える。
こいつらは、俺を必要としてくれていると思っていた。気のいい仲間たちだと思っていた。一緒に戦っていて友情が芽生えていたと思っていた。
でもそれは大きな勘違いだったのか?
こいつらは、俺のことを内心馬鹿にしていたのか?
仲間なんて思っていたのは、俺一人だったのか?
俺は拳を握りしめた。
一人ずつぶん殴りたいが、必死で抑える。
俺を嘲笑う声は、まだやまない。
もうこれ以上この場に居たくない。
すぐに席から離れ、酒場を出た。
俺はこの日、五年一緒にいた冒険者パーティーから追放された。
俺、リスト・バノンは、クラミレスという酒場の前で、しみじみと呟いた。
この酒場の中に、俺の仲間がいる。
一緒に、冒険者パーティーを組んでいる仲間だ。
冒険者とは、ダンジョンなどの危険な場所に行き、宝を取ってくる危険極まりない仕事だ。
十四歳くらい、金を稼ぐために俺は冒険者になり、二十歳となった今も続けている。
長いこと続けているだけあって、それなりに腕はある方だと自負していた。
そんな俺だが、九十日前、仕事中に重傷を負った。
仲間をかばっての名誉の負傷だ。
断じて、油断して負った怪我とか自業自得な怪我ではない。
冒険者に怪我はつきものだが、今回負った怪我は、今まで一番の重傷だった。
怪我をしたのは右腕だったので、命に別状はなかったけど、もう少しで右腕が使い物にならなくなるくらいの大怪我だった。
俺のパーティーでの役割は、剣を振り近接戦闘をすることだ。
腕が一本使えないとなると、もう戦えなくなる。
幸い腕は完治したが、それまでに九十日もかかる。
腕の治療をした治療師からは、驚異的な速さで完治したと驚かれた。
俺からしてみれば九十日もパーティーを休み、歯がゆい思いをしていたので、決して早いとは思わない。
とにかく今の俺は、怪我を完治させ、戦えるようになり、パーティーに戻ろうとしているというわけだ。
クラミレスは、パーティーの溜まり場になっており、ダンジョン攻略に行っていないなら、ここにいるだろう。
パーティーメンバーとは九十日間顔を合わせていない。
見舞いにも来ない薄情な奴らだ、と思う人もいるかもしれないが、それは違う。
俺は性格的に、あまり他人に弱ったところを見せたくないタイプだ。
パーティーメンバーとも、もう五年はずっと一緒で、俺を熟知している。
来てほしくないと俺が思っていると、知っているから来なかったのだろう。
そんな仲間の気づかいに答えるために、一秒でも早くパーティーに戻って元気な姿を見せないとな。
あいつらにこれ以上、心配をかけてはいけない。
俺はクラミレスの扉を開けて中に入った。
メンバーがいつも溜まり場にしている席に向かう。
いた。
店の端っこの席で、見知った顔が談笑している。
パーティーリーダーのトルダ・ヴァイス。
褐色肌でイケメンな男だ。結構モテる。
リーダーというだけあって、実力もパーティー内ではトップだ。
しかしながら、攻略中に気を抜いてしまう癖がある。それでよく怪我をするのだが、一向にその癖は治らない。
今回、俺が怪我をしたときに、庇ったパーティーメンバーは、トルダだった。
後ろから斬られそうになっているところを、間一髪で助けたら、腕に深く斬られてしまった。
トルダと喋っている女が、魔法使いのリサ・ルーパ。
真っ黒いローブを着ており、怖い顔をしている。
性格は意地の悪いところがある。
魔法の実力は高く、パーティーには欠かせない存在だ。
その横で、ひたすら飯を食べている太った男が、グラーシ・ドメルド。
パーティーの壁役である男だ。ものすごい巨漢であるが、ああ見えて以外と動きが早い。
普段は食べることしか頭にない。
眠そうにあくびをしているハーフエルフ女が、弓使いのアーシェ・ベルドール。
普段はだらしのない怠け者だが、戦闘になると、精密な射撃を見せる。
他人に興味がないのか、あまり積極的に喋ってこない。酒が入ると、ベラベラ喋るようになる。
とここまでが俺の知っているパーティーメンバーだが、一人知らない女がいる。
金色の髪の美人な女だ。
トルダ、リサと談笑している。
日本の剣を腰に差している。剣士なのだろうか。
俺の代わりにパーティーに入ったやつなのか?
まあ、一人欠けたまま、ダンジョン攻略はやりにくいだろ。
たぶん臨時で入っているメンバーなんだな。
さて、早く話しかけて、俺の復帰を告げないとな。
「よう、戻ったぞ」
俺は声をかけるが、
「だから、ほんとだって!」
「えー、そう嘘でしょ!」
届いていないのか、気付かず談笑を続けている。
「戻ったぞ!!」
さっきより大声で声をかけた。
さすがに聞こえたようで、パーティーメンバーはこちらを見る。
「あ?」
「あんた、リスト?」
「リスト以外に見えるか? 怪我治ったから帰ってきたんだよ」
これで皆は大喜びするはず、と思っていたのだが、
「え? もう戦えなくなったんじゃないのあんた」
「今更戻ってくるって言われてもな……」
なんだか微妙な雰囲気になる。
おかしいな。予想外だ。
何かあったのだろうか。
「もう、お前の席ねーから。悪いからほか探してくれ」
「は?」
席がない? ほかを探せ?
トルダのセリフを、俺は理解できなかった。
いや、意味としては理解できる。
なぜそんなこと言われなければ、ならないのかがわからなかった。
「どういうことだよ」
「めんどくさいから二度言わせるな。新しく入ったのが優秀だから、お前もういらねーんだよ」
「ま、待てよ! 新しく入ったのってその女か?」
「見りゃ分んだろ」
「そいつが優秀だからって…………本気で言ってるのかお前」
「嘘はつかねーよ。これは決定事項だからさっさと帰れ」
「仮にそいつが、俺より優秀でも、六人でやればいいじゃないか!」
「一人増えれば、分け前が減って嫌だろ。そんなこともわからんのか」
トルダは馬鹿にするような表情で俺を見てくる。
なんでこいつはこんな目で俺を見れるんだ。
俺が怪我することになったのは、元はといえばこいつが油断して、斬られそうになったからなんだぞ。
俺があそこで助けていなければ、死んでいた可能性すらあった。
別に恩返しをしろとか、恩着せがましく言うつもりはない。
でも、助けたのに、こんな扱いを受けて納得がいくはずはない。
トルダは、そんなに性格のいいやつだとは思っていなかったが、ここまで性根の曲がったやつだとも思っていなかった。
「とにかく面倒だからマジで帰れ」
「そうそう。次に行くダンジョンの話し合いしていたところなのよ。邪魔よあんた」
トルダとリサが、俺を迷惑そうな目で見てくる。
かつての仲間に向ける目つきではなかった。
「いいんですか?」
新しく入った女が、トルダに質問する。
「いいんだよ。こいつ大したことないやつだしな」
「そうそう、弱くもねーけど、特別強くもないって感じ
「ぶっちゃけいなくてもどうでもいいんだよ」」
ハハハハハ、とパーティーメンバーは、俺を馬鹿にするように笑い声をあげる。
何だこれは。
何なんだこれは。
怒り、悲しみ、羞恥心、戸惑い、さまざまな感情が胸からとめどなく溢れでてくる。
その感情が目の奥を刺激し、涙が出そうになったが、何とか堪える。
こいつらは、俺を必要としてくれていると思っていた。気のいい仲間たちだと思っていた。一緒に戦っていて友情が芽生えていたと思っていた。
でもそれは大きな勘違いだったのか?
こいつらは、俺のことを内心馬鹿にしていたのか?
仲間なんて思っていたのは、俺一人だったのか?
俺は拳を握りしめた。
一人ずつぶん殴りたいが、必死で抑える。
俺を嘲笑う声は、まだやまない。
もうこれ以上この場に居たくない。
すぐに席から離れ、酒場を出た。
俺はこの日、五年一緒にいた冒険者パーティーから追放された。
0
お気に入りに追加
875
あなたにおすすめの小説
夢のステータスをこの身に!
刹那冥夜
ファンタジー
あらすじ
突然夢の中の能力を現実で主人公が身につける。
すると突然目の前に女の子が現れ、その女の子は狙われているという…助けるため、いろいろ準備をしていく中、その女の子にキスをした責任……いや、好きになってしまい恋人に…
設定、
主人公は可愛い感じの男の子。かなり積極的で、恋愛は数日話している相手で、主人公に好意を持っている女の子がいたなら、普通に気づく。
妹は、主人公の事をお兄様と呼んでいる。もちろん実の兄の主人公を愛していて、すこしオタクっぽい?
最初に書いた、突然女の子に出会い……その女の子は「……………ん………わかった……」とかそんな感じの対応をする。自分では可愛く書いてるつもりで書いている。
ちなみに主人公最強物です。負けることは……ないかな
はっきり言ってご都合主義でいく。
ガーデン【加筆修正版】
いとくめ
ファンタジー
幼い頃母を亡くした杏には、庭での不思議な記憶がある。
鳥や虫、植物たちの言葉を理解し自在に操ることができた母。
あれは夢だったのだと思っていた杏だが、自分にもその能力があることに気づいてしまう。
再び生き物たちのささやく声が聞こえてきたとき、悪しきものたちと彼女の戦いが始まった。
この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切関係ありません。
※旧作を加筆修正しながら投稿していく予定です。
妹と寝たんですか?エセ聖女ですよ?~妃の座を奪われかけた令嬢の反撃~
岡暁舟
恋愛
100年に一度の確率で、令嬢に宿るとされる、聖なる魂。これを授かった令嬢は聖女と認定され、無条件で時の皇帝と婚約することになる。そして、その魂を引き当てたのが、この私、エミリー・バレットである。
本来ならば、私が皇帝と婚約することになるのだが、どういうわけだか、偽物の聖女を名乗る不届き者がいるようだ。その名はジューン・バレット。私の妹である。
別にどうしても皇帝と婚約したかったわけではない。でも、妹に裏切られたと思うと、少し癪だった。そして、既に二人は一夜を過ごしてしまったそう!ジューンの笑顔と言ったら……ああ、憎たらしい!
そんなこんなで、いよいよ私に名誉挽回のチャンスが回ってきた。ここで私が聖女であることを証明すれば……。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
妹に婚約者を奪われ、聖女の座まで譲れと言ってきたので潔く譲る事にしました。〜あなたに聖女が務まるといいですね?〜
雪島 由
恋愛
聖女として国を守ってきたマリア。
だが、突然妹ミアとともに現れた婚約者である第一王子に婚約を破棄され、ミアに聖女の座まで譲れと言われてしまう。
国を頑張って守ってきたことが馬鹿馬鹿しくなったマリアは潔くミアに聖女の座を譲って国を離れることを決意した。
「あ、そういえばミアの魔力量じゃ国を守護するの難しそうだけど……まぁなんとかするよね、きっと」
*この作品はなろうでも連載しています。
転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~
柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。
想像と、違ったんだけど?神様!
寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。
神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗
もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。
とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗
いくぞ、「【【オー❗】】」
誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。
「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。
コメントをくれた方にはお返事します。
こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。
2日に1回更新しています。(予定によって変更あり)
小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。
少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる