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★ピタラス諸島第五、アーレイク島編★
736:鎧の悪魔
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前方には、恐ろしい旧世界の神、またの名を神代の悪霊クトゥルー。
そして真横には、得体の知れない、悪魔と思しき黒い鎧を身につけたデッカい奴。
これはもう……、万事休す!? 絶体絶命!??
「モッモ! 逃げてぇっ!!」
グレコが叫びながら、此方に駆け出そうとしている姿が視界に映った。
それと同時に、テッチャが俺の真横へと走り出る。
「……………!?!?」
無言のまま、俺を守ろうと両手を広げるテッチャ。
そして、気付いた時にはもう、俺達の目の前に、そいつは立っていた。
い……、いつの間に、移動したんだ?
ほんの一瞬……、本当に、ほんの一瞬だった。
瞬きをしたほんの1秒の間に、そいつは俺とテッチャの真ん前まで移動してきたのだ。
まるで瞬間移動のように、空気の揺れも起こさず……
、地面に足がついていないのか、魔法陣を踏み締める音すら鳴らなかった。
近付かれて分かった、こいつは並大抵の悪魔じゃ無さそうだ。
鎧を着ていても分かる、筋肉隆々の引き締まった逞しい肉体。
その全身から溢れ出る膨大な魔力と、恐ろしいまでの気迫。
今まで対峙してきたどの悪魔とも違う、桁外れの威圧感だ。
こ、ころ……、殺され、る……??
鎧の悪魔は直立し、此方を見下ろしている。
鉄仮面を被っている為に、その表情は計り知れない。
「もっ! モッモにはっ!! 指一本触れさせんぞぉっ!!!」
ツルツル頭を汗でベチャベチャにし、全身をガタガタ震わせながら、叫ぶテッチャ。
見た目はカッコ悪すぎるが、やっている事はとても立派な漢である。
『はっはっはぁっ! 俺が呼ぶまでもなく、自ら現れてくれるとはなぁっ!! これこそが世界が変革を望んでいる証拠!!! ここから始まるのさ……、新しい時代がなぁっ!!!!』
高らかに声を上げるクトゥルー。
チラリと横目で確認すると、その両隣には、左右合わせて八本の触手と戦うギンロとティカの姿があった。
戦況は、全く芳しく無いようだ。
ウネウネと宙を蠢く触手に阻まれて、ギンロもティカも、クトゥルーの本体には近付けない。
それどころか、先程までは効果抜群だったはずのギンロの魔法剣での攻撃も、全く歯が立たなくなっているではないか。
「くっ!? 何故斬れぬっ!??」
魔法剣を振るいながら、ギンロが悔し気に声を発する。
触手と剣の刃が交わる度に、ギンッ! ギンッ!! ギィーーーン!!! と、まるで金属同士がぶつかり合うような音が鳴り響く。
剣の刃は全く汚れておらず、触手は全く傷付いていない。
「ギャギャアッ!」
雄叫びを上げながら、鋭く尖った両手の爪を武器に、一心不乱に戦うティカ。
しかしながら、こちらも手応えは無さそうだ。
キンキンッ! と音を立てながら、その手は弾かれてしまっている。
「動かないでっ!!!」
少し離れた場所に立つグレコが、鎧の悪魔に向けて、必死の形相で弓を構えている。
ギリギリと音が鳴るほどに、しなる弦。
眩いばかりに強い、緑色の魔力のオーラを放つ、黒い荊の矢。
まさにそれが放たれようとした……、次の瞬間。
「モッモ君」
へぁっ!?!?
突然に名前を呼ばれて、俺はビクッと体を震わせた。
その声は他でも無い、目の前に立つ鎧の悪魔から発せられたものだ。
そして……
ん? んん? んんんんんっ???
この時俺は、完全に静止していた。
手足もそうだが、瞬きすらせず、呼吸も、思考も止まっていた。
恐怖で動けなかったのか、それともただ単に鈍くて、周囲の速度についていけずに反応出来てなかったのかは分からない。
しかし、鉄仮面の目元に開けられた細長い隙間から見える奴の鋭い目と、俺の可愛らしいまん丸な目がパチリと合って、気付いたのだ。
あれは……、もしや、神の瞳????
そう……
時空穴と思しき黒い渦から出現した、黒い鎧の姿をした悪魔の瞳は、輝く金色をしている。
金色の瞳は、神である証。
俺を転生させた神様、時の神クロノシア・レアも、これまで出会ってきた数々の神も、邪神も……、みんな金色の瞳だった。
それを今、目の前の悪魔が持っている。
これはいったい、どういう事なんだ……?????
ビュッ!!!
音を立てて放たれる、グレコの荊の矢。
それは、鎧の悪魔の首元に真っ直ぐ向かっていき……、しかしながら、それが奴の首に刺さる事は無かった。
鎧の悪魔は、瞬時にグレコの行動に気付き、そしてグレコに向かって手をかざしていた。
そして荊の矢は、その掌の中にスーッと、光の粒となって吸い込まれてしまったではないか。
「なっ!?!?」
驚くグレコ、テッチャ、そして俺。
なっ!? 手でっ!?? 矢をっ!?!?
何が起きたのか分からず、俺達は目を白黒させる事しか出来ない。
その時だった。
ズシャアッ! シャリンッシャリンッシャリンッ!!
「ぐおぉおっ!?」
なんんっ!? ギンロぉおっ!??
またしてもギンロが、派手にぶっ飛んできたではないか。
その体が魔法陣の上に落下して、ガラスが割れるような音が辺りに鳴り響いた。
そして……
ズシャアッ! シャリンッシャリンッシャリンッ!!
「ギャハッ!?」
ティカ!? お前もかぁあっ!??
ギンロとほぼ同時に、ティカも同じように派手にぶっ飛んできた。
此方も音を立てながら、魔法陣の上を激しく転がる。
その様子に驚いたのか、鎧の悪魔は半歩後退した。
『ははっはぁっ! 所詮はただの獣人、他愛も無ぇなぁっ!!』
背中から生える八本の触手をうねらせながら、クトゥルーは笑う。
その手にはいつの間にか、古びた真っ赤な魔導書が握られている。
あれはっ!?
悪魔を操る事のできる魔導書、悪魔の書ゴエティア!!?
まさか、この鎧の悪魔を操るつもり!?!?
『さぁ~て、いいところに来てくれたなぁ、どこぞの悪魔くんよぉ~。俺のような輩が、過度に世界に干渉するのも良くねぇ話だよなぁ。だからここからは、お前がその役目を担うんだぁ~。この世界に混乱をもたらす為に、まずはここで暴れ回ってくれぇえっ!』
バッ! と魔導書を開き、叫ぶクトゥルー。
悪魔の書ゴエティアは、ドス黒い真っ赤な光を放ちながら、おどろおどろしい怨霊のような声を辺りに響かせ始める。
それは、聞いているだけで呪われてしまいそうなほどに、身の毛もよだつ歌だ。
『さぁ~、運命に導かれし魔界の住人よっ! この場にいる全員を、殺しちまえぇえっ!! はっはっはっはっはっ!!! ひゃはっはっはっはっはぁあっ!!!!』
目を見開きながら、狂ったように笑うクトゥルー。
禍々しい光と呪いの歌を放ち続ける、悪魔の書ゴエティア。
その光景はまるで、この世の終わりのように、俺には感じられて……
「モッモ! 下がるんじゃっ!!」
前に立つテッチャにグイグイと押され、慌てて数歩後ずさる俺。
見ると、目の前に立つ鎧の悪魔が、耳だと思われる場所を鉄仮面の上から両手で押さえているではないか。
その体は小刻みに震えていて、何かに抗うかのごとく、頭を左右に振っている。
ヤバいっ!?
この感じだと……、鎧の悪魔は、クトゥルーに操られそうになっているのではっ!??
そうだとしたら、非常にヤバいぞぉおっ!?!?
「もうっ!? どうすればいいのっ!!?」
いつの間にか、すぐそばに駆け寄って来ていたグレコが、クトゥルーと鎧の悪魔に向かって交互に矢を構えながら、焦っている様子でそう言った。
「ティカ! モッモを守るのだ!!」
「命令するなっ!!!」
言い争いながらも、俺を守ろうと立ち上がるギンロとティカ。
俺を中心にして、みんなが盾となってくれていた。
すると、次の瞬間。
「大丈夫。僕は、君達の味方だ」
そう言ったのは、目の前に立つ鎧の悪魔だ。
とても低くて渋みのあるその声は、どこかで聞いた覚えのあるもので……
すると、鎧の悪魔は、その頭に被っている鉄仮面を、左右に揺らしながらゆっくりと取った。
なっ!? えっ!?? はっ!?!?
そこに現れたお顔……、金色の瞳を携えた、見覚えのあるその姿に、俺は目をシパシパさせる。
額に生える、歪に捻れた青い二本の角。
鎧ほどでは無いが、真っ暗な闇に溶けそうな黒い肌。
間違いない、この悪魔は……
「まさか……、ユディン!?!??」
驚き、慌てふためく俺に向かって、金色の瞳を細めながら、鎧の悪魔はニコリと微笑んだ。
そして真横には、得体の知れない、悪魔と思しき黒い鎧を身につけたデッカい奴。
これはもう……、万事休す!? 絶体絶命!??
「モッモ! 逃げてぇっ!!」
グレコが叫びながら、此方に駆け出そうとしている姿が視界に映った。
それと同時に、テッチャが俺の真横へと走り出る。
「……………!?!?」
無言のまま、俺を守ろうと両手を広げるテッチャ。
そして、気付いた時にはもう、俺達の目の前に、そいつは立っていた。
い……、いつの間に、移動したんだ?
ほんの一瞬……、本当に、ほんの一瞬だった。
瞬きをしたほんの1秒の間に、そいつは俺とテッチャの真ん前まで移動してきたのだ。
まるで瞬間移動のように、空気の揺れも起こさず……
、地面に足がついていないのか、魔法陣を踏み締める音すら鳴らなかった。
近付かれて分かった、こいつは並大抵の悪魔じゃ無さそうだ。
鎧を着ていても分かる、筋肉隆々の引き締まった逞しい肉体。
その全身から溢れ出る膨大な魔力と、恐ろしいまでの気迫。
今まで対峙してきたどの悪魔とも違う、桁外れの威圧感だ。
こ、ころ……、殺され、る……??
鎧の悪魔は直立し、此方を見下ろしている。
鉄仮面を被っている為に、その表情は計り知れない。
「もっ! モッモにはっ!! 指一本触れさせんぞぉっ!!!」
ツルツル頭を汗でベチャベチャにし、全身をガタガタ震わせながら、叫ぶテッチャ。
見た目はカッコ悪すぎるが、やっている事はとても立派な漢である。
『はっはっはぁっ! 俺が呼ぶまでもなく、自ら現れてくれるとはなぁっ!! これこそが世界が変革を望んでいる証拠!!! ここから始まるのさ……、新しい時代がなぁっ!!!!』
高らかに声を上げるクトゥルー。
チラリと横目で確認すると、その両隣には、左右合わせて八本の触手と戦うギンロとティカの姿があった。
戦況は、全く芳しく無いようだ。
ウネウネと宙を蠢く触手に阻まれて、ギンロもティカも、クトゥルーの本体には近付けない。
それどころか、先程までは効果抜群だったはずのギンロの魔法剣での攻撃も、全く歯が立たなくなっているではないか。
「くっ!? 何故斬れぬっ!??」
魔法剣を振るいながら、ギンロが悔し気に声を発する。
触手と剣の刃が交わる度に、ギンッ! ギンッ!! ギィーーーン!!! と、まるで金属同士がぶつかり合うような音が鳴り響く。
剣の刃は全く汚れておらず、触手は全く傷付いていない。
「ギャギャアッ!」
雄叫びを上げながら、鋭く尖った両手の爪を武器に、一心不乱に戦うティカ。
しかしながら、こちらも手応えは無さそうだ。
キンキンッ! と音を立てながら、その手は弾かれてしまっている。
「動かないでっ!!!」
少し離れた場所に立つグレコが、鎧の悪魔に向けて、必死の形相で弓を構えている。
ギリギリと音が鳴るほどに、しなる弦。
眩いばかりに強い、緑色の魔力のオーラを放つ、黒い荊の矢。
まさにそれが放たれようとした……、次の瞬間。
「モッモ君」
へぁっ!?!?
突然に名前を呼ばれて、俺はビクッと体を震わせた。
その声は他でも無い、目の前に立つ鎧の悪魔から発せられたものだ。
そして……
ん? んん? んんんんんっ???
この時俺は、完全に静止していた。
手足もそうだが、瞬きすらせず、呼吸も、思考も止まっていた。
恐怖で動けなかったのか、それともただ単に鈍くて、周囲の速度についていけずに反応出来てなかったのかは分からない。
しかし、鉄仮面の目元に開けられた細長い隙間から見える奴の鋭い目と、俺の可愛らしいまん丸な目がパチリと合って、気付いたのだ。
あれは……、もしや、神の瞳????
そう……
時空穴と思しき黒い渦から出現した、黒い鎧の姿をした悪魔の瞳は、輝く金色をしている。
金色の瞳は、神である証。
俺を転生させた神様、時の神クロノシア・レアも、これまで出会ってきた数々の神も、邪神も……、みんな金色の瞳だった。
それを今、目の前の悪魔が持っている。
これはいったい、どういう事なんだ……?????
ビュッ!!!
音を立てて放たれる、グレコの荊の矢。
それは、鎧の悪魔の首元に真っ直ぐ向かっていき……、しかしながら、それが奴の首に刺さる事は無かった。
鎧の悪魔は、瞬時にグレコの行動に気付き、そしてグレコに向かって手をかざしていた。
そして荊の矢は、その掌の中にスーッと、光の粒となって吸い込まれてしまったではないか。
「なっ!?!?」
驚くグレコ、テッチャ、そして俺。
なっ!? 手でっ!?? 矢をっ!?!?
何が起きたのか分からず、俺達は目を白黒させる事しか出来ない。
その時だった。
ズシャアッ! シャリンッシャリンッシャリンッ!!
「ぐおぉおっ!?」
なんんっ!? ギンロぉおっ!??
またしてもギンロが、派手にぶっ飛んできたではないか。
その体が魔法陣の上に落下して、ガラスが割れるような音が辺りに鳴り響いた。
そして……
ズシャアッ! シャリンッシャリンッシャリンッ!!
「ギャハッ!?」
ティカ!? お前もかぁあっ!??
ギンロとほぼ同時に、ティカも同じように派手にぶっ飛んできた。
此方も音を立てながら、魔法陣の上を激しく転がる。
その様子に驚いたのか、鎧の悪魔は半歩後退した。
『ははっはぁっ! 所詮はただの獣人、他愛も無ぇなぁっ!!』
背中から生える八本の触手をうねらせながら、クトゥルーは笑う。
その手にはいつの間にか、古びた真っ赤な魔導書が握られている。
あれはっ!?
悪魔を操る事のできる魔導書、悪魔の書ゴエティア!!?
まさか、この鎧の悪魔を操るつもり!?!?
『さぁ~て、いいところに来てくれたなぁ、どこぞの悪魔くんよぉ~。俺のような輩が、過度に世界に干渉するのも良くねぇ話だよなぁ。だからここからは、お前がその役目を担うんだぁ~。この世界に混乱をもたらす為に、まずはここで暴れ回ってくれぇえっ!』
バッ! と魔導書を開き、叫ぶクトゥルー。
悪魔の書ゴエティアは、ドス黒い真っ赤な光を放ちながら、おどろおどろしい怨霊のような声を辺りに響かせ始める。
それは、聞いているだけで呪われてしまいそうなほどに、身の毛もよだつ歌だ。
『さぁ~、運命に導かれし魔界の住人よっ! この場にいる全員を、殺しちまえぇえっ!! はっはっはっはっはっ!!! ひゃはっはっはっはっはぁあっ!!!!』
目を見開きながら、狂ったように笑うクトゥルー。
禍々しい光と呪いの歌を放ち続ける、悪魔の書ゴエティア。
その光景はまるで、この世の終わりのように、俺には感じられて……
「モッモ! 下がるんじゃっ!!」
前に立つテッチャにグイグイと押され、慌てて数歩後ずさる俺。
見ると、目の前に立つ鎧の悪魔が、耳だと思われる場所を鉄仮面の上から両手で押さえているではないか。
その体は小刻みに震えていて、何かに抗うかのごとく、頭を左右に振っている。
ヤバいっ!?
この感じだと……、鎧の悪魔は、クトゥルーに操られそうになっているのではっ!??
そうだとしたら、非常にヤバいぞぉおっ!?!?
「もうっ!? どうすればいいのっ!!?」
いつの間にか、すぐそばに駆け寄って来ていたグレコが、クトゥルーと鎧の悪魔に向かって交互に矢を構えながら、焦っている様子でそう言った。
「ティカ! モッモを守るのだ!!」
「命令するなっ!!!」
言い争いながらも、俺を守ろうと立ち上がるギンロとティカ。
俺を中心にして、みんなが盾となってくれていた。
すると、次の瞬間。
「大丈夫。僕は、君達の味方だ」
そう言ったのは、目の前に立つ鎧の悪魔だ。
とても低くて渋みのあるその声は、どこかで聞いた覚えのあるもので……
すると、鎧の悪魔は、その頭に被っている鉄仮面を、左右に揺らしながらゆっくりと取った。
なっ!? えっ!?? はっ!?!?
そこに現れたお顔……、金色の瞳を携えた、見覚えのあるその姿に、俺は目をシパシパさせる。
額に生える、歪に捻れた青い二本の角。
鎧ほどでは無いが、真っ暗な闇に溶けそうな黒い肌。
間違いない、この悪魔は……
「まさか……、ユディン!?!??」
驚き、慌てふためく俺に向かって、金色の瞳を細めながら、鎧の悪魔はニコリと微笑んだ。
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