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★ピタラス諸島第五、アーレイク島編★
696:やっぱり
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『第六の試練! 終了~!! 手に入れた鍵でもって、次なる階層へ進むのだ!!! 愚かなる挑戦者達よっ!!!!』
リブロ・プラタが叫ぶ。
悔し気な表情で俯いていたグレコは、目の前にあるケルベロスのレリーフが象られた金の扉をキッ! と睨み付けた後、踵を返して、部屋の中央にある巨大な柱に向かってスタスタと歩いて行った。
そして、先程の試練で手に入れた黄色の宝玉を、柱の側面に空いている小さな穴の一つ、「6」という数字が書かれた穴の中に、すっぽりと収めた。
どこからともなく、フューンという音が鳴り、巨大昇降機がガタガタと揺れ始める。
「ライラック、お願い」
グレコの言葉にライラックは頷き、柱に装着された舵輪型のハンドルに手を掛けて、力一杯回し始めた。
「ポポ……。リブロ・プラタに問うポ。次の階層の試練が、最後の試練になるポね?」
ノリリアの問い掛けに、空中をフワフワと浮遊しながら、リブロ・プラタは答える。
『如何にも、次なる第七階層には、最終試練となる第七の試練が待ち受けている! それに打ち勝ちし者こそが、この塔の最上階へと向かうに相応しい者!! 最終試練……、心して立ち向かえ!!!』
ふむ、とうとう最終試練まで来てしまったか……
いや、来てしまったという表現はおかしいな。
頑張ってここまで来たんだから、胸を張らないと!
しかし、振り返ってみると、長かったような、短かったような……
うぅ~、ここへ来て武者振るいがっ!?
リブロ・プラタの言葉を聞きながら、俺はブルルと体を震わせた。
そして、床に置いたままだった鞄を拾って背負い、外していた望みの羅針盤や、隠れ身のローブを装備する。
すると……
「モッモ~! 聞こえっかぁ~!? 聞こえたら返事しろぉ~!!!」
絆の耳飾りを装着するや否や、すぐさまカービィの声が聞こえてきたではないか。
「わわっ!? カービィ!?? ……どうしたの?」
ちょっぴり焦りつつも、返事をする俺。
「おぉっ!? 良かった、無事だったかっ! 心配してたんだぞっ!! 何度連絡しても繋がらないからっ!!!」
カービィの言葉に、俺はハッとする。
そうか、第六の試練の砂漠で、俺達は七日間も過ごしていたんだった。
塔の外とは時間の流れが違うから……、何時間くらい経ったんだろう?
「ご、ごめんね。第六の試練で時間がかかっちゃって……。外は今何時なの?」
「こっちはもう真夜中さ。あと数分で日付が変わっちまう」
「えぇっ!? そ、そんなにか……」
仕方が無い事ではあるけれども、ちょっぴり驚く俺。
しかしながら、逆に七日間も過ごしていたわりには時間が経っていないと考えるべきかも知れないな。
「こっちに誰も戻ってきてねぇって事は……、グレコさんとノリリアも、無事に試練をクリア出来たんだな?」
「あ、うん、みんなクリア出来たよ」
ねぇカービィ?
ライラックの事も心配してあげて??
男だし、虎だけど……、心配してあげて???
「そかそか、なら良かった! じゃあ次は……、第七の試練か?」
「うん。それで最後だってさ」
「そかそか、いよいよだな! とりあえず……、こっちはもうみんな寝るからよ。適当に頑張ってくれ!!」
寝るんかぁ~いっ!
適当にって……、軽過ぎるだろっ!?
「あっ! それとな!! ノリリアに伝えて欲しいんだけど……。アイビーは見つからなかった!!!」
「アイビー? ……あっ、えっ!? そうなのっ!??」
一瞬何の話か分からずフリーズするも、アイビーが行方不明になっている事を瞬時に思い出した俺は、バッ! とノリリアの方を見た。
俺の行動を不審に思ったノリリアは、眉間に皺を寄せて怪訝な顔をする。
「捜索メンバーが近くの森のあちこちを探し回ったんだけど、結局見つからなくてよ。暗くなってきて危ねぇから、とりあえず今日は探すの終わりにしたんだと」
「そ、そうなんだ……。どこ行ったんだろうね、アイビー。心配だな……」
「分からん。分からんけど……、あいつは心配しなきゃならんほど弱くねぇ。モッモは知らねぇだろうが、あいつはすげぇ奴なんだ」
……カービィめ、相変わらずめっちゃ抽象的な説明だなおい。
その言い方だと、アイビーの何が凄くて、なんで心配しなくていいのか、全然分からんぞおい。
「とにかく、見つからなかったって事だけノリリアに伝えておいてくれ!」
「分かった~」
「また何かあったら連絡するな! おやすみ~!!」
「お、おやすみ……」
本当に寝るんだ。
これからこっちは、最終試練だというのに、本当に寝るんだな。
くっ……、カービィのバーカ!!!
「ポポ、カービィちゃんポか? 何か言ってたポ??」
心の中でカービィを罵りつつ顔を歪ませていた俺に対し、ノリリアが問い掛ける。
「あ、えと……、アイビーは見つからなかったって」
「ポポゥ、やっぱり……」
んあ? やっぱり、なのか??
「やっぱりって……。ノリリア、何か心当たりがあるの?」
グレコが会話に加わる。
「実は……。アイビーには、よくない噂があるポよ」
よくない、噂……?
「それは、先日カナリーが言っていた、アイビーの素性に関係がある事かしら?」
「そうポ。アイビーは、あたちが騎士団に入団するずっと前から、騎士団に所属していたポ。いわば大先輩に当たるポよ。だけど知っての通り、穏やかで気さくな性格ポから、上下関係にはあまり厳しくないポね。彼に敬語を使う者も少ないポから、アイビーの団員歴がもの凄く長いだなんて、みんな夢にも思って居ないポね。正直なところ、あたちもアイビーが何者なのか、確かな事は分からないポ。けど一つだけ……。アイビーの背には、痣があるらしいのポ」
あ……、痣?
痣くらい、ある人はあるだろうよ。
それの何が問題なんだ??
「痣って……、どんな?」
「騎士団の中で何人か、その痣を見たって者がいたのポが……。その痣は、呪いの痣。悪魔召喚に失敗した者が負う、黒い痣らしいポ」
の、呪いの痣?
悪魔召喚に失敗って……、えええ??
「何それ、どういう事? アイビーは、悪魔召喚を試した事があるという事なの?? いったい、何の為に……???」
「あくまで噂ポ。それを見たと言っていた団員も、今はもう退団しているポから、確実性は低いポよ。けど、その噂話が一人歩きして、アイビーは元は悪魔召喚師だったとか、邪術師だったとか……、良からぬ噂ばかりが流れた時期があったらしいポ。あたちが入団した頃にはもう、誰もそんな話を信じていなかったポが……。けど、アイビーの素性が分かっていないのは事実ポ。カナリーの言葉通り、アイビー自身は自分の事をムーンエルフと言っているポが、とてもじゃないけどそうは見えないポよ。だからと言って、人間でも無い……。アイビーが何者なのか。一緒に過ごしてきたあたち達の誰も、その真実を知らないポよ」
そう、だったのか……
え? ちょっと、よく分からないけど……
だから、なんなんだ??
「でも、だからって、今回の失踪と何の関係があるの? アイビーは、何が理由で姿を眩ましているわけ??」
「ポポ、それは分からないポ。だけど、きっと何か……、あたち達に知らせて無い何か、理由が、きっとあるのポ。一人で行動しなくちゃいけない理由が、何か……」
ノリリアはそう言って俯いた。
その横顔はとても悲しげで、さすがのグレコも、これ以上何かを尋ねる事はしなかった。
そうこうしている内に、昇降機は上階へと辿り着いた。
最後の試練が待ち受ける、封魔の塔の第七階層へと。
『これより、最終試練、第七の試練を開始する!』
リブロ・プラタが、甲高い声で宣言する。
フワフワと宙に浮かぶその背後には、試練の間へと向かう金色の扉が現れており……
そこには、一対の翼を大きく広げた、どこか気品のある鳥のレリーフが象られていた。
リブロ・プラタが叫ぶ。
悔し気な表情で俯いていたグレコは、目の前にあるケルベロスのレリーフが象られた金の扉をキッ! と睨み付けた後、踵を返して、部屋の中央にある巨大な柱に向かってスタスタと歩いて行った。
そして、先程の試練で手に入れた黄色の宝玉を、柱の側面に空いている小さな穴の一つ、「6」という数字が書かれた穴の中に、すっぽりと収めた。
どこからともなく、フューンという音が鳴り、巨大昇降機がガタガタと揺れ始める。
「ライラック、お願い」
グレコの言葉にライラックは頷き、柱に装着された舵輪型のハンドルに手を掛けて、力一杯回し始めた。
「ポポ……。リブロ・プラタに問うポ。次の階層の試練が、最後の試練になるポね?」
ノリリアの問い掛けに、空中をフワフワと浮遊しながら、リブロ・プラタは答える。
『如何にも、次なる第七階層には、最終試練となる第七の試練が待ち受けている! それに打ち勝ちし者こそが、この塔の最上階へと向かうに相応しい者!! 最終試練……、心して立ち向かえ!!!』
ふむ、とうとう最終試練まで来てしまったか……
いや、来てしまったという表現はおかしいな。
頑張ってここまで来たんだから、胸を張らないと!
しかし、振り返ってみると、長かったような、短かったような……
うぅ~、ここへ来て武者振るいがっ!?
リブロ・プラタの言葉を聞きながら、俺はブルルと体を震わせた。
そして、床に置いたままだった鞄を拾って背負い、外していた望みの羅針盤や、隠れ身のローブを装備する。
すると……
「モッモ~! 聞こえっかぁ~!? 聞こえたら返事しろぉ~!!!」
絆の耳飾りを装着するや否や、すぐさまカービィの声が聞こえてきたではないか。
「わわっ!? カービィ!?? ……どうしたの?」
ちょっぴり焦りつつも、返事をする俺。
「おぉっ!? 良かった、無事だったかっ! 心配してたんだぞっ!! 何度連絡しても繋がらないからっ!!!」
カービィの言葉に、俺はハッとする。
そうか、第六の試練の砂漠で、俺達は七日間も過ごしていたんだった。
塔の外とは時間の流れが違うから……、何時間くらい経ったんだろう?
「ご、ごめんね。第六の試練で時間がかかっちゃって……。外は今何時なの?」
「こっちはもう真夜中さ。あと数分で日付が変わっちまう」
「えぇっ!? そ、そんなにか……」
仕方が無い事ではあるけれども、ちょっぴり驚く俺。
しかしながら、逆に七日間も過ごしていたわりには時間が経っていないと考えるべきかも知れないな。
「こっちに誰も戻ってきてねぇって事は……、グレコさんとノリリアも、無事に試練をクリア出来たんだな?」
「あ、うん、みんなクリア出来たよ」
ねぇカービィ?
ライラックの事も心配してあげて??
男だし、虎だけど……、心配してあげて???
「そかそか、なら良かった! じゃあ次は……、第七の試練か?」
「うん。それで最後だってさ」
「そかそか、いよいよだな! とりあえず……、こっちはもうみんな寝るからよ。適当に頑張ってくれ!!」
寝るんかぁ~いっ!
適当にって……、軽過ぎるだろっ!?
「あっ! それとな!! ノリリアに伝えて欲しいんだけど……。アイビーは見つからなかった!!!」
「アイビー? ……あっ、えっ!? そうなのっ!??」
一瞬何の話か分からずフリーズするも、アイビーが行方不明になっている事を瞬時に思い出した俺は、バッ! とノリリアの方を見た。
俺の行動を不審に思ったノリリアは、眉間に皺を寄せて怪訝な顔をする。
「捜索メンバーが近くの森のあちこちを探し回ったんだけど、結局見つからなくてよ。暗くなってきて危ねぇから、とりあえず今日は探すの終わりにしたんだと」
「そ、そうなんだ……。どこ行ったんだろうね、アイビー。心配だな……」
「分からん。分からんけど……、あいつは心配しなきゃならんほど弱くねぇ。モッモは知らねぇだろうが、あいつはすげぇ奴なんだ」
……カービィめ、相変わらずめっちゃ抽象的な説明だなおい。
その言い方だと、アイビーの何が凄くて、なんで心配しなくていいのか、全然分からんぞおい。
「とにかく、見つからなかったって事だけノリリアに伝えておいてくれ!」
「分かった~」
「また何かあったら連絡するな! おやすみ~!!」
「お、おやすみ……」
本当に寝るんだ。
これからこっちは、最終試練だというのに、本当に寝るんだな。
くっ……、カービィのバーカ!!!
「ポポ、カービィちゃんポか? 何か言ってたポ??」
心の中でカービィを罵りつつ顔を歪ませていた俺に対し、ノリリアが問い掛ける。
「あ、えと……、アイビーは見つからなかったって」
「ポポゥ、やっぱり……」
んあ? やっぱり、なのか??
「やっぱりって……。ノリリア、何か心当たりがあるの?」
グレコが会話に加わる。
「実は……。アイビーには、よくない噂があるポよ」
よくない、噂……?
「それは、先日カナリーが言っていた、アイビーの素性に関係がある事かしら?」
「そうポ。アイビーは、あたちが騎士団に入団するずっと前から、騎士団に所属していたポ。いわば大先輩に当たるポよ。だけど知っての通り、穏やかで気さくな性格ポから、上下関係にはあまり厳しくないポね。彼に敬語を使う者も少ないポから、アイビーの団員歴がもの凄く長いだなんて、みんな夢にも思って居ないポね。正直なところ、あたちもアイビーが何者なのか、確かな事は分からないポ。けど一つだけ……。アイビーの背には、痣があるらしいのポ」
あ……、痣?
痣くらい、ある人はあるだろうよ。
それの何が問題なんだ??
「痣って……、どんな?」
「騎士団の中で何人か、その痣を見たって者がいたのポが……。その痣は、呪いの痣。悪魔召喚に失敗した者が負う、黒い痣らしいポ」
の、呪いの痣?
悪魔召喚に失敗って……、えええ??
「何それ、どういう事? アイビーは、悪魔召喚を試した事があるという事なの?? いったい、何の為に……???」
「あくまで噂ポ。それを見たと言っていた団員も、今はもう退団しているポから、確実性は低いポよ。けど、その噂話が一人歩きして、アイビーは元は悪魔召喚師だったとか、邪術師だったとか……、良からぬ噂ばかりが流れた時期があったらしいポ。あたちが入団した頃にはもう、誰もそんな話を信じていなかったポが……。けど、アイビーの素性が分かっていないのは事実ポ。カナリーの言葉通り、アイビー自身は自分の事をムーンエルフと言っているポが、とてもじゃないけどそうは見えないポよ。だからと言って、人間でも無い……。アイビーが何者なのか。一緒に過ごしてきたあたち達の誰も、その真実を知らないポよ」
そう、だったのか……
え? ちょっと、よく分からないけど……
だから、なんなんだ??
「でも、だからって、今回の失踪と何の関係があるの? アイビーは、何が理由で姿を眩ましているわけ??」
「ポポ、それは分からないポ。だけど、きっと何か……、あたち達に知らせて無い何か、理由が、きっとあるのポ。一人で行動しなくちゃいけない理由が、何か……」
ノリリアはそう言って俯いた。
その横顔はとても悲しげで、さすがのグレコも、これ以上何かを尋ねる事はしなかった。
そうこうしている内に、昇降機は上階へと辿り着いた。
最後の試練が待ち受ける、封魔の塔の第七階層へと。
『これより、最終試練、第七の試練を開始する!』
リブロ・プラタが、甲高い声で宣言する。
フワフワと宙に浮かぶその背後には、試練の間へと向かう金色の扉が現れており……
そこには、一対の翼を大きく広げた、どこか気品のある鳥のレリーフが象られていた。
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