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第五話 月曜日(二)
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橋本君はイケメンである。身長は170センチ後半、髪色はミルクティーベージュでセンター分け。2年生ながら既にサッカー部の主力で、めちゃくちゃモテる。
そんな男子の理想的存在に話しかけられた。しかも今は2人だ、やばい緊張してしまう。
「ええっと、どうかした?」
最悪噛んだ、恥ずかしい……。
「七草ってさ、もしかしてサッカーやってた?」
まさかの問いに、変な声が出そうになってしまった。ふぇっ、ってまぬけな声が出なくて良かった。
「いやさ、さっきのインターセプトから攻撃の起点になる流れ、経験者じゃないと出来ない動きだと思ってさ」
『インターセプト』とは、簡単に言うと、相手がパスを出した時にパスが渡る前にボールを奪うというサッカー用語だ。
さっきの僕のプレーを、ほとんどの人はたまたま良い場所に僕がいたからボールを奪えて、橋本君がボールをもらいに来てくれたから点が入ったと思っていると思う。
まあ後半はその通りなんだけどね。
「ううん、やったことはないよ。でも、海外のサッカーをよく見るから、動きとかはそれっぽく見せること出来たのかな?」
「なるほどな! それなら納得って言いたいけど、それにしてはうま過ぎんだろ!」
橋本君が僕の肩に腕を回して満面の笑みである。これが陽キャのノリなのか、距離が近いなって思うけど嫌な感じは一切しなかった。
せっかくこれから楽しい話ができそうだったのに、号令がかかってしまった。もうすぐ後半が始まる。
僕と橋本君は小走りでグランドへと戻った。
コートチェンジをし、後半も後ろから始めようと思って移動していたら橋本くんに話しかけられた。
「七草ー、前の方来いよ。その位置じゃあんまりボール触れないだろ?」
いやそうだけど、そうですけど。僕なんかが前の方にいてもいいんだろうか。
頭の中にネガティブな考えが充満していた。これはもう癖で、僕は何でも最初にネガティブに考えてしまう。
七草前半良かったよな! 上手いやつは前の方来いよ~とクラスメイトから言われたので、言われた通りに前の方に移動する。小林君は何故か羨望の眼差しで僕の事を見ていたきがするけど、きっと気のせいだろう。
「橋本君、僕技術は無いからね? ほんと見る機会が他の人より多いだけというか」
過度に期待されても困るから、しっかりと釘を指しておく。でも、これじゃ本来の目的である楽しむ、満足できるサッカー出来ないんじゃ……。
「何言ってんだよ。ただの授業じゃん? 上手いとか下手とか気にせずにさ、楽しくやればいいんよ!」
橋本君は笑いながら僕の背中を叩いた。体育会系だからなのか、叩く力が強かったけど心地いい。
ふと、彼女に背中を叩いてもらった時を思い出した。本当だったんだ。後ろ向きな考えが、もうどこかに行ってしまった。
そうだよね、これは部活でも公式戦でもない、ただの授業だ。ミスをしても、笑われることはあっても責められることはない。まぁ笑いものにされるのは恥ずかしいけど、少しいじられるくらいだろうな。
一度深く深呼吸をして、後半開始のホイッスルが鳴った。
僕は出来るだけ橋本君の近くにいた。もちろんべったりくっついてるわけでなく、いい距離感でパス交換をする。
前半に比べて明らかにボールに触る回数が増えて、分かったことがある。
橋本君は皆にパスを出している。小林君のように後ろ過ぎる位置にいる人には出せないけど、それ以外の位置にいる人には均等に出している気がした。ただ、うちのクラスはサッカー経験者が橋本君しかいないから、パスを貰ってもどうしていいか分からず、橋本君に返す場合がほとんどだ。
これでは無駄なパスが増えて、ボール回しするだけというとてもつまらないサッカーになってしまう。
大丈夫、怖がらなくていいんだ。ほんの少し、勇気を出そう。
僕は橋本君にパスを貰い、少しドリブルでボールを運ぶ。相手はプレスをかけてボールを奪いにくるけど、金曜日の夜に叩き込んだ海外サッカープレー集の知識で相手をかわす。
1人かわしただけなのに、周りから歓声が上がった。いやほんと、大したことしてないのに。
皆が僕のプレーに驚いて足が止まっている中、彼だけはしっかりと動いてくれていた。
僕は橋本君にまた強めのパスを出した。後ろからのボールなのに、彼はボールをみずにトラップして見せた。これにまた大歓声。僕も一瞬見惚れてしまったけど、今は試合中。すぐに彼を追い越してゴールへ走る。
相手のディフェンスラインの間を抜けた所で、橋本君から完璧のスルーパスが来た。
あとは決めるだけ。でも、これが難しい。
完璧なパスは、僕の足に当たることはなく相手キーパーにキャッチされてしまった。
結果は空振り。あれだけお膳立てされといて、何をしているんだ僕は。
橋本君に合わせる顔がないな。そう思って後ろを向いたら、橋本君はグッドポーズで待っていた。
「惜しかった七草! いい抜け出しだったぜ、次次!」
二カっと笑ってすぐ自陣に戻っていった。グッドサイン、まさか自分がされる日が来るとはな。
僕は頭を3度横に振り、走って自陣に戻った。
その後も何度か決定機はあったけど、決めきることは出来なかった。でも、最初の時に感じた失意は無く、純粋に悔しいという気持ちが胸の内をいっぱいにした。
試合終了のホイッスルが鳴った。いつもは軽く汗をかく程度だけど、今日は肩で息をするくらい乱れている。10分くらいしか動いていないのに、体力は限界を迎えていた。
「あー今日は何個アシスト未遂したかやー」
橋本君がニヤニヤしながら近づいてきた。絶対イジってるし、僕より動いてたくせにまだ元気そうなの腹立つ。
「いやー、相手のキーパーが上手でしたわ」
「んなわけあるかボケ」
橋本君とは、この1時間でだいぶ打ち解けることが出来た。試合中会話をしていたわけではないけど、お互いやりたいプレーを感覚で共有? 出来てる気がした。
「次は決めろよ、渚冴」
不意打ちの名前呼びに、ドキッとした。初めて、家族以外から下の名前で呼ばれたかもしれない。
たったそれだけのことだけど、嬉しくて、むず痒かった。
「任せとけ、健太」
もし、ループが終わらなければ、健太とのやり取りもやり直しになってしまう。それは嫌だな。もう一度やれと言われても出来る気がしないし、今の関係をリセットしたくない。
僕は残りの4日間を祈るように過ごした。お願いだから、もう月曜日に戻らないでくれと。
アラームが鳴る。土曜であればアラームは鳴らないから、今日は平日だ。
ああ、悲しいな。
僕はアラームの音を聞きながら涙を流した。鳴り止まないアラームに腹が立ってきたところで、いつもより強く目覚まし時計を叩いた。
すっかり眠気が飛んだ目でスマホの画面を見ると、6月26日火曜日と表示されていた。
そんな男子の理想的存在に話しかけられた。しかも今は2人だ、やばい緊張してしまう。
「ええっと、どうかした?」
最悪噛んだ、恥ずかしい……。
「七草ってさ、もしかしてサッカーやってた?」
まさかの問いに、変な声が出そうになってしまった。ふぇっ、ってまぬけな声が出なくて良かった。
「いやさ、さっきのインターセプトから攻撃の起点になる流れ、経験者じゃないと出来ない動きだと思ってさ」
『インターセプト』とは、簡単に言うと、相手がパスを出した時にパスが渡る前にボールを奪うというサッカー用語だ。
さっきの僕のプレーを、ほとんどの人はたまたま良い場所に僕がいたからボールを奪えて、橋本君がボールをもらいに来てくれたから点が入ったと思っていると思う。
まあ後半はその通りなんだけどね。
「ううん、やったことはないよ。でも、海外のサッカーをよく見るから、動きとかはそれっぽく見せること出来たのかな?」
「なるほどな! それなら納得って言いたいけど、それにしてはうま過ぎんだろ!」
橋本君が僕の肩に腕を回して満面の笑みである。これが陽キャのノリなのか、距離が近いなって思うけど嫌な感じは一切しなかった。
せっかくこれから楽しい話ができそうだったのに、号令がかかってしまった。もうすぐ後半が始まる。
僕と橋本君は小走りでグランドへと戻った。
コートチェンジをし、後半も後ろから始めようと思って移動していたら橋本くんに話しかけられた。
「七草ー、前の方来いよ。その位置じゃあんまりボール触れないだろ?」
いやそうだけど、そうですけど。僕なんかが前の方にいてもいいんだろうか。
頭の中にネガティブな考えが充満していた。これはもう癖で、僕は何でも最初にネガティブに考えてしまう。
七草前半良かったよな! 上手いやつは前の方来いよ~とクラスメイトから言われたので、言われた通りに前の方に移動する。小林君は何故か羨望の眼差しで僕の事を見ていたきがするけど、きっと気のせいだろう。
「橋本君、僕技術は無いからね? ほんと見る機会が他の人より多いだけというか」
過度に期待されても困るから、しっかりと釘を指しておく。でも、これじゃ本来の目的である楽しむ、満足できるサッカー出来ないんじゃ……。
「何言ってんだよ。ただの授業じゃん? 上手いとか下手とか気にせずにさ、楽しくやればいいんよ!」
橋本君は笑いながら僕の背中を叩いた。体育会系だからなのか、叩く力が強かったけど心地いい。
ふと、彼女に背中を叩いてもらった時を思い出した。本当だったんだ。後ろ向きな考えが、もうどこかに行ってしまった。
そうだよね、これは部活でも公式戦でもない、ただの授業だ。ミスをしても、笑われることはあっても責められることはない。まぁ笑いものにされるのは恥ずかしいけど、少しいじられるくらいだろうな。
一度深く深呼吸をして、後半開始のホイッスルが鳴った。
僕は出来るだけ橋本君の近くにいた。もちろんべったりくっついてるわけでなく、いい距離感でパス交換をする。
前半に比べて明らかにボールに触る回数が増えて、分かったことがある。
橋本君は皆にパスを出している。小林君のように後ろ過ぎる位置にいる人には出せないけど、それ以外の位置にいる人には均等に出している気がした。ただ、うちのクラスはサッカー経験者が橋本君しかいないから、パスを貰ってもどうしていいか分からず、橋本君に返す場合がほとんどだ。
これでは無駄なパスが増えて、ボール回しするだけというとてもつまらないサッカーになってしまう。
大丈夫、怖がらなくていいんだ。ほんの少し、勇気を出そう。
僕は橋本君にパスを貰い、少しドリブルでボールを運ぶ。相手はプレスをかけてボールを奪いにくるけど、金曜日の夜に叩き込んだ海外サッカープレー集の知識で相手をかわす。
1人かわしただけなのに、周りから歓声が上がった。いやほんと、大したことしてないのに。
皆が僕のプレーに驚いて足が止まっている中、彼だけはしっかりと動いてくれていた。
僕は橋本君にまた強めのパスを出した。後ろからのボールなのに、彼はボールをみずにトラップして見せた。これにまた大歓声。僕も一瞬見惚れてしまったけど、今は試合中。すぐに彼を追い越してゴールへ走る。
相手のディフェンスラインの間を抜けた所で、橋本君から完璧のスルーパスが来た。
あとは決めるだけ。でも、これが難しい。
完璧なパスは、僕の足に当たることはなく相手キーパーにキャッチされてしまった。
結果は空振り。あれだけお膳立てされといて、何をしているんだ僕は。
橋本君に合わせる顔がないな。そう思って後ろを向いたら、橋本君はグッドポーズで待っていた。
「惜しかった七草! いい抜け出しだったぜ、次次!」
二カっと笑ってすぐ自陣に戻っていった。グッドサイン、まさか自分がされる日が来るとはな。
僕は頭を3度横に振り、走って自陣に戻った。
その後も何度か決定機はあったけど、決めきることは出来なかった。でも、最初の時に感じた失意は無く、純粋に悔しいという気持ちが胸の内をいっぱいにした。
試合終了のホイッスルが鳴った。いつもは軽く汗をかく程度だけど、今日は肩で息をするくらい乱れている。10分くらいしか動いていないのに、体力は限界を迎えていた。
「あー今日は何個アシスト未遂したかやー」
橋本君がニヤニヤしながら近づいてきた。絶対イジってるし、僕より動いてたくせにまだ元気そうなの腹立つ。
「いやー、相手のキーパーが上手でしたわ」
「んなわけあるかボケ」
橋本君とは、この1時間でだいぶ打ち解けることが出来た。試合中会話をしていたわけではないけど、お互いやりたいプレーを感覚で共有? 出来てる気がした。
「次は決めろよ、渚冴」
不意打ちの名前呼びに、ドキッとした。初めて、家族以外から下の名前で呼ばれたかもしれない。
たったそれだけのことだけど、嬉しくて、むず痒かった。
「任せとけ、健太」
もし、ループが終わらなければ、健太とのやり取りもやり直しになってしまう。それは嫌だな。もう一度やれと言われても出来る気がしないし、今の関係をリセットしたくない。
僕は残りの4日間を祈るように過ごした。お願いだから、もう月曜日に戻らないでくれと。
アラームが鳴る。土曜であればアラームは鳴らないから、今日は平日だ。
ああ、悲しいな。
僕はアラームの音を聞きながら涙を流した。鳴り止まないアラームに腹が立ってきたところで、いつもより強く目覚まし時計を叩いた。
すっかり眠気が飛んだ目でスマホの画面を見ると、6月26日火曜日と表示されていた。
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