5 / 22
第5話 ダンジョン探索
しおりを挟む
(そ、そうだ。武器があったんだ。こいつを持っておこう)
誠司はリュックから、フェザーストーンで作ったナイフを取り出した。
武器を使って戦った経験など皆無だ。
それでも武器があるのとないのとでは、安心感が違う。
ナイフを構えながら、ゆっくりと先を進む。
すると、背後からがさっ、という音が聞こえた。
反射的に振り向く。
緑の肌の人型の生物が立っていた。
目つきは鋭く、色は真紅色。
灰色の角が一本額から生えている。
背丈は2m弱。木の棍棒を右手に持っていた。
「お、おおおお、お、鬼?」
恐ろしい風貌に誠司の恐怖心は限界まで高まる。
震えながらも、ナイフをしっかりと握りしめ、ジリジリと後ずさり、鬼から距離を取る。
「グガアアアアアア!!」
鬼が棍棒を振り回して襲ってきた。
「うわああああああああ!! こんなん勝てるかああああああああ!!」
立ち向かうなんて出来ない。
誠司は逃走を選択した。
「はぁっはぁっ!!」
「ガアアアアア!」
逃げる誠司と追う鬼。
幸い鬼は足が遅かった。
誠司も身体能力は低くはなかったので、徐々に距離が開いていく。
一心不乱に数分、走り続けた。
後ろを振り向くと、鬼の姿はなかった。
「はぁはぁ……まいたか?? はぁはぁ……」
ほぼ全力で数分走ったので、体力をだいぶ消費した。
周囲を見回して、何もいないことを確認。
誠司はその場でしゃがみ込んだ。
(何だよあれ……化け物じゃねーか。めっちゃやばいところだここ……マジで死ぬんじゃないのか俺……)
誠司は恐怖で、ガクガクと震える。
怪物がいるこの場所で、生きて出口を見つけるのは、自分では不可能なことではと感じていた。
(諦めちゃ駄目だろ。こんなところで死んでたまるか)
折れかけた心を、誠司は奮い立たせた。
少しづつ震えは落ち着いてくる。
そして気づいた。
ダウジングの音が、脳内に鳴り響いていることに。
(ダウジング……? まだ効果があったのか。これが鳴るということは、近くにレアな素材があるということ……でも、そんな物拾ってる場合か?)
最初は無視して歩こうと思ったが、すぐに考えを改める。
(レアな素材を入手して、クラフトしたら役に立つアイテムが作れるかもしれない。戦闘とかはど素人俺が何とか生き残って脱出するには、便利アイテムでもないと無理だ)
そう考え、素材を入手する事にした。
少し歩いてみる。
どの方角に行くと音が大きくなるかが判明。その方角へ、慎重に歩いていく。
ゆっくりゆっくりと歩いて、花がたくさん咲いている場所に到着した。
青色の花だ。
形はコスモスに似ている。
(音がかなり大きくなった。この花が素材なのか?)
一本花を摘んでみる。
素材が間近くにあると音が消えるみたいだが、消えない。
花はたくさんあるので、全部取らないと消えないのだろう。
「アプレイザル!」
この花がどんな素材なのか調べるため、誠司は魔法を使用する。
『ブルーコスモス レア度B 青色のコスモス。花のエキスと水を調合すると、体の丈夫さを上げるポーションを作成できる』
そう説明が聞こえてきた。
(体の丈夫さ? 防御力みたいなもんか? それを上げるって……これ使えるかも! でも、水がないとクラフトできない……)
誠司はその場にあったブルーコスモスを全て採集した。全て収集すると、ダウジングが消えた。
花は全てリュックに入れる。
今度は水を捜索する。
(水なんてあるのか? いや……植物が育ってるんだし、水がないとおかしいと思うけど……でも、ここ異世界だしな)
現実世界の常識は通用しない。
水があるとは限らなかった。
それでもあると信じて探すと、意外と近くにあった。
池だ。
濁っている。
飲み水には使えなささそうだ。
(これクラフトに使えるのか? でも、綺麗な水なんてあるかわからないし……使ってみるか)
試しにクラフトすることに。
まずその辺にあった低木の枝を、ナイフで切った。
クラフトで木のコップを作成する。
そのコップに、水を汲む。
ブルーコスモスを一輪入れて、クラフトを使用した。
水の色が青く変化する。
「でき……たのか?」
出来上がった飲み物をアプレイザルで調べてみる。
『頑丈強化ポーション。体をより丈夫にする。100mlにつき、頑丈が1上昇する』
アイテムの説明が頭に鳴り響く。
(頑丈が1上昇する? 1上がったらどのくらい強くなるんだ?)
1上がるという以外に説明はない。
量はコップいっぱいくらいなので、200mlほどだ。
全部飲んだら2上がる計算になる。
ただ、上がるというのなら、飲んだ方がいい。
誠司はクンクンとポーションの匂いを嗅いだ。
甘い匂いが漂ってくる。
濁った水を使ったが、飲むのに問題はなさそうだ。
誠司は思い切って、頑丈強化ポーションを飲んだ。
(……?)
特に何かが変わっという感触はない。
この世界ではステータスなんてものは見れないので、上がったという実感を得るのが難しかった。
(ちゃんと上がったのか分からないけど、でもとりあえず飲むしかない。
持ってきたブルーコスモス、全部ポーションにしよう)
全部収集してきた。
残りは、ちょうど10輪だった。
水を汲んでクラフト。
ポーションを作成。そして、飲む。
それを10回繰り返した。
(うぷ……もう飲めねぇ……)
かなりの量を飲み、だいぶお腹に溜まっていた。
11回飲んだので、頑丈が22上がったはずだ。
だが、体が頑丈になったという実感は得られない。
(本当に硬くなったのか? 試し見たいけど……どうやって? 木にでも頭突きしてみるか? でも、あんまり硬くなってなかったら、痛いよな……)
躊躇っていると、後ろからガサッと音が聞こえた。
(こ、このパターンは……)
嫌な予感を感じて後ろを見る。
鬼が誠司をジッと睨んでいた。
咄嗟に逃げようとする。
しかし、誠司は座っており、さらにポーションを飲みすぎたせいで、動きが鈍くなっており、スムーズに立ち上がることが出来なかった。
その誠司、鬼は容赦なく棍棒を振り下ろす。
頭に棍棒が当たる刹那。
棍棒の動きがスローモーションになる。
――――走馬灯。
今まで生きてきた人生が、脳裏にかけめぐる。
どれだけ過去を振り返っても、この状況から棍棒を避ける手立ては見つからない。
誠司はギュッと、目をつぶった。
棍棒が額に直撃。
額が割れ致命的な怪我を負う――――はずだった。
棍棒は誠司の頭に直撃した瞬間、グシャと音を立て無惨に砕けた。
木の破片が周囲に飛び散る。
「いて!」
痛みはあった。
しかし、棍棒で頭を殴られてたと考えると、随分軽い。
精々、デコピンを食らったくらいの痛みだった。
「ウゥ?」
獲物を失い、鬼は不思議そうな表情を浮かべた。
その後、誠司の所為で獲物を失ったのに気付き、恐れるのではなく激昂した。
「ウガアアアアア!!」
残った柄の部分を捨て、殴りかかってきた。
「うわっ!」
またも反応が遅れて避けきれなかった。
拳は頬に突き刺さる。
しかし、痛みはない。
棍棒の時は少しは痛かったが、拳は全く痛くなかった。
(こいつ、こんな弱かったのか? いや――)
――――頑丈強化ポーション。
その効果で、自信が頑強な体を手に入れたと思い至った。
もしポーションを飲んでなかったら、最初の棍棒で頭を割られ、死んでいただろう。
鬼はもう一回殴ってくる。
攻撃が効かないとなると怖くはない。
誠司は避けなかった。
ナイフを握りしめる。
相手の攻撃を気にすることなく、誠司は首元を狙ってナイフを突き刺した。
「ぐぎゃ?」
ナイフは鬼の首に見事命中。
鬼は何が起こったかわからないと、不思議な表情を浮かべていた。
誠司はナイフを引き抜く。
「あが……」
鬼は大量の血を首から噴き出しながら、ばったりと倒れた。
誠司はリュックから、フェザーストーンで作ったナイフを取り出した。
武器を使って戦った経験など皆無だ。
それでも武器があるのとないのとでは、安心感が違う。
ナイフを構えながら、ゆっくりと先を進む。
すると、背後からがさっ、という音が聞こえた。
反射的に振り向く。
緑の肌の人型の生物が立っていた。
目つきは鋭く、色は真紅色。
灰色の角が一本額から生えている。
背丈は2m弱。木の棍棒を右手に持っていた。
「お、おおおお、お、鬼?」
恐ろしい風貌に誠司の恐怖心は限界まで高まる。
震えながらも、ナイフをしっかりと握りしめ、ジリジリと後ずさり、鬼から距離を取る。
「グガアアアアアア!!」
鬼が棍棒を振り回して襲ってきた。
「うわああああああああ!! こんなん勝てるかああああああああ!!」
立ち向かうなんて出来ない。
誠司は逃走を選択した。
「はぁっはぁっ!!」
「ガアアアアア!」
逃げる誠司と追う鬼。
幸い鬼は足が遅かった。
誠司も身体能力は低くはなかったので、徐々に距離が開いていく。
一心不乱に数分、走り続けた。
後ろを振り向くと、鬼の姿はなかった。
「はぁはぁ……まいたか?? はぁはぁ……」
ほぼ全力で数分走ったので、体力をだいぶ消費した。
周囲を見回して、何もいないことを確認。
誠司はその場でしゃがみ込んだ。
(何だよあれ……化け物じゃねーか。めっちゃやばいところだここ……マジで死ぬんじゃないのか俺……)
誠司は恐怖で、ガクガクと震える。
怪物がいるこの場所で、生きて出口を見つけるのは、自分では不可能なことではと感じていた。
(諦めちゃ駄目だろ。こんなところで死んでたまるか)
折れかけた心を、誠司は奮い立たせた。
少しづつ震えは落ち着いてくる。
そして気づいた。
ダウジングの音が、脳内に鳴り響いていることに。
(ダウジング……? まだ効果があったのか。これが鳴るということは、近くにレアな素材があるということ……でも、そんな物拾ってる場合か?)
最初は無視して歩こうと思ったが、すぐに考えを改める。
(レアな素材を入手して、クラフトしたら役に立つアイテムが作れるかもしれない。戦闘とかはど素人俺が何とか生き残って脱出するには、便利アイテムでもないと無理だ)
そう考え、素材を入手する事にした。
少し歩いてみる。
どの方角に行くと音が大きくなるかが判明。その方角へ、慎重に歩いていく。
ゆっくりゆっくりと歩いて、花がたくさん咲いている場所に到着した。
青色の花だ。
形はコスモスに似ている。
(音がかなり大きくなった。この花が素材なのか?)
一本花を摘んでみる。
素材が間近くにあると音が消えるみたいだが、消えない。
花はたくさんあるので、全部取らないと消えないのだろう。
「アプレイザル!」
この花がどんな素材なのか調べるため、誠司は魔法を使用する。
『ブルーコスモス レア度B 青色のコスモス。花のエキスと水を調合すると、体の丈夫さを上げるポーションを作成できる』
そう説明が聞こえてきた。
(体の丈夫さ? 防御力みたいなもんか? それを上げるって……これ使えるかも! でも、水がないとクラフトできない……)
誠司はその場にあったブルーコスモスを全て採集した。全て収集すると、ダウジングが消えた。
花は全てリュックに入れる。
今度は水を捜索する。
(水なんてあるのか? いや……植物が育ってるんだし、水がないとおかしいと思うけど……でも、ここ異世界だしな)
現実世界の常識は通用しない。
水があるとは限らなかった。
それでもあると信じて探すと、意外と近くにあった。
池だ。
濁っている。
飲み水には使えなささそうだ。
(これクラフトに使えるのか? でも、綺麗な水なんてあるかわからないし……使ってみるか)
試しにクラフトすることに。
まずその辺にあった低木の枝を、ナイフで切った。
クラフトで木のコップを作成する。
そのコップに、水を汲む。
ブルーコスモスを一輪入れて、クラフトを使用した。
水の色が青く変化する。
「でき……たのか?」
出来上がった飲み物をアプレイザルで調べてみる。
『頑丈強化ポーション。体をより丈夫にする。100mlにつき、頑丈が1上昇する』
アイテムの説明が頭に鳴り響く。
(頑丈が1上昇する? 1上がったらどのくらい強くなるんだ?)
1上がるという以外に説明はない。
量はコップいっぱいくらいなので、200mlほどだ。
全部飲んだら2上がる計算になる。
ただ、上がるというのなら、飲んだ方がいい。
誠司はクンクンとポーションの匂いを嗅いだ。
甘い匂いが漂ってくる。
濁った水を使ったが、飲むのに問題はなさそうだ。
誠司は思い切って、頑丈強化ポーションを飲んだ。
(……?)
特に何かが変わっという感触はない。
この世界ではステータスなんてものは見れないので、上がったという実感を得るのが難しかった。
(ちゃんと上がったのか分からないけど、でもとりあえず飲むしかない。
持ってきたブルーコスモス、全部ポーションにしよう)
全部収集してきた。
残りは、ちょうど10輪だった。
水を汲んでクラフト。
ポーションを作成。そして、飲む。
それを10回繰り返した。
(うぷ……もう飲めねぇ……)
かなりの量を飲み、だいぶお腹に溜まっていた。
11回飲んだので、頑丈が22上がったはずだ。
だが、体が頑丈になったという実感は得られない。
(本当に硬くなったのか? 試し見たいけど……どうやって? 木にでも頭突きしてみるか? でも、あんまり硬くなってなかったら、痛いよな……)
躊躇っていると、後ろからガサッと音が聞こえた。
(こ、このパターンは……)
嫌な予感を感じて後ろを見る。
鬼が誠司をジッと睨んでいた。
咄嗟に逃げようとする。
しかし、誠司は座っており、さらにポーションを飲みすぎたせいで、動きが鈍くなっており、スムーズに立ち上がることが出来なかった。
その誠司、鬼は容赦なく棍棒を振り下ろす。
頭に棍棒が当たる刹那。
棍棒の動きがスローモーションになる。
――――走馬灯。
今まで生きてきた人生が、脳裏にかけめぐる。
どれだけ過去を振り返っても、この状況から棍棒を避ける手立ては見つからない。
誠司はギュッと、目をつぶった。
棍棒が額に直撃。
額が割れ致命的な怪我を負う――――はずだった。
棍棒は誠司の頭に直撃した瞬間、グシャと音を立て無惨に砕けた。
木の破片が周囲に飛び散る。
「いて!」
痛みはあった。
しかし、棍棒で頭を殴られてたと考えると、随分軽い。
精々、デコピンを食らったくらいの痛みだった。
「ウゥ?」
獲物を失い、鬼は不思議そうな表情を浮かべた。
その後、誠司の所為で獲物を失ったのに気付き、恐れるのではなく激昂した。
「ウガアアアアア!!」
残った柄の部分を捨て、殴りかかってきた。
「うわっ!」
またも反応が遅れて避けきれなかった。
拳は頬に突き刺さる。
しかし、痛みはない。
棍棒の時は少しは痛かったが、拳は全く痛くなかった。
(こいつ、こんな弱かったのか? いや――)
――――頑丈強化ポーション。
その効果で、自信が頑強な体を手に入れたと思い至った。
もしポーションを飲んでなかったら、最初の棍棒で頭を割られ、死んでいただろう。
鬼はもう一回殴ってくる。
攻撃が効かないとなると怖くはない。
誠司は避けなかった。
ナイフを握りしめる。
相手の攻撃を気にすることなく、誠司は首元を狙ってナイフを突き刺した。
「ぐぎゃ?」
ナイフは鬼の首に見事命中。
鬼は何が起こったかわからないと、不思議な表情を浮かべていた。
誠司はナイフを引き抜く。
「あが……」
鬼は大量の血を首から噴き出しながら、ばったりと倒れた。
11
お気に入りに追加
711
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
神眼の鑑定師~女勇者に追放されてからの成り上がり~大地の精霊に気に入られてアイテム作りで無双します
すもも太郎
ファンタジー
伝説級勇者パーティーを首になったニースは、ギルドからも放逐されて傷心の旅に出る。
その途中で大地の精霊と運命の邂逅を果たし、精霊に認められて加護を得る。
出会った友人たちと共に成り上がり、いつの日にか国家の運命を変えるほどの傑物となって行く。
そんなニースの大活躍を知った元のパーティーが追いかけてくるが、彼らはみじめに落ちぶれて行きあっという間に立場が逆転してしまう。
大精霊の力を得た鑑定師の神眼で、透視してモンスター軍団や敵国を翻弄したり、創り出した究極のアイテムで一般兵が超人化したりします。
今にも踏み潰されそうな弱小国が超大国に打ち勝っていくサクセスストーリーです。
※ハッピーエンドです
身体強化って、何気にチートじゃないですか!?
ルーグイウル
ファンタジー
病弱で寝たきりの少年「立原隆人」はある日他界する。そんな彼の意志に残ったのは『もっと強い体が欲しい』。
そんな彼の意志と強靭な魂は世界の壁を越え異世界へとたどり着く。でも目覚めたのは真っ暗なダンジョンの奥地で…?
これは異世界で新たな肉体を得た立原隆人-リュートがパワーレベリングして得たぶっ飛んだレベルとチートっぽいスキルをひっさげアヴァロンを王道ルートまっしぐら、テンプレート通りに謳歌する物語。
初投稿作品です。つたない文章だと思いますが温かい目で見ていただけたらと思います。
ちょっと神様!私もうステータス調整されてるんですが!!
べちてん
ファンタジー
アニメ、マンガ、ラノベに小説好きの典型的な陰キャ高校生の西園千成はある日河川敷に花見に来ていた。人混みに酔い、体調が悪くなったので少し離れた路地で休憩していたらいつの間にか神域に迷い込んでしまっていた!!もう元居た世界には戻れないとのことなので魔法の世界へ転移することに。申し訳ないとか何とかでステータスを古龍の半分にしてもらったのだが、別の神様がそれを知らずに私のステータスをそこからさらに2倍にしてしまった!ちょっと神様!もうステータス調整されてるんですが!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる