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★ピタラス諸島第五、アーレイク島編★
739:命の樹の枝
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《命の樹の枝 ……… この世界に最初に現れた樹木、全ての命の源と称される【命の大樹】の枝。命の大樹より生まれしいずれかの【源神】の手によってもたらされた、奇跡を呼ぶ枝である。使い手の願いを汲み取り、全ての不可能を可能とする力を有する。しかしながら、過去、その使い手は往々にして神力を宿しし者のみであったが為に、神力を持たぬ者がこれを扱えるか否かは定かでは無い。尚、命の大樹は既に枯れ、新たなる枝を求める事は未来永劫叶わない。》
俺の故郷であるテトーンの樹の村にて、老いぼれ長老より渡された、何の変哲もない、見るからに役立たずな初期武器であったはずのただの木の棒が、まさかまさかの伝説級の代物だったとは……、ゴクリ。
何やら、さっきまでとは違った意味で、冷や汗をかく俺。
この木の棒は、ここまでの旅路の中で、様々な場面で俺を助け、役に立ってきた。
巨鳥ムーグルの羽を全部抜き、エルフの牢屋番をお腹ピーピーにして、ジャネスコの討伐依頼の際には襲いくる蜂型魔物のルーリ・ビーを石化した。
イゲンザ島では悪魔サキュバスを時間逆行の呪いで消滅させて、コトコ島では……、ん? コトコ島では使ってないか??
ん~……、分からん、覚えてないな。
まぁでも、一番色濃く記憶に残っているのは、ニベルー島での俺の大活躍だろう。
今世紀において最初で最後であろう、最弱種族であるはずのピグモルの俺が成し遂げた偉業……、その名もモッモ無双!
フラスコの国での決戦において、自ら先頭に立ち(本当は無理矢理立たされていたけどね)、ワラワラ出てくる造出人間を相手に、万呪の枝で石化の呪いをぶっぱして勇敢に戦い、見事勝利を収めたのである!!
つまり、何が言いたいかと言うと……
魔力が皆無で万年お荷物であるはずの俺に、この木の棒は、幾多もの奇跡を与えてきたのであ~る!!!
……ちなみにだが、長老はこれを「自由の剣」と呼び、村の守護神であるフェンリルのガディスは「万呪の枝」と呼んでいた。
俺はガディスの呼び名に従って、今日までこれを、万呪の枝と呼んできたのだが……、俺がこれまで敵にかけてきたのは、どうやら呪いでは無かったらしい。
それ即ち奇跡!!!!
なんとも素晴らしい響きである!!!!!
……さてさて、話を今に戻そう。
まず、そんな凄い伝説級の代物が何故テトーンの樹の村にあって、どうして俺の手に渡る事となったのか……、という部分については、とりあえず一旦スルーしておこう。
考えたってきっと分からないさ、うん。
そして、そんな凄い武器を何故俺が使えるのか、という部分についてだが……、これは答えが明白である。
邪滅の書によると、この木の棒の効力を発揮出来るのは、神力を持つ者だけなのだ。
つまり、俺が紛う事無き時の神の使者であり、神力をこの身に宿しているから成し得る事なのである。
そしてそして、クトゥルーを倒す鍵となる、奴の体の中にある核とかいう臓器。
……臓器なのか? まぁ、たぶん臓器だろう。
それを、奴の体内のどこに隠されているのかを暴けるのは、この万呪の枝、改め命の樹の枝ただ一つなのである、と。
う~~~~~む!
毎度の事ながら、最弱な俺にとってはかなりヘビーな役回りではあるけども!!
でももうやるっきゃないぞっ!!!
この木の棒で……、いや、命の樹の枝で、クトゥルー退治に参加せねばっ!!!!
鼻息荒く意気込んで、俺は周囲の状況を把握せんと視線を巡らせる。
「カービィ! 起きてっ!! 起きなさいってば!!!」
「カービィ! もう音は止んどるぞっ!? 目を覚ますんじゃあっ!!!」
少し離れた場所で、そんな事を口走りながら、倒れたままのカービィのほっぺをビシバシ叩くグレコと、その脇腹をコチョコチョするテッチャ。
あんな起こされ方、絶対にされたくないな。
「ガルルルラァアァァッ!」
「ギャギャアァァッ!!」
反対側、此方も少し離れた場所で、クトゥルーから生え出る触手と戦うギンロとティカ。
さっきギンロは、触手が斬れないとか言っていたけど……、あらら?
触手はいつの間にかその数が減り、ギンロ側は残り一本、ティカ側は残り二本……、あ、今一本になりました。
つまり、二人の攻撃が効いているようだ。
何故だろうなと、視線を更に巡らせてみると……
クトゥルーの本体には、帰って来た悪魔のユディンが、その身に携えた大剣から、鬼神の如き高速攻撃を絶えず繰り出していた。
特に武器を持っていないクトゥルーの本体は、一方的に攻撃され続け、身をかわす事しか出来ずにいる。
そしてその影響か、いつの間にか、背中から生えていた八本の触手の硬化が解けて、斬られたものは再生が間に合わず、左右共に残り一本になっているのだった。
これは絶好のチャンスではないかっ!?
クトゥルーは確実に弱っているぞ!
今のうちに、バババババーン!! って感じで、一気に攻めないとっ!!!
「ぬぁあっ!? なんだっ!?? 何処だここっ!?!?」
大層間抜けな、寝惚けた叫び声が聞こえて振り向くと、顔をパンパンに腫らしたカービィが、意識を取り戻し、身を起こしているではないか。
おおっ!? カービィのお目覚めだぁっ!!?
「カービィ! 水魔法よっ!! 水魔法を使って攻撃してっ!!!」
「水が弱点なんじゃあぁっ!!!!」
説明を端折って、水水言うグレコとテッチャ。
なんのこっちゃらサッパリで、眉間に皺を寄せて二人を見つめるパンパンカービィ。
すると反対側で……
ザシュウッ!
『グアァッ!?!??』
肉が斬られる鈍い音が聞こえたかと思うと、クトゥルーが悲鳴を上げた。
慌てて視線を向けるとそこには、八本の触手全てを斬り落とされ、尚且つ胴体に深い切り傷を負いながら、苦しげに肩を上下させて、なんとか呼吸をしているクトゥルーの姿があった。
どうやら、ユディンの攻撃を避けきれず、真正面から喰らったようだ。
胸の辺りでパックリと開いた大きな傷口から、真っ青な血が大量に流れ落ちていく。
うわぁ……、いっつぁ、ベリーベリーグロテッスクゥッ!
「ここまでだクトゥルー! 過去、貴様が起こした数々の悪行で、どれだけの尊い命が犠牲になったか……、貴様に分かるかっ!? 貴様の犯した罪は、この先貴様が何度蘇り、何度絶命しようとも消える事は無いっ!! 分かるかクトゥルー!?? 貴様に赦しは与えないっ!!!」
大剣の切っ先を真っ直ぐクトゥルーに向けて、ユディンは叫んだ。
一応味方なんだけど……、見た目があれなので、やっぱり悪者にしか見えない。
『赦しだと? ははっはぁ~。たかだか数百年生きたくらいで、調子に乗りやがってよぉ~。そんなに罰を与えたきゃ……、ほら、やってみろよ??』
そう言ってクトゥルーは、胸の傷を庇う事もせずに、両手を大きく広げてみせた。
「うおぉおおおぉぉぉぉっ!!!!」
ユディンは、魔獣の如く唸りながら、先ほどまで振り回していた巨大な大剣を、クトゥルー目がけて思いっ切りぶん投げた。
そして……
ビュンッ!………ブシュウッ!!
『ガハッ!? グゥウゥゥゥ~……』
先程斬られた傷口に、深く深く大剣が突き刺さるクトゥルー。
大剣の真っ黒な刀身は、奴の背中にまで貫通し、真っ青な血が大量に辺りに飛び散った。
ひゃあぁああぁぁぁっ!?
何故避けなかったんだぁあぁぁっ!!?
痛い……、見てるだけで痛いぞぉおっ!!??
想像力豊かな俺は、目の前の光景に、何故だか自分が大剣の餌食になってしまったかのような錯覚をしてしまい、ブルブルと全身を震わせる。
しかしながら当のクトゥルーは、ビビる俺とは対照的に、口から大量の血を吐きながらもニヤリと笑った。
『お前の力はこんなもんかよ? なぁ、ユディン??』
青い血に塗れても尚、余裕の表情で問い掛けるクトゥルー。
しかし次の瞬間、クトゥルーはぶるっと体を震わせた。
ドクンッ! と、奴の中の何かが、激しく鼓動したのが俺には分かった。
『な、んだ……? 何が……?? ユディンてめぇ……、俺に何しやがった???』
クトゥルーの表情が強張っている。
そしてその言葉に、今度はユディンがニヤリと笑い、そして……
「ここまでだと言っただろう? 貴様は終わりだクトゥルー。さぁ……、漆黒の魔剣ニーグレードよ。主である魔王ユディンが命ずる。彼の者を捕らえろっ! 永遠の牢獄!!」
ユディンの言葉に、クトゥルーの体に突き刺さったままの真っ黒な大剣が、眩いばかりの光を放った。
俺の故郷であるテトーンの樹の村にて、老いぼれ長老より渡された、何の変哲もない、見るからに役立たずな初期武器であったはずのただの木の棒が、まさかまさかの伝説級の代物だったとは……、ゴクリ。
何やら、さっきまでとは違った意味で、冷や汗をかく俺。
この木の棒は、ここまでの旅路の中で、様々な場面で俺を助け、役に立ってきた。
巨鳥ムーグルの羽を全部抜き、エルフの牢屋番をお腹ピーピーにして、ジャネスコの討伐依頼の際には襲いくる蜂型魔物のルーリ・ビーを石化した。
イゲンザ島では悪魔サキュバスを時間逆行の呪いで消滅させて、コトコ島では……、ん? コトコ島では使ってないか??
ん~……、分からん、覚えてないな。
まぁでも、一番色濃く記憶に残っているのは、ニベルー島での俺の大活躍だろう。
今世紀において最初で最後であろう、最弱種族であるはずのピグモルの俺が成し遂げた偉業……、その名もモッモ無双!
フラスコの国での決戦において、自ら先頭に立ち(本当は無理矢理立たされていたけどね)、ワラワラ出てくる造出人間を相手に、万呪の枝で石化の呪いをぶっぱして勇敢に戦い、見事勝利を収めたのである!!
つまり、何が言いたいかと言うと……
魔力が皆無で万年お荷物であるはずの俺に、この木の棒は、幾多もの奇跡を与えてきたのであ~る!!!
……ちなみにだが、長老はこれを「自由の剣」と呼び、村の守護神であるフェンリルのガディスは「万呪の枝」と呼んでいた。
俺はガディスの呼び名に従って、今日までこれを、万呪の枝と呼んできたのだが……、俺がこれまで敵にかけてきたのは、どうやら呪いでは無かったらしい。
それ即ち奇跡!!!!
なんとも素晴らしい響きである!!!!!
……さてさて、話を今に戻そう。
まず、そんな凄い伝説級の代物が何故テトーンの樹の村にあって、どうして俺の手に渡る事となったのか……、という部分については、とりあえず一旦スルーしておこう。
考えたってきっと分からないさ、うん。
そして、そんな凄い武器を何故俺が使えるのか、という部分についてだが……、これは答えが明白である。
邪滅の書によると、この木の棒の効力を発揮出来るのは、神力を持つ者だけなのだ。
つまり、俺が紛う事無き時の神の使者であり、神力をこの身に宿しているから成し得る事なのである。
そしてそして、クトゥルーを倒す鍵となる、奴の体の中にある核とかいう臓器。
……臓器なのか? まぁ、たぶん臓器だろう。
それを、奴の体内のどこに隠されているのかを暴けるのは、この万呪の枝、改め命の樹の枝ただ一つなのである、と。
う~~~~~む!
毎度の事ながら、最弱な俺にとってはかなりヘビーな役回りではあるけども!!
でももうやるっきゃないぞっ!!!
この木の棒で……、いや、命の樹の枝で、クトゥルー退治に参加せねばっ!!!!
鼻息荒く意気込んで、俺は周囲の状況を把握せんと視線を巡らせる。
「カービィ! 起きてっ!! 起きなさいってば!!!」
「カービィ! もう音は止んどるぞっ!? 目を覚ますんじゃあっ!!!」
少し離れた場所で、そんな事を口走りながら、倒れたままのカービィのほっぺをビシバシ叩くグレコと、その脇腹をコチョコチョするテッチャ。
あんな起こされ方、絶対にされたくないな。
「ガルルルラァアァァッ!」
「ギャギャアァァッ!!」
反対側、此方も少し離れた場所で、クトゥルーから生え出る触手と戦うギンロとティカ。
さっきギンロは、触手が斬れないとか言っていたけど……、あらら?
触手はいつの間にかその数が減り、ギンロ側は残り一本、ティカ側は残り二本……、あ、今一本になりました。
つまり、二人の攻撃が効いているようだ。
何故だろうなと、視線を更に巡らせてみると……
クトゥルーの本体には、帰って来た悪魔のユディンが、その身に携えた大剣から、鬼神の如き高速攻撃を絶えず繰り出していた。
特に武器を持っていないクトゥルーの本体は、一方的に攻撃され続け、身をかわす事しか出来ずにいる。
そしてその影響か、いつの間にか、背中から生えていた八本の触手の硬化が解けて、斬られたものは再生が間に合わず、左右共に残り一本になっているのだった。
これは絶好のチャンスではないかっ!?
クトゥルーは確実に弱っているぞ!
今のうちに、バババババーン!! って感じで、一気に攻めないとっ!!!
「ぬぁあっ!? なんだっ!?? 何処だここっ!?!?」
大層間抜けな、寝惚けた叫び声が聞こえて振り向くと、顔をパンパンに腫らしたカービィが、意識を取り戻し、身を起こしているではないか。
おおっ!? カービィのお目覚めだぁっ!!?
「カービィ! 水魔法よっ!! 水魔法を使って攻撃してっ!!!」
「水が弱点なんじゃあぁっ!!!!」
説明を端折って、水水言うグレコとテッチャ。
なんのこっちゃらサッパリで、眉間に皺を寄せて二人を見つめるパンパンカービィ。
すると反対側で……
ザシュウッ!
『グアァッ!?!??』
肉が斬られる鈍い音が聞こえたかと思うと、クトゥルーが悲鳴を上げた。
慌てて視線を向けるとそこには、八本の触手全てを斬り落とされ、尚且つ胴体に深い切り傷を負いながら、苦しげに肩を上下させて、なんとか呼吸をしているクトゥルーの姿があった。
どうやら、ユディンの攻撃を避けきれず、真正面から喰らったようだ。
胸の辺りでパックリと開いた大きな傷口から、真っ青な血が大量に流れ落ちていく。
うわぁ……、いっつぁ、ベリーベリーグロテッスクゥッ!
「ここまでだクトゥルー! 過去、貴様が起こした数々の悪行で、どれだけの尊い命が犠牲になったか……、貴様に分かるかっ!? 貴様の犯した罪は、この先貴様が何度蘇り、何度絶命しようとも消える事は無いっ!! 分かるかクトゥルー!?? 貴様に赦しは与えないっ!!!」
大剣の切っ先を真っ直ぐクトゥルーに向けて、ユディンは叫んだ。
一応味方なんだけど……、見た目があれなので、やっぱり悪者にしか見えない。
『赦しだと? ははっはぁ~。たかだか数百年生きたくらいで、調子に乗りやがってよぉ~。そんなに罰を与えたきゃ……、ほら、やってみろよ??』
そう言ってクトゥルーは、胸の傷を庇う事もせずに、両手を大きく広げてみせた。
「うおぉおおおぉぉぉぉっ!!!!」
ユディンは、魔獣の如く唸りながら、先ほどまで振り回していた巨大な大剣を、クトゥルー目がけて思いっ切りぶん投げた。
そして……
ビュンッ!………ブシュウッ!!
『ガハッ!? グゥウゥゥゥ~……』
先程斬られた傷口に、深く深く大剣が突き刺さるクトゥルー。
大剣の真っ黒な刀身は、奴の背中にまで貫通し、真っ青な血が大量に辺りに飛び散った。
ひゃあぁああぁぁぁっ!?
何故避けなかったんだぁあぁぁっ!!?
痛い……、見てるだけで痛いぞぉおっ!!??
想像力豊かな俺は、目の前の光景に、何故だか自分が大剣の餌食になってしまったかのような錯覚をしてしまい、ブルブルと全身を震わせる。
しかしながら当のクトゥルーは、ビビる俺とは対照的に、口から大量の血を吐きながらもニヤリと笑った。
『お前の力はこんなもんかよ? なぁ、ユディン??』
青い血に塗れても尚、余裕の表情で問い掛けるクトゥルー。
しかし次の瞬間、クトゥルーはぶるっと体を震わせた。
ドクンッ! と、奴の中の何かが、激しく鼓動したのが俺には分かった。
『な、んだ……? 何が……?? ユディンてめぇ……、俺に何しやがった???』
クトゥルーの表情が強張っている。
そしてその言葉に、今度はユディンがニヤリと笑い、そして……
「ここまでだと言っただろう? 貴様は終わりだクトゥルー。さぁ……、漆黒の魔剣ニーグレードよ。主である魔王ユディンが命ずる。彼の者を捕らえろっ! 永遠の牢獄!!」
ユディンの言葉に、クトゥルーの体に突き刺さったままの真っ黒な大剣が、眩いばかりの光を放った。
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