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第20話 魔物作成
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「あれがゲート城か……デカいな……」
誠司はゲート城を見て感嘆した。
ゲート城はかなり巨大な城だった。
防壁も高く、城自体も高い。
敷地も相当広そうだ。
最初に来た王都の城より、さらに大きい。
防壁と城は真っ白い岩で組み立てられており、相当な年月が経っているのだろうに壊れていなければ、劣化もしていない。
当時のままの姿で、ゲート城は存在していた。
「ゲート城はかなりお金と労力をかけて作られていますからね。まあ最初はもっと小さな城だったのですが、改築に改築を重ねてここまで城になったようです」
「そうなんだ。劣化してないのはなんでなんだ?」
「エンジェルストーンと呼ばれる石を使われているからです。硬度も高く劣化もほとんどしない石です。もちろん普通の石より貴重です。これだけの量のエンジェルストーンを使って、城を建造したのでとてもつもない金額になったようですよ。おかげであの城が落とされることは、ほぼあり得ないと言って良いほど、堅い城になっていると思います」
「一個一個普通の石じゃないのかよ……どんだけ金かかってんだ……それだけダンジョンには価値があるってことなんだな」
話を聞いて誠司は少し恐怖を感じていた。
それだけ価値の高いものが領地にあるという事は、狙われることもあるということである。
ダンジョン探索で戦闘に少しは慣れたが、相手が人となると話は別だ。
戦争は起きてほしくはなかった。
「この中に転移陣があるんだよな。それに入るとダンジョンの外に出られる……」
「はい、そうですね。ダンジョンの運営でまだ話していないこともありますが、基本的な事はお伝えしました。あとは、分からないことがあれば、その都度質問して頂ければお答えいたします」
「分かった」
誠司は頷いた。
「それでは入りましょう」
ゲート城の門は最初から開いていた。
誠司はラーモスと一緒に中に入る。
城の大広間へと歩く。
中央に大きな白い球体があった。
僅かに光を放っている。
「何だあれ」
「あれが階層コアです」
「あれがか……転移陣はどこにあるんだ?」
「転移陣は少し奥にあります。あの壁の向こうです」
大広間の奥の壁を指さして、ラーモスは言った。
「回り込んでいくのか?」
「いえ、あの壁は隠し扉になっていて、入り辛くなっています。敵兵の侵入を防ぐための仕掛けです」
「なるほど……守らないといけないからな」
誠司は納得した。
「転移陣に行く前に、少しいいですか」
誠司は頷いた。
ラーモスは階層コアに向かって、両手をかざす。
何かを調べているようだ。
「やはりDPが少しありますね」
「え? なんでだ?」
「ダンジョンを支配すると、少しだけボーナスとしてDPが貰える場合があるんですよ。2000Pあるようですね」
「そうなんだ……2000って何が作れるんだ?」
「レアな素材を再びダンジョンに出すのに1500必要です。あとは、魔物を作り出すのに500必要です」
「なるほど……その二つでちょうど2000だな。やってみるか。レアな素材は出してみたかったし、魔物も一体くらいは作ってみたかったしな」
「承知しました。それでは作りますね」
ラーモスが階層コアに向かって、再び両手をかざした。
階層コアが、パッパッパッと数回点滅する。
「今、レアな素材をダンジョンに再び出現させました」
「そ、そうか……」
出現させただけなので、全く実感はなかった。
「次に魔物を作成します」
「分かった」
階層コアに向かって、ラーモスは両手をかざす。
先程と同じように、階層コアは点滅した。
今度は変化があった。
階層コアの近くの床に、魔法陣が描かれた。
そこからゆっくりと何かが出てくる。
濃い灰色の卵が出てきた。
かなり大きい。
横幅は約3m
縦は5mくらいはありそうだ。
(こ……この卵から魔物が……? 結構デカいのが出てきそうだぞ!)
出てきた卵に、ピシッとひびが入る。
誠司は期待しながら卵を眺めていた。
ひびが広がっていき、卵の殻がパラパラと地面に落ちていき、中の魔物姿があらわになる。
「……え?」
出てきたのは黒色の大きなザリガニだった。
体高が誠司のひざの辺りまである。
体は人間と同じくらいだ。
ハサミは鋭くよく斬れそうである。
誠司は微妙な気持ちになった。
ザリガニにしては確かに巨大だ。
ただ所詮はザリガニ。
あまり強そうには見えない。
「これはブラックデビルですね。結構強い魔物ですよ」
ラーモスがそう言った。
「え? 強いのか?」
「はい。甲羅はかなり硬度が高く、それ故、ハサミの切味も鋭いです。また、動きも素早いです。並の戦士なら、あっさりと爪の餌食になります。弱点は魔法ですね」
見かけにはよらないんだと、誠司は感心する。
「こいつって指示を聞くんだよな?」
「はい。ある程度複雑な命令も聞きますよ。例えば外に出て木を斬って持って来るように命令すれば、指示通り持ってきます」
「分かった。じゃあ、試しに……外に出て木を斬ってここに持ってきてくれ」
すると、ブラックデビルは頷くように頭を下げた。
そのあと、走り出して城の外に出た。
ラーモスの言葉通り素早い。
1分くらいすると、ブラックデビルは木を持って城の中に入ってきた。
長さは4mくらい。それなりに太い木で、重さはありそうだが、苦にする様子もなく運ぶ。
誠司の前に置く。
「おお、早いな。ありがとう」
誠司はブラックデビルの頭を撫でてみた。
あまり可愛い外見ではないが、指示に従う様子を見ると、愛着も湧いてくる。
「この木はダンジョンの中の者だから、吸収は出来ないんだよな」
「はい、そうですね」
それを知った誠司は、再びブラックデビルに命令する。
運んできた木を部屋の隅に置いてこさせた。
「じゃあ、外に出るか。こつは連れて行かない方が良いな」
「ですね。びっくりさせてしまいます。ここに置いて行った方が良いでしょう」
「餌とかはやらなくていいのか?」
「ダンジョンで作った魔物は食事をする必要がないようです」
「そ、そうなのか……あと、こいつずっと陸に置いてていいのかな? 川の近くとかの方が生活しやすいんじゃ……」
「川ですか……? ブラックデビルは陸の魔物なので、ここに置いてても大丈夫だと思いますが」
「え? 陸の魔物なのこいつ」
「はい」
ザリガニは川にいるものだと思っていたので、誠司はカルチャーショックを受ける。
(よく考えれば、陸の生きものじゃなければ、あんなに速く走れないよな……異世界にはこんな奴が陸を走り回っているって考えると恐ろしいな)
ブラックデビルが走り回っているところを想像し、やはりこの世界は怖い場所なんだと改めて思った。
誠司はゲート城を見て感嘆した。
ゲート城はかなり巨大な城だった。
防壁も高く、城自体も高い。
敷地も相当広そうだ。
最初に来た王都の城より、さらに大きい。
防壁と城は真っ白い岩で組み立てられており、相当な年月が経っているのだろうに壊れていなければ、劣化もしていない。
当時のままの姿で、ゲート城は存在していた。
「ゲート城はかなりお金と労力をかけて作られていますからね。まあ最初はもっと小さな城だったのですが、改築に改築を重ねてここまで城になったようです」
「そうなんだ。劣化してないのはなんでなんだ?」
「エンジェルストーンと呼ばれる石を使われているからです。硬度も高く劣化もほとんどしない石です。もちろん普通の石より貴重です。これだけの量のエンジェルストーンを使って、城を建造したのでとてもつもない金額になったようですよ。おかげであの城が落とされることは、ほぼあり得ないと言って良いほど、堅い城になっていると思います」
「一個一個普通の石じゃないのかよ……どんだけ金かかってんだ……それだけダンジョンには価値があるってことなんだな」
話を聞いて誠司は少し恐怖を感じていた。
それだけ価値の高いものが領地にあるという事は、狙われることもあるということである。
ダンジョン探索で戦闘に少しは慣れたが、相手が人となると話は別だ。
戦争は起きてほしくはなかった。
「この中に転移陣があるんだよな。それに入るとダンジョンの外に出られる……」
「はい、そうですね。ダンジョンの運営でまだ話していないこともありますが、基本的な事はお伝えしました。あとは、分からないことがあれば、その都度質問して頂ければお答えいたします」
「分かった」
誠司は頷いた。
「それでは入りましょう」
ゲート城の門は最初から開いていた。
誠司はラーモスと一緒に中に入る。
城の大広間へと歩く。
中央に大きな白い球体があった。
僅かに光を放っている。
「何だあれ」
「あれが階層コアです」
「あれがか……転移陣はどこにあるんだ?」
「転移陣は少し奥にあります。あの壁の向こうです」
大広間の奥の壁を指さして、ラーモスは言った。
「回り込んでいくのか?」
「いえ、あの壁は隠し扉になっていて、入り辛くなっています。敵兵の侵入を防ぐための仕掛けです」
「なるほど……守らないといけないからな」
誠司は納得した。
「転移陣に行く前に、少しいいですか」
誠司は頷いた。
ラーモスは階層コアに向かって、両手をかざす。
何かを調べているようだ。
「やはりDPが少しありますね」
「え? なんでだ?」
「ダンジョンを支配すると、少しだけボーナスとしてDPが貰える場合があるんですよ。2000Pあるようですね」
「そうなんだ……2000って何が作れるんだ?」
「レアな素材を再びダンジョンに出すのに1500必要です。あとは、魔物を作り出すのに500必要です」
「なるほど……その二つでちょうど2000だな。やってみるか。レアな素材は出してみたかったし、魔物も一体くらいは作ってみたかったしな」
「承知しました。それでは作りますね」
ラーモスが階層コアに向かって、再び両手をかざした。
階層コアが、パッパッパッと数回点滅する。
「今、レアな素材をダンジョンに再び出現させました」
「そ、そうか……」
出現させただけなので、全く実感はなかった。
「次に魔物を作成します」
「分かった」
階層コアに向かって、ラーモスは両手をかざす。
先程と同じように、階層コアは点滅した。
今度は変化があった。
階層コアの近くの床に、魔法陣が描かれた。
そこからゆっくりと何かが出てくる。
濃い灰色の卵が出てきた。
かなり大きい。
横幅は約3m
縦は5mくらいはありそうだ。
(こ……この卵から魔物が……? 結構デカいのが出てきそうだぞ!)
出てきた卵に、ピシッとひびが入る。
誠司は期待しながら卵を眺めていた。
ひびが広がっていき、卵の殻がパラパラと地面に落ちていき、中の魔物姿があらわになる。
「……え?」
出てきたのは黒色の大きなザリガニだった。
体高が誠司のひざの辺りまである。
体は人間と同じくらいだ。
ハサミは鋭くよく斬れそうである。
誠司は微妙な気持ちになった。
ザリガニにしては確かに巨大だ。
ただ所詮はザリガニ。
あまり強そうには見えない。
「これはブラックデビルですね。結構強い魔物ですよ」
ラーモスがそう言った。
「え? 強いのか?」
「はい。甲羅はかなり硬度が高く、それ故、ハサミの切味も鋭いです。また、動きも素早いです。並の戦士なら、あっさりと爪の餌食になります。弱点は魔法ですね」
見かけにはよらないんだと、誠司は感心する。
「こいつって指示を聞くんだよな?」
「はい。ある程度複雑な命令も聞きますよ。例えば外に出て木を斬って持って来るように命令すれば、指示通り持ってきます」
「分かった。じゃあ、試しに……外に出て木を斬ってここに持ってきてくれ」
すると、ブラックデビルは頷くように頭を下げた。
そのあと、走り出して城の外に出た。
ラーモスの言葉通り素早い。
1分くらいすると、ブラックデビルは木を持って城の中に入ってきた。
長さは4mくらい。それなりに太い木で、重さはありそうだが、苦にする様子もなく運ぶ。
誠司の前に置く。
「おお、早いな。ありがとう」
誠司はブラックデビルの頭を撫でてみた。
あまり可愛い外見ではないが、指示に従う様子を見ると、愛着も湧いてくる。
「この木はダンジョンの中の者だから、吸収は出来ないんだよな」
「はい、そうですね」
それを知った誠司は、再びブラックデビルに命令する。
運んできた木を部屋の隅に置いてこさせた。
「じゃあ、外に出るか。こつは連れて行かない方が良いな」
「ですね。びっくりさせてしまいます。ここに置いて行った方が良いでしょう」
「餌とかはやらなくていいのか?」
「ダンジョンで作った魔物は食事をする必要がないようです」
「そ、そうなのか……あと、こいつずっと陸に置いてていいのかな? 川の近くとかの方が生活しやすいんじゃ……」
「川ですか……? ブラックデビルは陸の魔物なので、ここに置いてても大丈夫だと思いますが」
「え? 陸の魔物なのこいつ」
「はい」
ザリガニは川にいるものだと思っていたので、誠司はカルチャーショックを受ける。
(よく考えれば、陸の生きものじゃなければ、あんなに速く走れないよな……異世界にはこんな奴が陸を走り回っているって考えると恐ろしいな)
ブラックデビルが走り回っているところを想像し、やはりこの世界は怖い場所なんだと改めて思った。
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