301 / 801
★ピタラス諸島第二、コトコ島編★
290:落ち着け俺
しおりを挟む
「喜勇!? 喜勇は居らぬかっ!?? くそっ、まだ戻ってないのだな……。韋立! 三珠!! 羽楚!!! 居らぬのかっ!??? あやつら、何処へ行きおったぁっ!!!!?」
勉坐のガチギレ声を聞きながら、俺は今、必死に階段を上っています、はい……
なんせ、体の大きな鬼仕様の階段なもんで、降りる分にはさほど不便しなかったものの、上るのはかな~り厳しいのだ。
もぉ~、勉坐~……
俺を抱えて連れてってくれよぅっ!
短い手足を目一杯伸ばして上段を掴み、全く筋肉のない腕をプルプル震わせながら体を持ち上げて、なんとか片足を上げて引っ掛ける。
後ろに転げ落ちないようにとバランスを取りながら、ゆっくりと前方に転がって……
こうする事で、ようやく一段登れるのである。
なんだってもう、こんな事にぃ~!?
上階に響き渡る、怒号に近い勉坐の声を耳にしつつ、俺はヒーヒー言いながら階段を上っていき、後一段で一階に辿り着く……、まさにその時だった。
何か、物が壊れるような、バーンッ! という音がしたかと思うと……
「なっ!? 貴様ら何の真似だぁっ!?? くっ! 離せっ!! 離せぇえぇっ!!!」
え? 勉坐……??
勉坐の叫ぶ声と、ドタバタという複数の足音が聞こえたかと思うと、辺りは急に静かになった。
なんだ? 何がどうなってるんだ??
俺は耳を澄ませる。
ピグモルの耳はとてつもなく性能が良い。
意識を聴覚に集中させれば、聞こえる音は倍増するのだ。
「毒郎!? 貴様の仕業かぁっ!??」
勉坐の声が聞こえる。
かなり遠いな、家の外か?
「口を慎むんじゃな勉坐。わしはこの東の村の老齢会の長じゃぞ? 首長とて、掟を破りし者は許すまじ。外者をこれ程までに野放しにするとは……。紫族始まって以来の失態じゃ!」
何やら、聞き覚えのないしわがれた声も聞こえるな。
声の高さから考えて、男性のようだけど……
毒郎て……、またこれ、すげぇ名前だなおい。
「黙れ老いぼれめっ! ろくに史実も知らぬ貴様が、歴史を語るなど言語道断っ!! 皆を放せっ!!!」
勉坐はかなり怒ってらっしゃる。
皆を放せって……、誰か捕まってるの!?
「黙れ小童めっ! 志垣様の曾孫だというだけで図に乗りおって!! そこの外者エルフと共に、貴様も火炙りにしてやろうかっ!??」
ひっ!? 火炙りぃいっ!??
ただならぬ事態に俺は、早く一階まで上らねばと、必死で腕を伸ばす。
しかし、焦っているのとビビっているのとで、普段は全然かかないはずの手汗がビチャビチャ!
ヌルヌル滑って、上段が掴めないぃっ!!
そうこうしている間にも、聞こえてくる罵声や奇声は数を増やしていき……
「外者は皆殺しにしろぉっ!」
「紫族の掟を守るのじゃっ!!」
「逆らう奴は同罪だぞぉっ!!!」
ひょえぇえぇ~!?
一体全体、何がどうなってるのぉ~!??
すると、あと一段が登れずにジタバタする俺の手を、誰かが掴んだ。
そしてそのまま、俺の体はヒョイっと宙に浮き、誰かの腕に抱えられて……
驚きのあまり声も出せずにいると、俺を抱えた誰かは、炊事場の勝手口から外へと出た。
何だっ!? 何なんだぁっ!??
「モッモさん、大丈夫?」
焦る俺の耳に届いたのは、聞き覚えのある優しい声。
恐る恐る顔を上げると……
「あ、砂里!?」
俺を抱えていたのは、なんと砂里だった。
額には大粒の汗をかき、体は小刻みに震えている。
「どうっ!? 何があったの!?? 袮笛はっ!??? 勉坐はっ!????」
混乱する俺を、砂里はそっと地面に降ろした。
「みんな捕まってしまったの。老齢会が反乱を起こして、それで……。勉坐様も、村やその周辺を見て回っていたモッモさんの仲間も、みんな捕まってしまった。私は、姉様とグレコさんと、あと小さな桃色毛玉と大きな青い毛玉と一緒に居たんだけど……。私以外は……」
小さな桃色毛玉と大きな青い毛玉て……、カービィとギンロかっ!?
「えっ!? みんな捕まったの!?? 袮笛までっ!??? 反乱って……、どうしてっ!????」
「古の獣が泉に現れた事が老齢会に知れて、それで……。東の老齢会の長である毒郎様が、外者が来たせいだと言い始めたらしいわ。村の戦闘団の者たちはみんな、勉坐様より毒郎様側についたみたい。戦闘団が相手だと、さすがに姉様も勉坐様も多勢に無勢よ……。このままじゃみんな……」
砂里は肩を震わせながら、涙をポロポロと零し、その場に座り込んでしまった。
な、なんてこった……
のんびり暗号なんて解いてる場合じゃなかった……
みんな捕まったって……、マジでっ?
グレコも、カービィも、ギンロも??
騎士団のみんなもっ!?
そんな馬鹿な……、みんなすっごく強いはずなのにぃっ!??
こんなのもう、絶対絶命だぁあぁぁっ!!!!!
……いやいや、落ち着け俺。
とりあえず落ち着こう、うん。
大丈夫、何とかなる、うん。
……いや、何とかしないとっ!
「何とかして、みんなを助けないと……」
心の声がポツリと、俺の口から出た。
すると、砂里はギュッと唇を噛み締めて、両手でグイッと涙を拭いた。
「そうよね。姉様を……、みんなをお助けしなきゃ!」
だけど、何をどうやって助ければ……?
相手は……、見てないけど、きっと屈強で馬鹿でかい鬼達の群れ。
それをどうやって、世界最弱種族のピグモルである俺が、太刀打ち出来ると……??
ん? いや待てよ。
別に、俺が立ち向かわなくてもいいんじゃないか???
「ね、ねぇ砂里。さっきその、チラッと聞こえたんだけど……。勉坐さんって、姫巫女様のとこの志垣さんの、お孫さんなの?」
確かにそう聞こえた。
毒郎とかいう反乱ジジィが、曾孫だなんだと言っていたような……
「あ、うん。元々、勉坐様の一族は巫女守りの一族と同じ血筋で……。確か、勉坐様のお婆様が、志垣様の娘……、だったはず。ごめんなさい、定かじゃないわ」
うん、……でも、多分そうだろう。
あの志垣の目付き、勉坐にソックリだったもん。
「よし……。砂里、よく聞いて。僕はこれから、姫巫女様のお住まいに行ってくる。志垣さんにみんなを助けてもらおう」
「えっ!? でも……。外には戦闘団の者たちが沢山集まっているし……」
「大丈夫。僕、実は姿を消せるんだ」
「えぇっ!? 本当っ!?? で、でも……。姫巫女様や巫女守りの一族の方々は、あまり村の事には干渉なさらないはずよ。そんな、村でのいざこざなんて……。いくら親戚だっていっても、志垣様と勉坐様の間に親交があるなんて聞いた事がないし……」
「それでも……。この状況を一変させるには、姫巫女様や、巫女守りの人達の協力が必要だよ。いくら親交が無いとはいえ、曾孫が火炙りにされるなんて聞いたら、さすがに助けてくれるでしょう?」
「そ……、そうよね……。うん、そうよね!」
「よし! じゃあ行ってくるよっ!!」
「あ、待って! 私はどうすればっ!?」
あ~……、そこ考えてなかったな……
二人で行こうにも、俺は姿を消せるからいいけど、砂里は無理だろうし……
てか、砂里はどうして無事だったの?
「……ねぇ。砂里はどうして捕まらなかったの?」
俺の言葉に、砂里は明らかにドキッ! とした表情になる。
「そ、それは……。えと……、その……」
んん~? なんか、怪しいなぁ~??
俺の訝しげな視線に気付いた砂里は、更にドギマギしてしまう。
そして、意を決したようにこう言った。
「わ、私、は……。す、姿を、消せる、んです……」
「えっ!? そうなのっ!??」
ま、マジかっ!?
素でそんな事が出来る者がいるのかっ!??
「あ、でも……。お願い、誰にも……、言わないで、ください……」
「あ、うん、言わないよ。そっかぁ……、凄いな……」
でも……、じゃあ……
「姿を消せるのなら、一緒に来る?」
俺は、かなり軽い口調でそう尋ねた。
お茶でもしない? てな感じの、相当お気楽な言い方をしてしまった。
だけど砂里は……
「あ……。い、行くっ! 私も行きますっ!!」
砂里はギュッと拳を握り締め、力強くそう答えた。
勉坐のガチギレ声を聞きながら、俺は今、必死に階段を上っています、はい……
なんせ、体の大きな鬼仕様の階段なもんで、降りる分にはさほど不便しなかったものの、上るのはかな~り厳しいのだ。
もぉ~、勉坐~……
俺を抱えて連れてってくれよぅっ!
短い手足を目一杯伸ばして上段を掴み、全く筋肉のない腕をプルプル震わせながら体を持ち上げて、なんとか片足を上げて引っ掛ける。
後ろに転げ落ちないようにとバランスを取りながら、ゆっくりと前方に転がって……
こうする事で、ようやく一段登れるのである。
なんだってもう、こんな事にぃ~!?
上階に響き渡る、怒号に近い勉坐の声を耳にしつつ、俺はヒーヒー言いながら階段を上っていき、後一段で一階に辿り着く……、まさにその時だった。
何か、物が壊れるような、バーンッ! という音がしたかと思うと……
「なっ!? 貴様ら何の真似だぁっ!?? くっ! 離せっ!! 離せぇえぇっ!!!」
え? 勉坐……??
勉坐の叫ぶ声と、ドタバタという複数の足音が聞こえたかと思うと、辺りは急に静かになった。
なんだ? 何がどうなってるんだ??
俺は耳を澄ませる。
ピグモルの耳はとてつもなく性能が良い。
意識を聴覚に集中させれば、聞こえる音は倍増するのだ。
「毒郎!? 貴様の仕業かぁっ!??」
勉坐の声が聞こえる。
かなり遠いな、家の外か?
「口を慎むんじゃな勉坐。わしはこの東の村の老齢会の長じゃぞ? 首長とて、掟を破りし者は許すまじ。外者をこれ程までに野放しにするとは……。紫族始まって以来の失態じゃ!」
何やら、聞き覚えのないしわがれた声も聞こえるな。
声の高さから考えて、男性のようだけど……
毒郎て……、またこれ、すげぇ名前だなおい。
「黙れ老いぼれめっ! ろくに史実も知らぬ貴様が、歴史を語るなど言語道断っ!! 皆を放せっ!!!」
勉坐はかなり怒ってらっしゃる。
皆を放せって……、誰か捕まってるの!?
「黙れ小童めっ! 志垣様の曾孫だというだけで図に乗りおって!! そこの外者エルフと共に、貴様も火炙りにしてやろうかっ!??」
ひっ!? 火炙りぃいっ!??
ただならぬ事態に俺は、早く一階まで上らねばと、必死で腕を伸ばす。
しかし、焦っているのとビビっているのとで、普段は全然かかないはずの手汗がビチャビチャ!
ヌルヌル滑って、上段が掴めないぃっ!!
そうこうしている間にも、聞こえてくる罵声や奇声は数を増やしていき……
「外者は皆殺しにしろぉっ!」
「紫族の掟を守るのじゃっ!!」
「逆らう奴は同罪だぞぉっ!!!」
ひょえぇえぇ~!?
一体全体、何がどうなってるのぉ~!??
すると、あと一段が登れずにジタバタする俺の手を、誰かが掴んだ。
そしてそのまま、俺の体はヒョイっと宙に浮き、誰かの腕に抱えられて……
驚きのあまり声も出せずにいると、俺を抱えた誰かは、炊事場の勝手口から外へと出た。
何だっ!? 何なんだぁっ!??
「モッモさん、大丈夫?」
焦る俺の耳に届いたのは、聞き覚えのある優しい声。
恐る恐る顔を上げると……
「あ、砂里!?」
俺を抱えていたのは、なんと砂里だった。
額には大粒の汗をかき、体は小刻みに震えている。
「どうっ!? 何があったの!?? 袮笛はっ!??? 勉坐はっ!????」
混乱する俺を、砂里はそっと地面に降ろした。
「みんな捕まってしまったの。老齢会が反乱を起こして、それで……。勉坐様も、村やその周辺を見て回っていたモッモさんの仲間も、みんな捕まってしまった。私は、姉様とグレコさんと、あと小さな桃色毛玉と大きな青い毛玉と一緒に居たんだけど……。私以外は……」
小さな桃色毛玉と大きな青い毛玉て……、カービィとギンロかっ!?
「えっ!? みんな捕まったの!?? 袮笛までっ!??? 反乱って……、どうしてっ!????」
「古の獣が泉に現れた事が老齢会に知れて、それで……。東の老齢会の長である毒郎様が、外者が来たせいだと言い始めたらしいわ。村の戦闘団の者たちはみんな、勉坐様より毒郎様側についたみたい。戦闘団が相手だと、さすがに姉様も勉坐様も多勢に無勢よ……。このままじゃみんな……」
砂里は肩を震わせながら、涙をポロポロと零し、その場に座り込んでしまった。
な、なんてこった……
のんびり暗号なんて解いてる場合じゃなかった……
みんな捕まったって……、マジでっ?
グレコも、カービィも、ギンロも??
騎士団のみんなもっ!?
そんな馬鹿な……、みんなすっごく強いはずなのにぃっ!??
こんなのもう、絶対絶命だぁあぁぁっ!!!!!
……いやいや、落ち着け俺。
とりあえず落ち着こう、うん。
大丈夫、何とかなる、うん。
……いや、何とかしないとっ!
「何とかして、みんなを助けないと……」
心の声がポツリと、俺の口から出た。
すると、砂里はギュッと唇を噛み締めて、両手でグイッと涙を拭いた。
「そうよね。姉様を……、みんなをお助けしなきゃ!」
だけど、何をどうやって助ければ……?
相手は……、見てないけど、きっと屈強で馬鹿でかい鬼達の群れ。
それをどうやって、世界最弱種族のピグモルである俺が、太刀打ち出来ると……??
ん? いや待てよ。
別に、俺が立ち向かわなくてもいいんじゃないか???
「ね、ねぇ砂里。さっきその、チラッと聞こえたんだけど……。勉坐さんって、姫巫女様のとこの志垣さんの、お孫さんなの?」
確かにそう聞こえた。
毒郎とかいう反乱ジジィが、曾孫だなんだと言っていたような……
「あ、うん。元々、勉坐様の一族は巫女守りの一族と同じ血筋で……。確か、勉坐様のお婆様が、志垣様の娘……、だったはず。ごめんなさい、定かじゃないわ」
うん、……でも、多分そうだろう。
あの志垣の目付き、勉坐にソックリだったもん。
「よし……。砂里、よく聞いて。僕はこれから、姫巫女様のお住まいに行ってくる。志垣さんにみんなを助けてもらおう」
「えっ!? でも……。外には戦闘団の者たちが沢山集まっているし……」
「大丈夫。僕、実は姿を消せるんだ」
「えぇっ!? 本当っ!?? で、でも……。姫巫女様や巫女守りの一族の方々は、あまり村の事には干渉なさらないはずよ。そんな、村でのいざこざなんて……。いくら親戚だっていっても、志垣様と勉坐様の間に親交があるなんて聞いた事がないし……」
「それでも……。この状況を一変させるには、姫巫女様や、巫女守りの人達の協力が必要だよ。いくら親交が無いとはいえ、曾孫が火炙りにされるなんて聞いたら、さすがに助けてくれるでしょう?」
「そ……、そうよね……。うん、そうよね!」
「よし! じゃあ行ってくるよっ!!」
「あ、待って! 私はどうすればっ!?」
あ~……、そこ考えてなかったな……
二人で行こうにも、俺は姿を消せるからいいけど、砂里は無理だろうし……
てか、砂里はどうして無事だったの?
「……ねぇ。砂里はどうして捕まらなかったの?」
俺の言葉に、砂里は明らかにドキッ! とした表情になる。
「そ、それは……。えと……、その……」
んん~? なんか、怪しいなぁ~??
俺の訝しげな視線に気付いた砂里は、更にドギマギしてしまう。
そして、意を決したようにこう言った。
「わ、私、は……。す、姿を、消せる、んです……」
「えっ!? そうなのっ!??」
ま、マジかっ!?
素でそんな事が出来る者がいるのかっ!??
「あ、でも……。お願い、誰にも……、言わないで、ください……」
「あ、うん、言わないよ。そっかぁ……、凄いな……」
でも……、じゃあ……
「姿を消せるのなら、一緒に来る?」
俺は、かなり軽い口調でそう尋ねた。
お茶でもしない? てな感じの、相当お気楽な言い方をしてしまった。
だけど砂里は……
「あ……。い、行くっ! 私も行きますっ!!」
砂里はギュッと拳を握り締め、力強くそう答えた。
0
お気に入りに追加
497
あなたにおすすめの小説


転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる