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★港町ジャネスコ編★
121:獣組で作戦会議だっ!!
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「うぅ~ん♪ もう飲めないにゃ~ん♪」
「はいはい、もうベッドの上ですよ~」
結局酔い潰れて寝てしまったグレコを連れて、俺たちは宿に戻ってきた。
これ、俺やグレコが酔ってもギンロがおぶってくれるからいいとしても、ギンロが酔ったらどうしたらいいんだろうな?
「よしっ! じゃあ、獣組で作戦会議だっ!!」
……獣組? 俺とギンロとカービィの事だろうが、その呼び方はどうなんだい??
「こいつがおいらの身分証明書だ」
おもむろにカービィが鞄から取り出したのは、小さな皮製のパスケースに入った、顔写真のようなものがついた名刺っぽい紙。
「へ~、こんな風にできるんだ……。この、顔は? なんでここに顔が写ってるの??」
「身分証明書は、大国の場合、各国の認定都市にある国営総合管理局ってとこで作ってもらえるんだが、そこにはだいたい念写魔法が得意な魔法使いが雇われていてな。そいつらは、目で見た物をそのまんま物に写すことができるんだ。やってみせようか!?」
「えっ!? カービィもできるのっ!?? やってやって♪」
ヤル気満々の顔で紙を取り出し、俺の顔をジーっと見て、紙に手をかざすカービィ。
すると、手の平からパチパチとした細い火花のような光線が出て、紙に何かを描き始めた。
ワクワクしながら、待つこと数分……
「ふぅ~、できたぞっ!」
「わぁっ! え……、わぁ~」
喜んだのも束の間、そこに描かれた物体に、俺のテンションはだだ下がる。
「これは……、なんだ?」
ギンロが思わず疑問を呈すほどに、そこに描かれている奴は俺とは程遠い生き物……、いや、生き物かどうかも怪しいな。
「まぁ、苦手な奴がやったらこんなもんだ! おいらは念写は苦手なんだ!!」
自信満々に、胸を張って言い切るカービィ。
……苦手ったって、もうちょいどうにかなるだろう?
これなら、俺にだって描けるぞ??
紙に描かれた、ガリガリのゾンビ鼠を見て、俺は不快感しか抱けなかった。
「とにかくぅ! 見て欲しいのは念写の部分じゃなくてだなぁ~」
……じゃあなんで念写の所で話を止めたんだよっ!?
「ここ、ここを見てみましょう! 登録種族ってとこがあるだろう?」
「うん。《登録種族:獣人(マーゲイ)》って書いてあるね」
「んん? マーゲイ族は魔獣ではないのか??」
……その、ギンロがたまにこだわっている、魔獣と獣人の違いが俺にはいまいちわからないんだよなぁ。
「マーゲイ族は魔獣だ。だけど、身分証明書に魔獣なんて記載してみろ? 入国拒否される可能性の方が高い。現にギンロ、おまいさんもどっかの村に入る時は獣人を装っていたろ??」
「なるほど、そういう事か……。身分を偽って証明書を手に入れる、という事だな?」
「そういう事だっ☆」
「……ねぇ、そのさ、魔獣と獣人の違いって何?」
俺の言葉に、ギンロとカービィが固まる。
……あれ? この質問、駄目だった??
「えっと……、まぁ知らなくても仕方ないか、あの村で生まれ育ったんだもんな」
「うむ。モッモが知らずとも仕方あるまい」
……いいから、早く説明してよ。
「獣人っていうのはつまり、獣が人化したものと言われているな。数千年前までは、その獣人っていう言葉すらなくて、世界は人と獣のみに分けられていた」
ほう? 人と獣のみ、いいじゃないかシンプルで。
「だけどもちろん、その獣の中には知性を持った獣人もいるし、魔力を持った魔獣もいた。だから、それらを一緒くたにするのは良くないってなって、細かく分類がされたんだが……」
……話が長いな、手短に頼むよカービィ君。
「簡単に言うと、獣人は獣が人に進化したもので、魔力を持っていない者の事を指す。だから、獣人は魔法を使えないし、獣化や人化といった変体術も使えない。魔獣は獣人とは違って魔力を持っている。だから獣化も人化も出来るし、もっと言えば魔法を使える奴もいるんだ」
ほほう、なるほどね~。
「こないだ言ってた、魔物と無物もそういうのと関係あるの?」
「あ~うん、そうだな。人に魔法人と非魔法人がいるように、獣人と魔獣も、魔物か無物かで判断されている事になるな。魔法人と魔獣が魔物側で、非魔法人と獣人が無物になるな」
ほほほう、や~っと理解できたぞ!
「わかった! じゃあピグモルは、獣人の無物、になるわけね?」
俺の言葉に、再度二人が固まる。
……あれぇ? 違うのかしらぁ??
「えっとだなぁ……。ピグモルはその、どっちかっていうと、世間の認識的には獣人ですらないんだよな」
「え? 何それ、どういう事??」
「つまりピグモルは、ただの獣と同類、という事だ」
言い辛そうにしているカービィに代わって、ギンロがそう言った。
……えぇ~、ピグモルって、獣人扱いすらされてなかったのぉ?
マジかぁ、なんかショックだわぁ~。
「なんでさぁ? 言葉も喋るし、文化もあるし、人とそう変わらなくない??」
「そうなんだが……。実際に見てわかったんだけど、確かに生物学的に見れば、ピグモルは獣人の部類に入る、これは間違いない。けど、モッモは別として、他のピグモルたちが話していたのは古代アストレア語だ。おいらは学校でそれを習っていたから分かったけど、知らない奴からしたら、モキュモキュ言っているようにしか聞こえないんだ」
あ~、そのモキュモキュって、だいぶ前にグレコが言っていたな。
古代アストレア語っていうのは、テッチャの言ってたピグモル語の事か。
「でも、みんな今は頑張って公用語を話しているし……」
「うん、そうなんだけど、世間的にはそれは知られてない事実だろ? 元よりピグモルは、五十年前に絶滅されたと言われているし、絶滅する前はその……。言いにくいが、愛玩動物として飼われていた、いわば家畜だった。つまり、外の世界の奴らは誰も、ピグモルが獣人だなんて思っちゃいない、知っちゃいないんだよ」
……か、かか、家畜ぅ~!?
あぁ、知っていたけど、こうもハッキリ言われると、ショックがぁ~、ショックがぁあぁぁ!!!!!
「も、モッモ? 気をしっかり持つのだ」
半分白目を向いて、倒れそうになっている俺を、ギンロが支える。
「とりあえず、現存する獣人の中で、一番おまいさんに近いのはこいつらだな」
鞄から取り出した、分厚い図鑑のようなものを開いて、中を見せてくるカービィ。
そこにいるのは、可愛らしい俺とは似ても似つかない、前歯がとっても長い、耳の垂れ下がった鼠っぽい獣人。
名前をヌート族というその獣人は、耳も目もピグモルより小さいし、毛並みも荒くてゴワゴワしてそう。
「とりあえず、こいつのパントゥーだとか何とか言って、身分を誤魔化すんだ。ピグモルだなんて、口が裂けても言っちゃ駄目だぞっ!? 絶滅生物な上に、元は愛玩動物だ。ピグモルだってバレたら、何が起こるかわからないからな」
うぇ~マジかぁ~。
じゃあ俺は明日から、幻獣ピグモル族のモッモ、じゃなくて、獣人ヌート族のモッモ、になるわけ?
えぇ~、やだなぁ~。
もぉおぉ~、やだやだぁあぁんっ!!!
「はいはい、もうベッドの上ですよ~」
結局酔い潰れて寝てしまったグレコを連れて、俺たちは宿に戻ってきた。
これ、俺やグレコが酔ってもギンロがおぶってくれるからいいとしても、ギンロが酔ったらどうしたらいいんだろうな?
「よしっ! じゃあ、獣組で作戦会議だっ!!」
……獣組? 俺とギンロとカービィの事だろうが、その呼び方はどうなんだい??
「こいつがおいらの身分証明書だ」
おもむろにカービィが鞄から取り出したのは、小さな皮製のパスケースに入った、顔写真のようなものがついた名刺っぽい紙。
「へ~、こんな風にできるんだ……。この、顔は? なんでここに顔が写ってるの??」
「身分証明書は、大国の場合、各国の認定都市にある国営総合管理局ってとこで作ってもらえるんだが、そこにはだいたい念写魔法が得意な魔法使いが雇われていてな。そいつらは、目で見た物をそのまんま物に写すことができるんだ。やってみせようか!?」
「えっ!? カービィもできるのっ!?? やってやって♪」
ヤル気満々の顔で紙を取り出し、俺の顔をジーっと見て、紙に手をかざすカービィ。
すると、手の平からパチパチとした細い火花のような光線が出て、紙に何かを描き始めた。
ワクワクしながら、待つこと数分……
「ふぅ~、できたぞっ!」
「わぁっ! え……、わぁ~」
喜んだのも束の間、そこに描かれた物体に、俺のテンションはだだ下がる。
「これは……、なんだ?」
ギンロが思わず疑問を呈すほどに、そこに描かれている奴は俺とは程遠い生き物……、いや、生き物かどうかも怪しいな。
「まぁ、苦手な奴がやったらこんなもんだ! おいらは念写は苦手なんだ!!」
自信満々に、胸を張って言い切るカービィ。
……苦手ったって、もうちょいどうにかなるだろう?
これなら、俺にだって描けるぞ??
紙に描かれた、ガリガリのゾンビ鼠を見て、俺は不快感しか抱けなかった。
「とにかくぅ! 見て欲しいのは念写の部分じゃなくてだなぁ~」
……じゃあなんで念写の所で話を止めたんだよっ!?
「ここ、ここを見てみましょう! 登録種族ってとこがあるだろう?」
「うん。《登録種族:獣人(マーゲイ)》って書いてあるね」
「んん? マーゲイ族は魔獣ではないのか??」
……その、ギンロがたまにこだわっている、魔獣と獣人の違いが俺にはいまいちわからないんだよなぁ。
「マーゲイ族は魔獣だ。だけど、身分証明書に魔獣なんて記載してみろ? 入国拒否される可能性の方が高い。現にギンロ、おまいさんもどっかの村に入る時は獣人を装っていたろ??」
「なるほど、そういう事か……。身分を偽って証明書を手に入れる、という事だな?」
「そういう事だっ☆」
「……ねぇ、そのさ、魔獣と獣人の違いって何?」
俺の言葉に、ギンロとカービィが固まる。
……あれ? この質問、駄目だった??
「えっと……、まぁ知らなくても仕方ないか、あの村で生まれ育ったんだもんな」
「うむ。モッモが知らずとも仕方あるまい」
……いいから、早く説明してよ。
「獣人っていうのはつまり、獣が人化したものと言われているな。数千年前までは、その獣人っていう言葉すらなくて、世界は人と獣のみに分けられていた」
ほう? 人と獣のみ、いいじゃないかシンプルで。
「だけどもちろん、その獣の中には知性を持った獣人もいるし、魔力を持った魔獣もいた。だから、それらを一緒くたにするのは良くないってなって、細かく分類がされたんだが……」
……話が長いな、手短に頼むよカービィ君。
「簡単に言うと、獣人は獣が人に進化したもので、魔力を持っていない者の事を指す。だから、獣人は魔法を使えないし、獣化や人化といった変体術も使えない。魔獣は獣人とは違って魔力を持っている。だから獣化も人化も出来るし、もっと言えば魔法を使える奴もいるんだ」
ほほう、なるほどね~。
「こないだ言ってた、魔物と無物もそういうのと関係あるの?」
「あ~うん、そうだな。人に魔法人と非魔法人がいるように、獣人と魔獣も、魔物か無物かで判断されている事になるな。魔法人と魔獣が魔物側で、非魔法人と獣人が無物になるな」
ほほほう、や~っと理解できたぞ!
「わかった! じゃあピグモルは、獣人の無物、になるわけね?」
俺の言葉に、再度二人が固まる。
……あれぇ? 違うのかしらぁ??
「えっとだなぁ……。ピグモルはその、どっちかっていうと、世間の認識的には獣人ですらないんだよな」
「え? 何それ、どういう事??」
「つまりピグモルは、ただの獣と同類、という事だ」
言い辛そうにしているカービィに代わって、ギンロがそう言った。
……えぇ~、ピグモルって、獣人扱いすらされてなかったのぉ?
マジかぁ、なんかショックだわぁ~。
「なんでさぁ? 言葉も喋るし、文化もあるし、人とそう変わらなくない??」
「そうなんだが……。実際に見てわかったんだけど、確かに生物学的に見れば、ピグモルは獣人の部類に入る、これは間違いない。けど、モッモは別として、他のピグモルたちが話していたのは古代アストレア語だ。おいらは学校でそれを習っていたから分かったけど、知らない奴からしたら、モキュモキュ言っているようにしか聞こえないんだ」
あ~、そのモキュモキュって、だいぶ前にグレコが言っていたな。
古代アストレア語っていうのは、テッチャの言ってたピグモル語の事か。
「でも、みんな今は頑張って公用語を話しているし……」
「うん、そうなんだけど、世間的にはそれは知られてない事実だろ? 元よりピグモルは、五十年前に絶滅されたと言われているし、絶滅する前はその……。言いにくいが、愛玩動物として飼われていた、いわば家畜だった。つまり、外の世界の奴らは誰も、ピグモルが獣人だなんて思っちゃいない、知っちゃいないんだよ」
……か、かか、家畜ぅ~!?
あぁ、知っていたけど、こうもハッキリ言われると、ショックがぁ~、ショックがぁあぁぁ!!!!!
「も、モッモ? 気をしっかり持つのだ」
半分白目を向いて、倒れそうになっている俺を、ギンロが支える。
「とりあえず、現存する獣人の中で、一番おまいさんに近いのはこいつらだな」
鞄から取り出した、分厚い図鑑のようなものを開いて、中を見せてくるカービィ。
そこにいるのは、可愛らしい俺とは似ても似つかない、前歯がとっても長い、耳の垂れ下がった鼠っぽい獣人。
名前をヌート族というその獣人は、耳も目もピグモルより小さいし、毛並みも荒くてゴワゴワしてそう。
「とりあえず、こいつのパントゥーだとか何とか言って、身分を誤魔化すんだ。ピグモルだなんて、口が裂けても言っちゃ駄目だぞっ!? 絶滅生物な上に、元は愛玩動物だ。ピグモルだってバレたら、何が起こるかわからないからな」
うぇ~マジかぁ~。
じゃあ俺は明日から、幻獣ピグモル族のモッモ、じゃなくて、獣人ヌート族のモッモ、になるわけ?
えぇ~、やだなぁ~。
もぉおぉ~、やだやだぁあぁんっ!!!
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