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★ピタラス諸島第一、イゲンザ島編★
218:干物
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港町イシュの、とある露店にて。
「おっちゃん! これと、これと……、あとそっちのもくれっ!!」
「あ、待って! 僕もそれ欲しいから二つにして!! グレコは?」
「あたしはそっちの赤いのと、こっちの変な形しているやつ」
「我はあの大きなやつ」
「え、あれは駄目だよギンロ。あれ、魚じゃなくて海老っぽいじゃないか……。ねぇおじさん、あれ、海老ですよね?」
「ほう? 見てわかるのか?? その通り、あれはこのピタラス諸島の近海で獲れるムームー海老だ。大きいだろう? ずぅ~っと昔からこの近海に生息していて、漁師の間じゃ古代海老なんて呼ばれたりもする。内海は大海からの潮の流れの影響なんざほとんどないから、たっくさんいてな。どれ、味見してみるか??」
パク、モグモグモグ……
「おっ!? おいひぃっ!!?」
「え、ちょっと私にも……」
「おいらも味見っ!!」
「……我も」
「ギンロは駄目っ! 次こそ死んじゃうよっ!?」
パク、モグモグモグ……
「わぁ~! 本当に美味しいわね!! 海老の干物ってこんなに美味しいのっ!??」
パク、モグモグモグ……
「んん!? こりゃまた美味ひぃっ!?? おっちゃん、これも追加だっ!!!」
「あいよ、一匹でいいかい?」
「いや二匹! いや三匹!!」
「ははは、あいよ~」
「……我も、食べたい」
「お魚のだったらギンロも食べられるから、こっちの……、この辺りのものを選んだら?」
「ふむ……。では……。店主よ、これは何だ?」
「ん? それはイシュリア貝の干物だな」
「えっ!? ……ギンロ、それもやめておいた方がいいよ。僕の記憶が正しければ、甲殻類アレルギーの人は貝が駄目な場合も多いから」
「くぅ……、ならば我は、どれなら食えるというのだ……?」
「はははは、兄ちゃん、貝も駄目なのかい? ……ぶっ、なんつって!?」
ヒュゥ~
……寒い。
「冗談だ冗談! それよか、こいつなら大丈夫だ。食べごたえ抜群! 味は海老に近いが、歯ごたえは貝に近い。どっちかっていうと、普通は敬遠されるような商品だが……。兄ちゃんみたいに丈夫そうな牙があるなら問題ないだろう。どうだい?」
「……ふむ。ならばそれを頂こう」
「あいよ~。それじゃあ……、お買い上げは以上で?」
「あ、ちょっと待って……。そこの、黒くて小さい粒は何? キラキラしていて綺麗ね♪」
「これか? これは高いぞぉ?? クレス鮫の卵の塩漬けだ。狂暴なクレス鮫を釣り上げるのもさることながら、産卵期にしか獲れねぇ代物だからな。1マスラム5000センスは貰いたいところだが……」
「えっ!? ちょっ、グレコ!! それはお高いよっ!??」
「そうね……、じゃあ諦めようかしら……、チラリ」
「む……。よしっ! 嬢ちゃんの可愛さに免じて、3000センスに負けてやろうっ!!」
「おぉっ! グレコさんさすがっ!!」
「きゃあ! ありがとうおじさんっ!!」
「……それでもお高いと思うんだけど。……まぁ、いいか」
「そいじゃあ、全部で……。お好み干物の詰め合わせ3マスラム300センスと、ムームー海老の干物三つで600センス、あとクレス鮫の卵の塩漬け1マスラム3000センスで、と……。合計3900センスのお買い上げとなります、毎度あり~」
「は~い♪」
お財布の残高、46600センスなり~。
港町イシュの入り口付近にある、苔むした岩々に腰掛けて、先ほど購入した干物をパクパクと食べる俺たち四人。
カービィが、騎士団の皆さんの出発準備が整うまで、船の周辺でジッとしていられるわけもなく……
結局、ノリリアに了承を得て、町の入り口に真っ直ぐ向かう事を前提に、俺たちは町の散策を許可して貰ったのであった。
船がここに到着した際に、ギンロが言っていた血生臭い匂いというのは、おそらく干物を作る際に発生する匂いの事だったのだろう。
港町イシュは、そこに存在するほぼ全ての家の軒先やベランダ、家の周りの小さな道にまで、干物にする為の魚介類が干されているのだ。
どうやら町の特産品らしい。
近隣の島々からも、沢山の人が買いに来ていた。
「タイニック号が運んできた、しこうひん? っていったい何なのかしら?? モッモとカービィはわかったような顔していたけど……」
お上品に、干物を手で千切って口に運びながら、グレコが尋ねた。
……タイニーボアーや、蜥蜴神に噛み付いていた者とは思えないお上品さですね、グレコさんや。
しかし、そろそろ本当に、清血ポーション飲みませんか?
髪色、焦げ茶色になってきてますよ??
「嗜好品っていうのは生活必需品と違って、お金のあるやつが好んで食べる贅沢品って事だな。タイニック号が運んできたのは、酒や煙草、ガトー菓子や生ハムなんかだった。つまり、別に生活に必要ないっちゃないけど、ちょっと良い物食べたいな~とか、これ好きだからちょっとお高いけど今日だけは買っちゃお~とか、そういう感じの品物の事だ!」
うん、まぁ……、カービィの説明で合っているだろうね。
「たぶん、その鮫の卵も嗜好品だろうね」
「えっ!? そうだったの!?? やだ私……、贅沢しちゃったっ!!??」
……いいよもう、買った後だしさ。
何て言うか、お目が高いというか、さすがエルフの村の次期巫女様だなって思いますよ。
港町ジャネスコで服を買う時もそうだったけど、ちゃんとこう、良い物を見分ける目をお持ちというか、鼻が効くというか、ね。
それ、前世でいうキャビアですよ? 高級食材ですよ??
「こちらもなかなか……、美味であるぞ」
クッチャクッチャと、こちらは大層お行儀の悪い音を出しながら、ギンロがそう言った。
おじさんがギンロに勧めてくれた干物は、一見すると、犬のお菓子によくあるようなジャーキーにそっくりで、それを噛みちゃちゃ喰っているギンロなんてもう、ただの犬にしか見えない。
けれど、甲殻類アレルギーのギンロにとっては、先ほどの遣り取りはかなり悔しかっただろう。
食べられる物があって良かったね、ギンロ。
「しっかしあれだなぁ……。一匹も見当たらなかったな、有尾人」
干物をカジカジしながら、カービィがそう言った。
確かに……、ちょっと拍子抜けしたな。
もっとこう、港町イシュは、有尾人で溢れ返っていると思っていたから……
港町イシュは、イゲンザ島の北西の海岸沿いの砂浜と、すぐ東に広がっている有毒植物生物の森、マンチニールの森との間に存在しており、町には人間や様々な種族の獣人が暮らしている。
そのほとんどが、ピタラス諸島の小島に暮らす者たちで、島の特産物を売りに来たり、また他の島の物を買い求めたりするために、この町に家を持っているのだとか。
その為、町に永住している者は少なく、家々の手入れもなかなかできていないために、マンチニールの森より派生してきた植物が町全体を覆っているとの事だ。
さすがに、有毒植物が見つかった場合は焼き払っているそうだが、それ以外の物はあるがままに……、というか、手入れが面倒でほったらかしにしている為、このような緑の町が形成されているらしい。
イゲンザ島内に点在する周辺の漁村には、古くから有尾人が暮らしている。
彼等は漁業を生業とし、自らが食す以上に大漁だった時は、この町に訪れると言う。
時期的には、いつもなら町に有尾人がやってくる季節なのだそうだが……
町のどこを見ても、有尾人らしき人影はなかった。
先ほどの干物屋のおじさん曰く、ここ数日は一匹も見ていないとの事だった。
「やっぱり、警戒しているのかしら? 彼らにとって私たちは、予期せぬ来訪者だものね」
「う~ん……。でも、オーラスが許可を得たって言っていただろ? そんなら、歓迎はしないまでも、挨拶くらいしに来ればいいのになぁ?? おいらならそうするぞ。コンニチワ、オイラ、カービィデス、ヨロシクネ♪」
……野蛮な原住種族が、外から来た者達に挨拶なんてするわけないだろう、カービィのバカ野郎め。
なんだよその、外国からやってきたみたいな片言喋りは。
イントネーション変える必要あるのかそれ?
ていうかね、そんなね、カービィみたいに呑気な、あっぱらぱ~な思考の持ち主ばかりじゃないんだよ世の中は!
「警戒はされて当たり前であろう。我らフェンリルとて、縄張りに侵入者あらば、即刻偵察に向かい、害を成すものと判断すれば速やかに処分する」
きゃあっ!? フェンリルって、なんて野蛮なのっ!??
「まぁ、それが普通よね。私の村でも、外の者は信用できないって風習だったし」
……うん知ってる。
あの時は酷い目に遭ったよね、まったく。
「ふ~ん、そういうものなんだな~。ま、おいらは仲良くなれる気もするけどな! なははっ!!」
ヘラヘラと笑うカービィを無視して、俺は干物を齧りながら思った。
有尾人がどういう奴らかわからないにしろ、この世界に暮らす様々な種族は基本、外部の者に対しては敵視する傾向があるようだ。
だったらこの先、カービィみたいにヘラヘラしてないで、ちゃんと現状を把握しているノリリアを頼った方が絶対にいいだろう。
グレコは、使命を全うする為に、ノリリアを欺いて森に入る、とかなんとか言っていたけど……
もはやそれはパスだな! 安全第一!! 俺はノリリアの傍を離れないぞ!!!
そう、固く決意したのだが……
まさか、あんな事になるだなんて……
この時の俺には、想像もつかなかった。
「おっちゃん! これと、これと……、あとそっちのもくれっ!!」
「あ、待って! 僕もそれ欲しいから二つにして!! グレコは?」
「あたしはそっちの赤いのと、こっちの変な形しているやつ」
「我はあの大きなやつ」
「え、あれは駄目だよギンロ。あれ、魚じゃなくて海老っぽいじゃないか……。ねぇおじさん、あれ、海老ですよね?」
「ほう? 見てわかるのか?? その通り、あれはこのピタラス諸島の近海で獲れるムームー海老だ。大きいだろう? ずぅ~っと昔からこの近海に生息していて、漁師の間じゃ古代海老なんて呼ばれたりもする。内海は大海からの潮の流れの影響なんざほとんどないから、たっくさんいてな。どれ、味見してみるか??」
パク、モグモグモグ……
「おっ!? おいひぃっ!!?」
「え、ちょっと私にも……」
「おいらも味見っ!!」
「……我も」
「ギンロは駄目っ! 次こそ死んじゃうよっ!?」
パク、モグモグモグ……
「わぁ~! 本当に美味しいわね!! 海老の干物ってこんなに美味しいのっ!??」
パク、モグモグモグ……
「んん!? こりゃまた美味ひぃっ!?? おっちゃん、これも追加だっ!!!」
「あいよ、一匹でいいかい?」
「いや二匹! いや三匹!!」
「ははは、あいよ~」
「……我も、食べたい」
「お魚のだったらギンロも食べられるから、こっちの……、この辺りのものを選んだら?」
「ふむ……。では……。店主よ、これは何だ?」
「ん? それはイシュリア貝の干物だな」
「えっ!? ……ギンロ、それもやめておいた方がいいよ。僕の記憶が正しければ、甲殻類アレルギーの人は貝が駄目な場合も多いから」
「くぅ……、ならば我は、どれなら食えるというのだ……?」
「はははは、兄ちゃん、貝も駄目なのかい? ……ぶっ、なんつって!?」
ヒュゥ~
……寒い。
「冗談だ冗談! それよか、こいつなら大丈夫だ。食べごたえ抜群! 味は海老に近いが、歯ごたえは貝に近い。どっちかっていうと、普通は敬遠されるような商品だが……。兄ちゃんみたいに丈夫そうな牙があるなら問題ないだろう。どうだい?」
「……ふむ。ならばそれを頂こう」
「あいよ~。それじゃあ……、お買い上げは以上で?」
「あ、ちょっと待って……。そこの、黒くて小さい粒は何? キラキラしていて綺麗ね♪」
「これか? これは高いぞぉ?? クレス鮫の卵の塩漬けだ。狂暴なクレス鮫を釣り上げるのもさることながら、産卵期にしか獲れねぇ代物だからな。1マスラム5000センスは貰いたいところだが……」
「えっ!? ちょっ、グレコ!! それはお高いよっ!??」
「そうね……、じゃあ諦めようかしら……、チラリ」
「む……。よしっ! 嬢ちゃんの可愛さに免じて、3000センスに負けてやろうっ!!」
「おぉっ! グレコさんさすがっ!!」
「きゃあ! ありがとうおじさんっ!!」
「……それでもお高いと思うんだけど。……まぁ、いいか」
「そいじゃあ、全部で……。お好み干物の詰め合わせ3マスラム300センスと、ムームー海老の干物三つで600センス、あとクレス鮫の卵の塩漬け1マスラム3000センスで、と……。合計3900センスのお買い上げとなります、毎度あり~」
「は~い♪」
お財布の残高、46600センスなり~。
港町イシュの入り口付近にある、苔むした岩々に腰掛けて、先ほど購入した干物をパクパクと食べる俺たち四人。
カービィが、騎士団の皆さんの出発準備が整うまで、船の周辺でジッとしていられるわけもなく……
結局、ノリリアに了承を得て、町の入り口に真っ直ぐ向かう事を前提に、俺たちは町の散策を許可して貰ったのであった。
船がここに到着した際に、ギンロが言っていた血生臭い匂いというのは、おそらく干物を作る際に発生する匂いの事だったのだろう。
港町イシュは、そこに存在するほぼ全ての家の軒先やベランダ、家の周りの小さな道にまで、干物にする為の魚介類が干されているのだ。
どうやら町の特産品らしい。
近隣の島々からも、沢山の人が買いに来ていた。
「タイニック号が運んできた、しこうひん? っていったい何なのかしら?? モッモとカービィはわかったような顔していたけど……」
お上品に、干物を手で千切って口に運びながら、グレコが尋ねた。
……タイニーボアーや、蜥蜴神に噛み付いていた者とは思えないお上品さですね、グレコさんや。
しかし、そろそろ本当に、清血ポーション飲みませんか?
髪色、焦げ茶色になってきてますよ??
「嗜好品っていうのは生活必需品と違って、お金のあるやつが好んで食べる贅沢品って事だな。タイニック号が運んできたのは、酒や煙草、ガトー菓子や生ハムなんかだった。つまり、別に生活に必要ないっちゃないけど、ちょっと良い物食べたいな~とか、これ好きだからちょっとお高いけど今日だけは買っちゃお~とか、そういう感じの品物の事だ!」
うん、まぁ……、カービィの説明で合っているだろうね。
「たぶん、その鮫の卵も嗜好品だろうね」
「えっ!? そうだったの!?? やだ私……、贅沢しちゃったっ!!??」
……いいよもう、買った後だしさ。
何て言うか、お目が高いというか、さすがエルフの村の次期巫女様だなって思いますよ。
港町ジャネスコで服を買う時もそうだったけど、ちゃんとこう、良い物を見分ける目をお持ちというか、鼻が効くというか、ね。
それ、前世でいうキャビアですよ? 高級食材ですよ??
「こちらもなかなか……、美味であるぞ」
クッチャクッチャと、こちらは大層お行儀の悪い音を出しながら、ギンロがそう言った。
おじさんがギンロに勧めてくれた干物は、一見すると、犬のお菓子によくあるようなジャーキーにそっくりで、それを噛みちゃちゃ喰っているギンロなんてもう、ただの犬にしか見えない。
けれど、甲殻類アレルギーのギンロにとっては、先ほどの遣り取りはかなり悔しかっただろう。
食べられる物があって良かったね、ギンロ。
「しっかしあれだなぁ……。一匹も見当たらなかったな、有尾人」
干物をカジカジしながら、カービィがそう言った。
確かに……、ちょっと拍子抜けしたな。
もっとこう、港町イシュは、有尾人で溢れ返っていると思っていたから……
港町イシュは、イゲンザ島の北西の海岸沿いの砂浜と、すぐ東に広がっている有毒植物生物の森、マンチニールの森との間に存在しており、町には人間や様々な種族の獣人が暮らしている。
そのほとんどが、ピタラス諸島の小島に暮らす者たちで、島の特産物を売りに来たり、また他の島の物を買い求めたりするために、この町に家を持っているのだとか。
その為、町に永住している者は少なく、家々の手入れもなかなかできていないために、マンチニールの森より派生してきた植物が町全体を覆っているとの事だ。
さすがに、有毒植物が見つかった場合は焼き払っているそうだが、それ以外の物はあるがままに……、というか、手入れが面倒でほったらかしにしている為、このような緑の町が形成されているらしい。
イゲンザ島内に点在する周辺の漁村には、古くから有尾人が暮らしている。
彼等は漁業を生業とし、自らが食す以上に大漁だった時は、この町に訪れると言う。
時期的には、いつもなら町に有尾人がやってくる季節なのだそうだが……
町のどこを見ても、有尾人らしき人影はなかった。
先ほどの干物屋のおじさん曰く、ここ数日は一匹も見ていないとの事だった。
「やっぱり、警戒しているのかしら? 彼らにとって私たちは、予期せぬ来訪者だものね」
「う~ん……。でも、オーラスが許可を得たって言っていただろ? そんなら、歓迎はしないまでも、挨拶くらいしに来ればいいのになぁ?? おいらならそうするぞ。コンニチワ、オイラ、カービィデス、ヨロシクネ♪」
……野蛮な原住種族が、外から来た者達に挨拶なんてするわけないだろう、カービィのバカ野郎め。
なんだよその、外国からやってきたみたいな片言喋りは。
イントネーション変える必要あるのかそれ?
ていうかね、そんなね、カービィみたいに呑気な、あっぱらぱ~な思考の持ち主ばかりじゃないんだよ世の中は!
「警戒はされて当たり前であろう。我らフェンリルとて、縄張りに侵入者あらば、即刻偵察に向かい、害を成すものと判断すれば速やかに処分する」
きゃあっ!? フェンリルって、なんて野蛮なのっ!??
「まぁ、それが普通よね。私の村でも、外の者は信用できないって風習だったし」
……うん知ってる。
あの時は酷い目に遭ったよね、まったく。
「ふ~ん、そういうものなんだな~。ま、おいらは仲良くなれる気もするけどな! なははっ!!」
ヘラヘラと笑うカービィを無視して、俺は干物を齧りながら思った。
有尾人がどういう奴らかわからないにしろ、この世界に暮らす様々な種族は基本、外部の者に対しては敵視する傾向があるようだ。
だったらこの先、カービィみたいにヘラヘラしてないで、ちゃんと現状を把握しているノリリアを頼った方が絶対にいいだろう。
グレコは、使命を全うする為に、ノリリアを欺いて森に入る、とかなんとか言っていたけど……
もはやそれはパスだな! 安全第一!! 俺はノリリアの傍を離れないぞ!!!
そう、固く決意したのだが……
まさか、あんな事になるだなんて……
この時の俺には、想像もつかなかった。
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