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★ピタラス諸島第五、アーレイク島編★
651:『盟友テュシアの覚悟』
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『これより語るは第三の物語! 友である英雄にその身を捧げた!! 盟友テュシアの覚悟!!!』
-----+-----+-----
世界を滅ぼす邪悪、青き炎を司る竜ジャーマは、巨大な帝国を築いていた。
ジャーマを神と謳う幾千もの輩を配下につけ、自らの命を狙わんとする英雄を迎え撃つ為、強大な力を蓄えていたのだ。
刻一刻と、決戦の時は近付いていた。
祖国を旅立った英雄は、およそ千の兵を引き連れて、北へ北へと向かった。
幾つもの山を越え、幾つもの河を渡り、幾つもの出会いと別れを繰り返し……
いつしか、英雄と彼を取り巻く者達との絆は、深く、固く、そして強くなっていったのだった。
旅をする事およそ一年。
英雄とその仲間達は、目的の地へと辿り着く。
邪悪なる竜ジャーマが築きし帝国は、大陸最北端の地、豪雪荒れ狂う険しい雪山の頂に存在していた。
雪山は、何者をも寄せ付けぬ勢いで荒れ吹雪き、英雄達の行手を阻んだ。
あまりの寒さに、このままでは全滅してしまうと、誰もが考えたその時……、一人の若者が先頭に立った。
「この吹雪、私が鎮めて見せよう!」
その者の名はテュシア。
幼き頃より英雄と共に育ち、かの魔導師ワー・イーズより教えを学んだ男である。
テュシアは、魔法の力でもって、荒れ狂う豪雪を瞬く間に消し去った。
すると今度は、英雄達の存在に気付いたジャーマの配下共が、次から次へと襲いかかってきた。
英雄とその仲間達は、剣と魔法を駆使して、ジャーマの配下共を薙ぎ払っていった。
しかしながら、敵の数はあまりに多く、英雄の仲間達は一人、また一人と倒れていった。
それでも英雄は前へと進んだ。
国を救う為、世界を救う為、そしてこれまでの道のりで犠牲となっていった仲間達へ報いる為に……
そうして英雄は、数多の敵を倒し、帝国を突き進み、邪悪なる竜ジャーマの元へと辿り着いた。
だが、その時にはもう、千いたはずの英雄の仲間達は、友であるテュシアただ一人となっていた。
英雄の姿を目前にしたジャーマは言った。
「我が宿敵よ! 真正面から我に挑むその姿、見事なり!! 我は逃げも隠れもせぬ……、正々堂々と、戦おうではないか!!!」
咆哮のような、竜の叫びが辺りに響き渡る。
だが英雄は怯まなかった。
勇敢にも、大剣を手に、ジャーマへと立ち向かっていったのである。
しかし……
「いけないっ!? 罠だっ!!」
後方を守っていたテュシアが叫んだ。
次の瞬間、ジャーマは薄気味悪くにやりと笑い、その凶悪な口を大きく開けて、英雄目掛けて青い炎を吐き出したのだ。
英雄の体は、瞬く間に炎に包まれた。
ジャーマはそれを見て、バッと翼を広げた後、大空へと飛び立った。
英雄は、地に伏した。
去りゆく邪悪の背中を見つめながら、敵の言葉を信じた己の浅はかさを呪い、死を覚悟し、静かに目を閉じた。
「諦めるな! 私がいる!!」
テュシアの言葉に、英雄は意識を取り戻す。
白く優しい光の中に、英雄はいた。
それは紛う事なき清浄なる力……、傷付いた者を癒やす、治癒の魔法であった。
テュシアは、己に残された全魔力でもって、友である英雄の命を救ったのである。
テュシアの行いに、英雄は涙した。
何故ならば、その魔法を行使した者は、己が命を削る事となるからだ。
これまでの戦いで既に、テュシアは多くの手傷を負っていた。
その上、その魔法を行使したとなると……
テュシアに残された時間は、ほんの僅かであった。
テュシアは言った。
「我が友よ。邪悪を滅ぼす事が出来るのはただ一人……、英雄である君だけだ。奴を追え! そして倒すのだ!! 国の為、世界の為……、これまでに命を落とした全ての仲間達の為に!!!」
テュシアの言葉に、英雄は頷いた。
涙を拭い、心を奮い立たせて……
そして、空へと逃げ行くジャーマを追う為、英雄は自らの背に白き翼を生やし、大空へと飛び立った。
力強い羽ばたきで、自由自在に宙を舞う英雄。
その心は怒りに燃えていた。
邪悪なる竜ジャーマを、この手で必ずや倒す!
その思いが、英雄に更なる力を与えていた。
するとすぐさま、英雄はその視界にジャーマを捉えた。
英雄は、逃げ行くジャーマの背に、赤き炎の魔法を行使した。
翼に炎を受けたジャーマは、悲痛な叫び声を上げながら、真っ逆さまに地へと落ちていく。
その姿を前に英雄は、ジャーマにトドメを刺さんが為、その心臓目掛けて大剣を振り下ろした。
「ギャアァアアァァァァーーーーー!!!」
大地を揺るがすが如き断末魔を響かせながら、邪悪なる竜ジャーマは、その身を滅ぼした。
後に残ったのは、ジャーマの形をした、灰色の石のみであった。
ジャーマを仕留めた英雄は、テュシアの元へと戻った。
しかしながら既に、テュシアは生き絶えていた。
その頬に一筋の涙の跡を残し、柔らかな笑みを讃えながら……
こうして、世界を滅ぼさんとした邪悪、青き炎を司る竜ジャーマは、英雄の手によって倒された。
世界の危機は救われ、世の中には平和が戻ったのである。
自らの命を賭し、英雄を救った友テュシア。
彼の名は、彼の偉大なる功績と共に、後世に語り継がれる事となる。
『盟友テュシア』、英雄を救いし者、として……
-----+-----+-----
物語を話し終えたリブロ・プラタは、パタンとその身を閉じた。
その背後には、魔導書と杖を手にした、凛々しい顔付きの若者を模した、銀色に輝く宝石の像が建っていた。
『貴様達の前に建つこの像こそ、己が命と引き換えに英雄の命を救いし者、盟友テュシアである! この物語をよぉ~~~くっ!! 覚えておくのだ!!!』
馬鹿の一つ覚えみたいに、前室と同じ事を言うリブロ・プラタ。
そしてまた、フワフワと空中を移動して、入ってきたのとは別の扉へと向かっていく。
さてさてさて……
俺が思うに、物語はもう終わりを迎えたはずだ。
だって、諸悪の根元である邪悪なジャーマは、無事英雄に倒されたわけだからね。
だからきっと、次の部屋ではテストを受けなければならないはず。
どんなテストなのかはさっぱり検討もつかないけれど、毎回、覚えておくのだ! なんて言う辺り、たぶんちゃんと覚えているかどうかの確認だと思われるな。
だけど……、記憶力が試されるとして、果たしてそれは試練なのか?
こんな簡単な物語を覚えていられないような阿呆は塔に登る権利などない! ってな感じだろうか??
う~む……???
次の部屋へと続く扉がゆっくりと開かれる。
先頭を行くリブロ・プラタに続いて、騎士団メンバー及びモッモ様御一行も扉をくぐった。
ありゃ? 何もない??
進んだ先の部屋には、全く何も無かった。
これまでなら部屋の中央にあった銀色の像も無いし、他に特記すべき物も無い。
本当に、何も……、無い。
俺たちは各々にキョロキョロと周りを見渡していた。
てっきり、机とか椅子が並んでいるものかと思っていたのだが……、どうやら筆記テストではないらしな。
となると、どういった試験を課されるのだろう?
すると、背後の扉がひとりでにパタンと閉じて、リブロ・プラタが俺たちの方を振り返った。
『それでは……、これより先は一人ずつ進んでもらう』
ファッツッ!?!?
リブロ・プラタの言葉に、声を出せない俺たちは無言のまま驚く。
しかしながら、リブロ・プラタはそれ以上の説明は無しに、水色の一つ目をカッ!と光らせて、入ってきた扉がある壁とは別方向の壁に、大きな光の扉を出現させた。
その扉には、これまで通ってきた扉とは違って、五芒星でなく、何か別の模様が浮かび上がっている。
銀色に輝く宝石で象られたそのレリーフは、どこかで見た事があるような生き物の姿をしていた。
「あれは……、グリフォン、か?」
扉の模様を確認したマシコットが、とても小さな声で呟く。
グリフォンって……、頭が鷲で、体がライオンで、背中には翼を持った魔物の事だよな?
俺の中にある前世の記憶には、そういうモンスターの絵が残っているぞ。
確かに、あの扉のレリーフは、グリフォンのように見えるな。
『次なる部屋は裁定の間! 中におわすは悠久の裁定者である!! 貴様達がこの塔の攻略に相応しい者達であるか否か……、それは裁定者によって裁定される!!! 挑戦者共よ、己が身一つでこの試練に打ち勝ち、塔を攻略する権利をその手に入れるのだ!!!!』
決め台詞の如く、声高々と宣言するリブロ・プラタ。
対して俺たちは、皆一様に困惑するやら動揺するやらで、実に反応が鈍い。
てか……、え? 一人で行くの??
この先の部屋に、一人で???
……不安しかないんですけど????
俺は、なんとも言えない緊張感と焦燥感から、額から嫌~な汗を流していた。
-----+-----+-----
世界を滅ぼす邪悪、青き炎を司る竜ジャーマは、巨大な帝国を築いていた。
ジャーマを神と謳う幾千もの輩を配下につけ、自らの命を狙わんとする英雄を迎え撃つ為、強大な力を蓄えていたのだ。
刻一刻と、決戦の時は近付いていた。
祖国を旅立った英雄は、およそ千の兵を引き連れて、北へ北へと向かった。
幾つもの山を越え、幾つもの河を渡り、幾つもの出会いと別れを繰り返し……
いつしか、英雄と彼を取り巻く者達との絆は、深く、固く、そして強くなっていったのだった。
旅をする事およそ一年。
英雄とその仲間達は、目的の地へと辿り着く。
邪悪なる竜ジャーマが築きし帝国は、大陸最北端の地、豪雪荒れ狂う険しい雪山の頂に存在していた。
雪山は、何者をも寄せ付けぬ勢いで荒れ吹雪き、英雄達の行手を阻んだ。
あまりの寒さに、このままでは全滅してしまうと、誰もが考えたその時……、一人の若者が先頭に立った。
「この吹雪、私が鎮めて見せよう!」
その者の名はテュシア。
幼き頃より英雄と共に育ち、かの魔導師ワー・イーズより教えを学んだ男である。
テュシアは、魔法の力でもって、荒れ狂う豪雪を瞬く間に消し去った。
すると今度は、英雄達の存在に気付いたジャーマの配下共が、次から次へと襲いかかってきた。
英雄とその仲間達は、剣と魔法を駆使して、ジャーマの配下共を薙ぎ払っていった。
しかしながら、敵の数はあまりに多く、英雄の仲間達は一人、また一人と倒れていった。
それでも英雄は前へと進んだ。
国を救う為、世界を救う為、そしてこれまでの道のりで犠牲となっていった仲間達へ報いる為に……
そうして英雄は、数多の敵を倒し、帝国を突き進み、邪悪なる竜ジャーマの元へと辿り着いた。
だが、その時にはもう、千いたはずの英雄の仲間達は、友であるテュシアただ一人となっていた。
英雄の姿を目前にしたジャーマは言った。
「我が宿敵よ! 真正面から我に挑むその姿、見事なり!! 我は逃げも隠れもせぬ……、正々堂々と、戦おうではないか!!!」
咆哮のような、竜の叫びが辺りに響き渡る。
だが英雄は怯まなかった。
勇敢にも、大剣を手に、ジャーマへと立ち向かっていったのである。
しかし……
「いけないっ!? 罠だっ!!」
後方を守っていたテュシアが叫んだ。
次の瞬間、ジャーマは薄気味悪くにやりと笑い、その凶悪な口を大きく開けて、英雄目掛けて青い炎を吐き出したのだ。
英雄の体は、瞬く間に炎に包まれた。
ジャーマはそれを見て、バッと翼を広げた後、大空へと飛び立った。
英雄は、地に伏した。
去りゆく邪悪の背中を見つめながら、敵の言葉を信じた己の浅はかさを呪い、死を覚悟し、静かに目を閉じた。
「諦めるな! 私がいる!!」
テュシアの言葉に、英雄は意識を取り戻す。
白く優しい光の中に、英雄はいた。
それは紛う事なき清浄なる力……、傷付いた者を癒やす、治癒の魔法であった。
テュシアは、己に残された全魔力でもって、友である英雄の命を救ったのである。
テュシアの行いに、英雄は涙した。
何故ならば、その魔法を行使した者は、己が命を削る事となるからだ。
これまでの戦いで既に、テュシアは多くの手傷を負っていた。
その上、その魔法を行使したとなると……
テュシアに残された時間は、ほんの僅かであった。
テュシアは言った。
「我が友よ。邪悪を滅ぼす事が出来るのはただ一人……、英雄である君だけだ。奴を追え! そして倒すのだ!! 国の為、世界の為……、これまでに命を落とした全ての仲間達の為に!!!」
テュシアの言葉に、英雄は頷いた。
涙を拭い、心を奮い立たせて……
そして、空へと逃げ行くジャーマを追う為、英雄は自らの背に白き翼を生やし、大空へと飛び立った。
力強い羽ばたきで、自由自在に宙を舞う英雄。
その心は怒りに燃えていた。
邪悪なる竜ジャーマを、この手で必ずや倒す!
その思いが、英雄に更なる力を与えていた。
するとすぐさま、英雄はその視界にジャーマを捉えた。
英雄は、逃げ行くジャーマの背に、赤き炎の魔法を行使した。
翼に炎を受けたジャーマは、悲痛な叫び声を上げながら、真っ逆さまに地へと落ちていく。
その姿を前に英雄は、ジャーマにトドメを刺さんが為、その心臓目掛けて大剣を振り下ろした。
「ギャアァアアァァァァーーーーー!!!」
大地を揺るがすが如き断末魔を響かせながら、邪悪なる竜ジャーマは、その身を滅ぼした。
後に残ったのは、ジャーマの形をした、灰色の石のみであった。
ジャーマを仕留めた英雄は、テュシアの元へと戻った。
しかしながら既に、テュシアは生き絶えていた。
その頬に一筋の涙の跡を残し、柔らかな笑みを讃えながら……
こうして、世界を滅ぼさんとした邪悪、青き炎を司る竜ジャーマは、英雄の手によって倒された。
世界の危機は救われ、世の中には平和が戻ったのである。
自らの命を賭し、英雄を救った友テュシア。
彼の名は、彼の偉大なる功績と共に、後世に語り継がれる事となる。
『盟友テュシア』、英雄を救いし者、として……
-----+-----+-----
物語を話し終えたリブロ・プラタは、パタンとその身を閉じた。
その背後には、魔導書と杖を手にした、凛々しい顔付きの若者を模した、銀色に輝く宝石の像が建っていた。
『貴様達の前に建つこの像こそ、己が命と引き換えに英雄の命を救いし者、盟友テュシアである! この物語をよぉ~~~くっ!! 覚えておくのだ!!!』
馬鹿の一つ覚えみたいに、前室と同じ事を言うリブロ・プラタ。
そしてまた、フワフワと空中を移動して、入ってきたのとは別の扉へと向かっていく。
さてさてさて……
俺が思うに、物語はもう終わりを迎えたはずだ。
だって、諸悪の根元である邪悪なジャーマは、無事英雄に倒されたわけだからね。
だからきっと、次の部屋ではテストを受けなければならないはず。
どんなテストなのかはさっぱり検討もつかないけれど、毎回、覚えておくのだ! なんて言う辺り、たぶんちゃんと覚えているかどうかの確認だと思われるな。
だけど……、記憶力が試されるとして、果たしてそれは試練なのか?
こんな簡単な物語を覚えていられないような阿呆は塔に登る権利などない! ってな感じだろうか??
う~む……???
次の部屋へと続く扉がゆっくりと開かれる。
先頭を行くリブロ・プラタに続いて、騎士団メンバー及びモッモ様御一行も扉をくぐった。
ありゃ? 何もない??
進んだ先の部屋には、全く何も無かった。
これまでなら部屋の中央にあった銀色の像も無いし、他に特記すべき物も無い。
本当に、何も……、無い。
俺たちは各々にキョロキョロと周りを見渡していた。
てっきり、机とか椅子が並んでいるものかと思っていたのだが……、どうやら筆記テストではないらしな。
となると、どういった試験を課されるのだろう?
すると、背後の扉がひとりでにパタンと閉じて、リブロ・プラタが俺たちの方を振り返った。
『それでは……、これより先は一人ずつ進んでもらう』
ファッツッ!?!?
リブロ・プラタの言葉に、声を出せない俺たちは無言のまま驚く。
しかしながら、リブロ・プラタはそれ以上の説明は無しに、水色の一つ目をカッ!と光らせて、入ってきた扉がある壁とは別方向の壁に、大きな光の扉を出現させた。
その扉には、これまで通ってきた扉とは違って、五芒星でなく、何か別の模様が浮かび上がっている。
銀色に輝く宝石で象られたそのレリーフは、どこかで見た事があるような生き物の姿をしていた。
「あれは……、グリフォン、か?」
扉の模様を確認したマシコットが、とても小さな声で呟く。
グリフォンって……、頭が鷲で、体がライオンで、背中には翼を持った魔物の事だよな?
俺の中にある前世の記憶には、そういうモンスターの絵が残っているぞ。
確かに、あの扉のレリーフは、グリフォンのように見えるな。
『次なる部屋は裁定の間! 中におわすは悠久の裁定者である!! 貴様達がこの塔の攻略に相応しい者達であるか否か……、それは裁定者によって裁定される!!! 挑戦者共よ、己が身一つでこの試練に打ち勝ち、塔を攻略する権利をその手に入れるのだ!!!!』
決め台詞の如く、声高々と宣言するリブロ・プラタ。
対して俺たちは、皆一様に困惑するやら動揺するやらで、実に反応が鈍い。
てか……、え? 一人で行くの??
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