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★ピタラス諸島第五、アーレイク島編★
703:七つの原罪
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試練……、終了……?
え、そんな……??
だって、まだ、グレコが……???
『最後の試練に打ち勝ちし挑戦者達よ。そなたらを、この塔を制覇するに相応しき者として、この最後の鍵を授けん』
フェニックスがそう言うと、夜空に輝く星の一つが、キラキラと青い光を放ちながら降りてきた。
俺達の目の前までやってきたそれは、青い宝玉。
最上階へと向かう為の、鍵であった。
だけど……
「ちょ、ちょっと……、ちょっと待ってよ」
俺は、震える声で言った。
「まだ、グレコが……。まだ! グレコが起きてないっ!!」
石の寝台に横たわり、眠り続けているグレコに駆け寄る俺。
「グレコ! グレコ、起きてよ!! 試練はもう終わりだよ!? ねぇっ!!? 起きてってばっ!!!」
ゆさゆさとその体を揺すってみるも、その瞳が開く事はなく……
『その者は、試練に打ち勝てなかったのだ』
混乱する俺に向かって、フェニックスがそう言った。
ノリリアは、何かを考えているかのような顔付きで俯き、ライラックは尚も無言を貫いている。
俺は、これまでに経験した事が無いくらいに、心臓の鼓動が速くなっているように感じた。
そんな馬鹿な……、グレコだぞ?
グレコが試練に敗れるなんて……
そんなの信じられない!
バクバクと激しく脈を打つ心臓とは裏腹に、体中の力が抜けて、頭の中は真っ白になっていく。
「嘘だ……、そんなの嘘だよ! グレコに限ってそんな事、あるはずないっ!! グレコが夢に囚われて、起きないなんて……、そんなの嘘だよぉっ!!!」
大粒の涙を目にタプタプと溜めながら、俺は叫んでいた。
この現状も、フェニックスの言葉も、俺には到底受け入れられなかった。
「ポポ……。裁定者フェニックス、教えて欲しい事があるポ」
そう言ったノリリアは、神殿の中央に位置する樹の枝にとまるフェニックスを、真っ直ぐに見つめた。
「この塔は……、この塔にある七つの試練は、あたち達の何を試していたのポ? 案内役であるリブロ・プラタは、心の強さを試していると言っていたポが……。グレコちゃんは……、そこで眠っているエルフの女性は、自分の夢の中に囚われてしまうような、心の弱い女性では決して無いポ! なのに何故!? あたち達はここまで、いったい何を試されてきたのポ!?? 最後に教えて欲しいポよ、フェニックス!!!」
グズグズと、涙と鼻水まみれになる俺の隣で、ノリリアは力強くフェニックスに問い掛けた。
フェニックスは、憂いを帯びた優しげな瞳で俺達を見下ろしながら、静かに話し始めた。
『この封魔の塔は、ある魔導師の手によって造られた。最上階には、魔導師が残しし過去の秘密が隠されている。しかしその秘密は、悪しき者の手に渡れば、世界を滅し兼ねないほどに強大で、且つ触れればすぐに壊れてしまいそうなほどに脆く、繊細な秘密である。故に魔導師は、その秘密を知るべき者は、あらゆる困難に立ち向かう事の出来る勇気を持ち、且つ清く正しい、優しい心の持ち主でなくてはならぬと考えたのだ。それを見極める為に用意されたのが、七つの試練。それぞれが、俗に【七つの原罪】と呼ばれる、生きとし生ける者の心に潜む悪しき欲望と、それに対する素直な己の心を炙り出す……、その為の試練だ』
七つの……、原罪?
なんか、どっかで聞いた事があるような、無いような……??
『まず、第一の試練。裁定者グリフォンは、心の傲慢さを推し量る。第二の試練では、裁定者ゴブリンが、欲の深さを推し量る。第三の試練では、裁定者マーメイドとマーマンが、嫉妬深さを。第四の試練では、裁定者ドラゴンが、憤怒に対する慈悲の心を。第五の試練では、裁定者サテュロスが、淫欲に対する我慢強さを。第六の試練では、裁定者ケルベロスが、極限の空腹の中でも他者への思いやりの心を持てるかどうかを。そしてここ、第七の試練では、己の怠惰心を推し量ったのだ』
怠惰心?
確かに、さっきの夢は、俺にボケーっと過ごさせることが目的で……
先に進む方法を考えて、それを選択しなければ、俺は夢から目覚める事は無かったのだろう。
だけど、そうなると……、グレコは怠惰心に負けたって事??
夢の中とはいえ、ダラダラしたいだなんて……、グレコがそんな事、思うわけないっ!
「怠惰心だなんて……、グレコちゃんが、そんなものに負けるはずないポ! 何かの間違いポねっ!!」
そう言ったノリリアの目には、俺と同じく、大粒の涙が溜まっている。
きっとノリリアも、グレコを信じていたのだ。
こんな試練なんかに、負ける筈が無いって……
これまでの旅の中で、グレコとノリリアは、様々な場面で協力し合っていた。
騎士団メンバーでは言い辛い事も、グレコはズバズバッ! とノリリアに突っ込んでいたし、そんなグレコの言動が、幾度となくノリリアを救ってきたに違いない。
ノリリアの涙が、それを証明していた。
『間違い……。そう、間違いやも知れぬ……。しかし、この子は、夢から戻る事が出来なかった。その原因は恐らく、怠惰心とは、少し違う……。この子は、いつでも真っ直ぐだ。真っ直ぐに、出来る事を、精一杯やって、これまでを生きてきた。故に、知らなかったのだろう、休息というものを……。休息を知らぬ者は、与えられた怠惰に負ける。怠惰とは、進行と休息、その双方を上手に保ててこそ、打ち勝つ事の出来るものなのだ。この子は恐らく、進行を意識するが故に、休息を怠った……。休息を怠れば、そこに残るは疲れ。疲れは即ち、怠惰心を呼び起こす。この子はきっと、とても疲れていたのだろう。この子には今、休息が必要なのだ』
そんな……、そんな事って……
「ポポゥ、グレコちゃん……」
ノリリアの目から、涙の雫がポロリと零れ落ちる。
『案ずるでない。この子は我が、しかと外界へと送り届ける。決して、永遠の別れでは無い。そなたらがこの塔を制し、秘密を手にした後、外界へと戻りし時に、必ずや再会できるであろう』
フェニックスはそう言って、翼をバサッ! と広げた。
火の粉のような、真っ赤な光の粒が辺りに飛び散る。
それらは空中を漂いながら、俺達の前に、扉を形作っていく。
『さぁ、行くのだ! 選ばれし者達よ!!』
その言葉を最後に、フェニックスの体は真っ赤な炎に包まれて、ボーボーと燃え上がった。
そしてその体は、瞬く間に消えてしまい……
残ったのは、宙に浮かんだままの青い宝玉と、光の粒で出来た金の扉だけだった。
-----+-----+-----
封魔の塔・第七階層にて、グレコ・レクサンガス、脱落。
残る挑戦者、計3名。
-----+-----+-----
え、そんな……??
だって、まだ、グレコが……???
『最後の試練に打ち勝ちし挑戦者達よ。そなたらを、この塔を制覇するに相応しき者として、この最後の鍵を授けん』
フェニックスがそう言うと、夜空に輝く星の一つが、キラキラと青い光を放ちながら降りてきた。
俺達の目の前までやってきたそれは、青い宝玉。
最上階へと向かう為の、鍵であった。
だけど……
「ちょ、ちょっと……、ちょっと待ってよ」
俺は、震える声で言った。
「まだ、グレコが……。まだ! グレコが起きてないっ!!」
石の寝台に横たわり、眠り続けているグレコに駆け寄る俺。
「グレコ! グレコ、起きてよ!! 試練はもう終わりだよ!? ねぇっ!!? 起きてってばっ!!!」
ゆさゆさとその体を揺すってみるも、その瞳が開く事はなく……
『その者は、試練に打ち勝てなかったのだ』
混乱する俺に向かって、フェニックスがそう言った。
ノリリアは、何かを考えているかのような顔付きで俯き、ライラックは尚も無言を貫いている。
俺は、これまでに経験した事が無いくらいに、心臓の鼓動が速くなっているように感じた。
そんな馬鹿な……、グレコだぞ?
グレコが試練に敗れるなんて……
そんなの信じられない!
バクバクと激しく脈を打つ心臓とは裏腹に、体中の力が抜けて、頭の中は真っ白になっていく。
「嘘だ……、そんなの嘘だよ! グレコに限ってそんな事、あるはずないっ!! グレコが夢に囚われて、起きないなんて……、そんなの嘘だよぉっ!!!」
大粒の涙を目にタプタプと溜めながら、俺は叫んでいた。
この現状も、フェニックスの言葉も、俺には到底受け入れられなかった。
「ポポ……。裁定者フェニックス、教えて欲しい事があるポ」
そう言ったノリリアは、神殿の中央に位置する樹の枝にとまるフェニックスを、真っ直ぐに見つめた。
「この塔は……、この塔にある七つの試練は、あたち達の何を試していたのポ? 案内役であるリブロ・プラタは、心の強さを試していると言っていたポが……。グレコちゃんは……、そこで眠っているエルフの女性は、自分の夢の中に囚われてしまうような、心の弱い女性では決して無いポ! なのに何故!? あたち達はここまで、いったい何を試されてきたのポ!?? 最後に教えて欲しいポよ、フェニックス!!!」
グズグズと、涙と鼻水まみれになる俺の隣で、ノリリアは力強くフェニックスに問い掛けた。
フェニックスは、憂いを帯びた優しげな瞳で俺達を見下ろしながら、静かに話し始めた。
『この封魔の塔は、ある魔導師の手によって造られた。最上階には、魔導師が残しし過去の秘密が隠されている。しかしその秘密は、悪しき者の手に渡れば、世界を滅し兼ねないほどに強大で、且つ触れればすぐに壊れてしまいそうなほどに脆く、繊細な秘密である。故に魔導師は、その秘密を知るべき者は、あらゆる困難に立ち向かう事の出来る勇気を持ち、且つ清く正しい、優しい心の持ち主でなくてはならぬと考えたのだ。それを見極める為に用意されたのが、七つの試練。それぞれが、俗に【七つの原罪】と呼ばれる、生きとし生ける者の心に潜む悪しき欲望と、それに対する素直な己の心を炙り出す……、その為の試練だ』
七つの……、原罪?
なんか、どっかで聞いた事があるような、無いような……??
『まず、第一の試練。裁定者グリフォンは、心の傲慢さを推し量る。第二の試練では、裁定者ゴブリンが、欲の深さを推し量る。第三の試練では、裁定者マーメイドとマーマンが、嫉妬深さを。第四の試練では、裁定者ドラゴンが、憤怒に対する慈悲の心を。第五の試練では、裁定者サテュロスが、淫欲に対する我慢強さを。第六の試練では、裁定者ケルベロスが、極限の空腹の中でも他者への思いやりの心を持てるかどうかを。そしてここ、第七の試練では、己の怠惰心を推し量ったのだ』
怠惰心?
確かに、さっきの夢は、俺にボケーっと過ごさせることが目的で……
先に進む方法を考えて、それを選択しなければ、俺は夢から目覚める事は無かったのだろう。
だけど、そうなると……、グレコは怠惰心に負けたって事??
夢の中とはいえ、ダラダラしたいだなんて……、グレコがそんな事、思うわけないっ!
「怠惰心だなんて……、グレコちゃんが、そんなものに負けるはずないポ! 何かの間違いポねっ!!」
そう言ったノリリアの目には、俺と同じく、大粒の涙が溜まっている。
きっとノリリアも、グレコを信じていたのだ。
こんな試練なんかに、負ける筈が無いって……
これまでの旅の中で、グレコとノリリアは、様々な場面で協力し合っていた。
騎士団メンバーでは言い辛い事も、グレコはズバズバッ! とノリリアに突っ込んでいたし、そんなグレコの言動が、幾度となくノリリアを救ってきたに違いない。
ノリリアの涙が、それを証明していた。
『間違い……。そう、間違いやも知れぬ……。しかし、この子は、夢から戻る事が出来なかった。その原因は恐らく、怠惰心とは、少し違う……。この子は、いつでも真っ直ぐだ。真っ直ぐに、出来る事を、精一杯やって、これまでを生きてきた。故に、知らなかったのだろう、休息というものを……。休息を知らぬ者は、与えられた怠惰に負ける。怠惰とは、進行と休息、その双方を上手に保ててこそ、打ち勝つ事の出来るものなのだ。この子は恐らく、進行を意識するが故に、休息を怠った……。休息を怠れば、そこに残るは疲れ。疲れは即ち、怠惰心を呼び起こす。この子はきっと、とても疲れていたのだろう。この子には今、休息が必要なのだ』
そんな……、そんな事って……
「ポポゥ、グレコちゃん……」
ノリリアの目から、涙の雫がポロリと零れ落ちる。
『案ずるでない。この子は我が、しかと外界へと送り届ける。決して、永遠の別れでは無い。そなたらがこの塔を制し、秘密を手にした後、外界へと戻りし時に、必ずや再会できるであろう』
フェニックスはそう言って、翼をバサッ! と広げた。
火の粉のような、真っ赤な光の粒が辺りに飛び散る。
それらは空中を漂いながら、俺達の前に、扉を形作っていく。
『さぁ、行くのだ! 選ばれし者達よ!!』
その言葉を最後に、フェニックスの体は真っ赤な炎に包まれて、ボーボーと燃え上がった。
そしてその体は、瞬く間に消えてしまい……
残ったのは、宙に浮かんだままの青い宝玉と、光の粒で出来た金の扉だけだった。
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封魔の塔・第七階層にて、グレコ・レクサンガス、脱落。
残る挑戦者、計3名。
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