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★ピタラス諸島第四、ロリアン島編★
590:王も国も必要無い
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トントントン
軽くドアをノックする俺。
ガチャリと音がして、ゆっくりとドアを開いたのはメーザだった。
メーザは、俺と、俺の後ろにいるティカと、ティカを支えているギンロを順番に見て(ギンロを見ると、ちょっとギョッとしていたけど)、無言のまま中へ入れてくれた。
ここは以前、クラボに連れられてやって来た事のある、長老と呼ばれる年老いた紅竜人達がいた場所だ。
しかし今ここにいるのは、メーザとバレ、全身に酷い怪我を負いながらも平気な顔をしているスレイとクラボと、黒い鱗を持つゼンイ、そして両目が義眼だという御老体モーロク。
何やら、今後の事を話し合っていたらしいが……
ティカの姿を目にして、ゼンイが慌てて立ち上がった。
「あ、あの……、あなたは、その……」
上手く言葉が出てこないゼンイ。
何から話せばいいのか、何を聞けばいいのか、頭の中を整理出来ていないようだ。
「我が名はティカ・レイズン。五年前、蝕の儀式の最中に逃げ出した生贄を捕まえようとして、誤って死亡した……、ジピン・レイズンの弟だ」
ティカの言葉にゼンイは、グッと何かを堪えるような表情になる。
そして両手の拳をギュッと力一杯握り締め、ゼンイは振り絞るようにこう言った。
「違う……、誤って死んだんじゃない。ジピンは、僕を助けようとして……」
涙を流すゼンイ。
するとティカは、震えるゼンイの肩にポンと手を置いた。
「君のせいではない。兄はきっと、己が信念のもと、為すべき事をしようとした……、ただそれだけだ。君が生きていて良かった」
ティカの言葉に、ゼンイはその場に崩れ落ちる。
スレイやクラボ達は何も言えずに、ただただ二人を見つめていた。
「ティカとやら、もそっとこっちに来なされ」
声を発したのはモーロクだ。
部屋の一番奥にいるモーロクは、皺皺に萎びた手をヒラヒラと揺らして、ティカを手招きしている。
ティカは、ギンロの手を離れて自力で歩き、モーロクの前に跪いた。
モーロクは、萎びた手をゆっくりと伸ばし、ティカの顔をそろそろと撫でる。
ティカは黙って、されるままになっていた。
あれさ……、あのモーロクの触り方、めちゃくちゃ気持ち悪いんだよ。
あれやられた時、過呼吸みたいになったしな、俺。
当時を思い出し、俺はぶるりと身震いした。
モーロクは、一通りティカの顔を撫で回した後、ふーんと鼻から大きく息を吐いた。
「なんともまぁ……、強い心をお持ちじゃな。嘘偽り無き正義を、その胸に抱いておられる」
スッと手を引っ込めて、ニコリと笑うモーロク。
おいモーロク、俺の時と随分違うじゃねぇか。
俺の時は、可愛い顔をしている~みたいな事しか言わなかったじゃねぇか。
俺だってなぁ~、小ちゃいけど正義心は満々なんだぞっ!
「惨劇より生き残りし戦士、ティカよ。教えておくれ、わしらがした事は果たして正しかったのか……。国は滅び、大地は呪われ、多くの同胞を失った。我らの反乱のみがもたらした悲劇では無いにせよ、あまりに酷い結末じゃ。この先、何をどうして良いのか……。現状、手に入れたかった自由とは、あまりに掛け離れておる。ここにいる者達はまだ未熟じゃ、皆の命を背負えるほどの覚悟は無い。ティカよ、お前はどうする? これから先、お前は何をする??」
モーロクの問い掛けに、ティカは……
「あなたが望む答えが正しいとは、自分には到底思えない」
よく分からない返事をした。
しかし、意味が通じたらしいモーロクは、口を真一文字に結んだ。
「あなたは恐らくこう言いたいのだろう。自分に、王になれ、と……。君もそう言われたのだろう?」
ティカは、ゼンイに向かって尋ねた。
ゼンイは俯いたまま、無言を貫く。
「老夫よ、不安に思われるのも無理は無い。これまでは王が存在したが故に、国が成り立っていた。しかし今、それが全て失われた……。原因はさておき、紅竜人は完全に拠り所を失くしたに等しい。だが、望んだ未来ではないと、何故言い切れる?」
ティカは、ここにいる全員に語り掛けるように、静かに話す。
「果たして王は必要か? 国は必要か?? 王とはなんだ、国とはなんだ??? ……そもそもが間違っていたのだ。民を想えず、民を導けぬ王など要らぬ。我々紅竜人には、国など必要ない。そうではないのか……?」
国も、王もいらないだって?
それは……、え、どうなんだろう??
ちょっと、難し過ぎて分かんないぞ。
「し、しかし……、国が無ければ、どう生きる? 王という指針が無ければ、民はどう生きればいい??」
モーロクは、オロオロとした様子で問い掛ける。
「指針など、元より必要ないのだ。我々は、一人一人が考え、思うままに生きて行けば良いのだから」
ティカの言葉に、ゼンイも、スレイもクラボも、メーザもバレも、俯いていた頭を上げた。
「幼き頃より自分は、王に仕える事のみを目標に生きてきた。体を鍛え、剣の腕を磨き、王国を守る事のみを生きる目的としてきたのだ。だがそれは、間違いだった……。自分は知っていた、奴隷という者達が存在する事を。自分は知っていたのだ、小さき体から鱗を剥がされ、日々苦しんでいる数多の子らの事を。見て見ぬふりをしていたのだ、国を成り立たせる為には必要な事……、皆そう思っているのだから、それが当たり前の事、王家を守り存続させる為には仕方の無い事なのだと……。だが兄は違った。兄は、己の意志のみで、真の正義を貫こうとした……、為すべき事が分かっていたのだ。兄には、王も国も必要無かった。君達もそうだろう? 自由を望んだ、平和な未来を望んだ。そしてその為に、必要な事をした……。君達にも、王など必要無い、国など必要無かったのだ。これまでも、これから先も、ずっと。紅竜人に王は必要無い。信じるべきは己の心と信念、そして……、そばに居てくれる、仲間だけで充分なのだから」
そう言って、ティカは優しく微笑みながら、俺の目をジッと見つめた。
もしかして……、ティカってば、俺の事を仲間だって思ってる?
それって、なんかちょっと恥ずかしいな、へへへ。
「僕も、あなたと同じ事を考えていた。王も国も必要無い。皆で力を合わせて生きていく。身分も差別も無い、平等な世界で……。それが僕の望む未来だ」
ゼンイの言葉に、スレイとクラボはニヤニヤと笑い合い、メーザは満足気に腕を組んで、バレは柄にもなく泣いている。
「長老……。もう、国にとらわれるのは辞めよう。王にとらわれるのは辞めよう。僕達は自由に生きよう。この地で、みんなで」
そう言って、モーロクを真っ直ぐに見つめるゼンイ。
意気消沈した様子のモーロクは、老いて小さくなった体を更に縮めて、小さく頷いた。
「わしは、長く生きてきたが……。歳を取った分、臆病になっていたのやも知れぬな。わしの助言なぞ、新しい時代を生きるお前達の前では、もはや妄言に等しい……。ゼンイ、スレイ、クラボ、メーザ、バレ、そしてティカ。わしはもう何も言わん。お前達の作る自由な暮らしを、静かに見守る事としよう」
なんだか、今にも死んじゃいそうな雰囲気だけど、こういう年寄りは案外長生きするもんだ、うん。
兎にも角にも、一件落着って感じかな?
「大丈夫だよ! 僕の村みたいにすればいい!! 長老はいるけどお飾りだし、畑の世話は最低限しかしないし、狩りに至っては(ガディスに)丸投げだし……、みんなやりたい事しかしてないよ。それでもなんかやっていけてる、生きてるよ。だから大丈夫!!!」
この場をまとめようと思って、努めて明るく、俺はそう言ったのだが……
「なんだそりゃ? 今にも滅びそうだな、ギャギャギャ!」
「違いねぇっ! ギャハハハハ!!」
スレイとクラボに笑い飛ばされて、俺の気持ちは完全に白けてしまった。
すぐ隣では、ゼンイとティカが、苦笑していた。
軽くドアをノックする俺。
ガチャリと音がして、ゆっくりとドアを開いたのはメーザだった。
メーザは、俺と、俺の後ろにいるティカと、ティカを支えているギンロを順番に見て(ギンロを見ると、ちょっとギョッとしていたけど)、無言のまま中へ入れてくれた。
ここは以前、クラボに連れられてやって来た事のある、長老と呼ばれる年老いた紅竜人達がいた場所だ。
しかし今ここにいるのは、メーザとバレ、全身に酷い怪我を負いながらも平気な顔をしているスレイとクラボと、黒い鱗を持つゼンイ、そして両目が義眼だという御老体モーロク。
何やら、今後の事を話し合っていたらしいが……
ティカの姿を目にして、ゼンイが慌てて立ち上がった。
「あ、あの……、あなたは、その……」
上手く言葉が出てこないゼンイ。
何から話せばいいのか、何を聞けばいいのか、頭の中を整理出来ていないようだ。
「我が名はティカ・レイズン。五年前、蝕の儀式の最中に逃げ出した生贄を捕まえようとして、誤って死亡した……、ジピン・レイズンの弟だ」
ティカの言葉にゼンイは、グッと何かを堪えるような表情になる。
そして両手の拳をギュッと力一杯握り締め、ゼンイは振り絞るようにこう言った。
「違う……、誤って死んだんじゃない。ジピンは、僕を助けようとして……」
涙を流すゼンイ。
するとティカは、震えるゼンイの肩にポンと手を置いた。
「君のせいではない。兄はきっと、己が信念のもと、為すべき事をしようとした……、ただそれだけだ。君が生きていて良かった」
ティカの言葉に、ゼンイはその場に崩れ落ちる。
スレイやクラボ達は何も言えずに、ただただ二人を見つめていた。
「ティカとやら、もそっとこっちに来なされ」
声を発したのはモーロクだ。
部屋の一番奥にいるモーロクは、皺皺に萎びた手をヒラヒラと揺らして、ティカを手招きしている。
ティカは、ギンロの手を離れて自力で歩き、モーロクの前に跪いた。
モーロクは、萎びた手をゆっくりと伸ばし、ティカの顔をそろそろと撫でる。
ティカは黙って、されるままになっていた。
あれさ……、あのモーロクの触り方、めちゃくちゃ気持ち悪いんだよ。
あれやられた時、過呼吸みたいになったしな、俺。
当時を思い出し、俺はぶるりと身震いした。
モーロクは、一通りティカの顔を撫で回した後、ふーんと鼻から大きく息を吐いた。
「なんともまぁ……、強い心をお持ちじゃな。嘘偽り無き正義を、その胸に抱いておられる」
スッと手を引っ込めて、ニコリと笑うモーロク。
おいモーロク、俺の時と随分違うじゃねぇか。
俺の時は、可愛い顔をしている~みたいな事しか言わなかったじゃねぇか。
俺だってなぁ~、小ちゃいけど正義心は満々なんだぞっ!
「惨劇より生き残りし戦士、ティカよ。教えておくれ、わしらがした事は果たして正しかったのか……。国は滅び、大地は呪われ、多くの同胞を失った。我らの反乱のみがもたらした悲劇では無いにせよ、あまりに酷い結末じゃ。この先、何をどうして良いのか……。現状、手に入れたかった自由とは、あまりに掛け離れておる。ここにいる者達はまだ未熟じゃ、皆の命を背負えるほどの覚悟は無い。ティカよ、お前はどうする? これから先、お前は何をする??」
モーロクの問い掛けに、ティカは……
「あなたが望む答えが正しいとは、自分には到底思えない」
よく分からない返事をした。
しかし、意味が通じたらしいモーロクは、口を真一文字に結んだ。
「あなたは恐らくこう言いたいのだろう。自分に、王になれ、と……。君もそう言われたのだろう?」
ティカは、ゼンイに向かって尋ねた。
ゼンイは俯いたまま、無言を貫く。
「老夫よ、不安に思われるのも無理は無い。これまでは王が存在したが故に、国が成り立っていた。しかし今、それが全て失われた……。原因はさておき、紅竜人は完全に拠り所を失くしたに等しい。だが、望んだ未来ではないと、何故言い切れる?」
ティカは、ここにいる全員に語り掛けるように、静かに話す。
「果たして王は必要か? 国は必要か?? 王とはなんだ、国とはなんだ??? ……そもそもが間違っていたのだ。民を想えず、民を導けぬ王など要らぬ。我々紅竜人には、国など必要ない。そうではないのか……?」
国も、王もいらないだって?
それは……、え、どうなんだろう??
ちょっと、難し過ぎて分かんないぞ。
「し、しかし……、国が無ければ、どう生きる? 王という指針が無ければ、民はどう生きればいい??」
モーロクは、オロオロとした様子で問い掛ける。
「指針など、元より必要ないのだ。我々は、一人一人が考え、思うままに生きて行けば良いのだから」
ティカの言葉に、ゼンイも、スレイもクラボも、メーザもバレも、俯いていた頭を上げた。
「幼き頃より自分は、王に仕える事のみを目標に生きてきた。体を鍛え、剣の腕を磨き、王国を守る事のみを生きる目的としてきたのだ。だがそれは、間違いだった……。自分は知っていた、奴隷という者達が存在する事を。自分は知っていたのだ、小さき体から鱗を剥がされ、日々苦しんでいる数多の子らの事を。見て見ぬふりをしていたのだ、国を成り立たせる為には必要な事……、皆そう思っているのだから、それが当たり前の事、王家を守り存続させる為には仕方の無い事なのだと……。だが兄は違った。兄は、己の意志のみで、真の正義を貫こうとした……、為すべき事が分かっていたのだ。兄には、王も国も必要無かった。君達もそうだろう? 自由を望んだ、平和な未来を望んだ。そしてその為に、必要な事をした……。君達にも、王など必要無い、国など必要無かったのだ。これまでも、これから先も、ずっと。紅竜人に王は必要無い。信じるべきは己の心と信念、そして……、そばに居てくれる、仲間だけで充分なのだから」
そう言って、ティカは優しく微笑みながら、俺の目をジッと見つめた。
もしかして……、ティカってば、俺の事を仲間だって思ってる?
それって、なんかちょっと恥ずかしいな、へへへ。
「僕も、あなたと同じ事を考えていた。王も国も必要無い。皆で力を合わせて生きていく。身分も差別も無い、平等な世界で……。それが僕の望む未来だ」
ゼンイの言葉に、スレイとクラボはニヤニヤと笑い合い、メーザは満足気に腕を組んで、バレは柄にもなく泣いている。
「長老……。もう、国にとらわれるのは辞めよう。王にとらわれるのは辞めよう。僕達は自由に生きよう。この地で、みんなで」
そう言って、モーロクを真っ直ぐに見つめるゼンイ。
意気消沈した様子のモーロクは、老いて小さくなった体を更に縮めて、小さく頷いた。
「わしは、長く生きてきたが……。歳を取った分、臆病になっていたのやも知れぬな。わしの助言なぞ、新しい時代を生きるお前達の前では、もはや妄言に等しい……。ゼンイ、スレイ、クラボ、メーザ、バレ、そしてティカ。わしはもう何も言わん。お前達の作る自由な暮らしを、静かに見守る事としよう」
なんだか、今にも死んじゃいそうな雰囲気だけど、こういう年寄りは案外長生きするもんだ、うん。
兎にも角にも、一件落着って感じかな?
「大丈夫だよ! 僕の村みたいにすればいい!! 長老はいるけどお飾りだし、畑の世話は最低限しかしないし、狩りに至っては(ガディスに)丸投げだし……、みんなやりたい事しかしてないよ。それでもなんかやっていけてる、生きてるよ。だから大丈夫!!!」
この場をまとめようと思って、努めて明るく、俺はそう言ったのだが……
「なんだそりゃ? 今にも滅びそうだな、ギャギャギャ!」
「違いねぇっ! ギャハハハハ!!」
スレイとクラボに笑い飛ばされて、俺の気持ちは完全に白けてしまった。
すぐ隣では、ゼンイとティカが、苦笑していた。
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