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★ピタラス諸島第四、ロリアン島編★
570:二人とも、久しぶり
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すると、目の前の獣耳少年の体が、徐々に光の粒となって消え始めたではないか。
「えっ!? どうしたのっ!??」
まさか、消えちゃうのっ!?
『やれやれ、僕もここまでか……。いや、むしろ長くもった方だな。師匠との約束は果たせたから、もう悔いはない』
晴れやかな表情でそう言って、静かに目を閉じる獣耳少年。
その姿はどんどんと消えて無くなっていき……
「ちょっ!? ちょっと待てぇ~いっ!!!」
お決まりのセリフを、俺は叫んでいた。
俺の声に驚いて、目を開く獣耳少年。
「まだ! 聞いてないよっ!? 神殿に繋がる扉の鍵っ!!!」
そうなのである。
アーレイク・ピタラスの墓塔、その名も封魔の塔の攻略の鍵となる銀の書物は受け取ったものの、肝心のモシューラへと繋がる情報をまだ一切教えてもらっていないのである。
『あぁ、そうだったね。あの神殿は、魔法じゃ開かない。実は僕は精霊召喚師なんだ。だから、あの神殿の中に入るには精霊の力を借りなければならない』
「精霊の力!? ……ど、どの精霊のっ!??」
『どんな精霊でも構わないよ。精霊の持つ霊力を使うんだ。でも……、はは、もしかしたら君にも開けるかも知れないね。だって君、とんでもない霊力を持っているんだもん。君自身が、精霊、のような、存在だ、よ』
れっ!? 霊力っ!??
そんなもの俺は……、あ、持ってる!?!?
なんかずっと前に、カービィにも同じような事言われた気がするっ!!!!?
そう言うと、獣耳少年は穏やかに笑いながら、手を振って……
『後、の事は、頼んだ、よ。時の、神の、し……』
パーッと白い光の粒が弾け飛ぶかのようにして、獣耳少年は姿を消した。
残ったのは真っ暗闇と、何故だか光を放ち続けている俺自身だけだった。
「ガボボボボボボッ!? たっ!?? 助けへぇえっ!!??」
迫りくる黒い水。
手を伸ばし、俺の体のあらゆる部位を掴んで、水底へと引き摺り込もうとする死霊達。
水面から顔を出した俺は、必死に助けを求めて声を上げた。
「ん? ……あっ!? モッモ!??」
「えっ!? どこっ!?? ……な、何あれっ!?!?」
聞き覚えのある声がして、俺の目の前に一本の縄が投げ入れられた。
「掴まれモッモ!!!」
遥か頭上で、こちらに向かって縄を垂らしているのはカービィだ。
その隣には、驚愕の表情で青ざめながら、こちらを見下ろすグレコの姿もある。
俺は、カービィが投げ入れてくれた縄を必死で掴んだ。
カービィとグレコが力を合わせて、俺を泉から引き上げてくれる。
なんとか水から上がった俺は、空中で、尚も体中にまとわりつく死霊達を目一杯振り切った。
振り落とされた死霊達は、それでもこちらに手を伸ばし続けていたが、しばらくすると諦めて、暗く黒い泉の底へと帰っていった。
「ダハァッ!!! はぁ、はぁ、はぁ……、あ、ありがとう……」
地上についた俺は、地面に大の字になって倒れ込んだ。
身体中が水に濡れて冷たく、死霊に掴まれていたいろんなところが気持ち悪い。
だけど、生きている。
「おまっ!? な、何してんだぁ~??」
さすがのカービィも、ヘラヘラする余裕がないようで、肩で息をしながらそう言った。
「な、なんか……、凄いのがいなかった? 何だったのよ、あいつら……??」
震える声でそう言ったグレコは、まだ顔色がよろしくない。
……いや、グレコは元々色白だっけか?
「あぁ、えと、ね……、はぁ、はぁ……。後で、話す。とりあえず……、二人とも、久しぶり」
にへらと笑った俺に対し、カービィとグレコは呆れた顔で苦笑いしていた。
……ほんの一瞬だった。
獣耳少年がその姿を消したかと思うと、周りの何も無い真っ暗な空間が、ビキビキと音を立てて崩れ始めたのだ。
いや、崩れたのではないな、収縮を始めたとでも言うべきか。
空間が狭くなるのを感じると同時に、だんだんと呼吸がし辛くなってきた俺は、恐怖のあまり外に出たいと願った。
すると次の瞬間、突然黒い水の中へと放り出されたのだ。
辺りには蠢く死霊達。
そこにゼコゼコの姿はもはやなく、俺は死に物狂いで手足を動かした。
そしてなんとか、水面に顔を出したのだった。
「ぶぇえ~っくしゅんっ!!!」
星が瞬く夜空の下、盛大にくしゃみをし、ダラーンと鼻水を垂れる俺。
風邪をひいては面倒なので、カービィが作ってくれた焚火に手をかざし、足をかざし、お尻をかざして……
ただ今、全身をくまなく乾かしている途中です、はい。
「それで……、これが、ロリアンの遺産であり、封魔の塔の鍵となるものなのね?」
獣耳少年から託された銀の書物を手に取って、しげしげと眺めるグレコ。
何やら随分と渇いているらしく、髪の毛が栗色に近い。
俺は鞄の中から清血ポーションを取り出し、微妙な顔をするグレコに無言で手渡した。
銀の書物は、やはり金属で出来ているらしく、水の中にいた時よりも更に重量が増していて、長時間持っていると腕が筋肉痛になりそうだ。
しかも困った事に、何故か中を開く事が出来ないという……、ほぼ欠陥品だった。
「けどよぉ、中が見れねぇと意味なくねぇか?」
みなまで言うなよカービィこの野郎め。
いつもの調子に戻ったカービィは、ヘラヘラと笑いながら、少々湿ったままの鞭を巻き取っている。
俺を引き上げる為に使われた縄は、縄ではなく、なんとカービィの鞭だったのだ。
どうやら長さが変幻自在らしいそれは、さっきよりも随分と短くなっていた。
鞭って、ほんといろんな使い方があるんですね。
「いや、まぁ、そうなんだけどさ……。それよりさ、何があったの? なんか……、周りが凄いんだけど……??」
俺はそう言って、周囲に視線を巡らせた。
生贄の儀式が行われる奈落の泉の、その周辺にあったはずの鬱蒼と茂る森が……、ここから見える限りの範囲全て、焼け焦げた消炭になっているのだ。
そこかしこでまだ火が燻っており、パチパチと木々が燃え続けている音が聞こえてくる。
まるで山火事の後のようなその光景に、俺は驚きを隠せなかった。
俺が泉に沈んでいる間に、いったい何があったというのか……?
「それが……。モッモに連絡をとってからすぐ、泉が七色の光を放ったの。そしたら儀式を取り仕切っていた宰相が慌て出して、すぐに金の箱を泉に落とそうとしたんだけど……、周りの紅竜人達が、神は既に満足している、王子を生贄に捧げるべきではない、とか言い出してね。大多数の意見で、生贄の儀式は中断されたの。けど……、そこからが大変だったのよ。宰相の奴、手に持っていた悪魔石のロッドを使って、所構わず火を放ったの」
何っ!? イカーブがっ!!?
……てか、悪魔石のロッドとは!?!?
「おまいが沈む前に、おいら言っただろ? あの宰相は、国際指名手配中の邪術師だって。あいつが持っていたロッドの先っちょについてたのは、間違いなく悪魔石だ。それもとても強力で、馬鹿でかいやつな……。あんなロッドを手にしている者はこの世でただ一人。凶悪犯、ムルシエ・ラーゴだけだ。奴は三十年以上前、アンローク大陸の南西で起きた小国間の争いにおいて、中立的立場をとるフリをしながら、大小合わせて二十四もの村や町を壊滅させた極悪人さ」
なんとっ!? そんなに悪い奴だったのかっ!??
……てか、なんでそんな奴がこの国にいるんだよっ!?!?
「宰相は、逆らう者を次々と焼き払ったの。魔法を知らない紅竜人達は、恐ろしくて逆らう事が出来なかったんでしょうね。兵士達は奴に言われるまま、金の箱をその場で燃やし始めたのよ」
なぬっ!? 金の箱に火をっ!??
……てか、チャイロはどうなったの!?!?
「周りが混乱し過ぎてて、おいら達にはどうしょうもなくてな。それに、近くにはムルシエがいる。下手に魔法を使えば、おいら達の存在に気付かれちまってただろうよ」
腕組みをして、ムーンと唸るカービィ。
「ごめんなさいね、モッモ。助けるとか大口叩いておいて、何にも出来なくて」
申し訳なさそうに、下を向くグレコ。
……いやいや、いやいやいやいや。
ちょ、ちょっと待ってよ。
え? じゃ、じゃあ……、チャイロは??
「待って! チャイロはっ!? チャイロはどうなったの!??」
まさか、焼死……!?!?
俺の問い掛けに、カービィとグレコはお互いに顔を見合わせる。
そして、困惑したような表情で、グレコがこう言った。
「紅竜人達がここを去った後、二人で金の箱が焼かれた場所の燃えカスを調べたんだけど……。王子様の遺体はなかったわ。モッモ、金の箱の中身は、空っぽだったの」
……は? 空っぽ??
グレコの言葉に、こくこくと頷くカービィ。
俺はというと、頭の中がクエスチョンマークで溢れ返り、何も言葉を返す事が出来なかった。
「えっ!? どうしたのっ!??」
まさか、消えちゃうのっ!?
『やれやれ、僕もここまでか……。いや、むしろ長くもった方だな。師匠との約束は果たせたから、もう悔いはない』
晴れやかな表情でそう言って、静かに目を閉じる獣耳少年。
その姿はどんどんと消えて無くなっていき……
「ちょっ!? ちょっと待てぇ~いっ!!!」
お決まりのセリフを、俺は叫んでいた。
俺の声に驚いて、目を開く獣耳少年。
「まだ! 聞いてないよっ!? 神殿に繋がる扉の鍵っ!!!」
そうなのである。
アーレイク・ピタラスの墓塔、その名も封魔の塔の攻略の鍵となる銀の書物は受け取ったものの、肝心のモシューラへと繋がる情報をまだ一切教えてもらっていないのである。
『あぁ、そうだったね。あの神殿は、魔法じゃ開かない。実は僕は精霊召喚師なんだ。だから、あの神殿の中に入るには精霊の力を借りなければならない』
「精霊の力!? ……ど、どの精霊のっ!??」
『どんな精霊でも構わないよ。精霊の持つ霊力を使うんだ。でも……、はは、もしかしたら君にも開けるかも知れないね。だって君、とんでもない霊力を持っているんだもん。君自身が、精霊、のような、存在だ、よ』
れっ!? 霊力っ!??
そんなもの俺は……、あ、持ってる!?!?
なんかずっと前に、カービィにも同じような事言われた気がするっ!!!!?
そう言うと、獣耳少年は穏やかに笑いながら、手を振って……
『後、の事は、頼んだ、よ。時の、神の、し……』
パーッと白い光の粒が弾け飛ぶかのようにして、獣耳少年は姿を消した。
残ったのは真っ暗闇と、何故だか光を放ち続けている俺自身だけだった。
「ガボボボボボボッ!? たっ!?? 助けへぇえっ!!??」
迫りくる黒い水。
手を伸ばし、俺の体のあらゆる部位を掴んで、水底へと引き摺り込もうとする死霊達。
水面から顔を出した俺は、必死に助けを求めて声を上げた。
「ん? ……あっ!? モッモ!??」
「えっ!? どこっ!?? ……な、何あれっ!?!?」
聞き覚えのある声がして、俺の目の前に一本の縄が投げ入れられた。
「掴まれモッモ!!!」
遥か頭上で、こちらに向かって縄を垂らしているのはカービィだ。
その隣には、驚愕の表情で青ざめながら、こちらを見下ろすグレコの姿もある。
俺は、カービィが投げ入れてくれた縄を必死で掴んだ。
カービィとグレコが力を合わせて、俺を泉から引き上げてくれる。
なんとか水から上がった俺は、空中で、尚も体中にまとわりつく死霊達を目一杯振り切った。
振り落とされた死霊達は、それでもこちらに手を伸ばし続けていたが、しばらくすると諦めて、暗く黒い泉の底へと帰っていった。
「ダハァッ!!! はぁ、はぁ、はぁ……、あ、ありがとう……」
地上についた俺は、地面に大の字になって倒れ込んだ。
身体中が水に濡れて冷たく、死霊に掴まれていたいろんなところが気持ち悪い。
だけど、生きている。
「おまっ!? な、何してんだぁ~??」
さすがのカービィも、ヘラヘラする余裕がないようで、肩で息をしながらそう言った。
「な、なんか……、凄いのがいなかった? 何だったのよ、あいつら……??」
震える声でそう言ったグレコは、まだ顔色がよろしくない。
……いや、グレコは元々色白だっけか?
「あぁ、えと、ね……、はぁ、はぁ……。後で、話す。とりあえず……、二人とも、久しぶり」
にへらと笑った俺に対し、カービィとグレコは呆れた顔で苦笑いしていた。
……ほんの一瞬だった。
獣耳少年がその姿を消したかと思うと、周りの何も無い真っ暗な空間が、ビキビキと音を立てて崩れ始めたのだ。
いや、崩れたのではないな、収縮を始めたとでも言うべきか。
空間が狭くなるのを感じると同時に、だんだんと呼吸がし辛くなってきた俺は、恐怖のあまり外に出たいと願った。
すると次の瞬間、突然黒い水の中へと放り出されたのだ。
辺りには蠢く死霊達。
そこにゼコゼコの姿はもはやなく、俺は死に物狂いで手足を動かした。
そしてなんとか、水面に顔を出したのだった。
「ぶぇえ~っくしゅんっ!!!」
星が瞬く夜空の下、盛大にくしゃみをし、ダラーンと鼻水を垂れる俺。
風邪をひいては面倒なので、カービィが作ってくれた焚火に手をかざし、足をかざし、お尻をかざして……
ただ今、全身をくまなく乾かしている途中です、はい。
「それで……、これが、ロリアンの遺産であり、封魔の塔の鍵となるものなのね?」
獣耳少年から託された銀の書物を手に取って、しげしげと眺めるグレコ。
何やら随分と渇いているらしく、髪の毛が栗色に近い。
俺は鞄の中から清血ポーションを取り出し、微妙な顔をするグレコに無言で手渡した。
銀の書物は、やはり金属で出来ているらしく、水の中にいた時よりも更に重量が増していて、長時間持っていると腕が筋肉痛になりそうだ。
しかも困った事に、何故か中を開く事が出来ないという……、ほぼ欠陥品だった。
「けどよぉ、中が見れねぇと意味なくねぇか?」
みなまで言うなよカービィこの野郎め。
いつもの調子に戻ったカービィは、ヘラヘラと笑いながら、少々湿ったままの鞭を巻き取っている。
俺を引き上げる為に使われた縄は、縄ではなく、なんとカービィの鞭だったのだ。
どうやら長さが変幻自在らしいそれは、さっきよりも随分と短くなっていた。
鞭って、ほんといろんな使い方があるんですね。
「いや、まぁ、そうなんだけどさ……。それよりさ、何があったの? なんか……、周りが凄いんだけど……??」
俺はそう言って、周囲に視線を巡らせた。
生贄の儀式が行われる奈落の泉の、その周辺にあったはずの鬱蒼と茂る森が……、ここから見える限りの範囲全て、焼け焦げた消炭になっているのだ。
そこかしこでまだ火が燻っており、パチパチと木々が燃え続けている音が聞こえてくる。
まるで山火事の後のようなその光景に、俺は驚きを隠せなかった。
俺が泉に沈んでいる間に、いったい何があったというのか……?
「それが……。モッモに連絡をとってからすぐ、泉が七色の光を放ったの。そしたら儀式を取り仕切っていた宰相が慌て出して、すぐに金の箱を泉に落とそうとしたんだけど……、周りの紅竜人達が、神は既に満足している、王子を生贄に捧げるべきではない、とか言い出してね。大多数の意見で、生贄の儀式は中断されたの。けど……、そこからが大変だったのよ。宰相の奴、手に持っていた悪魔石のロッドを使って、所構わず火を放ったの」
何っ!? イカーブがっ!!?
……てか、悪魔石のロッドとは!?!?
「おまいが沈む前に、おいら言っただろ? あの宰相は、国際指名手配中の邪術師だって。あいつが持っていたロッドの先っちょについてたのは、間違いなく悪魔石だ。それもとても強力で、馬鹿でかいやつな……。あんなロッドを手にしている者はこの世でただ一人。凶悪犯、ムルシエ・ラーゴだけだ。奴は三十年以上前、アンローク大陸の南西で起きた小国間の争いにおいて、中立的立場をとるフリをしながら、大小合わせて二十四もの村や町を壊滅させた極悪人さ」
なんとっ!? そんなに悪い奴だったのかっ!??
……てか、なんでそんな奴がこの国にいるんだよっ!?!?
「宰相は、逆らう者を次々と焼き払ったの。魔法を知らない紅竜人達は、恐ろしくて逆らう事が出来なかったんでしょうね。兵士達は奴に言われるまま、金の箱をその場で燃やし始めたのよ」
なぬっ!? 金の箱に火をっ!??
……てか、チャイロはどうなったの!?!?
「周りが混乱し過ぎてて、おいら達にはどうしょうもなくてな。それに、近くにはムルシエがいる。下手に魔法を使えば、おいら達の存在に気付かれちまってただろうよ」
腕組みをして、ムーンと唸るカービィ。
「ごめんなさいね、モッモ。助けるとか大口叩いておいて、何にも出来なくて」
申し訳なさそうに、下を向くグレコ。
……いやいや、いやいやいやいや。
ちょ、ちょっと待ってよ。
え? じゃ、じゃあ……、チャイロは??
「待って! チャイロはっ!? チャイロはどうなったの!??」
まさか、焼死……!?!?
俺の問い掛けに、カービィとグレコはお互いに顔を見合わせる。
そして、困惑したような表情で、グレコがこう言った。
「紅竜人達がここを去った後、二人で金の箱が焼かれた場所の燃えカスを調べたんだけど……。王子様の遺体はなかったわ。モッモ、金の箱の中身は、空っぽだったの」
……は? 空っぽ??
グレコの言葉に、こくこくと頷くカービィ。
俺はというと、頭の中がクエスチョンマークで溢れ返り、何も言葉を返す事が出来なかった。
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