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★ピタラス諸島第五、アーレイク島編★
670:暗い夜の海
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ララル~♪ ラララル~♪ ラルラララ~♪
ララル~♪ ラルラル~♪ ルラルララ~♪
満月が輝く空の下、何処からともなく聞こえてくる歌声は、とてもとても悲しい旋律で……
しかしながら温かで優しく、そして美しくもあり、挑戦者達の心を惑わせる。
頭に浮かぶのは、懐かしいテトーンの樹の村の風景。
優しく平和な日々と、かけがえのない家族と仲間達。
いつになったら、帰れるのだろうか?
早く、みんなのところへ帰りたいなぁ……
郷愁の念に駆られた俺は、少しばかりしんみりとした心地で、月の光を反射してキラキラと輝く水面を見つめていた。
「あんまり聞かない方がいいわよ」
そう言って、グレコが俺の両耳に手を当てた。
「ひゃうっ!?」
例の如く、神経過敏な俺は過剰反応してしまい、小さく悲鳴を上げながら軽くジャンプしてしまう。
その振動で、俺達が乗っている小舟は、ゆらりと左右に大きく揺れた。
「ポポッ!? モッモちゃん! 暴れないでポッ!!」
「ご! ごめんなさいっ!!」
ノリリアに叱られて、俺は慌てて謝った。
でも、悪いのは俺じゃなくて、突然俺の耳を触ったグレコなんだからねっ!
俺は、隣で涼しそうな顔をしているグレコを、じとっとした目で睨むのだった。
俺達は今、真っ暗で静かな大海原のど真ん中で、小舟に乗っている。
海は、月の光が無ければ何も見えないほどに、恐ろしく深く、濃い青をしていた。
遡る事、数十分前。
封魔の塔第三階層に辿り着いた俺達は、第三の試練へと続く扉を開いた。
その先に待っていたのは、暗い夜の海と、夜空を照らすまん丸な満月。
そして、息を飲むほどに真っ白な砂浜だった。
ザザーン、ザザーンと、寄せては返す波が、月の光を反射して、キラキラと輝いていた。
塔の中にいるはずなのに、さっきの洞窟といい、目の前の海といい、何故こうも別の場所に飛ばされたかのような景色ばかり見なければならないのだろうか?
塔の攻略って、もっとこう、迷路とか仕掛けとか罠とか、そういうのを想像してたんだけどな。
期待外れというか、想定外というか……
ここにいる全員が、胸中に複雑な思いを抱えていたに違いない。
兎にも角にも、何かしなければ何も始まりそうになかったので、マシコットの炎を頼りに、俺達は砂浜で周囲の捜索を始めた。
すると、すぐ近くで、小舟が一艘見つかったのだ。
そこには一通の手紙が置かれていた。
《挑戦者達よ、島へ向かえ》
手紙に書かれていた短い指令に従って、俺達は全員で小舟に乗り込み、夜の海へと漕ぎ出した。
しかしながら、どの方角に進めばいいのか分からないので、ここでも俺の望みの羅針盤が大いに役立った。
ただ一つ、気になる事が……
金の針は真っ直ぐに海の先を指しているというのに、北を指すはずの銀の針は、壊れてしまったかのようにゆっくりと、盤の上で回転を続けていた。
二つあるオールを、ライラックとギンロが一本ずつ持って、舟を進めてくれている。
そうして沖へ出ることしばらく、あの歌が何処からともなく聞こえてきたのだ。
ララル~♪ ラララル~♪ ラルラララ~♪
ララル~♪ ラルラル~♪ ルラルララ~♪
美しい歌声は、高く澄んだ女の声だ。
それも一つではなく、沢山の。
声の主は、そう遠くはない場所で歌っているように思えたが……
四方八方を暗い海に囲まれた舟の上からでは、その姿を見つける事は出来なかった。
「む!? あれは!!?」
望遠鏡を使って前方を見ていたパロット学士が声を上げる。
「何か見えたポか!?」
ノリリアも望遠鏡を取り出して、同じ方角を見やる。
「ん~? なんだありゃ??」
同じく望遠鏡で前方を見ていたカービィが、不審な声を出した。
「ポポポ? あれは……、門??」
も……、門? 門とは??
パロット学士、ノリリア、カービィの三人は、揃って首を傾げている。
「このまま真っ直ぐでいいんでさぁ?」
ライラックが尋ねる。
「ポポ、そうポね……。モッモちゃん、方角は合っているポか?」
「えっ!? あ……、うん、大丈夫、合ってる!」
慌てて羅針盤を確認した俺は、金の針が舟の進行方向を指している事を確認して、そう言った。
「ポ! とりあえず行ってみるポよ!!」
ノリリアの指示で、オールを漕ぐ手を速めるライラックとギンロ。
しばらくして、前方に見えてきたのは、とてもとても小さな島。
暗い海のど真ん中にあって、妙に存在感のあるその島の中央には、ノリリアの言った通り、何か門のようなものが見えた。
扉のないその門は、一見すると、ただのアーチ状の建造物だ。
白く光って見えるのは、月の光を反射しているからだろう。
他には何もないのかと目を凝らしてみるも、本当に、門以外何も無くて……
島に存在するものは、その門だけであった。
小さな島に、ゆっくりと小舟を寄せる。
そうして無事に島に到着した俺達は、順番に舟を降り、上陸した。
先程まで聞こえていた何者かの歌声は、いつの間にか聞こえなくなっていた。
直径100メートルほどしかない、丸くて小さな島。
その中央に、それは建っていた。
サクサクと小気味良い音を立てながら、白い砂の地面を歩き、俺達はそれに近付いていく。
近くで見ると、さほど大きくないその建物は、幅5メートル、高さが7メートルほどの、薄らとピンク色を帯びた白い門だった。
が、しかし……
「んん? こりゃ……、門じゃねぇな」
カービィの言葉通り、それは門ではなかった。
そこにあるのは、巨大な鏡。
門だと思っていたアーチ状の建物には空洞などなく、通り抜けられると思っていたその部分には、月の光を煌々と反射する鏡が存在している。
そしてその鏡は、言葉に出来ない重苦しい威圧感を放ちながら、夜空に浮かぶ満月と、島を取り囲む暗い夜の海を映し出していた。
「ポポゥ、鏡? なんだってこんなに大きな鏡なんか……??」
眉間に皺を寄せるノリリア。
「モッモ、本当にここなの?」
グレコに問われて、不安になった俺は再度、望みの羅針盤を確かめる。
銀の針はゆっくりと回転を続けているものの、金の針は真っ直ぐに、その巨大な鏡を指していた。
「うん。あそこに鍵はあるみたい」
そう言って俺は頷いた。
「ノリリア、あそこに石碑がある」
ロビンズが指差しているのは、巨大な鏡のすぐそばにある、墓標のような小さな石碑。
それは巨大な鏡と同じく、ピンク色を帯びた白色をしている。
俺達はひとまず、その石碑の前まで歩いて行った。
「これは……、グレコさん、お願いします」
虫眼鏡を持って石碑を観察していたパロット学士がグレコを呼ぶ。
石碑には何やら文字が刻まれているが、どうやらエルフィラン語で書かれているらしい。
グレコが解読を始める。
「えっと……。《この鏡は、人の心の奥底に潜む真の望みを映す鏡である。一人ずつ前に立ち、己の真の望みと向き合うが良い》って、書かれているけど。真の望み?」
読み終えたグレコも、聞かされた俺達も、なんのこっちゃらさっぱりだ。
「あそこに平たい石がある故、あそこに立てばいいのではないか?」
突然そう言ったギンロが指差すのは、巨大な鏡の真ん前の地面にある、平たくて四角い石だ。
此方もまた、薄らとピンク色を帯びた白色をしていて、周りの白い砂の中にあって、それだけが非常に目立っている。
確かに、人一人が立つのにちょうど良い大きさではあるけれど、そこに立たなくても鏡には映れるのでは?
マシコットが近付いて行って、その石の表面を確認すると……
「あ、これは!? ……皆さん、ギンロさんの推測は間違い無さそうです」
マシコットの言葉に、みんなはわらわらと石に近付き、その表面を見下ろした。
そこには、第三の試練の扉にあったものと同じ、人魚のレリーフが象られていた。
ララル~♪ ラルラル~♪ ルラルララ~♪
満月が輝く空の下、何処からともなく聞こえてくる歌声は、とてもとても悲しい旋律で……
しかしながら温かで優しく、そして美しくもあり、挑戦者達の心を惑わせる。
頭に浮かぶのは、懐かしいテトーンの樹の村の風景。
優しく平和な日々と、かけがえのない家族と仲間達。
いつになったら、帰れるのだろうか?
早く、みんなのところへ帰りたいなぁ……
郷愁の念に駆られた俺は、少しばかりしんみりとした心地で、月の光を反射してキラキラと輝く水面を見つめていた。
「あんまり聞かない方がいいわよ」
そう言って、グレコが俺の両耳に手を当てた。
「ひゃうっ!?」
例の如く、神経過敏な俺は過剰反応してしまい、小さく悲鳴を上げながら軽くジャンプしてしまう。
その振動で、俺達が乗っている小舟は、ゆらりと左右に大きく揺れた。
「ポポッ!? モッモちゃん! 暴れないでポッ!!」
「ご! ごめんなさいっ!!」
ノリリアに叱られて、俺は慌てて謝った。
でも、悪いのは俺じゃなくて、突然俺の耳を触ったグレコなんだからねっ!
俺は、隣で涼しそうな顔をしているグレコを、じとっとした目で睨むのだった。
俺達は今、真っ暗で静かな大海原のど真ん中で、小舟に乗っている。
海は、月の光が無ければ何も見えないほどに、恐ろしく深く、濃い青をしていた。
遡る事、数十分前。
封魔の塔第三階層に辿り着いた俺達は、第三の試練へと続く扉を開いた。
その先に待っていたのは、暗い夜の海と、夜空を照らすまん丸な満月。
そして、息を飲むほどに真っ白な砂浜だった。
ザザーン、ザザーンと、寄せては返す波が、月の光を反射して、キラキラと輝いていた。
塔の中にいるはずなのに、さっきの洞窟といい、目の前の海といい、何故こうも別の場所に飛ばされたかのような景色ばかり見なければならないのだろうか?
塔の攻略って、もっとこう、迷路とか仕掛けとか罠とか、そういうのを想像してたんだけどな。
期待外れというか、想定外というか……
ここにいる全員が、胸中に複雑な思いを抱えていたに違いない。
兎にも角にも、何かしなければ何も始まりそうになかったので、マシコットの炎を頼りに、俺達は砂浜で周囲の捜索を始めた。
すると、すぐ近くで、小舟が一艘見つかったのだ。
そこには一通の手紙が置かれていた。
《挑戦者達よ、島へ向かえ》
手紙に書かれていた短い指令に従って、俺達は全員で小舟に乗り込み、夜の海へと漕ぎ出した。
しかしながら、どの方角に進めばいいのか分からないので、ここでも俺の望みの羅針盤が大いに役立った。
ただ一つ、気になる事が……
金の針は真っ直ぐに海の先を指しているというのに、北を指すはずの銀の針は、壊れてしまったかのようにゆっくりと、盤の上で回転を続けていた。
二つあるオールを、ライラックとギンロが一本ずつ持って、舟を進めてくれている。
そうして沖へ出ることしばらく、あの歌が何処からともなく聞こえてきたのだ。
ララル~♪ ラララル~♪ ラルラララ~♪
ララル~♪ ラルラル~♪ ルラルララ~♪
美しい歌声は、高く澄んだ女の声だ。
それも一つではなく、沢山の。
声の主は、そう遠くはない場所で歌っているように思えたが……
四方八方を暗い海に囲まれた舟の上からでは、その姿を見つける事は出来なかった。
「む!? あれは!!?」
望遠鏡を使って前方を見ていたパロット学士が声を上げる。
「何か見えたポか!?」
ノリリアも望遠鏡を取り出して、同じ方角を見やる。
「ん~? なんだありゃ??」
同じく望遠鏡で前方を見ていたカービィが、不審な声を出した。
「ポポポ? あれは……、門??」
も……、門? 門とは??
パロット学士、ノリリア、カービィの三人は、揃って首を傾げている。
「このまま真っ直ぐでいいんでさぁ?」
ライラックが尋ねる。
「ポポ、そうポね……。モッモちゃん、方角は合っているポか?」
「えっ!? あ……、うん、大丈夫、合ってる!」
慌てて羅針盤を確認した俺は、金の針が舟の進行方向を指している事を確認して、そう言った。
「ポ! とりあえず行ってみるポよ!!」
ノリリアの指示で、オールを漕ぐ手を速めるライラックとギンロ。
しばらくして、前方に見えてきたのは、とてもとても小さな島。
暗い海のど真ん中にあって、妙に存在感のあるその島の中央には、ノリリアの言った通り、何か門のようなものが見えた。
扉のないその門は、一見すると、ただのアーチ状の建造物だ。
白く光って見えるのは、月の光を反射しているからだろう。
他には何もないのかと目を凝らしてみるも、本当に、門以外何も無くて……
島に存在するものは、その門だけであった。
小さな島に、ゆっくりと小舟を寄せる。
そうして無事に島に到着した俺達は、順番に舟を降り、上陸した。
先程まで聞こえていた何者かの歌声は、いつの間にか聞こえなくなっていた。
直径100メートルほどしかない、丸くて小さな島。
その中央に、それは建っていた。
サクサクと小気味良い音を立てながら、白い砂の地面を歩き、俺達はそれに近付いていく。
近くで見ると、さほど大きくないその建物は、幅5メートル、高さが7メートルほどの、薄らとピンク色を帯びた白い門だった。
が、しかし……
「んん? こりゃ……、門じゃねぇな」
カービィの言葉通り、それは門ではなかった。
そこにあるのは、巨大な鏡。
門だと思っていたアーチ状の建物には空洞などなく、通り抜けられると思っていたその部分には、月の光を煌々と反射する鏡が存在している。
そしてその鏡は、言葉に出来ない重苦しい威圧感を放ちながら、夜空に浮かぶ満月と、島を取り囲む暗い夜の海を映し出していた。
「ポポゥ、鏡? なんだってこんなに大きな鏡なんか……??」
眉間に皺を寄せるノリリア。
「モッモ、本当にここなの?」
グレコに問われて、不安になった俺は再度、望みの羅針盤を確かめる。
銀の針はゆっくりと回転を続けているものの、金の針は真っ直ぐに、その巨大な鏡を指していた。
「うん。あそこに鍵はあるみたい」
そう言って俺は頷いた。
「ノリリア、あそこに石碑がある」
ロビンズが指差しているのは、巨大な鏡のすぐそばにある、墓標のような小さな石碑。
それは巨大な鏡と同じく、ピンク色を帯びた白色をしている。
俺達はひとまず、その石碑の前まで歩いて行った。
「これは……、グレコさん、お願いします」
虫眼鏡を持って石碑を観察していたパロット学士がグレコを呼ぶ。
石碑には何やら文字が刻まれているが、どうやらエルフィラン語で書かれているらしい。
グレコが解読を始める。
「えっと……。《この鏡は、人の心の奥底に潜む真の望みを映す鏡である。一人ずつ前に立ち、己の真の望みと向き合うが良い》って、書かれているけど。真の望み?」
読み終えたグレコも、聞かされた俺達も、なんのこっちゃらさっぱりだ。
「あそこに平たい石がある故、あそこに立てばいいのではないか?」
突然そう言ったギンロが指差すのは、巨大な鏡の真ん前の地面にある、平たくて四角い石だ。
此方もまた、薄らとピンク色を帯びた白色をしていて、周りの白い砂の中にあって、それだけが非常に目立っている。
確かに、人一人が立つのにちょうど良い大きさではあるけれど、そこに立たなくても鏡には映れるのでは?
マシコットが近付いて行って、その石の表面を確認すると……
「あ、これは!? ……皆さん、ギンロさんの推測は間違い無さそうです」
マシコットの言葉に、みんなはわらわらと石に近付き、その表面を見下ろした。
そこには、第三の試練の扉にあったものと同じ、人魚のレリーフが象られていた。
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